無貌の男~千変万化のスキルの力で無双する。

きゅうとす

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冒険者Dと近隣国

スキルとアルヴァンチェリ

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昨日は激しかったぜ。広いベッドの上にはアンナとユキが仲良く眠っている。奮戦とは昨晩のような事を言うのかも知れないな。
ユキが居るのにアンナが嫌わなかったのが上手くいったな。というかユキはスキル『隠形』を上手く使い、技量『羽毛』を無駄に多様していたからな。下手をしたらユキの事を気付いていなかったかも知れん。まさにスキルの無駄遣いだ。

服を着てまったりとホテルのラウンジで紅茶を飲んで寛いで居るとアルマがやって来た。俺の座っているソファの横に座ると少し焦った様子で話始めた。
「D少し困った事になった」
「あん?どうした」
「実はスキル『無貌』を持つ者が見付かった事を魔法便で連絡したらDを長老に押すのに反対している奴らが動き出したらしい」

アルマの言う事では『アルヴァンチェリ』の連中の中には決まった事に未だに反対している過激派が何人か居るらしく、そいつ等が里を抜け出したらしい。俺を抹殺すれば『アルヴァンチェリ』の里にスキル『無貌』が戻って来るに違いないと考えて居るらしい。そいつ等は3人。
「なんでぇ、俺は長老なんてもんにはならんぞ」
「話して分かる連中じゃ無さそうなんです」
「面倒な。そいつ等を知っているのか、アルマ」

するとアルマが懐から魔法便を取り出して読んだ。
「ええっと、一人はマーキュロ。年は36の茶髪黒目の男ですね。スキルは『無遠ビヨンド』です。一人はガイザ。年は15の金髪灰眼のゴツイ男だそうです。スキルは金剛アイアンマッスルね。最後は姿を見たことは無いけど女性ですね。ナタリーは年齢も不詳だけどスキルは無視インビジブルだそうよ。」

んん~、全員スキルが判明しているのはおかしく無いか。秘匿すべき事柄と思えるが。それをアルマに訊くと何の不思議もなく答えた。
「『アルヴァンチェリ』に取ってスキルは誇るべきものであって、唯一無二である程偉いんです。成人して直ぐに判明したら言い触らして自慢するんですよ。逆に普通の誰もが持っているようなスキルだったりすると逆に教えなかったりするんです。」
「ほうほう、ならそのスキルの内容も分かっているのか?」

にっこり笑ってアルマは言い放った。
「自慢のスキルを使わないで居られませんから当然です。」

そんなに言うなら先ずはアルマのスキルから詳しく教えて貰おうか。
アルマのスキル『無権』は俺のスキル『無貌』の下位互換スキルらしい。その親和性から俺の居場所が何となく方向で分かるようだ。
スキルを使うと回りにいる者に自分の考えた関係者にすることが出来るらしい。例えば旅の商人夫婦の子供と思わせ、一緒に旅をしながら生活をする。ギルドの地位のある者の特別な関係者と思わせ、受付嬢に治まる。そうして俺を探していた訳だ。

マーキュロと言う若造のスキル無遠ビヨンドは距離に関係無く移動する。一歩が数mでも数kmでも移動可能らしい。瞬間移動や縮地とも違うようだ。しかも他人も道連れに移動出来るようだから旅をするには楽そうだな。欲しいぜ。

ガイザと言う脳筋はガタイがゴツイだけでなくスキル金剛アイアンマッスルと言う力を持っているらしい。物理攻撃も魔法攻撃も全く受付けない上に武芸百般でどんな武器も自在に操るらしい。戦いとなったら厄介な部類だな。

年齢も姿も不詳なナタリーのスキル無視インビジブルは文字通り見る事が出来ないらしい。『アルヴァンチェリ』の里にいる誰も姿を見たことが無いらしいから常にスキルを発動しているらしい。これはスキル隠形や隠遁などの上位互換だろうな。

アルマが言うには多分ガイザが首謀者でマーキュロは脅されて移動に利用されているだけ、ナタリーは愉快犯らしく惚れているガイザの望みを叶えているようだ。
ぬぬ、ナタリーのスキル無視インビジブルは他人にも使えるのか?だとしたらとても面倒な事になりそうだ。

昔の『アルヴァンチェリ』は自分のスキルを過信していて他の者のスキルを利用したりすることは無かったようだが今は違うようだ。俺が警戒しているにも関わらずアルマは俺なら問題ないとか言いやがった。
そりゃあ自分の強さを理解しているが聞いたスキルは危険極まりない。

でも、そのスキルを俺のものにできたらとんでも無いな。俺の心を読んだのかアルマが言った。
「幾らDのスキル『無貌』でもあたしのスキル『無権』やマーキュロのスキル『無遠』、ナタリーのスキル『無視』は奪えないよ。」

な•ん•だ•と!
「無の名前が付くスキルは唯一無二だからひとりで同時に複数を持てないよ。」

んん~待てよ。それじゃあ継承なんて出来ねえじゃねえか。
「じゃあ、どうやって『アルヴァンチェリ』で継承しているんだよ」
「だから、子供に継承させてんのさ。子供が成人すると無の名前が付くスキルが発現して親には使えなくなるわけ」
「ガキを作らずに死んだから『無貌』は『アルヴァンチェリ』から外に出ちまったと言うことか」
「そうそう、そういう理由ね」

俺は納得した。










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