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冒険者Dと近隣国
おかしな村
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驚いたが直ぐにみんなは子供心に対抗心を持って聖女だの勇者だのって言い返したと思ったようだな。
「ふふっ子供らしいわね」
アンナが言うとみんながうんうんと頷きやがった。そうだよな、村から出て世間を知ればそう思うだろうさ。
「俺は自分の両親だけが特別だと思って言ったからみんなも同じような事を言うのを嘘だと言ったよ。でも、年上の兄貴分の子供が教えてくれたんだよ。」
カタカタ、ガタガタと馬車は揺れて街道を外れた事が分かったけど俺の話に夢中になっていた。
「殆どの村人の大人は色んな時代の人の生まれ変わりなんだってな」
「「「「!」」」」
みんなはそんな話は信じられないって顔をしてるな。だろうさ、俺だって信じられなくて村人の大人に聞いて回ったからな。
「普通なら自分が生まれ変わりだとしても知らないものらしいな。だが俺の村ハイドゥンでは何故か過去の記憶を持って生まれて来るんだよ。」
俺の言葉に顎が外れそうにみんなが驚く。いち早くそれによって起こる事を推測したアンナが言ったよ。
「それならみんな直ぐに村を出ちゃうんじゃないの」
「そうよね、過去の自分がどうなったかとか過去の自分が居た場所がどうなってるか気になりますもんね」
ダリアもアンナに賛成して言う。俺はニヤニヤしながら話を聞く。それをQTが見て分からないと言う顔をしていたぜ。
「だろうさ、でも最初に言ったろ。ハイドゥンは不思議な村だって。村の中の建物やある魔導具なんかも統一感の無い変な所だけど、いちばんの不思議がそれさ」
俺の説明が尚更分からないと言う顔をみんながする。
「意気軒昂と村を出ていくと何故か過去の記憶を忘れて、戻って来るんだよ」
「「「「!」」」」
なんだって!と言う顔になるな。そりゃあなんだよ~ってな。
「それに『勇者』や『聖女』の記憶はあってもその力を持って生まれて来る訳じゃ無いんだよ。神様がいたとしたらとんでも無く意地悪だよな」
「前世の記憶って、記憶だけってと言う事なんですね」
「そうさ」
俺の説明にみんなが啞然としたぜ。そりゃあそうだよな、記憶だけだから昔は偉かったって言ってるだけだからな。
「それに有名じゃなくても魔導具職人だったり、発明家だったり、指導者だったりの記憶があっても前世の記憶どおりの事がデキねえんだな、これが」
「スキルと記憶の齟齬」
ユキが問題の根本を指摘する。流石だな。
「ユキの言う通りさ。魔導具職人の記憶のある者の作るものはスキルが無いからまともに動きやしねえ。指導者の記憶のある者の言う通りに誰も従わねえ、発明家の記憶だけじゃまともな発明は出来ねえって事さ」
アンナもダリアもQTも納得した見てぇだな。まぁほとんどが言った通りだが中には例外も居るんだなぁ、これが。
「で、ディーは?」
ユキが俺の事を聞いてきた。まぁ気になるよな。
「あはははは、俺の前世なんて忘れたわ。さっき言ったろ、村から出ると記憶を忘れるんだよ」
覚えているけど忘れた事にしておきたい。前世の記憶が今の俺の原動力になってるからな。ヘタな事は話せねえさ。
ユキにはジト目で見られて居るが他の連中は納得してくれているからセーフだろ。
馬車が止まって御者をやってくれてる傭兵のノルダが声を掛けて来た。
「旦那、どうします。森の入口に着きましたぜ」
丁度良いな。此処は気まずい雰囲気から逃げよう。
「おう、分かった。俺が御者やるからアンナの側に居てくれ」
俺は止まった馬車から降りて御者台に登った。此処から森に入って行く道は俺が導かないと変なところに行くか、戻っちまう。
テイマーのノルダが馬車に入ると女たちの声が更に揚がって笑い声まで響いてきた。
きっと、俺を話のツマにしてるんだろうが着いたら見てろよ。俺は軽く馬に手綱を引いて歩かせ始めた。
後ろを振り向くと商人の馬車が付いてくる。あの中にはアルマとその連れのコメツキ•バッタとか言う商人が居て、付いてきている。最初はそのままマジェント共和王国に帰るとか言っていたが俺が寄り道をすると言ったら興味を惹かれたらしいな。まぁ来れば良いさと付いて来るのを許したけど面白い事になるだろうな。
彼奴等はアンナ達に話したような事は知らんからな。ユキ以外は言葉通りにしかハイドゥン村の事を捉えていないからさぞ驚くだろうさ。嬌声が次第に止んで馬車の中は静かになっていったぜ。
馬車と一緒に付いて来ている傭兵達もこっくりこっくりと眠ったようになっている。後ろを見なくてアルマ達も同じだろ。森の中は霧が出ているように霞がかって朧になって来ている。
森の奥に入り込むに連れて霧が濃くなりみんな意識が朧になってる筈だ。ハイドゥン村の出身者か村長の許可証を身に着けた者しか意識を保てないからな。
村への道が複雑で隠されている訳では無くてこの不思議な霧が道に迷わせるんだよな。しかも馬とか動物には効かないみたいで俺みたいな先導するものが居れば付いて来てハイドゥン村に入る事が出来る訳だな。全く、神様は何を考えてこんな村を作ったんだか分らん。
暫く真っ直ぐ進めば再び霧が晴れ始めて、ハイドゥン村の入口の木柵と門が見えて来たな。
「ふふっ子供らしいわね」
アンナが言うとみんながうんうんと頷きやがった。そうだよな、村から出て世間を知ればそう思うだろうさ。
「俺は自分の両親だけが特別だと思って言ったからみんなも同じような事を言うのを嘘だと言ったよ。でも、年上の兄貴分の子供が教えてくれたんだよ。」
カタカタ、ガタガタと馬車は揺れて街道を外れた事が分かったけど俺の話に夢中になっていた。
「殆どの村人の大人は色んな時代の人の生まれ変わりなんだってな」
「「「「!」」」」
みんなはそんな話は信じられないって顔をしてるな。だろうさ、俺だって信じられなくて村人の大人に聞いて回ったからな。
「普通なら自分が生まれ変わりだとしても知らないものらしいな。だが俺の村ハイドゥンでは何故か過去の記憶を持って生まれて来るんだよ。」
俺の言葉に顎が外れそうにみんなが驚く。いち早くそれによって起こる事を推測したアンナが言ったよ。
「それならみんな直ぐに村を出ちゃうんじゃないの」
「そうよね、過去の自分がどうなったかとか過去の自分が居た場所がどうなってるか気になりますもんね」
ダリアもアンナに賛成して言う。俺はニヤニヤしながら話を聞く。それをQTが見て分からないと言う顔をしていたぜ。
「だろうさ、でも最初に言ったろ。ハイドゥンは不思議な村だって。村の中の建物やある魔導具なんかも統一感の無い変な所だけど、いちばんの不思議がそれさ」
俺の説明が尚更分からないと言う顔をみんながする。
「意気軒昂と村を出ていくと何故か過去の記憶を忘れて、戻って来るんだよ」
「「「「!」」」」
なんだって!と言う顔になるな。そりゃあなんだよ~ってな。
「それに『勇者』や『聖女』の記憶はあってもその力を持って生まれて来る訳じゃ無いんだよ。神様がいたとしたらとんでも無く意地悪だよな」
「前世の記憶って、記憶だけってと言う事なんですね」
「そうさ」
俺の説明にみんなが啞然としたぜ。そりゃあそうだよな、記憶だけだから昔は偉かったって言ってるだけだからな。
「それに有名じゃなくても魔導具職人だったり、発明家だったり、指導者だったりの記憶があっても前世の記憶どおりの事がデキねえんだな、これが」
「スキルと記憶の齟齬」
ユキが問題の根本を指摘する。流石だな。
「ユキの言う通りさ。魔導具職人の記憶のある者の作るものはスキルが無いからまともに動きやしねえ。指導者の記憶のある者の言う通りに誰も従わねえ、発明家の記憶だけじゃまともな発明は出来ねえって事さ」
アンナもダリアもQTも納得した見てぇだな。まぁほとんどが言った通りだが中には例外も居るんだなぁ、これが。
「で、ディーは?」
ユキが俺の事を聞いてきた。まぁ気になるよな。
「あはははは、俺の前世なんて忘れたわ。さっき言ったろ、村から出ると記憶を忘れるんだよ」
覚えているけど忘れた事にしておきたい。前世の記憶が今の俺の原動力になってるからな。ヘタな事は話せねえさ。
ユキにはジト目で見られて居るが他の連中は納得してくれているからセーフだろ。
馬車が止まって御者をやってくれてる傭兵のノルダが声を掛けて来た。
「旦那、どうします。森の入口に着きましたぜ」
丁度良いな。此処は気まずい雰囲気から逃げよう。
「おう、分かった。俺が御者やるからアンナの側に居てくれ」
俺は止まった馬車から降りて御者台に登った。此処から森に入って行く道は俺が導かないと変なところに行くか、戻っちまう。
テイマーのノルダが馬車に入ると女たちの声が更に揚がって笑い声まで響いてきた。
きっと、俺を話のツマにしてるんだろうが着いたら見てろよ。俺は軽く馬に手綱を引いて歩かせ始めた。
後ろを振り向くと商人の馬車が付いてくる。あの中にはアルマとその連れのコメツキ•バッタとか言う商人が居て、付いてきている。最初はそのままマジェント共和王国に帰るとか言っていたが俺が寄り道をすると言ったら興味を惹かれたらしいな。まぁ来れば良いさと付いて来るのを許したけど面白い事になるだろうな。
彼奴等はアンナ達に話したような事は知らんからな。ユキ以外は言葉通りにしかハイドゥン村の事を捉えていないからさぞ驚くだろうさ。嬌声が次第に止んで馬車の中は静かになっていったぜ。
馬車と一緒に付いて来ている傭兵達もこっくりこっくりと眠ったようになっている。後ろを見なくてアルマ達も同じだろ。森の中は霧が出ているように霞がかって朧になって来ている。
森の奥に入り込むに連れて霧が濃くなりみんな意識が朧になってる筈だ。ハイドゥン村の出身者か村長の許可証を身に着けた者しか意識を保てないからな。
村への道が複雑で隠されている訳では無くてこの不思議な霧が道に迷わせるんだよな。しかも馬とか動物には効かないみたいで俺みたいな先導するものが居れば付いて来てハイドゥン村に入る事が出来る訳だな。全く、神様は何を考えてこんな村を作ったんだか分らん。
暫く真っ直ぐ進めば再び霧が晴れ始めて、ハイドゥン村の入口の木柵と門が見えて来たな。
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