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Re3話 REQUEST
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ケイトは五歳となり、一つ悩んでいた。
「おかしい…。」
ケイトは毎日のように魔術、剣術の修練を重ねていき、日々成長を実感している。
死ぬ前の自分では想像もできないほど力がついていき、すでにあの頃より強いのではないかと思っていた。
そんなケイトだが、どうしても符に落ちない疑問点があるのだ。
「…五歳まで…友達が…一人もできねえ…。」
「どうしてだあぁぁぁ!!」
ケイトは気づいたのである。
一人で修練を重ねていき、昔ではありえない成長をしてきた。だが、それに囚われすぎたのである。
そして…気付いた。ケイトは今まで全く友達作りをしてこなかったということに…。
「いくら強くなっても友達一人いないやつは…寂しすぎるだろ…。」
はぁ…と息を吐きつつ、家に入る。
「ただいまー。」
「あら、おかえり。ケイト。」
「どうしたの?なんか元気ないじゃないの。」
シエラはケイトが悩んでいることを一瞬で気づいた。
「お母さん…僕気づいたんだ…」
「何に?」
「僕、もう五歳なのに…友達が…いない。」
「……ぷっ!…くくくっ…」
「お母さん!笑うことじゃないよ!」
「ごめんね、ケイト…ふふっ。
あなたにもそんな悩みがあったのね…。」
「僕をなんだと思ってるのさ…。」
「実は私達も少し心配してたのよ。」
「え?」
「少し前にね、お父さんと『ケイトは友達と遊んだりしないな』って。いつ見ても一人で木剣振ったり、座り込んでブツブツ言ってるの見てたから。」
「あれは…まぁいいとして…別に一人がいいなんてことも思ってないよ…。」
「そうよね。じゃあ明日少し街の方へ行ってみる?同い年くらいの子がいれば、仲良くなれるかもしれないわよ?」
「そんな…手あたり次第みたいな感じで…」
「でも、一人で剣振り回してても、座り込んでるよりも、可能性あるんしゃない?」
ケイトは母の提案に何も言えず、お願いしますと小声で呟く。
シエラは笑いながら少し背伸びをし腰に手を当てよろしいと返事をした。
その夜ケイトが寝た後、夫婦で昼間の話題を共有していた。
「そうか。ケイトも友達いないことを気にしてはいたんだたなぁ…。」
「私も正直びっくりしたわ。あの子、ずっと一人遊びだったから気にしてないと思ってたから。」
シエラは明日ケイトと友達作りのお出かけにでれることで少しテンションが高い。楽しみなのである。
だがアルシェは意外なリアクションを起こす。
「そのことなんだがな、シエラ。」
アルシェは少し深刻そうな声で話し出した。
「ケイトのあの木剣での動き…あれは遊びなんてものじゃない。」
「え、どういうこと?」
「俺はしっかりとした剣術をマスターしてないしハンターという職もあり弓の方が得意で剣が詳しい訳ではないんだが…あいつの動きがただ遊びでブンブン振り回す程度のものじゃないことくらいは分かる。
あいつのあれは…恐らく、剣術の型だ。」
「え、でも…」
シエラはびっくりしながらも質問をする。
「あの子、私達以外の大人に面識なんてないわ!ましてや、こんな街外れの村に剣術を教えれる人なんて…」
「俺も最初見たとき、正直驚いた。
だが、あいつの動きが日に日に鋭くなっているのは間違いないんだ!」
「あと、もう一つあるんだ…。」
「まだ…あるの?」
シエラは止まらないアルシェの疑念を不安そうに聞き返す。
「家の裏の方に大きな岩壁があるよな?」
「ええ…それがどうしたの?」
「この前、たまたまケイトの姿が見えなくてな、どこか行ってしまったのかと思い大声で呼んだらあいつ、そこから出てきたんだ。」
「そうなのね。でもそれが問題でもあるの?」
「何をしてたのか聞いたらケイトは『ちょっと冒険ごっこしてた』と。」
「それに関してはいつもの一人遊びで間違いないんじゃないかしら?」
「家の裏にある岩壁は特別硬い石で出来ていてな…かなり強い力でないと傷はつかない。
前に見た時は綺麗な壁だったんだ。」
「え、どういうこと…?」
「俺がその日見た壁は…無数の穴だらけだったんだよ…。」
ガタッ!!
シエラは驚きのあまり立ち上がってしまう。
「そんなこと…でも、子どもがいくら剣術の型を覚えてもそこまでの力はないでしょ?しかもあの子が持ってるのは露天で売ってるような安い木剣よ!?いくらなんでもそれはケイトじゃないんじゃ…」
「…子どもでもできる方法がある。」
「…まさか…!?」
「そう、魔術だよ。」
「いくらなんでもそんな…私達は魔術は使えない、だから教えることなんか絶対できない。
剣術の型ができる以上にそれはありえない話よ!」
「…魔術の訓練で一つ知ってるものがある。」
「魔力を使い切ったあと、瞑想し、魔力を回復させる。これを繰り返して行くことで魔力の絶対量が増えるというものだ。」
「瞑想…!?」
「今思えばケイトは座ってブツブツ言ってたあれは遊びじゃなくて…れっきとした魔術の修練の可能性がある。」
シエラはアルシェの話を聞き、もう言葉を失ってしまう。
そんなシエラを見たアルシェは自身の思いを話し始めた。
「…不思議なんだよな…。あいつ…。」
「なんか、年相応じゃないというか…妙に生き急いでる感じがあってさ、それこそ五歳になるまでずっとほぼ毎日、木剣振って、座り込んでを見てきて、最初はなんか楽しいんだろうなと思って見てたけど、実はそれが全て遊びじゃなくて修練だとしたら…こいつはなんでそんなに必死に強くなってるのかなぁって。」
「『お父さんのような強い人になりたい』なんて私には言ってたけど、ほんとに強くなろうとしてるなんて…」
「俺はさ、別にケイトの行動を否定するわけじゃない。あいつがやりたいことならとことんやらしてあげたいし、協力もしたい。」
「ただ…」
「ただ、友達の一人や二人いて楽しく遊んでる姿も見たいんだよな…やっぱり。」
「そうね…。このままじゃ寂しいわね…」
「だから俺は、今日、ケイトが『友達がいない』って悩んでる話を聞いて嬉しかったんだ。」
「いや…違うか…」
少し間を置いてアルシェは話す。
「…ちょっと大人びてた、生き急いでたやつがちゃんと子どもだったことに少し安堵したのかもな…」
「そうね。心配いらないわ…あなたの子よ。
きっと優しい子だから友達もすぐできるわ。」
「あぁ、楽しみだなそれは」
そして翌日。
「おはよう。お父さん、お母さん」
ケイトは少し寝ぼけながら部屋から出てきたあとシエラとアルシェの座っているテーブルへ向かう。
「おはよう。ケイト。
母さんから聞いたぞ?今日街へ行くんだってな!」
「うん。まぁ意味はないかもしれないけどね…。」
「そんなことないわよ。ケイトなら今日だけで10人は友達できるわよ?」
「お母さん…僕まだ友達いないんだよ…?
そんな簡単なら今頃100人はいるよ…」
ケイトはハァとため息をつきながらシエラに出された朝食に手を付け始める。
「なぁ、ケイト。」
「何?お父さん。」
「大事なのは友達の数じゃない。どんなやつと友達になるか、だからな?」
「うん。そうだね。嫌な奴とは一緒にいたくないし。」
「父さんはケイトが仲良くしたいと思ったやつと楽しく生きていけることを願ってるからな。」
「…ありがとう。お父さん。まぁ頑張るよ。」
アルシェは優しく微笑んだ。
(理由は聞かない。お前の意志、行動は否定しない。好きに生きればいい。
ただ、苦しくならないよう、楽しく生きてくれ。これが父親、いや…親としてのたった一つの要望だよ。ケイト…)
それは優しき父の愛息子へのたった一つのREQUESTである。
--------------------------------------
ハァハァ…
「ここまで…くれば…」
少女はボロボロになりながら、森の深い茂みに身を隠す。
(もう村を出て3日くらいかな…?)
グゥゥゥと腹のなる音がする。
「おなか…空いたなぁ…」
『グオオオォォォォ!!!』
「ひっ…!」
とてつもない大きな獣の声に空腹感は一瞬で恐怖に上書きされた。
「に、逃げなきゃ……」
少女は怯えながらも走り出す。
「誰か…誰かぁ…」
少女がか細い声を発するが、森には獣の声しか響かない。
少女は助けを求めて森を進む。
次話へ続く。
「おかしい…。」
ケイトは毎日のように魔術、剣術の修練を重ねていき、日々成長を実感している。
死ぬ前の自分では想像もできないほど力がついていき、すでにあの頃より強いのではないかと思っていた。
そんなケイトだが、どうしても符に落ちない疑問点があるのだ。
「…五歳まで…友達が…一人もできねえ…。」
「どうしてだあぁぁぁ!!」
ケイトは気づいたのである。
一人で修練を重ねていき、昔ではありえない成長をしてきた。だが、それに囚われすぎたのである。
そして…気付いた。ケイトは今まで全く友達作りをしてこなかったということに…。
「いくら強くなっても友達一人いないやつは…寂しすぎるだろ…。」
はぁ…と息を吐きつつ、家に入る。
「ただいまー。」
「あら、おかえり。ケイト。」
「どうしたの?なんか元気ないじゃないの。」
シエラはケイトが悩んでいることを一瞬で気づいた。
「お母さん…僕気づいたんだ…」
「何に?」
「僕、もう五歳なのに…友達が…いない。」
「……ぷっ!…くくくっ…」
「お母さん!笑うことじゃないよ!」
「ごめんね、ケイト…ふふっ。
あなたにもそんな悩みがあったのね…。」
「僕をなんだと思ってるのさ…。」
「実は私達も少し心配してたのよ。」
「え?」
「少し前にね、お父さんと『ケイトは友達と遊んだりしないな』って。いつ見ても一人で木剣振ったり、座り込んでブツブツ言ってるの見てたから。」
「あれは…まぁいいとして…別に一人がいいなんてことも思ってないよ…。」
「そうよね。じゃあ明日少し街の方へ行ってみる?同い年くらいの子がいれば、仲良くなれるかもしれないわよ?」
「そんな…手あたり次第みたいな感じで…」
「でも、一人で剣振り回してても、座り込んでるよりも、可能性あるんしゃない?」
ケイトは母の提案に何も言えず、お願いしますと小声で呟く。
シエラは笑いながら少し背伸びをし腰に手を当てよろしいと返事をした。
その夜ケイトが寝た後、夫婦で昼間の話題を共有していた。
「そうか。ケイトも友達いないことを気にしてはいたんだたなぁ…。」
「私も正直びっくりしたわ。あの子、ずっと一人遊びだったから気にしてないと思ってたから。」
シエラは明日ケイトと友達作りのお出かけにでれることで少しテンションが高い。楽しみなのである。
だがアルシェは意外なリアクションを起こす。
「そのことなんだがな、シエラ。」
アルシェは少し深刻そうな声で話し出した。
「ケイトのあの木剣での動き…あれは遊びなんてものじゃない。」
「え、どういうこと?」
「俺はしっかりとした剣術をマスターしてないしハンターという職もあり弓の方が得意で剣が詳しい訳ではないんだが…あいつの動きがただ遊びでブンブン振り回す程度のものじゃないことくらいは分かる。
あいつのあれは…恐らく、剣術の型だ。」
「え、でも…」
シエラはびっくりしながらも質問をする。
「あの子、私達以外の大人に面識なんてないわ!ましてや、こんな街外れの村に剣術を教えれる人なんて…」
「俺も最初見たとき、正直驚いた。
だが、あいつの動きが日に日に鋭くなっているのは間違いないんだ!」
「あと、もう一つあるんだ…。」
「まだ…あるの?」
シエラは止まらないアルシェの疑念を不安そうに聞き返す。
「家の裏の方に大きな岩壁があるよな?」
「ええ…それがどうしたの?」
「この前、たまたまケイトの姿が見えなくてな、どこか行ってしまったのかと思い大声で呼んだらあいつ、そこから出てきたんだ。」
「そうなのね。でもそれが問題でもあるの?」
「何をしてたのか聞いたらケイトは『ちょっと冒険ごっこしてた』と。」
「それに関してはいつもの一人遊びで間違いないんじゃないかしら?」
「家の裏にある岩壁は特別硬い石で出来ていてな…かなり強い力でないと傷はつかない。
前に見た時は綺麗な壁だったんだ。」
「え、どういうこと…?」
「俺がその日見た壁は…無数の穴だらけだったんだよ…。」
ガタッ!!
シエラは驚きのあまり立ち上がってしまう。
「そんなこと…でも、子どもがいくら剣術の型を覚えてもそこまでの力はないでしょ?しかもあの子が持ってるのは露天で売ってるような安い木剣よ!?いくらなんでもそれはケイトじゃないんじゃ…」
「…子どもでもできる方法がある。」
「…まさか…!?」
「そう、魔術だよ。」
「いくらなんでもそんな…私達は魔術は使えない、だから教えることなんか絶対できない。
剣術の型ができる以上にそれはありえない話よ!」
「…魔術の訓練で一つ知ってるものがある。」
「魔力を使い切ったあと、瞑想し、魔力を回復させる。これを繰り返して行くことで魔力の絶対量が増えるというものだ。」
「瞑想…!?」
「今思えばケイトは座ってブツブツ言ってたあれは遊びじゃなくて…れっきとした魔術の修練の可能性がある。」
シエラはアルシェの話を聞き、もう言葉を失ってしまう。
そんなシエラを見たアルシェは自身の思いを話し始めた。
「…不思議なんだよな…。あいつ…。」
「なんか、年相応じゃないというか…妙に生き急いでる感じがあってさ、それこそ五歳になるまでずっとほぼ毎日、木剣振って、座り込んでを見てきて、最初はなんか楽しいんだろうなと思って見てたけど、実はそれが全て遊びじゃなくて修練だとしたら…こいつはなんでそんなに必死に強くなってるのかなぁって。」
「『お父さんのような強い人になりたい』なんて私には言ってたけど、ほんとに強くなろうとしてるなんて…」
「俺はさ、別にケイトの行動を否定するわけじゃない。あいつがやりたいことならとことんやらしてあげたいし、協力もしたい。」
「ただ…」
「ただ、友達の一人や二人いて楽しく遊んでる姿も見たいんだよな…やっぱり。」
「そうね…。このままじゃ寂しいわね…」
「だから俺は、今日、ケイトが『友達がいない』って悩んでる話を聞いて嬉しかったんだ。」
「いや…違うか…」
少し間を置いてアルシェは話す。
「…ちょっと大人びてた、生き急いでたやつがちゃんと子どもだったことに少し安堵したのかもな…」
「そうね。心配いらないわ…あなたの子よ。
きっと優しい子だから友達もすぐできるわ。」
「あぁ、楽しみだなそれは」
そして翌日。
「おはよう。お父さん、お母さん」
ケイトは少し寝ぼけながら部屋から出てきたあとシエラとアルシェの座っているテーブルへ向かう。
「おはよう。ケイト。
母さんから聞いたぞ?今日街へ行くんだってな!」
「うん。まぁ意味はないかもしれないけどね…。」
「そんなことないわよ。ケイトなら今日だけで10人は友達できるわよ?」
「お母さん…僕まだ友達いないんだよ…?
そんな簡単なら今頃100人はいるよ…」
ケイトはハァとため息をつきながらシエラに出された朝食に手を付け始める。
「なぁ、ケイト。」
「何?お父さん。」
「大事なのは友達の数じゃない。どんなやつと友達になるか、だからな?」
「うん。そうだね。嫌な奴とは一緒にいたくないし。」
「父さんはケイトが仲良くしたいと思ったやつと楽しく生きていけることを願ってるからな。」
「…ありがとう。お父さん。まぁ頑張るよ。」
アルシェは優しく微笑んだ。
(理由は聞かない。お前の意志、行動は否定しない。好きに生きればいい。
ただ、苦しくならないよう、楽しく生きてくれ。これが父親、いや…親としてのたった一つの要望だよ。ケイト…)
それは優しき父の愛息子へのたった一つのREQUESTである。
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ハァハァ…
「ここまで…くれば…」
少女はボロボロになりながら、森の深い茂みに身を隠す。
(もう村を出て3日くらいかな…?)
グゥゥゥと腹のなる音がする。
「おなか…空いたなぁ…」
『グオオオォォォォ!!!』
「ひっ…!」
とてつもない大きな獣の声に空腹感は一瞬で恐怖に上書きされた。
「に、逃げなきゃ……」
少女は怯えながらも走り出す。
「誰か…誰かぁ…」
少女がか細い声を発するが、森には獣の声しか響かない。
少女は助けを求めて森を進む。
次話へ続く。
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