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2章
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「うわ、すごい!かわいい!」
地図に従って向かった先はエリカの中でもまだ開発が進んでない地域で建物はまばらだった。街を囲う壁までたどり着いてやっぱり門は無いな。って思ったんだけど、よく見たら壁に小さな扉が付いてて、3軒目はその先に建ってた。
その家はちょっとした林に囲われた庭のある三角屋根の小さな家で、絵本にでてきそうなかわいい家だった。
一目見て気に入ったけど中も見てみないと。
海外ドラマで見たことのある玄関の外にウッドデッキ?が付いてるポーチがある。
ポーチを上がって玄関へ。
屋根付きのポーチ、いいよなー。ロッキングチェアとか置いたりして。あー、ハンモックかブランコもありだな。
1階は広い一部屋でLDKと水廻りのみ。
2階は広い部屋が1つと小さめの部屋が2つだった。
「ここなら風呂も作れるな」
ギィは床とか柱とか窓の建て付けとかを熱心に調べてる。
俺は全部の部屋を覗いて回る。
2階の小さい部屋の1つを俺の部屋にしてもらえるかなー。
「俺、この家好きだー。でもギィは壁のとこが大変だよね…」
壁に付いてた扉がギィには小さくてほんとにギリギリ通れた。って感じだったんだよな。最寄りの門から出て壁沿いに歩いてもいいんだけどやっぱ遠回りになるしなぁ。
「外を通ってもそう大した距離ではないから大丈夫だ。周りに家がないのはいいな。カイトはここが気に入ったか?」
「うん。ギィの家だからギィが気に入ったところにした方がいいと思うけど、俺はこの家好き。
ここにするなら2階の小さい部屋、どっちか俺の部屋にしてもいい?」
「カイトの部屋?別々の部屋にするのか?」
「え?ギィも自分の部屋いらない?」
そもそも俺が来るまでは宿の部屋は1人で使ってたんだろ?
「必要ないな。カイトは自分の部屋で何をするんだ?」
「えっとー…本読んだり、手紙書いたり?」
「1階ですればいいだろ?」
たしかに。
「ギィは1人で寝たくなったりしない?」
「しない。カイトを抱いて寝たい。カイトは嫌なのか?」
「俺も嫌じゃないけど…」
ギィと寝るのが当たり前になってて、1人だとかえって眠りが浅くなるんだよな。
暖かいしギィの匂いは安心する。
「広い部屋を寝室にして後の部屋は空けておいたらいいだろう。そのうち使い道ができるかもしれん」
カイトなしでは寝られなくした責任はちゃんと取ってくれよ。っておでこにキスされて嬉しくなっちゃうなんて…。
「ここなら庭に増築して風呂を作ることもできるしな。ここで決まりだな」
風呂を作る工事があるから住むのは少し先になるがな。って、増築する気なのか。ギィがそんなにお風呂好きだったなんて知らなかったよ。
「よし、ギルドに戻って契約して、食事を買って宿に戻るか。ちょっと急ぐぞ。昇級祝いの時間が足りなくなりそうだからな」
待って待って、まだ夕方だよ!?
時間が足りないって、どれほどかける気なんだよ…。ゆっくりじっくりって言ってたのがちょっと怖くなってきたんだけど…。
その夜、ギィの予告通りゆっくりじっくり甘やかされて俺は腰から溶けてしまうんじゃないかと思った。昨日の夜はいっぱい焦らされて泣きながらお願いする羽目になったけど、今日は今日でもう無理って泣くことになったし。
俺の体はギィがくれる気持ちいいことにどんどん貪欲になっていく。
「ギィ、もっと…。あぁぁん、ぅん、あぁっ。あっ、だめ、それだめぇ」
「だめじゃない。もっとだ、カイト」
「ぁーっっ。吸っちゃだめ。ああっ。んひぃ」
「かわいい。ほら、中まで見せてみろ」
「やだぁ。剥いちゃやだぁ。…あぁぁっ」
「甘いな。カイト、好きだ。カイト…」
「ギィ、ギィ。もう、もう、俺…」
「いいぞ。ほら、気持ちいいな」
「あぁぁん。んーっ…」
地図に従って向かった先はエリカの中でもまだ開発が進んでない地域で建物はまばらだった。街を囲う壁までたどり着いてやっぱり門は無いな。って思ったんだけど、よく見たら壁に小さな扉が付いてて、3軒目はその先に建ってた。
その家はちょっとした林に囲われた庭のある三角屋根の小さな家で、絵本にでてきそうなかわいい家だった。
一目見て気に入ったけど中も見てみないと。
海外ドラマで見たことのある玄関の外にウッドデッキ?が付いてるポーチがある。
ポーチを上がって玄関へ。
屋根付きのポーチ、いいよなー。ロッキングチェアとか置いたりして。あー、ハンモックかブランコもありだな。
1階は広い一部屋でLDKと水廻りのみ。
2階は広い部屋が1つと小さめの部屋が2つだった。
「ここなら風呂も作れるな」
ギィは床とか柱とか窓の建て付けとかを熱心に調べてる。
俺は全部の部屋を覗いて回る。
2階の小さい部屋の1つを俺の部屋にしてもらえるかなー。
「俺、この家好きだー。でもギィは壁のとこが大変だよね…」
壁に付いてた扉がギィには小さくてほんとにギリギリ通れた。って感じだったんだよな。最寄りの門から出て壁沿いに歩いてもいいんだけどやっぱ遠回りになるしなぁ。
「外を通ってもそう大した距離ではないから大丈夫だ。周りに家がないのはいいな。カイトはここが気に入ったか?」
「うん。ギィの家だからギィが気に入ったところにした方がいいと思うけど、俺はこの家好き。
ここにするなら2階の小さい部屋、どっちか俺の部屋にしてもいい?」
「カイトの部屋?別々の部屋にするのか?」
「え?ギィも自分の部屋いらない?」
そもそも俺が来るまでは宿の部屋は1人で使ってたんだろ?
「必要ないな。カイトは自分の部屋で何をするんだ?」
「えっとー…本読んだり、手紙書いたり?」
「1階ですればいいだろ?」
たしかに。
「ギィは1人で寝たくなったりしない?」
「しない。カイトを抱いて寝たい。カイトは嫌なのか?」
「俺も嫌じゃないけど…」
ギィと寝るのが当たり前になってて、1人だとかえって眠りが浅くなるんだよな。
暖かいしギィの匂いは安心する。
「広い部屋を寝室にして後の部屋は空けておいたらいいだろう。そのうち使い道ができるかもしれん」
カイトなしでは寝られなくした責任はちゃんと取ってくれよ。っておでこにキスされて嬉しくなっちゃうなんて…。
「ここなら庭に増築して風呂を作ることもできるしな。ここで決まりだな」
風呂を作る工事があるから住むのは少し先になるがな。って、増築する気なのか。ギィがそんなにお風呂好きだったなんて知らなかったよ。
「よし、ギルドに戻って契約して、食事を買って宿に戻るか。ちょっと急ぐぞ。昇級祝いの時間が足りなくなりそうだからな」
待って待って、まだ夕方だよ!?
時間が足りないって、どれほどかける気なんだよ…。ゆっくりじっくりって言ってたのがちょっと怖くなってきたんだけど…。
その夜、ギィの予告通りゆっくりじっくり甘やかされて俺は腰から溶けてしまうんじゃないかと思った。昨日の夜はいっぱい焦らされて泣きながらお願いする羽目になったけど、今日は今日でもう無理って泣くことになったし。
俺の体はギィがくれる気持ちいいことにどんどん貪欲になっていく。
「ギィ、もっと…。あぁぁん、ぅん、あぁっ。あっ、だめ、それだめぇ」
「だめじゃない。もっとだ、カイト」
「ぁーっっ。吸っちゃだめ。ああっ。んひぃ」
「かわいい。ほら、中まで見せてみろ」
「やだぁ。剥いちゃやだぁ。…あぁぁっ」
「甘いな。カイト、好きだ。カイト…」
「ギィ、ギィ。もう、もう、俺…」
「いいぞ。ほら、気持ちいいな」
「あぁぁん。んーっ…」
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