期間限定のセフレだったはずなのに

しそみょうが

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7 新人? ※R18

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「俺は万が一ムルド君とピオニーちゃんが戻らなかったら、ジェオを俺とジェノの子として育てるつもりでいたんだ。彼らが生きていたのは良かったが、ジェオが、ジェオが」

イグニスは、いまださめざめと泣いている。彼の中でそんな家族計画が持ち上がっていたとは⋯⋯俺を勝手に家族の中に組み込んでるし。だけど空想の中でも俺をイグニスの家族にしてくれたのは嬉しい。だって俺は結局のところ、イグニスに惚れてしまっていたから。

ムルドとピオニーの結婚を心から祝えたのも、その時にはとっくに俺の心の中心にイグニスがいたからだ。イグニスと別れる時は本当はめちゃくちゃ寂しくて、別れ際に渡されたネックレスを握り締めては毎晩泣いていた。

ネックレスは俺の宝物だった。その宝物をよすがに、俺のピンチに本当に駆け付けてくれて、短い間だけど一緒に子育てまでしてくれた。自分勝手なようでいて、頼もしくて優しい男なのだ、イグニスは。

「なあ、イグニス。いつか俺と神殿に行って、一緒に子授けの祝福を受けようか」

同性同士で結婚した者達が子どもを望む場合、神殿で子授けの祝福を受ければ、産みたいと願う側が子どもを授かることができる。

「神殿に?⋯⋯ジェノが俺の子を産んでくれるのか?」

「うん。もし俺達が結婚したらの話だけどね」

「嬉しいよ、ジェノ。実は俺⋯⋯会ってすぐの頃からジェノのこと好きだったんだ。だからムルド君にめちゃくちゃ嫉妬してた」

「そうだったんだな。俺もイグニスのこと、別れる前にはとっくに好きになってたよ。だからまた、こうしてイグニスに会えたのが夢みたいなんだ」

「俺も夢みたいだよ。しかも両想いだったなんて⋯⋯⋯よし。それなら何の問題もないな。神殿は完全予約制だからまたの機会にして、今日は子作りセックスの練習しよう」

「ふふ。そうだね。いっぱいしようか」

なんと俺達は両想いだった。だけど領主になるイグニスと俺が結婚できるなんて思っちゃいない。

こうして愛し合える機会は最初で最後だと思うから、神殿に行こうだとか、今この瞬間限定で幸せな未来を語っているだけだ。イグニスもたぶんそう。だけどそれで全然構わない。


ベッドに移動して服を脱ぎ去った俺達は、抱き合ってたくさんキスした。ピチャピチャと舌を絡ませあってお互いの口の中を愛撫し合って、脚の間で痛いほど張り詰めている互いのモノを擦り付け合う。

「ジェノ、早くジェノの中に挿入りたい」

「⋯⋯久しぶりだから、イグニスの挿入るかな」

「どれどれ、確認」

イグニスはそう言って俺を四つん這いにさせると軽く尻をあげさせ、俺のアナルに浄化と湿潤の魔法をかける。それから彼の中指をぬくっと窄まりに差し入れた。

「ンッ⋯」

「本当だ。一番最初にセックスした時よりもキツくなってるな。他の男を咥えてない証拠だが、自慰もしていなかったのか?」 

「うん。イグニスに抱かれてたのを思い出して寂しくなるから、しなかった」

「なっ⋯⋯可愛いっ、ジェノ」 

俺の肩口にチュッと口づけるイグニス。

「だがこれだけ慎ましかったら俺のは挿入らないな。子作りエッチするには、もっとやわやわのトロトロに解さないと」

にちゅにちゅと粘液の音を立ててイグニスの指が俺のナカで蠢き、隘路が拡げられていく。指はたちまち二本に増やされ、肉筒の中のコリコリしている感じる場所をイグニスの指先で押し込まれるたびに、俺のちんこの先からは精液がとぷりとぷりと滴り落ちた。

「ナカ弄り回されてザーメン垂れ流すなんてジェノはいやらしい子だな。俺の奥さんはエッチな身体だ」

イグニスが俺のナカに突き入れていた二本の指を開くから、肉環がぐぱっと押し広げられる。

「んぁっ⋯⋯や、そこ拡げないでっ⋯⋯イグニス、解すのもういいから、早く欲しいっ」

「⋯⋯余裕ぶってたけど俺もかなり限界なんだ。久しぶりだからゆっくり挿入れるな?」

ぬぽんと指が引き抜かれると、アナルが物欲しげにヒクついているのがわかる。はしたない穴にイグニスの先端があてがわれ、硬く勃起した竿が、粘液で濡れた肉壁を押し分けながら侵入してくる。

「ん⋯⋯ああぁっ⋯⋯」

ゆっくりと挿入された肉棒は、俺の尻肉にイグニスの下生えと陰嚢が触れるほど根元まで収められた。俺の腹はイグニスの物でいっぱいになり、少し苦しさはあったけれど、愛しいイグニスの物を受け入れている幸福感でイきそうだった。

イグニスが俺のナカを味わうみたいに、ゆっくりとピストンする。


「イグニス、気持ちいい⋯⋯好き、大好き」

「俺も、俺も好きだよ、可愛いジェノ。ジェノの中にいっぱい出すから、俺の子ども孕んで」


俺の腰を両手でつかみ挿入していたイグニスが、身体を震わせて射精した。腹の奥に熱い飛沫が注ぎ込まれると、俺も後孔を収縮させて絶頂した。



◇◇◇◇



子作りセックスの練習をたっぷりとした翌朝。俺の作ったスープを二杯おかわりしたイグニスは、侯爵家に戻って行った。俺も彼をセフレだった時と同じように普通に送り出してから、騎士団へと出勤した。

上官と同僚に急に長期で休んだことを詫びようとすると、ムルドとピオニー達の件が伝わっていたようで『大変だったな』と逆に労われてしまった。騎士は怪我をしたら長期で休むことがあるから、お互い様なのだそうだ。

イグニスが強引に施行開始した育児休暇制度は、おおむね歓迎ムードだった。騎士団には同性同士で結ばれるカップルが多いのだ。

騎士団の事務室の隣は現在改装工事中となっており、騎士が勤務中に子どもを預けることができる『保育ルーム』なるものができる予定であるらしい。

(すごいな、イグニス。きっと立派な領主様になるんだろうな)






そして保育ルームの完成が近づいた頃、朝礼で時期外れの新人入団者の紹介があった。

「自分を既知の方々も多いかと存じますが、このたび新人として入団しましたので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。どうか気楽に『イグニス』と呼んでください」

少し前まで副団長を務めていた人物を気楽に呼び捨てにできるのなんて団長くらいのものだろう。団員達はみんな顔が引きつっていた。



朝礼が終わると団長から「ジェノ君。君もそろそろ新人を教育する立場になる頃合いだ」などと言われ、新人?のイグニスを託された。

「ジェノ先輩。宜しくご指導ください」

「えっと⋯⋯君は領主になるから退団したんじゃなかったっけ?」

「今までは愚弟に引き継ぎをしておりまして、やっと終わったから戻ってきたんです」

「もう普通に話していいよ」

「弟が家を継ぎたがってたから譲ってきたんだよ。俺はジェノに惚れた時から騎士に戻るって決めてたから、ちょうどよかった。うちの親父は貴族にしては話のわかる男だからな。あっさり許可してくれたぜ」

「そう言えば、ここの領主様は領民想いで大人気だよね⋯⋯俺が生まれた隣の領と違って」

「ああ。俺とジェノの結婚にもすんなりOKもらったぜ。仕事が終わって家に帰ったら、神殿に行く日を決めような」



俺はまたイグニスの前で泣きそうになったけれど、仕事中だから我慢した。











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