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冒険者Dと近隣国
ギガントゼウス戦
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俺の母親だった。
上で見なかったから間に合わなかったのかと落胆していたがこんな所にいたのか。声を掛けた母親の隣には父親も居た。俺が簡単に魔物が出たから対応すると言うととても心配された。
確かに数年音沙汰もなかった息子が帰って来たと思ったら危険な事をしようとしているなら止めようとするだろう。一応A級でマジェント共和王国の王室にも一目置かれている冒険者なのだと説明して置いたのだが関係ないようだ。
「心配するなって大丈夫だから」
なかなか分かってくれない両親にみんなを護るために行くのだと言って納得して貰う。更には俺のインベントリに入っている食料を全て出して置く。
船室の半分以上を占めて居場所が狭くなったがこれだけあれば全員が半年は食べて行けるだろう。更に、今行かないと取り返しが付かない事も強調するとユキが俺の背中から降りてきて両親に挨拶を始めやがった。
「初めまして、お父様お母様。私、ユキと言います。エイスさんとはいつも心身一体でお世話になっています。エイスさんが無茶をしょうとしていますが私が付いていますのでご心配は無用です。この小柄な身ですがアロシア帝国では最強の一角を担う実力を持ってエイスさんの力に・・・」
「いい加減にしろ、ユキ!」
ポコンと頭を小突くとテヘッと舌を出した。
「こいつは気にしなくて良い。とにかく俺に任せて置け」
それだけを告げるとユキにも言った。
「外は極寒で空気も薄い。本当に大丈夫か?待っていても良いんだぞ」
高度10000mは極地並みの寒さでほとんど空気が無い。しかも酸素は薄いだろう。並みの人間では即死しかねない。
「大丈夫。修行してるしスキル『隠形』で何とかなる」
本当かなぁ。修行と言う所は分かるがスキルでか?まぁ覚悟があるなら連れて行くか。ユキが身を近づけて小声で言った。
「ディーが龍になれば大抵解決」
確かに覇王龍ズァークになれば大抵何とかなるが相手は竜を越える存在だ。最後の手段にしたい。取り敢えずは俺のスキルで何とかしよう。
ユキが俺の背に乗り、俺はスキル『重力』と『浮遊』を重ね、更に周りの空気をスキル『包む』で身にまとい、非常口から飛び出した。
非常口は自動で直ぐに締まり、俺は落下すること無くスキル『無遠』で真っ直ぐ飛行船ノアンから離れて行く。
インベントリから魔銛『絶死』を取り出して四方に注意を払った。少し下方に飛行船ノアンが浮いているのを確認すると俺の後方から物凄い勢いで何かが飛んで来た。
空かさず魔銛『絶死』を投げるとその何かに向かって魔銛『絶死』が追従するけどあっと言う間に引き離されてしまった。早すぎて魔銛『絶死』が付いて行けないなんてあり得るのかと驚く。
まだ必死に追い掛けている魔銛『絶死』を引き戻すと仕方ないからインベントリに仕舞う。魔銛『絶死』に意思は無いけど何か悔しがって居るような気がした。
するとその時にはもうギガントゼウスらしき魔物は戻って来てその風圧で飛行船ノアンを落とそうとしていた。
魔銛『絶死』の代わりにインベントリから取り出した魔剣『灼熱』に魔力を流し込み、飛行船ノアンに当たらない角度からギガントゼウス目掛けて斬撃を飛ばした。
進行方向から避けられない様に飛んだ斬撃はギガントゼウスに当たった様に見えて全然違う方向に逸れて消えていった。
何•だ•と!
確かに剣より発せられる斬撃は風の魔法とは相性が悪いが真空の刃だから全く効かないなんて事はあり得ない。
現にギガントゼウスは斬撃を嫌った様に少し方向を変えていた。少しは嫌がらせ程度に効果があるようだが飛行船ノアンを諦めさせることが出来ない。
他の方法を試すとしよう。それには何とかギガントゼウスに取り憑かないとな。
あれ程のスピードだ急激な方向転換は出来ないだろうからそこを突いて取り付くのだ。
俺はギガントゼウスか再度飛行船ノアンに向かう進行方向に魔剣『灼熱』の熱波の斬撃を2つ飛ばした。目論見通りギガントゼウスは斬撃を避ける様に曲がり・・・曲がらない。
いきなり速度をゼロにして俺に向かって飛翔してきた。流石にその速度はトップスピードでは無かったが俺には避ける事が出来ず、ギガントゼウスの嘴が俺を襲った。
スキル『浮遊』『重力』『包む』の力が衝撃を緩和してくれたが俺は一瞬気絶しそうになった。流闘気を咄嗟に纏って力を逃さなかったら俺の身体は吹き飛んで居ただろう。
何とかギガントゼウスの嘴に取り憑いた俺は羽毛の根本を掴み、魔力を流す。思った通りギガントゼウスは魔力を体全体に流しながら魔法を発動させながら飛行していた。
片手でしがみつきながら俺は嘴の上の鼻腔を殴り付けた。俺の魔力を嫌がったのか、拳が効いたのか烈しく首を振る。
ブチブチと音を立てて羽毛の根本から抜けて俺はギガントゼウスから飛ばされた。
グギャ、グギャー!
怒りの鳴き声を上げたギガントゼウスの注意は完全に飛行船ノアンから俺に向いた。すなわち、ギガントゼウスの攻撃目標が俺になったのだ。
振り飛ばされた勢いを殺し切れず俺は飛行船ノアンとは別方向に後ろ向きに飛んでいた。
そうだ、そのまま俺を追いかけて来い!俺は後ろ向きにスキル『無遠』を使って距離を取りすぎないように離れた。
上で見なかったから間に合わなかったのかと落胆していたがこんな所にいたのか。声を掛けた母親の隣には父親も居た。俺が簡単に魔物が出たから対応すると言うととても心配された。
確かに数年音沙汰もなかった息子が帰って来たと思ったら危険な事をしようとしているなら止めようとするだろう。一応A級でマジェント共和王国の王室にも一目置かれている冒険者なのだと説明して置いたのだが関係ないようだ。
「心配するなって大丈夫だから」
なかなか分かってくれない両親にみんなを護るために行くのだと言って納得して貰う。更には俺のインベントリに入っている食料を全て出して置く。
船室の半分以上を占めて居場所が狭くなったがこれだけあれば全員が半年は食べて行けるだろう。更に、今行かないと取り返しが付かない事も強調するとユキが俺の背中から降りてきて両親に挨拶を始めやがった。
「初めまして、お父様お母様。私、ユキと言います。エイスさんとはいつも心身一体でお世話になっています。エイスさんが無茶をしょうとしていますが私が付いていますのでご心配は無用です。この小柄な身ですがアロシア帝国では最強の一角を担う実力を持ってエイスさんの力に・・・」
「いい加減にしろ、ユキ!」
ポコンと頭を小突くとテヘッと舌を出した。
「こいつは気にしなくて良い。とにかく俺に任せて置け」
それだけを告げるとユキにも言った。
「外は極寒で空気も薄い。本当に大丈夫か?待っていても良いんだぞ」
高度10000mは極地並みの寒さでほとんど空気が無い。しかも酸素は薄いだろう。並みの人間では即死しかねない。
「大丈夫。修行してるしスキル『隠形』で何とかなる」
本当かなぁ。修行と言う所は分かるがスキルでか?まぁ覚悟があるなら連れて行くか。ユキが身を近づけて小声で言った。
「ディーが龍になれば大抵解決」
確かに覇王龍ズァークになれば大抵何とかなるが相手は竜を越える存在だ。最後の手段にしたい。取り敢えずは俺のスキルで何とかしよう。
ユキが俺の背に乗り、俺はスキル『重力』と『浮遊』を重ね、更に周りの空気をスキル『包む』で身にまとい、非常口から飛び出した。
非常口は自動で直ぐに締まり、俺は落下すること無くスキル『無遠』で真っ直ぐ飛行船ノアンから離れて行く。
インベントリから魔銛『絶死』を取り出して四方に注意を払った。少し下方に飛行船ノアンが浮いているのを確認すると俺の後方から物凄い勢いで何かが飛んで来た。
空かさず魔銛『絶死』を投げるとその何かに向かって魔銛『絶死』が追従するけどあっと言う間に引き離されてしまった。早すぎて魔銛『絶死』が付いて行けないなんてあり得るのかと驚く。
まだ必死に追い掛けている魔銛『絶死』を引き戻すと仕方ないからインベントリに仕舞う。魔銛『絶死』に意思は無いけど何か悔しがって居るような気がした。
するとその時にはもうギガントゼウスらしき魔物は戻って来てその風圧で飛行船ノアンを落とそうとしていた。
魔銛『絶死』の代わりにインベントリから取り出した魔剣『灼熱』に魔力を流し込み、飛行船ノアンに当たらない角度からギガントゼウス目掛けて斬撃を飛ばした。
進行方向から避けられない様に飛んだ斬撃はギガントゼウスに当たった様に見えて全然違う方向に逸れて消えていった。
何•だ•と!
確かに剣より発せられる斬撃は風の魔法とは相性が悪いが真空の刃だから全く効かないなんて事はあり得ない。
現にギガントゼウスは斬撃を嫌った様に少し方向を変えていた。少しは嫌がらせ程度に効果があるようだが飛行船ノアンを諦めさせることが出来ない。
他の方法を試すとしよう。それには何とかギガントゼウスに取り憑かないとな。
あれ程のスピードだ急激な方向転換は出来ないだろうからそこを突いて取り付くのだ。
俺はギガントゼウスか再度飛行船ノアンに向かう進行方向に魔剣『灼熱』の熱波の斬撃を2つ飛ばした。目論見通りギガントゼウスは斬撃を避ける様に曲がり・・・曲がらない。
いきなり速度をゼロにして俺に向かって飛翔してきた。流石にその速度はトップスピードでは無かったが俺には避ける事が出来ず、ギガントゼウスの嘴が俺を襲った。
スキル『浮遊』『重力』『包む』の力が衝撃を緩和してくれたが俺は一瞬気絶しそうになった。流闘気を咄嗟に纏って力を逃さなかったら俺の身体は吹き飛んで居ただろう。
何とかギガントゼウスの嘴に取り憑いた俺は羽毛の根本を掴み、魔力を流す。思った通りギガントゼウスは魔力を体全体に流しながら魔法を発動させながら飛行していた。
片手でしがみつきながら俺は嘴の上の鼻腔を殴り付けた。俺の魔力を嫌がったのか、拳が効いたのか烈しく首を振る。
ブチブチと音を立てて羽毛の根本から抜けて俺はギガントゼウスから飛ばされた。
グギャ、グギャー!
怒りの鳴き声を上げたギガントゼウスの注意は完全に飛行船ノアンから俺に向いた。すなわち、ギガントゼウスの攻撃目標が俺になったのだ。
振り飛ばされた勢いを殺し切れず俺は飛行船ノアンとは別方向に後ろ向きに飛んでいた。
そうだ、そのまま俺を追いかけて来い!俺は後ろ向きにスキル『無遠』を使って距離を取りすぎないように離れた。
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