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冒険者Dと近隣国
塩漬け案件1ー解決案
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アミバがしていることは魔石の精製だった。
ただ、その素材が魔物ではなくて妙齢の女性だっただけだ。
妙齢の女性を必要としていた訳はただの魔石を精製していた訳では無かったからだ。
アミバ•モトーレン伯爵のスキルは『魔石知識』と言う特殊なものだった。
どんな魔石でもその由来を感知して当てる事が出来た上に、魔石の特性を理解して魔導具や魔導機械を生み出すことが出来た。
錬金術師としても優秀であったがアミバは伯爵家の跡継ぎだったから錬金術師として独り立ちすることは許されて居なかった。だから伯爵家を経営しながら趣味として錬金術を楽しみ、沢山の人達に喜ばれて居た。
ある女性と出逢う迄は。
アミバは外出して身体を鍛えたりするのが嫌いで家の中で本を読み、錬金術をしているのが大好きだったから次第に太ってしまった。
そのために小さい頃から他人と交わる事を苦手とし、他者からも好まれなかった。
貴族でありながら社交性の無いアミバは親からも同年代の男女から理解されなかった。
彼を理解してくれたのはあるサロンに呼ばれて仕方なく出掛けた先にいた王族のひとりだった。
彼女はアミバの外見も内向的な性格も理解してとても優しかった。
ただ、アミバとその女性に不幸だった事はその女性が老齢でもうじき黄泉に旅立たなくてはならない事が定められていた事だった。アミバにとってたったひとりの理解者を失うことは世界を失うことと同じだった。
アミバは自身の能力とスキルを使って彼女をこの世に留める事を決心した。
命を保つには他者の命を注ぐ事だったがその為に命を魔石に蓄える魔物の性質を利用する事が必要だった。
取り込んだ生き物の心臓を魔石に変える能力を持つ魔物を探した結果、特殊な場所に棲息するスライムを見つけた。このスライムは特殊な棲息場所から移動させるとなぜか溶けて消えてしまった。
その為にこのスライムを特殊な棲息場所と同じ環境で育てる装置が必要だった。アミバは錬金術師としての能力を振り絞り、幾つかの実験と莫大な資産を使って密かに創り上げた。
魔物を飼う事は禁忌とされていたから秘密裏に行う必要があった。それが地下の下水に近い場所だった。
実験に必要な浄水がスライムの特殊な棲息環境から出る排水を捨てるのにこれ程最適な場所は無かった。
装置が完成しても心臓を魔石化させるにはスライムとの相性が必要だった。
最初は浮浪者や犯罪者などを実験に使ったが最適なのは妙齢の女性と分かった。犯罪者ギルドを使って条件に合う女性を攫って来て実験に使った。
最初の女性はスライムとの相性が悪く、心臓が魔石に変わる前にスライムと一緒に絶命してしまったので、スライムごと廃棄した。
次の女性はスライムに与える栄養を少なくすることで半分くらい成功したが、完成には至らず絶命したので同じように廃棄した。
ここまで来るのに既に2月も経過してアミバは焦っていた。
バレたり問題になることを恐れて慎重に女性を調達していたがかの女性の命もそれ程持たない。
魔石を出来るだけ早急に集める必要があって一度に3人を使う事にした。ふたり女性の犠牲のお陰で今度は栄養量、与える速度、浄水の量を調整して順調に魔石化が進んだ。
だが、配偶者などを失った者達が冒険者に捜索依頼を出してしまった。
そしてアミバの所にやって来たのがテンペストのパーティだった。テンペストは証拠として廃棄した妙齢の女性の服を何処からか見つけて来てアミバに買い取る事を要求してきた。
しかも依頼を塩漬けにしてやるからと成功報酬よりも高い金貨を要求してきた。
アミバにとってお金よりも実験の成功が優先した。アミバはかの女性にも命を永らえる秘薬を創る為と協力をお願いし、金貨を集め、テンペストに渡した。
これで安心して実験が続けられると思った矢先にツキガラスが警告に現れたのだった。
順調に進んでいる実験体はほぼ完成に近い。残りも後数日あれば、遅くても10日くらいで完成するのだ。
ここで焦れば水疱に帰す。アミバはツキガラスを返した後に地下の実験室に確認に行った。
魔導機械の調整盤を確認して後3日と思った時に俺Dと会ったのだった。
俺は事情を知った後でもアミバをどうこうする積りは無かった。
依頼通りに犯人は分かった。
だが、これを冒険者ギルドに報告してもアミバは捕まらないだろう。
アミバの伯爵と言う地位、アミバの恋い焦がれる女性の地位がそれを許さない。恐らく秘匿されあまっさえ魔石の効果によっては利用する者が現れるだろう。
アミバを殺せばこれ以上の犠牲も出さずに済むし、アミバの単なる悲恋で終わる。だがそれをすれば俺が疑われるばかりか、犯罪者として追われる事に成りかねない。
女に追われるのは嬉しい悲鳴を上げられるが官警のような男に追い掛け回される趣味は無い。
ここはやはり対立陣営のスナーク辺境伯にお力を借りるとしよう。
スナーク辺境伯はアミバの動きを疑っており、王族の女性とも知己の仲らしい。ただ、弱った事に俺にスナーク辺境伯の伝手がない事だった。
ただ、その素材が魔物ではなくて妙齢の女性だっただけだ。
妙齢の女性を必要としていた訳はただの魔石を精製していた訳では無かったからだ。
アミバ•モトーレン伯爵のスキルは『魔石知識』と言う特殊なものだった。
どんな魔石でもその由来を感知して当てる事が出来た上に、魔石の特性を理解して魔導具や魔導機械を生み出すことが出来た。
錬金術師としても優秀であったがアミバは伯爵家の跡継ぎだったから錬金術師として独り立ちすることは許されて居なかった。だから伯爵家を経営しながら趣味として錬金術を楽しみ、沢山の人達に喜ばれて居た。
ある女性と出逢う迄は。
アミバは外出して身体を鍛えたりするのが嫌いで家の中で本を読み、錬金術をしているのが大好きだったから次第に太ってしまった。
そのために小さい頃から他人と交わる事を苦手とし、他者からも好まれなかった。
貴族でありながら社交性の無いアミバは親からも同年代の男女から理解されなかった。
彼を理解してくれたのはあるサロンに呼ばれて仕方なく出掛けた先にいた王族のひとりだった。
彼女はアミバの外見も内向的な性格も理解してとても優しかった。
ただ、アミバとその女性に不幸だった事はその女性が老齢でもうじき黄泉に旅立たなくてはならない事が定められていた事だった。アミバにとってたったひとりの理解者を失うことは世界を失うことと同じだった。
アミバは自身の能力とスキルを使って彼女をこの世に留める事を決心した。
命を保つには他者の命を注ぐ事だったがその為に命を魔石に蓄える魔物の性質を利用する事が必要だった。
取り込んだ生き物の心臓を魔石に変える能力を持つ魔物を探した結果、特殊な場所に棲息するスライムを見つけた。このスライムは特殊な棲息場所から移動させるとなぜか溶けて消えてしまった。
その為にこのスライムを特殊な棲息場所と同じ環境で育てる装置が必要だった。アミバは錬金術師としての能力を振り絞り、幾つかの実験と莫大な資産を使って密かに創り上げた。
魔物を飼う事は禁忌とされていたから秘密裏に行う必要があった。それが地下の下水に近い場所だった。
実験に必要な浄水がスライムの特殊な棲息環境から出る排水を捨てるのにこれ程最適な場所は無かった。
装置が完成しても心臓を魔石化させるにはスライムとの相性が必要だった。
最初は浮浪者や犯罪者などを実験に使ったが最適なのは妙齢の女性と分かった。犯罪者ギルドを使って条件に合う女性を攫って来て実験に使った。
最初の女性はスライムとの相性が悪く、心臓が魔石に変わる前にスライムと一緒に絶命してしまったので、スライムごと廃棄した。
次の女性はスライムに与える栄養を少なくすることで半分くらい成功したが、完成には至らず絶命したので同じように廃棄した。
ここまで来るのに既に2月も経過してアミバは焦っていた。
バレたり問題になることを恐れて慎重に女性を調達していたがかの女性の命もそれ程持たない。
魔石を出来るだけ早急に集める必要があって一度に3人を使う事にした。ふたり女性の犠牲のお陰で今度は栄養量、与える速度、浄水の量を調整して順調に魔石化が進んだ。
だが、配偶者などを失った者達が冒険者に捜索依頼を出してしまった。
そしてアミバの所にやって来たのがテンペストのパーティだった。テンペストは証拠として廃棄した妙齢の女性の服を何処からか見つけて来てアミバに買い取る事を要求してきた。
しかも依頼を塩漬けにしてやるからと成功報酬よりも高い金貨を要求してきた。
アミバにとってお金よりも実験の成功が優先した。アミバはかの女性にも命を永らえる秘薬を創る為と協力をお願いし、金貨を集め、テンペストに渡した。
これで安心して実験が続けられると思った矢先にツキガラスが警告に現れたのだった。
順調に進んでいる実験体はほぼ完成に近い。残りも後数日あれば、遅くても10日くらいで完成するのだ。
ここで焦れば水疱に帰す。アミバはツキガラスを返した後に地下の実験室に確認に行った。
魔導機械の調整盤を確認して後3日と思った時に俺Dと会ったのだった。
俺は事情を知った後でもアミバをどうこうする積りは無かった。
依頼通りに犯人は分かった。
だが、これを冒険者ギルドに報告してもアミバは捕まらないだろう。
アミバの伯爵と言う地位、アミバの恋い焦がれる女性の地位がそれを許さない。恐らく秘匿されあまっさえ魔石の効果によっては利用する者が現れるだろう。
アミバを殺せばこれ以上の犠牲も出さずに済むし、アミバの単なる悲恋で終わる。だがそれをすれば俺が疑われるばかりか、犯罪者として追われる事に成りかねない。
女に追われるのは嬉しい悲鳴を上げられるが官警のような男に追い掛け回される趣味は無い。
ここはやはり対立陣営のスナーク辺境伯にお力を借りるとしよう。
スナーク辺境伯はアミバの動きを疑っており、王族の女性とも知己の仲らしい。ただ、弱った事に俺にスナーク辺境伯の伝手がない事だった。
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