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冒険者Dと近隣国
塩漬け案件2ー漁2
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ちゃっちゃと倒そう。
インベントリから魔剣『灼熱』を取り出すと俺は両手で大上段に構え魔力を込める。そして一刀両断に、固定した海面まで振り下ろした。
巨大な熱を帯びた斬撃がクラーケンを縦に割いた。
動かない敵など如何にデカくても何の脅威でも無い。ふたつに割れて痙攣しているクラーケンをインベントリに収納するとスキル『固定』を解除する。
スキル『ジュンカ』の効果が薄れたのか、クラーケンの出現のせいか付近には魚も魔物もほとんど居なくなってしまった。
仕方ないので再びスキル『ジュンカ』を使って魔物をおびき寄せる。
サーペントも集まったが魚形の魔物トンガクオンが無茶苦茶の数が集まった。というより集まったトンガクオンを餌にサーペントが来たようだ。海の底の方には亀の魔物アルケロンもいるようだ。
トンガクオンと言う魔物は鰹のような姿をして居て、とても早く泳ぐので中々厄介なのだ。
ハルッツの知識によると漁師泣かせの網破りの魔物なのだ。だから捕まえれば良い値段で売れるらしい。
俺はインベントリから魔銛『絶死』を使って突きまくる。弱点である硬い額を撃ち抜かれて浮かんで来た所をどんどんインベントリに収納する。
あ、間違えてサーペントを突いたわ!
とにかく集まった魔物を分け隔てせずに全て狩り尽くす。流石に疲れて来たな。夢中になっていた証拠に気が付いたら太陽がかなり低い位置にあった。
俺はそろそろ止め時だなと判断した。だけれど俺は止めるのが少し遅かったようだ。
海の異常に気づいたのか、ダゴンが集まっていた。
討伐 B級依頼なのはその数が異常だからだろう。
ハルッツの知識に依れば最低でも1匹見かければ10匹は隠れているというゴブリンと同じで、海の中なら荒海であろうと凪いだ海であろうと現れる厄介者達だ。
どうにも俺がトンガクオンを夢中で狩っているうちに囲む様に現れたらしい。
俺の周囲50m位の外を頭だけ出して浮いている。その数は見えるだけで100匹は超えて居るだろう。
夕暮れも近いし、このまま『浮遊』を続けて離れても、『空歩』で上空に逃れても良いが向こうは逃す積りは無いようだ。
クラーケンが現れた時点で近隣の船は皆逃げてしまったようだし、多少暴れても問題ないかな?
問題ないよね。
問題ないとするわ。
そうこうするうちにダゴン達は時計回りに俺の周囲を変な声をあげながら回り始めた。
トンガクオン程の速さは無くて『固定』の範囲を越えた距離から近づく様子は無かった。
う~っとおしい!
その声が「くぅトゥルゥ~」とはっきり聞こえ始めて、海水が渦を巻き始めて居るのが分かった。
ダゴンの固有スキルなのか分からないが渦は俺を中心にかなりの大きさに育った。次第に界面が下がってオ・レを囲む様に凹んで来たのを見て俺を逃がす気は全く無いように思える。
う~、こんなに動いていては『固定』は効かないな。
どうしてくれようかと考えていたら、渦の中から銛を構えたダゴンが俺目掛けて飛び出してきた。トンガクオン程の速さは無いので楽々と躱すと次第に突撃するダゴンが増えて来た。
俺は魔銛『絶死』をしまうと魔剣『灼熱』を取出して、飛んでくるダゴンを躱さずに斬り捨てる事にした。
俺の背後を狙ったり、下方の視覚外から襲ったり工夫は見られるものの、敵では無い。
50匹ほどを退治したのに俺を狙うのを止める気配が全く無かった。見える範囲で100を越えて居たからその10倍は隠れて居たのか?
気がつけばもう暗くなって、空も何故か雲が現れて嵐のように雨も降り始めて居た。
う~、ダゴンの奴嵐も呼べるんじゃ無かろうか。
「くぅトゥルぅ~」という唱和も低く響いて居るし、終わりがねえな。斬り捨ててインベントリに収納したダゴンが三桁になり始めた所で俺は飽きた。
渦の囲いを抜けて上空へ『空歩』で駆け上がり始めて、空気が粘液のように粘っている事に気づき上にも逃げようが無い事になっているのになっていた。
引き下がった渦の底と同じくらいの高さ迄の空間に閉じ込められて居たようだ。鬱陶しいダゴンの攻撃はこの高さなら届いては居ないが俺が居ないのに飛び跳ねている。
唯一逃げる方向は真下のようだったが底にはダゴンの王の様な魔物が腕組みをして立っていた。
俺のように『浮遊』をしているようで俺を待っているようだ。
やれやれもてる男は辛いな。
俺がダゴンの王の近くまで降りていくとダゴンの飛び付きは無くなっていた。
「儂はダゴンの王ダゴラル!海牢に閉じ込められてなお、その余裕とは、お前は何者だ!」
おおっと、ダゴンの癖に喋ったぞ。魚の様な口をしているからか発音は少し判りにくいが。
「俺は冒険者Dと言うもんだ。ちょっと狩りをしていただけなんだかな」
「陸の人間Dよ、クラーケンを倒し、サーペントを大量に狩る者は初めて見たぞ。船に乗る者や我らと銛を交える者とも違う冒険者よ、我らの海を荒らす事は許さん!我が力を持って帰す訳には行かぬ!」
「待て、待て!俺は襲われたから抵抗しただけだぞ!帰してくれるならもう来ないと約束しよう。」
「信用できるか!ぬぅ~、問答無用!来たれ、我が『海神の戟』!!」
話にならなかった。
インベントリから魔剣『灼熱』を取り出すと俺は両手で大上段に構え魔力を込める。そして一刀両断に、固定した海面まで振り下ろした。
巨大な熱を帯びた斬撃がクラーケンを縦に割いた。
動かない敵など如何にデカくても何の脅威でも無い。ふたつに割れて痙攣しているクラーケンをインベントリに収納するとスキル『固定』を解除する。
スキル『ジュンカ』の効果が薄れたのか、クラーケンの出現のせいか付近には魚も魔物もほとんど居なくなってしまった。
仕方ないので再びスキル『ジュンカ』を使って魔物をおびき寄せる。
サーペントも集まったが魚形の魔物トンガクオンが無茶苦茶の数が集まった。というより集まったトンガクオンを餌にサーペントが来たようだ。海の底の方には亀の魔物アルケロンもいるようだ。
トンガクオンと言う魔物は鰹のような姿をして居て、とても早く泳ぐので中々厄介なのだ。
ハルッツの知識によると漁師泣かせの網破りの魔物なのだ。だから捕まえれば良い値段で売れるらしい。
俺はインベントリから魔銛『絶死』を使って突きまくる。弱点である硬い額を撃ち抜かれて浮かんで来た所をどんどんインベントリに収納する。
あ、間違えてサーペントを突いたわ!
とにかく集まった魔物を分け隔てせずに全て狩り尽くす。流石に疲れて来たな。夢中になっていた証拠に気が付いたら太陽がかなり低い位置にあった。
俺はそろそろ止め時だなと判断した。だけれど俺は止めるのが少し遅かったようだ。
海の異常に気づいたのか、ダゴンが集まっていた。
討伐 B級依頼なのはその数が異常だからだろう。
ハルッツの知識に依れば最低でも1匹見かければ10匹は隠れているというゴブリンと同じで、海の中なら荒海であろうと凪いだ海であろうと現れる厄介者達だ。
どうにも俺がトンガクオンを夢中で狩っているうちに囲む様に現れたらしい。
俺の周囲50m位の外を頭だけ出して浮いている。その数は見えるだけで100匹は超えて居るだろう。
夕暮れも近いし、このまま『浮遊』を続けて離れても、『空歩』で上空に逃れても良いが向こうは逃す積りは無いようだ。
クラーケンが現れた時点で近隣の船は皆逃げてしまったようだし、多少暴れても問題ないかな?
問題ないよね。
問題ないとするわ。
そうこうするうちにダゴン達は時計回りに俺の周囲を変な声をあげながら回り始めた。
トンガクオン程の速さは無くて『固定』の範囲を越えた距離から近づく様子は無かった。
う~っとおしい!
その声が「くぅトゥルゥ~」とはっきり聞こえ始めて、海水が渦を巻き始めて居るのが分かった。
ダゴンの固有スキルなのか分からないが渦は俺を中心にかなりの大きさに育った。次第に界面が下がってオ・レを囲む様に凹んで来たのを見て俺を逃がす気は全く無いように思える。
う~、こんなに動いていては『固定』は効かないな。
どうしてくれようかと考えていたら、渦の中から銛を構えたダゴンが俺目掛けて飛び出してきた。トンガクオン程の速さは無いので楽々と躱すと次第に突撃するダゴンが増えて来た。
俺は魔銛『絶死』をしまうと魔剣『灼熱』を取出して、飛んでくるダゴンを躱さずに斬り捨てる事にした。
俺の背後を狙ったり、下方の視覚外から襲ったり工夫は見られるものの、敵では無い。
50匹ほどを退治したのに俺を狙うのを止める気配が全く無かった。見える範囲で100を越えて居たからその10倍は隠れて居たのか?
気がつけばもう暗くなって、空も何故か雲が現れて嵐のように雨も降り始めて居た。
う~、ダゴンの奴嵐も呼べるんじゃ無かろうか。
「くぅトゥルぅ~」という唱和も低く響いて居るし、終わりがねえな。斬り捨ててインベントリに収納したダゴンが三桁になり始めた所で俺は飽きた。
渦の囲いを抜けて上空へ『空歩』で駆け上がり始めて、空気が粘液のように粘っている事に気づき上にも逃げようが無い事になっているのになっていた。
引き下がった渦の底と同じくらいの高さ迄の空間に閉じ込められて居たようだ。鬱陶しいダゴンの攻撃はこの高さなら届いては居ないが俺が居ないのに飛び跳ねている。
唯一逃げる方向は真下のようだったが底にはダゴンの王の様な魔物が腕組みをして立っていた。
俺のように『浮遊』をしているようで俺を待っているようだ。
やれやれもてる男は辛いな。
俺がダゴンの王の近くまで降りていくとダゴンの飛び付きは無くなっていた。
「儂はダゴンの王ダゴラル!海牢に閉じ込められてなお、その余裕とは、お前は何者だ!」
おおっと、ダゴンの癖に喋ったぞ。魚の様な口をしているからか発音は少し判りにくいが。
「俺は冒険者Dと言うもんだ。ちょっと狩りをしていただけなんだかな」
「陸の人間Dよ、クラーケンを倒し、サーペントを大量に狩る者は初めて見たぞ。船に乗る者や我らと銛を交える者とも違う冒険者よ、我らの海を荒らす事は許さん!我が力を持って帰す訳には行かぬ!」
「待て、待て!俺は襲われたから抵抗しただけだぞ!帰してくれるならもう来ないと約束しよう。」
「信用できるか!ぬぅ~、問答無用!来たれ、我が『海神の戟』!!」
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