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1章
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ギィの滞在中はずっと一緒にいた。
一緒に野菜を収穫したし、ヘキとの稽古ではギィとヘキの模擬戦も見せてもらえた。
素手の模擬戦なのにすごい迫力でちょっと怖かった。俺にあれが出来る様になるとは思えない。俺は絶対に捕まらない方向を極めようと思う。
セイとのお勉強も一緒にやった。というかギィが先生役だった。
冒険者については冒険者から教わった方がいいでしょうって。
俺の持ってる冒険者のイメージは沢山ある仕事の中から自分のやりたいのをやって生活してる人で、その仕事っていうのが困ってる人の代わりに戦うことだったり手伝ったりする内容ってイメージ。なんだろう。フリーター的な?自由業的な?なんでも屋さん的な。
それは間違ってはいないけど正確でもなかった。
この世界には数年から数十年に一度、妖と呼ばれる物が出現するらしい。
妖は魔力を吸って大きくなる。魔力を吸いながら移動するだけで人を襲ったりはしないけど、魔力がなくなると生き物は死んでしまう。
だから妖が大きくなる前に倒すんだそうだ。
その時先頭に立って戦うのが冒険者。
もちろん各国の軍隊も戦うけど、いつどこに現れるかわからない妖の為に沢山の兵士を雇い続けることは難しい。妖という共通の敵がいる事もあって国同士で争うことはほとんどないから常時そんなに大きな軍隊は必要ない。
そこで対妖用の戦力として冒険者という職業が生まれた。普段は自力でそれぞれ生活してて妖が現れた時だけ集まって戦う。冒険者は妖が現れたら率先して戦う義務がある代わりに免税されてたり、買い物で優遇措置があったりする。
各国は出来るだけ沢山の冒険者に自分の国に居て欲しいから色んな優遇措置を付けてくる。定住したら貴族扱いにして領地をくれるって国もあるらしい。
遠くの国に妖が出現しても冒険者は向かうけどすぐ対応してくれる人が沢山いる方がいいもんな。
ギィもルークも冒険者として依頼を受けて仕事をしつつ常に妖の出現に備えている。
それってすごく大変な事に思うんだけど、普段は自由にしてるしな。って笑ってた。
ちなみに魔王がここにいるのも妖に対応するためらしい!
ただ魔王の力は強すぎて妖は倒せるけど周辺の土地も一緒に吹き飛ぶかもしれないから最終手段だそうだ。実際一度島ごと妖を消滅させたらしい…ギィとルークのチヤちゃんへの印象、間違ってないかもしれない。
寝台の布の中でルークにもらった置物をギィに見せてる。ルークは依頼があって今回は来られなかった。エリカのギルドからルークが手紙と一緒に送ってくれた駱の木彫りの置物は手のひらに乗るサイズなのに毛並みや、あの無って表情もばっちり表現されてて一目でお気に入りになった。
「すごいそっくりでかわいいよなー。駱って街にもいるの?」
「街中にはいないが門の側には貸騎獣商がいるからそこには飼われているな。駱は足は速くないが大人しいから街の住人が近場へ移動するのによく使う。騎獣は様々な種類があるから用途に合わせて選ぶのが常だ」
なるほど。
ここの獣舎にも駱以外に大きな犬のような飛狼というのがいる。ただ飛狼は乗せる相手を選ぶらしく俺は全く相手にされてない。触るどころか近づく事もできない。
いいんだ。俺にはかわいい駱がいるから。
「カイト、手を出してくれ」
2人で寝転がってゴロゴロしながら話してたけどギィが起き上がって座り直すから、俺もあわせて身を起こした。
「手?こう?」
左手の手のひらを上にして差し出す。
ギィは差し出した手を掴んでひっくり返すと手首に紐のようなものを結んだ。
500円玉くらいの金属の円盤の真ん中に緑色の光る石?ガラス?みたいな物がはまってて、金属の間を通ってる紐で結ばれてる。
「おぉー。きれいだなー」
サイズ感も見た目も腕時計のような感じ。
緑の石はよく見ると水が入ってるみたいに中身がゆらゆら揺れて見えた。
どうなってるんだろう。光って見えるってことは魔力を含んでるんだよな?
手首を上げて枕元の灯りに翳して揺れる中身に光を当てて眺めた。
「石の中に俺の魔力が入ってる。眩しいかもしれないがカイトの身を守るのに役に立つから常に身につけていてほしい」
「眩しくないよ!光っててきれいだ。
ありがとう!」
お守りもらっちゃった!
こっちにもあるんだなー。俺のあの神様はお守りなんてご利益はないタイプっぽいけど、こっちの神様はどんな感じなんだろう。
「カイト?」
あの神様を思い出して少し気分が沈んだのに気づいたのか、ギィが頭を撫でながら声をかけてくる。ギィの大きくて固い手のひらはいつも俺に安心をくれる。つい頭を擦り付けちゃうぜ!はぁー。癒される。
「こっちの神様はどんなのかなって思ってた」
「神様?」
横になるよう促されて最初と同じように向かい合って寝転ぶ。
「俺がいたところにも守ってくれるようにって持つお守りがあって、神様の力が入ってて家内安全とか学業成就とか目的に合わせた物を選ぶ感じだった。実際に効果があるかはわからないけど気持ちの問題な!
こっちにもそういう神様もいる?」
ギィとルークに俺が神様に連れて来られたって話したとき、魔王にも話しておきたいって俺から言って3人で話しに行った。
サトさんは神様に連れて来られたんじゃなくて高いところから落ちたらここに来てたらしいから、魔王もあっちの世界の神様については初耳だった。
「神は気まぐれで残酷なものだからね。
カイトのその神が今後も訪れるのか、連れて来たことで満足して関わってこないかは分からないわね。関わってこない方がいいんだけど、もし来たら追い返せって言ってもカイトには無理よねぇ」
何か要求されたり提案されても即答しないようにしなさいよ。一旦考えます。周りに相談してからお返事しますって保留にしなさい。って言ってたけど、あの神様相手に俺頑張れるかなぁ。
「あー、それはそういうお守りとはちょっと違うんだが…まぁ、いい。
神は色々いるぞ。国教は創世の女神を奉っているが、それ以外にも冒険者を守護する神、商人を守護する神、天候の神とかもいる。信仰は人それぞれだし、豊穣祭などは信仰していない者も参加するな」
「祭!屋台とか出るやつ?俺も参加できるかな?」
「都や街の祭は規模が大きいから近隣から人が集まってくる。人出をあてにして屋台や露店も多くなるから賑やかだ。カイトもここを出て暮らすようになったら一緒に行こう」
祭!ギィと祭!
嬉しいな!
一緒に野菜を収穫したし、ヘキとの稽古ではギィとヘキの模擬戦も見せてもらえた。
素手の模擬戦なのにすごい迫力でちょっと怖かった。俺にあれが出来る様になるとは思えない。俺は絶対に捕まらない方向を極めようと思う。
セイとのお勉強も一緒にやった。というかギィが先生役だった。
冒険者については冒険者から教わった方がいいでしょうって。
俺の持ってる冒険者のイメージは沢山ある仕事の中から自分のやりたいのをやって生活してる人で、その仕事っていうのが困ってる人の代わりに戦うことだったり手伝ったりする内容ってイメージ。なんだろう。フリーター的な?自由業的な?なんでも屋さん的な。
それは間違ってはいないけど正確でもなかった。
この世界には数年から数十年に一度、妖と呼ばれる物が出現するらしい。
妖は魔力を吸って大きくなる。魔力を吸いながら移動するだけで人を襲ったりはしないけど、魔力がなくなると生き物は死んでしまう。
だから妖が大きくなる前に倒すんだそうだ。
その時先頭に立って戦うのが冒険者。
もちろん各国の軍隊も戦うけど、いつどこに現れるかわからない妖の為に沢山の兵士を雇い続けることは難しい。妖という共通の敵がいる事もあって国同士で争うことはほとんどないから常時そんなに大きな軍隊は必要ない。
そこで対妖用の戦力として冒険者という職業が生まれた。普段は自力でそれぞれ生活してて妖が現れた時だけ集まって戦う。冒険者は妖が現れたら率先して戦う義務がある代わりに免税されてたり、買い物で優遇措置があったりする。
各国は出来るだけ沢山の冒険者に自分の国に居て欲しいから色んな優遇措置を付けてくる。定住したら貴族扱いにして領地をくれるって国もあるらしい。
遠くの国に妖が出現しても冒険者は向かうけどすぐ対応してくれる人が沢山いる方がいいもんな。
ギィもルークも冒険者として依頼を受けて仕事をしつつ常に妖の出現に備えている。
それってすごく大変な事に思うんだけど、普段は自由にしてるしな。って笑ってた。
ちなみに魔王がここにいるのも妖に対応するためらしい!
ただ魔王の力は強すぎて妖は倒せるけど周辺の土地も一緒に吹き飛ぶかもしれないから最終手段だそうだ。実際一度島ごと妖を消滅させたらしい…ギィとルークのチヤちゃんへの印象、間違ってないかもしれない。
寝台の布の中でルークにもらった置物をギィに見せてる。ルークは依頼があって今回は来られなかった。エリカのギルドからルークが手紙と一緒に送ってくれた駱の木彫りの置物は手のひらに乗るサイズなのに毛並みや、あの無って表情もばっちり表現されてて一目でお気に入りになった。
「すごいそっくりでかわいいよなー。駱って街にもいるの?」
「街中にはいないが門の側には貸騎獣商がいるからそこには飼われているな。駱は足は速くないが大人しいから街の住人が近場へ移動するのによく使う。騎獣は様々な種類があるから用途に合わせて選ぶのが常だ」
なるほど。
ここの獣舎にも駱以外に大きな犬のような飛狼というのがいる。ただ飛狼は乗せる相手を選ぶらしく俺は全く相手にされてない。触るどころか近づく事もできない。
いいんだ。俺にはかわいい駱がいるから。
「カイト、手を出してくれ」
2人で寝転がってゴロゴロしながら話してたけどギィが起き上がって座り直すから、俺もあわせて身を起こした。
「手?こう?」
左手の手のひらを上にして差し出す。
ギィは差し出した手を掴んでひっくり返すと手首に紐のようなものを結んだ。
500円玉くらいの金属の円盤の真ん中に緑色の光る石?ガラス?みたいな物がはまってて、金属の間を通ってる紐で結ばれてる。
「おぉー。きれいだなー」
サイズ感も見た目も腕時計のような感じ。
緑の石はよく見ると水が入ってるみたいに中身がゆらゆら揺れて見えた。
どうなってるんだろう。光って見えるってことは魔力を含んでるんだよな?
手首を上げて枕元の灯りに翳して揺れる中身に光を当てて眺めた。
「石の中に俺の魔力が入ってる。眩しいかもしれないがカイトの身を守るのに役に立つから常に身につけていてほしい」
「眩しくないよ!光っててきれいだ。
ありがとう!」
お守りもらっちゃった!
こっちにもあるんだなー。俺のあの神様はお守りなんてご利益はないタイプっぽいけど、こっちの神様はどんな感じなんだろう。
「カイト?」
あの神様を思い出して少し気分が沈んだのに気づいたのか、ギィが頭を撫でながら声をかけてくる。ギィの大きくて固い手のひらはいつも俺に安心をくれる。つい頭を擦り付けちゃうぜ!はぁー。癒される。
「こっちの神様はどんなのかなって思ってた」
「神様?」
横になるよう促されて最初と同じように向かい合って寝転ぶ。
「俺がいたところにも守ってくれるようにって持つお守りがあって、神様の力が入ってて家内安全とか学業成就とか目的に合わせた物を選ぶ感じだった。実際に効果があるかはわからないけど気持ちの問題な!
こっちにもそういう神様もいる?」
ギィとルークに俺が神様に連れて来られたって話したとき、魔王にも話しておきたいって俺から言って3人で話しに行った。
サトさんは神様に連れて来られたんじゃなくて高いところから落ちたらここに来てたらしいから、魔王もあっちの世界の神様については初耳だった。
「神は気まぐれで残酷なものだからね。
カイトのその神が今後も訪れるのか、連れて来たことで満足して関わってこないかは分からないわね。関わってこない方がいいんだけど、もし来たら追い返せって言ってもカイトには無理よねぇ」
何か要求されたり提案されても即答しないようにしなさいよ。一旦考えます。周りに相談してからお返事しますって保留にしなさい。って言ってたけど、あの神様相手に俺頑張れるかなぁ。
「あー、それはそういうお守りとはちょっと違うんだが…まぁ、いい。
神は色々いるぞ。国教は創世の女神を奉っているが、それ以外にも冒険者を守護する神、商人を守護する神、天候の神とかもいる。信仰は人それぞれだし、豊穣祭などは信仰していない者も参加するな」
「祭!屋台とか出るやつ?俺も参加できるかな?」
「都や街の祭は規模が大きいから近隣から人が集まってくる。人出をあてにして屋台や露店も多くなるから賑やかだ。カイトもここを出て暮らすようになったら一緒に行こう」
祭!ギィと祭!
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