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2章
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「よし。ちょっと個人的な話をしような。コレのこととか、どんな依頼が向いてるかとかな」
「はいっ」
「じゃあお二人は退室くださいね。終わったら呼びに参りますので」
「いてもできるでしょ?」
「断る」
「依頼に関する話は当人と俺たちだけの話だ。わかってるだろ?ほら、さっさと出ろ」
「…わかりましたよ。カイト、下で待ってるからな」
「カイト、何かあったら殴ってでも逃げてくるんだぞ。すぐ外にいるからな」
「うん。わかった」
「何があると思ってんだ!!!」
ギルド長に怒られてれてルークとギィは渋々部屋を出ていった。
副長がソファの間にある机の上に砂時計みたいな物を置く。
「これは防音の道具ですよ。ここの話を盗み聞きしているような者はいないと思いますが、念のため使います。これからの話はカイト君の個人的な話も含まれますからね」
「はぃ…」
別にルークとギィなら聞かれて困るような話もないんだけどな。
「冒険者は依頼を受けることで依頼人の秘密を知ることもあります。依頼の内容は例え家族であっても漏らしてはいけません。いいですね?」
「はいっ」
「よし。まずカイトの話をルークとギィから聞いてるのは俺とソイルだけだ。他のギルド員は誰も知らん。本来は本人無しに話すことではないんだが、カイトの場合はちょっと特殊だと聞いて例外的に先に話を聞いていた。俺たちが聞いた事を他人に漏らすことは絶対にない。そこは信用してもらって大丈夫だ。
俺たちはギルド長と副長としての信用を賭けるし、あいつらはA級としての信用を賭けてる」
「我々が聞いているのは、カイト君の魔力はとても少ない、道具を起動させることもできない程だということ。魔力を見ることができるということ。どんな言語でも理解できるし話せるということ。魔王領で保護されていたけれど出自については一切明かせないということ。以上です。間違ってはいないですか?」
「はい」
「まず、さっき見せてくれたコレな。コレは魔王の庇護を受けている者が持っている印と認識されている。コレは魔王から受け取ったのか?」
「はい。冒険者になるのであれば登録の時にコレを見せるように言われました」
「そうか…。わかった。コレはもう誰にも見せるな。魔王領には行きたくても行けないでいる奴がいっぱいいる。コレをお前が持っていることが知られると伝手になってくれと付き纏われたり奪おうとされたり面倒な事が起こるからな。いいな。今返すからすぐ仕舞え」
「はぃ」
ギルド長が机の上でこっちにそっと指で押して戻して来たバッジを鞄にしまう。
コレそんなに大変な物だったんだ…。すごく気軽な感じで渡されたし、かっこいいマークが入ってたから鞄に付けちゃうとこだった…。
「魔力がほとんどないっていうのはどのように対応しているのですか?」
「えっと、魔力を入れた魔力鉱石から必要なときは魔力を取り込めるような道具を作ってもらいました」
「…それは、魔王に?」
「はい。コレです」
鎖を通して首から下げてるギィの魔力が詰まった魔力鉱石を見せる。これは魔王も驚く大きさで貴重品だってわかってるからシャツの下に入れて見えないようにしてるんだ。
「…そうか…それか…。それも人前にはできるだけ出さないようにしろ。魔力鉱石から魔力を取り込むなんてとんでもないことだからな」
不快感があろうと魔力量を増やしたい奴はいるからな。十分注意して使えよ。って、ギルド長疲れてきてるみたいだな…。深呼吸してソファにもたれちゃった。
「その魔力は、ギィの魔力ですか?」
「はい。これとこっちのにもギィの魔力が入ってます」
左手のお守りも見せる。コレも隠した方がいいのかな?
「これは魔力を取り込んだりはできないんですが、隠した方がいいですか?」
「…それは見えてないと意味がないな…。それが何かわかってるか?」
「?お守りですよね?」
「ぁー…まぁ、そう…だな。ちゃんと見えるようにつけとけよ」
「はい」
えーと、後なんだっけかな…って呟くギルド長。
すいません、なんかご迷惑をおかけしているようで…。何がダメなのかわかってないんですけど、すいません。
「どんな言語でも理解できるというのはどのようにするのですか?」
「えーと、どんな言葉を聞いても何を言っているかわかります。聞けば同じ言葉で話すこともできます。ただ、俺には普通に聞こえてしまうので話してるのがどの言葉なのかがわかりません。直前に聞いた言葉と同じ言葉でしか話せないですし。読むのは文字の形を見て違う言葉だなってわかるんですけど。書くのは読んだのと違う言葉で書くこともできます」
そう、聞いたり見たりした言葉と同じ言葉でしか返せない問題。とりあえず書く方は色んな言語の単語帳的な物を作ってそれを見ることで解決できた。俺は今、色んな言葉で書かれた「ありがとう」の一覧を持っている!この中から書いて欲しい言語を指定してもらうとその言語で書けるのだ!
聞いたことを通訳するのも筆記だとこの方法でできるから、一応できるって言ってもいいんじゃないかなー。
「それは…なかなか使える能力ですね」
「ですよね!そういう依頼もあったらいいんですけど」
「他言語の文書を扱っているようなところにギルドから話を持っていくこともできますから、考えてみますね」
「よろしくお願いします!」
「魔力が見えるというのは?」
「人とか物とかの魔力量が見れます!具体的にどれくらいっていうのはわからないんですけど、これより多いとかそういう感じで見れます。えーと、ギルド長より副長の方が多いです。下の食堂のダスさんはもうちょっと多かったと思います」
「……。普段から見てるんですか?」
あれ、ダメなことだったかな…。言うのはダメかなって思って言わないようにしてたけど見るのは結構勝手に見てたけど…。
「…えと、普段はしないです。疲れるので…。あの、魔王領では美味しい野菜を見分けるのに使ってました」
「野菜…」
「魔力が多いほど美味しいんで!」
「…そうか…。見るのは別に構わんだろ。動物のものでも見えるんだろ?危険を見分けるのにも使えるだろうしな。ただ、他人の魔力量は言わないようにしろ。魔力量だけが上位ランクの条件ではないが多い方が有利ではあるからな。言いふらされたくない奴も多いだろう」
「はい」
「冒険者になるには自衛できないといけないが、ある程度は習ってるんだな?ギィからか?」
「魔王領で教わりました!」
あれ?ギルド長の目が光ったみたいに見えたんだけど…。
「そうか。じゃあ今からテストだ!下の訓練場へ行くぞ!」
「ギルド長…」
「大丈夫だ。ちょど良さそうな奴を選ぶから。この時間なら空いてるだろ。
ほら、行くぞ!」
テスト!やっぱりあるんじゃないか!!
「はいっ」
「じゃあお二人は退室くださいね。終わったら呼びに参りますので」
「いてもできるでしょ?」
「断る」
「依頼に関する話は当人と俺たちだけの話だ。わかってるだろ?ほら、さっさと出ろ」
「…わかりましたよ。カイト、下で待ってるからな」
「カイト、何かあったら殴ってでも逃げてくるんだぞ。すぐ外にいるからな」
「うん。わかった」
「何があると思ってんだ!!!」
ギルド長に怒られてれてルークとギィは渋々部屋を出ていった。
副長がソファの間にある机の上に砂時計みたいな物を置く。
「これは防音の道具ですよ。ここの話を盗み聞きしているような者はいないと思いますが、念のため使います。これからの話はカイト君の個人的な話も含まれますからね」
「はぃ…」
別にルークとギィなら聞かれて困るような話もないんだけどな。
「冒険者は依頼を受けることで依頼人の秘密を知ることもあります。依頼の内容は例え家族であっても漏らしてはいけません。いいですね?」
「はいっ」
「よし。まずカイトの話をルークとギィから聞いてるのは俺とソイルだけだ。他のギルド員は誰も知らん。本来は本人無しに話すことではないんだが、カイトの場合はちょっと特殊だと聞いて例外的に先に話を聞いていた。俺たちが聞いた事を他人に漏らすことは絶対にない。そこは信用してもらって大丈夫だ。
俺たちはギルド長と副長としての信用を賭けるし、あいつらはA級としての信用を賭けてる」
「我々が聞いているのは、カイト君の魔力はとても少ない、道具を起動させることもできない程だということ。魔力を見ることができるということ。どんな言語でも理解できるし話せるということ。魔王領で保護されていたけれど出自については一切明かせないということ。以上です。間違ってはいないですか?」
「はい」
「まず、さっき見せてくれたコレな。コレは魔王の庇護を受けている者が持っている印と認識されている。コレは魔王から受け取ったのか?」
「はい。冒険者になるのであれば登録の時にコレを見せるように言われました」
「そうか…。わかった。コレはもう誰にも見せるな。魔王領には行きたくても行けないでいる奴がいっぱいいる。コレをお前が持っていることが知られると伝手になってくれと付き纏われたり奪おうとされたり面倒な事が起こるからな。いいな。今返すからすぐ仕舞え」
「はぃ」
ギルド長が机の上でこっちにそっと指で押して戻して来たバッジを鞄にしまう。
コレそんなに大変な物だったんだ…。すごく気軽な感じで渡されたし、かっこいいマークが入ってたから鞄に付けちゃうとこだった…。
「魔力がほとんどないっていうのはどのように対応しているのですか?」
「えっと、魔力を入れた魔力鉱石から必要なときは魔力を取り込めるような道具を作ってもらいました」
「…それは、魔王に?」
「はい。コレです」
鎖を通して首から下げてるギィの魔力が詰まった魔力鉱石を見せる。これは魔王も驚く大きさで貴重品だってわかってるからシャツの下に入れて見えないようにしてるんだ。
「…そうか…それか…。それも人前にはできるだけ出さないようにしろ。魔力鉱石から魔力を取り込むなんてとんでもないことだからな」
不快感があろうと魔力量を増やしたい奴はいるからな。十分注意して使えよ。って、ギルド長疲れてきてるみたいだな…。深呼吸してソファにもたれちゃった。
「その魔力は、ギィの魔力ですか?」
「はい。これとこっちのにもギィの魔力が入ってます」
左手のお守りも見せる。コレも隠した方がいいのかな?
「これは魔力を取り込んだりはできないんですが、隠した方がいいですか?」
「…それは見えてないと意味がないな…。それが何かわかってるか?」
「?お守りですよね?」
「ぁー…まぁ、そう…だな。ちゃんと見えるようにつけとけよ」
「はい」
えーと、後なんだっけかな…って呟くギルド長。
すいません、なんかご迷惑をおかけしているようで…。何がダメなのかわかってないんですけど、すいません。
「どんな言語でも理解できるというのはどのようにするのですか?」
「えーと、どんな言葉を聞いても何を言っているかわかります。聞けば同じ言葉で話すこともできます。ただ、俺には普通に聞こえてしまうので話してるのがどの言葉なのかがわかりません。直前に聞いた言葉と同じ言葉でしか話せないですし。読むのは文字の形を見て違う言葉だなってわかるんですけど。書くのは読んだのと違う言葉で書くこともできます」
そう、聞いたり見たりした言葉と同じ言葉でしか返せない問題。とりあえず書く方は色んな言語の単語帳的な物を作ってそれを見ることで解決できた。俺は今、色んな言葉で書かれた「ありがとう」の一覧を持っている!この中から書いて欲しい言語を指定してもらうとその言語で書けるのだ!
聞いたことを通訳するのも筆記だとこの方法でできるから、一応できるって言ってもいいんじゃないかなー。
「それは…なかなか使える能力ですね」
「ですよね!そういう依頼もあったらいいんですけど」
「他言語の文書を扱っているようなところにギルドから話を持っていくこともできますから、考えてみますね」
「よろしくお願いします!」
「魔力が見えるというのは?」
「人とか物とかの魔力量が見れます!具体的にどれくらいっていうのはわからないんですけど、これより多いとかそういう感じで見れます。えーと、ギルド長より副長の方が多いです。下の食堂のダスさんはもうちょっと多かったと思います」
「……。普段から見てるんですか?」
あれ、ダメなことだったかな…。言うのはダメかなって思って言わないようにしてたけど見るのは結構勝手に見てたけど…。
「…えと、普段はしないです。疲れるので…。あの、魔王領では美味しい野菜を見分けるのに使ってました」
「野菜…」
「魔力が多いほど美味しいんで!」
「…そうか…。見るのは別に構わんだろ。動物のものでも見えるんだろ?危険を見分けるのにも使えるだろうしな。ただ、他人の魔力量は言わないようにしろ。魔力量だけが上位ランクの条件ではないが多い方が有利ではあるからな。言いふらされたくない奴も多いだろう」
「はい」
「冒険者になるには自衛できないといけないが、ある程度は習ってるんだな?ギィからか?」
「魔王領で教わりました!」
あれ?ギルド長の目が光ったみたいに見えたんだけど…。
「そうか。じゃあ今からテストだ!下の訓練場へ行くぞ!」
「ギルド長…」
「大丈夫だ。ちょど良さそうな奴を選ぶから。この時間なら空いてるだろ。
ほら、行くぞ!」
テスト!やっぱりあるんじゃないか!!
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