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早咲きの花が散る …観察眼…
「接客だけが仕事じゃないよ。」
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「それでどうしたんだい?ナリウス。〝今回は〟面白い話題だと取り組みがいがあるんだが。」
「おらにとっちゃなんも面白いとは思わねぇ話だべ。」
茶葉の種類も濃さも全く分からず、一番手前に置いてあった茶葉で適当につくろって持っていくと、ちょうど本題に入ろうとしているところだった。
少しはナリウスも落ち着いたようだ。
「…ほらよ」
入れてきたお茶をナリウスと店主の前に置く…と同時に店主から言葉がとんだ。
「なんだいこれは。茶葉が違うじゃないか。ふざけてるのか。」
「はぁ!?知るかよ、そんなこ…」
「のぶさん、そんなこといいです。それよりも先に話を聞いてくだせぇ!」
茶葉が違うと言われるわ、入れてきてやったのにそんなこと扱いされるわ、なんなんだ。だったら自分で入れればいいじゃないか。
そんな不満を溜め込みながら店主の後ろの壁に寄りかかる。
「おらが二、三日家を開けてたら、その間にユーノがいなくなっちまったんだ!」
ユーノ…確か以前よく連れて歩いていた小鳥だ。ユリウスにとてもよく懐いていた。
「おらだって最初はそのへん飛んでるだけだと思ったさ…。だげどな!三日前から時々ユーノがいた窓枠に花がおいてあるんだ!ユーノは戻ってこない、花は半日に一回置いてある…不気味でしかたねぇよ!ユーノがいないならいないでもう諦めさせて欲しいんに…」
なんと…あんなに懐いていた小鳥が逃げるとは…。
しかし大騒ぎするほどか?花なぞいくらでも飛んでくるだろう。
「ほぅ…花、ねぇ…」
目の前でまた混乱しだしたナリウスなど気にならないようで、店主は目を細めて笑っている。
何が面白いのだろうか。
そして今回の何に自分出るまくがあるのか。
何故自分はここにいるのだろう…。
「ナリウスさん。」
落ち着いた動作でお茶を飲み、若干をしかめて店主は声をかけた。
「私はもうだいたいのあたりをつけました。明日、その花をここに持ってきて頂けますか?残っている分だけでよろしいので。」
「ほ、本当か!ありがてぇ!」
ナリウスが帰ると、店主は笑顔でこちらを向いた。
「さて!君も目処がついたかい?」
「は?何がわかったというんだ、さっきの話だけで。」
目の前の男は大きくため息をついた。
「君は何も勉強してないのかい?まあ、だからあのお茶の出し方になるんだろうけど…。いいかい?部屋に案内し、食事をだし、料金をいただく。そんなふうな接客だけが仕事じゃないんだよ。」
「おらにとっちゃなんも面白いとは思わねぇ話だべ。」
茶葉の種類も濃さも全く分からず、一番手前に置いてあった茶葉で適当につくろって持っていくと、ちょうど本題に入ろうとしているところだった。
少しはナリウスも落ち着いたようだ。
「…ほらよ」
入れてきたお茶をナリウスと店主の前に置く…と同時に店主から言葉がとんだ。
「なんだいこれは。茶葉が違うじゃないか。ふざけてるのか。」
「はぁ!?知るかよ、そんなこ…」
「のぶさん、そんなこといいです。それよりも先に話を聞いてくだせぇ!」
茶葉が違うと言われるわ、入れてきてやったのにそんなこと扱いされるわ、なんなんだ。だったら自分で入れればいいじゃないか。
そんな不満を溜め込みながら店主の後ろの壁に寄りかかる。
「おらが二、三日家を開けてたら、その間にユーノがいなくなっちまったんだ!」
ユーノ…確か以前よく連れて歩いていた小鳥だ。ユリウスにとてもよく懐いていた。
「おらだって最初はそのへん飛んでるだけだと思ったさ…。だげどな!三日前から時々ユーノがいた窓枠に花がおいてあるんだ!ユーノは戻ってこない、花は半日に一回置いてある…不気味でしかたねぇよ!ユーノがいないならいないでもう諦めさせて欲しいんに…」
なんと…あんなに懐いていた小鳥が逃げるとは…。
しかし大騒ぎするほどか?花なぞいくらでも飛んでくるだろう。
「ほぅ…花、ねぇ…」
目の前でまた混乱しだしたナリウスなど気にならないようで、店主は目を細めて笑っている。
何が面白いのだろうか。
そして今回の何に自分出るまくがあるのか。
何故自分はここにいるのだろう…。
「ナリウスさん。」
落ち着いた動作でお茶を飲み、若干をしかめて店主は声をかけた。
「私はもうだいたいのあたりをつけました。明日、その花をここに持ってきて頂けますか?残っている分だけでよろしいので。」
「ほ、本当か!ありがてぇ!」
ナリウスが帰ると、店主は笑顔でこちらを向いた。
「さて!君も目処がついたかい?」
「は?何がわかったというんだ、さっきの話だけで。」
目の前の男は大きくため息をついた。
「君は何も勉強してないのかい?まあ、だからあのお茶の出し方になるんだろうけど…。いいかい?部屋に案内し、食事をだし、料金をいただく。そんなふうな接客だけが仕事じゃないんだよ。」
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