愛されSubは尽くしたい

リミル

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愛されSubは尽くしたい

初めてのおねだり2

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「あの、ね……誠吾さんは、僕としたくない? 僕は……誠吾さんと、いっぱいしたい。挿れて、いっぱいエッチしたい……」

言いざま、汐はベッドへと強く四肢を縫いつけられる。

「したくない訳ないだろう。……サロンで会ったときから、汐君に欲情していた。誰にも靡かないSubを僕だけのものにして、僕の下で酷く啼かせたかった……。だが、ヴァージンと聞いたから」

紳士の仮面を剥いで、深見は隠していた劣情をぶつける。鎖骨に歯を立てられ、同時に胸の小さなしこりを指の腹で捏ねるようにしてせり出す。

「あっ、あぁ……や、ん」

与えられる快感に、息つく暇もない。深見と気持ちが通じ合ったことで、汐の意識はより深くSpaceへと没入する。

「優しくても、酷くしても、誠吾さんが好きだから。今……抱いてほしい」
「たくさん濡らして、痛くないようにしてからな」

先ほど傷に塗り込まれたジェルを、容器からひり出し、深見を受け入れる場所へたっぷりと落としていく。隘路を伝い、陰囊と自身にもジェルの冷たい感触に包まれる。どうしても漏れ出てしまう声を塞ぎたくて、汐は顔を枕に押しつけた。

「ふ……っ、あ、ぁ……」
「少し足を開いて。一番楽な姿勢でいい……。Kneel(おすわり)が上手だったから、身体も柔らかい」

抱きたい感情と葛藤している深見が、汐の中を傷つけないように準備を施してくれている。広げるための指が、途中にある前立腺を掠めると、汐はぎゅっと枕を強く掴んだ。

欲しい。重く膨らんだ場所を、深見のものでいたぶって欲しい。

何本か入っていた指が、ゆっくりと引き抜かれた。ベルトの金属同士がぶつかる音と、布擦れが背後からする。暗がりでも大きさが並みではないことが分かる。過去に付き合った男のものは、前戯の最中で目にしたことはある。仮にも恋人同士であるのに、汐に性的に興奮しているのを見ると、何故だか嫌悪感を覚えていた。それでも、自分はプラトニックなお付き合いをしたい訳ではないらしい。早期に目覚めたSub性と思春期のせいにしていたが、アンバランスな性的欲求はむしろ加速する一方だった。

もし、心から初めて好きになった深見にも、同じような気持ちになったら……。不安はあったものの、二回目のプレイでそれは完全に払拭された。

「誠吾さんの……すごく、おっきい……ね」
「怖いか?」
「ううん……たぶん、入れてくれたら、気持ちいいと思う」

最後の布が取り払われると、シルエットだけで見えていたものがよりいっそう大きく映る。雁首はきゅっと締まっていながら、根元までが太く逞しい。幹を伝う血管が幾筋もあり、自身と姿形が全く違う深見のものを、じっと凝視する。汐の真剣な表情に、深見は照れくささを弾くように笑った。

「……素直じゃなかった汐君とは、大違いだな」
「あれは、黒歴史だから……忘れて欲しい」
「忘れない。どっちも大好きな汐君だ」

押し倒されるのと、昂ったものをジェルで潤んだ場所へ宛てがうのも、ほぼ同時だった。念入りに時間をかけて解したところが、みちみちと広げられていく。深見だって好きに動きたいだろうに、初めてで慣れない汐を気遣いながら、腰を進めている。

「も……奥、だよ……? これ以上、はいらなっ……あ、あっ、あぁ!」

自分の感覚だって、曖昧だ。指では届かなかった狭い道を、探るようにして抉じ開けていく。

「……入ったな。僕に嘘をついた……お仕置き」
「あ、あっ、あぁ、ん。……や、だって、さっき。一番おく……とんとん、ってしたもん……っ。もう、入らないのにぃ……!」

泣くほど苦しいし、気持ちがいい。挿入が完全に終わるまで、後どのくらいかかるのだろう。汐がいやいやと頭を振ると、深見の苛虐心に火をつけてしまう。最奥をとんとんと叩いていたように感じていたのは、深見が角度を変えて汐の中を馴染ませていたからだ。

「誠吾、しゃ……きもちいい、あっ、あぁ、あっ。ふっ、ん、んん……!」
「は……。汐、好きだ。汐……」

口付けの合間にも、深見は惜しむことなく名前を呼ぶ。真似をして汐も同じように、「誠吾」と呼びたかったが、発した声は自分でも驚くくらい快楽に溺れている。

「きもちい……? 誠吾さんも、僕のなか、いいの?」
「ああ……すごく気持ちいい。浅いところも、奥も、全部いいな……」

言葉の端が掠れていて、色っぽさにドキドキする。抽挿がより激しくなると、そんな些細なことも考えられなくなる。深見のお仕置きは、汐の頭の中を甘く蕩けさせていく。それから数え切れないくらい口付けを交わし、放たれる深見の欲を腹の中に受けた。
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