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第78話 試験用ダンジョン
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試験用ダンジョンへと俺は転移した。
横を見ればベルフェとレヴィもいた。
ようやらホムンクルスと判定されたようだ。
何となく特殊ホムンクルスの二人は人間と同様みたいに思っていたが、やはり人間とは違うホムンクルスなのだと実感を持った。
ダンジョンの構造だが、モームダンジョンの入り口にはあった、赤い球体がない。出るときは貰った欠片を使えということだろう。
前のダンジョンは壁にコケが生えてたりして、汚いという印象を持ったけど、ここは綺麗な石の壁である。廊下には等間隔で戦士の像があったりと、何となく頭の中にイメージしていたダンジョン像に近いものがあった。
「さて、先に進みたいが……その前にレヴィ……今から戦いになるから後ろにくっつくのはやめてくれないか」
「これから戦闘ですか。かしこまりました。私がマスターを守ります」
レヴィはそう言って、俺の前方に立った。
魔法が得意なレヴィなので、なるべく後衛で戦って欲しいが。
身体能力も普通に高いので、別に前衛にいても問題ないか。
初級だと大した魔物も出ないだろうしな。
「……これから戦闘なら面倒だけどやらないとね」
さっきまでぼーとしていたベルフェも、これから戦闘となるとやる気を少しは出し始める。
俺は天使のマリオネットを出す。
そして全員で先へと進んだ。
最初に出てきた敵は見慣れた敵であるゴブリンだった。
二体が一気に襲い掛かってきた。
「マスターの邪魔は許しません」
レヴィがあっさりと炎属性の魔法で、ゴブリンたちを瞬殺する。
魔石を拾って低級ホムンクルスを作成して先へと進む。
さらに出てきたが、今度もレヴィが瞬殺した。
ゴブリンたちは何体も出てくるが、全部レヴィが瞬殺していく。
これレヴィ以外居なくていいんじゃないか?
天使のマリオネットをレベルアップしたいんだが……
ただ、レヴィはかなり張り切っているし、ここでやめてくれとは何となく言い辛い。
ゴブリンを倒したところで大した足しにはならないだろうし、別に構わないか。
またゴブリンが出て来た。
このダンジョンにはゴブリンしか出ないのか。
数が15体いるので、今回は俺も戦えるだろうと思ったのだが、今度はベルフェも戦いに参加して、あっさりと十五体倒し切った。
「む……」
ベルフェが戦うところを初めて見たレヴィは、少し動揺しているようだ。
「……意外とやるではないですか……マスターの近くにいる権利くらいはありそうですね」
「何でこんなに偉そうなのこのチビ」
「チ、チビですと?」
二人の間で不穏な空気が流れる。
どうやらあまり相性が良くないようだ。同じ特殊ホムンクルスなのにな。
俺は何とか二人を仲直りさせて、先へと進む。
次の階へと行く緑の球体があったので二階へと行った。
二階いた魔物はゴブリンだけではなかった。
スライムや、見たことのない犬っぽい魔物もいた。多分コボルドっていうのかな? ただあまり強い奴はいなかった。
全部小さな魔石を落とす魔物だった。
すでに低級ホムンクルスをかなりの量作成しており、これ以上作って冒険者ギルドに戻ると、驚かせてしまいそうなので、これ以上は作らずに持ち帰ることにした。
そして三階に到着する。
三階は特別な構造だった。
まず部屋が結構広い。
学校の体育館二つ分くらいの広さがある。
そして大きな扉があり、その扉以外に部屋の出口は存在しなかった。
俺は扉を開けようとするが、開かない。鍵がかかっている。
ベルフェとレヴィで強引に開けさせようとするも開かない。
物凄く固い扉である。
「……閉じ込められたの?」
「うーん、どこかに扉を開けるための仕掛けがあると思う。探してみよう」
俺たちは扉を開けるための仕掛けか何かがないか、広い部屋を探し始めた。
横を見ればベルフェとレヴィもいた。
ようやらホムンクルスと判定されたようだ。
何となく特殊ホムンクルスの二人は人間と同様みたいに思っていたが、やはり人間とは違うホムンクルスなのだと実感を持った。
ダンジョンの構造だが、モームダンジョンの入り口にはあった、赤い球体がない。出るときは貰った欠片を使えということだろう。
前のダンジョンは壁にコケが生えてたりして、汚いという印象を持ったけど、ここは綺麗な石の壁である。廊下には等間隔で戦士の像があったりと、何となく頭の中にイメージしていたダンジョン像に近いものがあった。
「さて、先に進みたいが……その前にレヴィ……今から戦いになるから後ろにくっつくのはやめてくれないか」
「これから戦闘ですか。かしこまりました。私がマスターを守ります」
レヴィはそう言って、俺の前方に立った。
魔法が得意なレヴィなので、なるべく後衛で戦って欲しいが。
身体能力も普通に高いので、別に前衛にいても問題ないか。
初級だと大した魔物も出ないだろうしな。
「……これから戦闘なら面倒だけどやらないとね」
さっきまでぼーとしていたベルフェも、これから戦闘となるとやる気を少しは出し始める。
俺は天使のマリオネットを出す。
そして全員で先へと進んだ。
最初に出てきた敵は見慣れた敵であるゴブリンだった。
二体が一気に襲い掛かってきた。
「マスターの邪魔は許しません」
レヴィがあっさりと炎属性の魔法で、ゴブリンたちを瞬殺する。
魔石を拾って低級ホムンクルスを作成して先へと進む。
さらに出てきたが、今度もレヴィが瞬殺した。
ゴブリンたちは何体も出てくるが、全部レヴィが瞬殺していく。
これレヴィ以外居なくていいんじゃないか?
天使のマリオネットをレベルアップしたいんだが……
ただ、レヴィはかなり張り切っているし、ここでやめてくれとは何となく言い辛い。
ゴブリンを倒したところで大した足しにはならないだろうし、別に構わないか。
またゴブリンが出て来た。
このダンジョンにはゴブリンしか出ないのか。
数が15体いるので、今回は俺も戦えるだろうと思ったのだが、今度はベルフェも戦いに参加して、あっさりと十五体倒し切った。
「む……」
ベルフェが戦うところを初めて見たレヴィは、少し動揺しているようだ。
「……意外とやるではないですか……マスターの近くにいる権利くらいはありそうですね」
「何でこんなに偉そうなのこのチビ」
「チ、チビですと?」
二人の間で不穏な空気が流れる。
どうやらあまり相性が良くないようだ。同じ特殊ホムンクルスなのにな。
俺は何とか二人を仲直りさせて、先へと進む。
次の階へと行く緑の球体があったので二階へと行った。
二階いた魔物はゴブリンだけではなかった。
スライムや、見たことのない犬っぽい魔物もいた。多分コボルドっていうのかな? ただあまり強い奴はいなかった。
全部小さな魔石を落とす魔物だった。
すでに低級ホムンクルスをかなりの量作成しており、これ以上作って冒険者ギルドに戻ると、驚かせてしまいそうなので、これ以上は作らずに持ち帰ることにした。
そして三階に到着する。
三階は特別な構造だった。
まず部屋が結構広い。
学校の体育館二つ分くらいの広さがある。
そして大きな扉があり、その扉以外に部屋の出口は存在しなかった。
俺は扉を開けようとするが、開かない。鍵がかかっている。
ベルフェとレヴィで強引に開けさせようとするも開かない。
物凄く固い扉である。
「……閉じ込められたの?」
「うーん、どこかに扉を開けるための仕掛けがあると思う。探してみよう」
俺たちは扉を開けるための仕掛けか何かがないか、広い部屋を探し始めた。
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