異世界強制お引越し 魔力なしでも冒険者

緑ノ深更

文字の大きさ
83 / 87
2章

83 side ギィ ★

しおりを挟む
激しく達って荒い息を吐きながら放心状態のカイトは、かわいい中に妖艶さも滲ませていて堪らない。

18才になるまではと我慢してたけど、もう18才になってた訳だし、何よりカイトが俺の想いを受け入れてくれたんだから、もういいよな。

素早く自分の服を脱ぎ捨て、横になってカイトを引き寄せる。息が収まってきたカイトは気持ちも落ち着いてきてるようだが、まだまだ離す気はない。

横向きに向かい合ってカイトの片足を俺の腿の上に引き乗せる。足が大きく開いた状態になって後孔が露わになっているわけだが、カイトはそのことよりも擦れ合う互いの股間の方に気を取られている。

怖がらせずに後ろに触られることに慣れてもらうには丁度いいだろう。もちろんそこも存分に可愛がる予定だが。

「好きだとこんなに気持ちいいんだね」
「ぐっ…」

うっとりと呟かれたカイトの一言に俺の愚息がさらに大きくなってしまう。
なんだこれ、かわいすぎないか!?

「恋人同士はもっと気持ちよくなれるんだ。
カイトの国では結婚は男女間のみだったが、カイトは男同士で愛し合う方法を知ってるか?」
「ぇ。ぇっと…お尻の穴…だよね?」

ほぅ。法で認められていなくとも行為自体は認識されているのか。知っているなら話は早いな。

「俺はカイトともっと深く愛し合いたい。
カイトは俺にここを許してくれるか?」
「あ、愛…愛し合う…って…ぁっ」

そっと指の腹でカイトの後孔を撫ぜる。
みるみる赤くなったカイトが、俺の胸に顔を埋めて来る。
ゆっくりとカイトの後ろ髪を撫ぜながら、腰を緩く揺らしてカイトの力を失った陰茎と俺のはち切れそうな陰茎を擦り合わせる。

「ぅー…そんなとこ…恥ずかしい」
「恥ずかしくない」
「……痛い?」
「絶対痛くしない」
「お、女の子の初めては痛いって聞いた。俺、俺も初めてだけど痛くない?」

カイトの初めて!改めて聞くと激ってしまう。
というか、カイトの国では子どもにそんなことまで教えるのか??なのにキスも初めてだったとかどんな奇跡だ。

「俺がカイトに痛い思いをさせる訳がない。
カイト、顔を上げてくれ」

真っ赤な顔がこっちを向いて、潤んだ瞳に唆られる。

「カイト、好きだ。カイトの全てが欲しいし俺の全てを貰って欲しい」

至近距離で瞳を見つめ想いの全てを込めた言葉を送る。

「ギィ、俺も…ギィが欲しい。ギィが好き」

カイトの言葉を聞くと同時に深く口づけた。
口腔内を舌で蹂躙する。歯列をなぞって上口蓋を舌先で擽る。舌を絡めて強く吸い、口端溢れた唾液も舐め上げる。
カイトは拙いながらも俺に応えて必死についてくる。

「ん。んぅ…あふっ。ん…」

キスがたてる水音と2人分の荒い息遣いだけが部屋に響く。カイトの陰茎はすっかり固く立ち上がっていた。

このままここで先に進みたいが、カイトの初めてを床の上で奪う訳にはいかん。
優しく甘く気持ちいい思いだけをさせて、カイトから強請ってくるようにしないと。

「…カイト…ん…ベッドへ行こう」
「う、は…ぁん、もっと…やだ、ギィ、やめちゃやだ」

あぁ、もうとろとろじゃないか。あぁ、かわいい、堪らん。

「やめない。このまま行こうな。ほら、もう一度だ」

キスをしながら抱き上げて、すっかりはだけていたシャツの腕を抜き脱ぎ落とさせる。全裸のカイトを横抱きに階段を駆け上がってベッドに2人で転がり込んだ。

これでじっくりカイトを蕩けさせられる。

横向きにしたカイトを後ろから抱え込み、脚の間から入れた膝でカイトの袋を優しく捏ねる。
カイトの陰茎を上下に擦るとすぐに先走りが漏れて来た。

「あっ、ギィ、ギィっ。…うぅん、キスも…」
「あぁ。こっちを向け」

カイトの顔を後ろに向けさせて唇を奪う。体の下から回した腕で陰茎を擦りながら、膝での刺激も止めない。

小さくて軽い体は快楽にも弱くて力づくで奪うのも簡単そうだが、カイトから強請らせたい。

先走りを纏わせた指をそっと後孔に這わせる。キスと股間への刺激に夢中なカイトは、全く抵抗しない。
孔の縁をなぞりながら爪先をそっと孔に引っ掛ける。
まだ大丈夫。だが、さすがに中に入れたら抵抗するか?

まだ先だと思いつつも用意していた香油をベッドサイドの引き出しから取り出して、孔に垂らす。

「んっ、あっ、ああん、あ…あぁ、あっ」

孔に塗り込めながら手を回して香油を纏った手で陰茎を扱いたら刺激が強すぎたのか、カイトが危うく達きかけた。

かわいそうだがまだ達かせる訳にはいかない。先は長いからな。

キスで宥めながら指を1本ゆっくりと孔に差し込む。
きつい窄まりは徐々に指を飲み込んで根元まで収まった。

「ギィ…入ってる…?」
「あぁ、感じるか?痛くないだろ?」
「うん…痛くないけど…変な感じ」
「痛くないなら、続けるぞ」

ゆっくりと一定のリズムで指を抜き差ししてカイトの様子を伺う。きつく締まっていた窄まりは少し緩んで抵抗がなくなってきた。
次に差し込むタイミングで指を2本に増やす。

「あっ、あ、あ…あんっ」

2本になるとナカが締まってるのがわかるな。
カイトも異物感が強いか?

眉を顰めて喘ぐ赤い顔を見ながら、ナカに入れた指を回して抉るように擦る。

「ぁ、ぁ、ぁ…」

動かすたびにナカは締まるが嫌がる素振りはなく感じ入ったように小さな声を漏らしている。
様子を伺いながらそっと体をずらしてカイトをうつ伏せにして腰を高く上げさせる。2本の指は緩やかな抽送を繰り返したままだ。
カイトはベッドに肩をついて枕に顔を埋めている。うなじから肩甲骨にキスを落としながら、指を3本に増やして捻りながら押し込んだ。

「あっ、あぁぁっ!」

途端にカイトの背中が跳ねる。宥めるように啄み、確認しようと後孔を見て

「ぐっ…」

慌てて自分の陰茎の根元を強く握りしめた。

これは…エロすぎる…。

ゴツゴツとした指を3本捻じ込まれたカイトの後孔は、健気に飲み込んで抽送されるたびにひくつき、抜き出すとナカが引き摺られて赤い粘膜がちらりと見える。
ぐちゅぐちゅという水音とカイトの喘ぎ声もあって、危うく暴発するところだった。

だめだ、もう保たないっ。

ナカが食い締めてくるのを振り払うように指を全て抜き去り、カイトをそっと仰向けた。カイトの陰茎はパンパンに腫れて震えている。
上から覆いかぶさると、カイトは腕を伸ばして首に縋ってきた。真っ赤な顔と潤んだ瞳が堪らなくかわいくてもう我慢ができない。
脚を限界まで広げて抱え上げた。後孔に俺の陰茎の先端を擦り付ける。

「カイト、いいか?」
「ギィ、ギィをちょうだい…」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!

MEIKO
BL
 本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。  僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!  「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」  知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!  だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?  ※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。

異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました

ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載

巨人の国に勇者として召喚されたけどメチャクチャ弱いのでキノコ狩りからはじめました。

篠崎笙
BL
ごく普通の高校生だった優輝は勇者として招かれたが、レベル1だった。弱いキノコ狩りをしながらレベルアップをしているうち、黒衣の騎士風の謎のイケメンと出会うが……。 

竜の生贄になった僕だけど、甘やかされて幸せすぎっ!【完結】

ぬこまる
BL
竜の獣人はスパダリの超絶イケメン!主人公は女の子と間違うほどの美少年。この物語は勘違いから始まるBLです。2人の視点が交互に読めてハラハラドキドキ!面白いと思います。ぜひご覧くださいませ。感想お待ちしております。

転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい

翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。 それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん? 「え、俺何か、犬になってない?」 豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。

処理中です...