異世界強制お引越し 魔力なしでも冒険者

緑ノ深更

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2章

82 ★

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あれからギィはサッと俺を抱え上げると挨拶する時間も惜しいって感じでギルドを飛び出して、走って家に帰ってきた。
で、今。
俺は、リビングの床でゴロゴロできるように作られた絨毯敷きのスペースに座り込んだギィの胡座の上で、向かい合うように座らされてキスされてる。

合わせた唇をちょっと吸うようしながら繰り返す俺の好きなキス。久しぶりなのにこんなにじっくりされたらもう溶けそう。

「…んっ、ぅん…。んちゅ、ん…」
「…カイト」

あぁ、気持ちいい。
んーでもだめだめ。ちゃんと話をしたいんだ。

「ん…ギィ。待って」
「いやだ。もっとだ、カイト」

ギィの舌が唇の合わせ目をなぞって、入らせろって言ってる。
でもあんな後悔はもうしたくないっ。

「ぁぅん…んっ、待ってって。俺、ギィに話したいことがある…んんっ…あふ」
「……仕方ないな。少しだけだぞ」

ギィのシャツの背中を引っ張って抗議したら、キスはやめてくれた。でも、首筋を舐めたり啄んだりされたらぞくぞくして喋れないよっ。

「ぁん…ギィ、だめ…うひゅ」
「話さないのか?」

話さないならまたキスするぞ。ってだめだめ。

「…んっ…あのね、ギィが結婚するって聞いてね、俺、すぐ信じたんじゃないんだよ。でも、やっぱりって思うことがあったから…」
「やっぱりって何だ」

ようやくギィが話を聞く姿勢になってくれた。

「引っ越してからギィは、その…俺に触ったりしなくなってたでしょ?最初は忙しいからかな。って思ってたんだ。疲れてると勃たなかったり、そんな気分にならないって聞いたことあったから」
「たっ…!?…カイトがいるのに勃たないなんて有り得ない!」
「え…えと、でも好きな人ができたから俺にはもうしないっていうなら納得できるなって思って…」
「…あぁ…そうか…そこがつながって俺は危うく捨てられるところだったのか…」

ギィが何か呟いてるけど、ごめん、聞いてる余裕がない。うぉぁ、ドキドキする。

「その時に俺、ギィにちゃんと言ってなかったのを後悔した。
俺、ギィが好き。ちゃんと恋人としての好きだから!ギィが好きなんだ」

言えた!!

ギィは蕩けそうな笑顔ってこういうことだな。って納得できる嬉しそうな顔で俺をぎゅうっと抱きしめた。

「カイト、嬉しい。俺も好きだ。
カイトが言ってくれなくても18才になったら俺のものにしようと思ってたけど、やっぱり言ってもらえると違うな」

ん?んん?

「…18になったら?」
「あぁ。カイトの国では18才が成人だって言ってただろう?
カイトは俺に嫌なところはないって言うし、俺のキスも触り合っても気持ちいいだろ?好きじゃないとそうはならないからな。だからカイトが18才になったら全部をもらって俺のものにするつもりだった」
「そ、そっかぁ…」

俺、貰われちゃう予定だったのか。
それに

「好きだからあんなに気持ちよかったのか」

頭より先に心はギィが好きってわかってたんだな、俺。

「確かに、好きでもないやつに触られても気持ち悪いだけだった」
「なっ!?ちょっと待て!!
いつのことだっ!相手は誰だ!!」

いててててっ。そんな力で肩を掴まれたら砕けるっ。

「あのっ、人攫いのっ、大きい方のやつっ」
「あいつか…。尋問するのは1人いればいいよな。始末は明日だな」

…隊長さん…頑張って阻止してね…。

「で、何されたんだ。気持ち悪かった記憶なんて俺が消してやろう」

ギィのニッコリが怖い…。
そのまま仰向けに押し倒されて、アイツにされたことを詳しく説明させられたんだけど…

「あっ、んっ…んんっ」

なんでこんなに気持ちよくなっちゃうんだ!?

「こんなにして、本当にその野郎のときはならなかったのか?ん?ほら、ここは?」

アッ、アッ、乳首…なんで??気持ちいい…。

「ギィ、もぅ、もぅ…」

乳首をキュッて摘まれて、首筋を舌先で舐め上げられて、ゾクゾクが止まらない。

「カイト、ここがキツそうだぞ?」

俺の俺はもう我慢の限界で…。

「あぁ、ほら、ヌルヌルだな」
「あんっ、んっ…んー!!」

ぐちゅぐちゅ音がするほど溢れてる。

「ギィ、ギィっ!あんっ、気持ちいい…もっとぉ。あぁぁー」
「カイト、かわいい。もっと見せろ」
「ああぁぁぁっっ!!」

ギィの大きな手で扱かれて、先っぽの穴を指先で抉られたらもうダメだった。
きつく瞑った視界が真っ白になるほどの快感が弾けて俺は腰をガクガクさせながら白濁を飛ばした。
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