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冒険者Dと近隣国
海賊の噂
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宿は工房街とも言える場所の近くの大きな酒場だった。
入り口が大きな酒場で階上が宿屋になっていた。酒場でランドルト達は呑み明かして出来上がっていた。どうにもこの街の錬金術師達に祭り上げられてご機嫌なようだ。
うるせぇ大声の中、聞けば昼間は技術指南みたいなことをあちこちの工房でやって、その礼に奢られていたらしい。
顔を赤くしてフラフラで乱暴になっているが明日にはケロリとしているのだからドワーフと言う輩はとんでもない。
そこそこでユキと宿に上がって行く。受付の親父に確保して貰ってあった部屋に向かった。
ランドルトが少しは気を利かしてくれたようで奥の広めの二人部屋だった。ユキはランドルト達に付き合って少し呑んでしまったらしく、フラフラしている。でも、大きなベッドを見るとこちらを見て、にへらと笑い、服を脱ぎだした。
おお、やる気だな。
俺も服を脱ぎ、ユキの服諸共インベントリに放り込んて裸になったユキを抱き抱えてベッドに飛び込んだ。
翌日機嫌よく起き出した横で裸のユキが俺にしがみつく。
おいおい、刺激すんなって、朝から活躍したがる息子を宥めて俺はインベントリから服を出す。
ついでに振り払ったユキの服もその裸体の上に乗せる。白い裸体は目の毒過ぎるわ。
俺が階下の酒場に降りると呑み潰れた野郎共と元気に飯を食っているランドルト達を見かけた。
俺はランドルトに話し掛けた。
「よう、ランドルト。昨日はご機嫌だったな」
「何を言うか、主もお楽しみだったろうが!」
ニヤつくランドルトを無視して俺は言葉を続ける。
「この国の拠点で面白い話を聞いたんだか知ってるか?」
「なんのことだ?錬金の事に関係無ければ聞きとう無いぞ!」
「まぁ、関係無くは無いぞ。西の海で海賊が出てるそうだ。襲われているのはウクイラナの船ばかりらしくてな。ベラーシの商船などは襲われて居ないらしいぜ。国籍不明の船に襲われて荷物を奪われて困って居ると聞いたんだよ。」
「ははあ、じゃあ例の船を作るのか?」
「良く分かったじゃないか。作りかけの物があったら錬金術師ランドルトとしては不満だろ?」
「まあな。Dの提案でおおよそは出来たが肝心の海が無かったからな。」
「だからよ、ここで完成させないか。金属関係はランドルトに任せるとして魔物の素材は俺が集める。もちろん資金もな。」
ランドルトは騒いで居る仲間に声を掛けて指示を始めた。
俺はインベントリから金貨袋を取り出してランドルトに渡す。
「当座の資金を渡すから素材集めを始めてくれ。現場は俺が見繕って後で連絡するわ!」
「任せとけ!」
俺は近くを通った給仕に命じて飯を持ってこさせる。
ランドルトは席を立つと言った。
「素材は取り敢えずエレクサンドに乗せて置くから早めに連絡くれよ」
「あぁ分かったぜ」
嬉しそうに仲間を叱咤しているランドルトを横目に持ってこられた食事を食べ始める。すると隣にユキが座った。
漸く起きて来たらしい。
「ユキ、仕事を頼めるか」
ニンマリしてユキは言った。
「ご褒美さえ頂ければ何なりと」
そう言って俺の腕に寄りかかる。気持ち良いが食べ難い。ちょっと突き離して言う。
「湾を探して欲しいんだ。寂れた村外れの目立たない場所で海が深い方が良い。大都市バラナビィーチの西にアーゾフ海があるだろ。ベラーシ王国を外れてウクイラナ王国に掛かっても構わないからさ」
西からの大海は大きな入江となってベラーシとウクイラナに及んでいるのだ。勿論、ベラーシよりもウクイラナのほうが活発な海運を行っている。
そこで海賊が出るとなるとアロシア帝国が絡んだベラーシ王国の船の可能性もある。俺が睨んているのはベラーシ王国の私掠船では無いかと思っている。
まあ、俺が造る魔導船はウクイラナ王国の大型帆船でも負けるような型破りな船になるから私掠船など直ぐに拿捕出来るだろう。
と、その前にお金をごっそり頂くとしよう。
俺は単身大都市バラナビィーチの冒険者ギルドに出向いた。
ギルド証を見せてA級のクエストの説明を受付嬢から受ける。都市内の稼ぎの良い仕事は大抵が要人の警護ばかりなので魔物退治を説明してもらう。
流石に海が近いせいで海の魔物の討伐が常設であるようだ。
クラーケン討伐 A級依頼
大きさ5m越えで金貨10枚。大きさ10m越えで金貨20枚。大きさ20m越えで金貨50枚だ。
クラーケンとは巨大な烏賊の様な魔物でほとんど海の中から襲ってくる。流石に10m越えのクラーケンは数人掛かりのパーティクエストに和っている。勿論俺はソロで挑む。
ダゴン討伐 B級依頼
最低10匹で金貨10枚。1匹辺り金貨1枚で応相談だそうだ。
ダゴンとは海のゴブリンみたいな奴らのことだ。陸のゴブリンと違って海に引き摺り込まれたら大抵が死ぬ。見かけは人族に魚の頭を付けた様な巫山戯た姿だが銛を持ち、力はかなりある。しかもゴブリンのように集団で襲ってくる。
小さな漁村なら数匹で殺られて仕舞う可能性がある。ただ、奴らは鱗を持つ皮膚が乾くと勝手に乾涸びてしんでしまう。
サーペント討伐 A級依頼
最低5匹で金貨10枚。傷の程度で価値は下がるので注意。
10m以下の物は買取不可。サーペントとは海に棲息する蛇の事だ。長さ10m以上を要求しているのは魔石を目的としているからだ。
蛇肉と同じように食べられるけど余り旨く無いらしい。A級依頼なのは夜にならないと出て来ないからだ。
入り口が大きな酒場で階上が宿屋になっていた。酒場でランドルト達は呑み明かして出来上がっていた。どうにもこの街の錬金術師達に祭り上げられてご機嫌なようだ。
うるせぇ大声の中、聞けば昼間は技術指南みたいなことをあちこちの工房でやって、その礼に奢られていたらしい。
顔を赤くしてフラフラで乱暴になっているが明日にはケロリとしているのだからドワーフと言う輩はとんでもない。
そこそこでユキと宿に上がって行く。受付の親父に確保して貰ってあった部屋に向かった。
ランドルトが少しは気を利かしてくれたようで奥の広めの二人部屋だった。ユキはランドルト達に付き合って少し呑んでしまったらしく、フラフラしている。でも、大きなベッドを見るとこちらを見て、にへらと笑い、服を脱ぎだした。
おお、やる気だな。
俺も服を脱ぎ、ユキの服諸共インベントリに放り込んて裸になったユキを抱き抱えてベッドに飛び込んだ。
翌日機嫌よく起き出した横で裸のユキが俺にしがみつく。
おいおい、刺激すんなって、朝から活躍したがる息子を宥めて俺はインベントリから服を出す。
ついでに振り払ったユキの服もその裸体の上に乗せる。白い裸体は目の毒過ぎるわ。
俺が階下の酒場に降りると呑み潰れた野郎共と元気に飯を食っているランドルト達を見かけた。
俺はランドルトに話し掛けた。
「よう、ランドルト。昨日はご機嫌だったな」
「何を言うか、主もお楽しみだったろうが!」
ニヤつくランドルトを無視して俺は言葉を続ける。
「この国の拠点で面白い話を聞いたんだか知ってるか?」
「なんのことだ?錬金の事に関係無ければ聞きとう無いぞ!」
「まぁ、関係無くは無いぞ。西の海で海賊が出てるそうだ。襲われているのはウクイラナの船ばかりらしくてな。ベラーシの商船などは襲われて居ないらしいぜ。国籍不明の船に襲われて荷物を奪われて困って居ると聞いたんだよ。」
「ははあ、じゃあ例の船を作るのか?」
「良く分かったじゃないか。作りかけの物があったら錬金術師ランドルトとしては不満だろ?」
「まあな。Dの提案でおおよそは出来たが肝心の海が無かったからな。」
「だからよ、ここで完成させないか。金属関係はランドルトに任せるとして魔物の素材は俺が集める。もちろん資金もな。」
ランドルトは騒いで居る仲間に声を掛けて指示を始めた。
俺はインベントリから金貨袋を取り出してランドルトに渡す。
「当座の資金を渡すから素材集めを始めてくれ。現場は俺が見繕って後で連絡するわ!」
「任せとけ!」
俺は近くを通った給仕に命じて飯を持ってこさせる。
ランドルトは席を立つと言った。
「素材は取り敢えずエレクサンドに乗せて置くから早めに連絡くれよ」
「あぁ分かったぜ」
嬉しそうに仲間を叱咤しているランドルトを横目に持ってこられた食事を食べ始める。すると隣にユキが座った。
漸く起きて来たらしい。
「ユキ、仕事を頼めるか」
ニンマリしてユキは言った。
「ご褒美さえ頂ければ何なりと」
そう言って俺の腕に寄りかかる。気持ち良いが食べ難い。ちょっと突き離して言う。
「湾を探して欲しいんだ。寂れた村外れの目立たない場所で海が深い方が良い。大都市バラナビィーチの西にアーゾフ海があるだろ。ベラーシ王国を外れてウクイラナ王国に掛かっても構わないからさ」
西からの大海は大きな入江となってベラーシとウクイラナに及んでいるのだ。勿論、ベラーシよりもウクイラナのほうが活発な海運を行っている。
そこで海賊が出るとなるとアロシア帝国が絡んだベラーシ王国の船の可能性もある。俺が睨んているのはベラーシ王国の私掠船では無いかと思っている。
まあ、俺が造る魔導船はウクイラナ王国の大型帆船でも負けるような型破りな船になるから私掠船など直ぐに拿捕出来るだろう。
と、その前にお金をごっそり頂くとしよう。
俺は単身大都市バラナビィーチの冒険者ギルドに出向いた。
ギルド証を見せてA級のクエストの説明を受付嬢から受ける。都市内の稼ぎの良い仕事は大抵が要人の警護ばかりなので魔物退治を説明してもらう。
流石に海が近いせいで海の魔物の討伐が常設であるようだ。
クラーケン討伐 A級依頼
大きさ5m越えで金貨10枚。大きさ10m越えで金貨20枚。大きさ20m越えで金貨50枚だ。
クラーケンとは巨大な烏賊の様な魔物でほとんど海の中から襲ってくる。流石に10m越えのクラーケンは数人掛かりのパーティクエストに和っている。勿論俺はソロで挑む。
ダゴン討伐 B級依頼
最低10匹で金貨10枚。1匹辺り金貨1枚で応相談だそうだ。
ダゴンとは海のゴブリンみたいな奴らのことだ。陸のゴブリンと違って海に引き摺り込まれたら大抵が死ぬ。見かけは人族に魚の頭を付けた様な巫山戯た姿だが銛を持ち、力はかなりある。しかもゴブリンのように集団で襲ってくる。
小さな漁村なら数匹で殺られて仕舞う可能性がある。ただ、奴らは鱗を持つ皮膚が乾くと勝手に乾涸びてしんでしまう。
サーペント討伐 A級依頼
最低5匹で金貨10枚。傷の程度で価値は下がるので注意。
10m以下の物は買取不可。サーペントとは海に棲息する蛇の事だ。長さ10m以上を要求しているのは魔石を目的としているからだ。
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