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第3話 僕は職がない!?
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僕は独りでアカデミーを出た。トボトボと歩く僕の足取りは重い。これからどうしようか。冒険者を夢見て卒業まで頑張ったのに、結果これだもんな。
僕は何となしに街へ繰り出した。街のゴミゴミとした喧騒は好きではないけれど、今はなんだかそれが心地よい。適当にぶらぶらしていたら、少しずつ気持ちも晴れてきた気がする。
そうだよね、クヨクヨしていても仕方がないよね。気持ちを切り替えて前向きに考えることにしよう。昔は、サバイバル知識が物を言う時代もあったんだ。独りで冒険するには、それくらいハングリーな気持ちで臨んだ方がいいのかもしれない。
僕は、拳を握って空を見上げた。雲ひとつない晴れた青空だ。深呼吸をひとつして、思考をクリアにする。
冒険に出る前に、まずはアイテム調達が大事だよね。とりあえずで買うなら『エリクシール』なんだけれど、僕はあんまり敵と接触して戦うのに向かないからな。多少はある魔法と剣の心得を活かして戦う方法を考えよう。
どうせ、基本は離れて初級魔法を撃つような戦い方になる。『エリクシール』なんて万能アイテムは必要ない。魔力を回復できる『スキルポーション』くらいで十分だろう。僕はナクトル達みたいに体を張ってガンガン進むなんて事はできないんだから、しばらくはここらでレベリング。だから、お金も節約して……うわー、地道だなぁ。
そんなことを考えて、露店に並ぶ『スキルポーション』を手に取った。
【スキルポーションS】
効能:魔力を少しだけ回復する。
材料:赤魔茸
副作用:稀に目眩。
レアリティ:★
うわ、よく見たらこれ『スキルポーション』によく似た偽物じゃないか。副作用まであるし、酷いなぁ。
僕は露店の商品を次々と手に取ってみる。ちゃんとした『スキルポーション』が見当たらない。全部偽物だ。
「おう、にーちゃん。何か探してるのかい?」
「あ、いえ。大丈夫です」
僕は顔の前で両手を振り、急いでその場から離れることにした。もしかしたら、ここはそういうお店なのかもしれない。今後は関わらないようにしよう。
露店には、時々ああいう怪しいお店が出る……。露店の商品は安いものも多いんだけれど、値段が安いのにはやっぱり訳があるんだね。気を付けないと。
僕はきちんと店を構えているアイテムショップへ足を運んだ。店頭に飾られたショーケースには、色とりどりの瓶が並んでいる。中身は空だから、ただの瓶だ。綺麗でお洒落なお店だな。ここにしよう。
店内に入って、僕は『スキルポーション』を手に取った。
【スキルポーション】
効能:魔力を少しだけ回復する。
材料:丹花
レアリティ:★
副作用の項目がない。やっぱり、正規のスキルポーションには副作用なんか無いんだよね。材料も違うし。ん?
僕は棚の中に、いくつか『スキルポーションS』が混じってるのを発見した。あれれー?
「すみませーん、これ、不良品が混ざってますよ?」
「え!? 申し訳ございません! どの品物でしょうか!?」
陳列棚を整理していた店員の女性が慌てて駆け寄ってくる。その背後で、青い髪の女の子も何事かとこちらを見ている。うわ、ちょっと目立っちゃったかも。
「これとこれなんですけど……」
僕は二つの『スキルポーションS』を差し出した。店員さんは、頭に疑問符を浮かべている。
「あの、失礼ですが。こちらの品物のどこかに不備がございますか?」
瓶表面には特に異常がない。中身の色もほとんど見分けが付かない。蓋は未開封だから、臭いも分からない。
――そうか。僕は固有スキルで識別が出来るから気付くけれど、普通は見分けられる要素がないんだ……。あれ、店員さんの目付きがちょっと鋭くなってる。僕、なにか疑われてない?
「あ、すみません。僕の見間違い、だった、かも……あははは」
乾いた笑い声を上げて、僕はそそくさと退散した。背中にささる女性剣士の視線が痛い。何やってるんだろう、僕は。
「はぁー、失敗しちゃったなぁ……」
僕はまた独りで路頭をさまよっていた。せっかくのレア固有スキル【薬識】も、こんな風に周りから浮いてしまうだけなら無用の長物だ。こんな調子で、僕はこれからやって行けるんだろうか。
ふと、露店に置いてある壺が目に入った。見るからに怪しい壺が、なんと五万ルフもする。もちろん、こんなものは僕からすれば、
【ただの壺】
効能:なし
レアリティ:★
贋作なのが一発で見抜ける。誰があんな壺なんて買うんだろうと、僕は鼻で笑ってしまった。
こういうところは、治安の悪い街ならとても役に立つスキルだと思う。けど、ここで突っかかりに行こうものなら、絶対に厄介なことになる。僕の戦闘力なんて【B級スキル】持ち以下。相手が何かしらの戦闘向きスキルを持ってたりしたら、とても危険だ。
なんだか、考えれば考えるだけ冒険向きじゃない気がしてくる。そうだ、こういう時はギルドへ相談にいこう。あそこは、職業や適正に応じたキャリア相談なんかもやっている。こんな僕に向いているクエストもあるんじゃないか。いや、あるだろう。あるはずだ。薬草採集とか。
僕は、道端に膝をついて項垂れた。
薬草採集って……。
こういった雑用的なクエストは、初級冒険者御用達みたいなもの。まあ僕だって言ってみれば駆け出し冒険者なんだし、やるのは別に変なことでもないんだ。けれど、大抵は【B級スキル】持ちの人達が請け負うことが多いと聞く。
というのも、【B級スキル】は生産職向けのものが多い。戦闘向きなものもあるけれど、使い勝手が悪いということで冒険者を志す者が少なかった。
とはいえ、世の中には雑用系クエストを専門にこなす人もいる。こういうのは適材適所だと思うけれど、わざわざ【S級スキル】の僕が雑用系クエスト専門で働いていくというのも、また変に浮いてしまいそうだ。
はぁー、とりあえずお仕事の専門家に相談してみよう。ナクトル達は良いよなー。今頃、嬉嬉として魔王討伐に向かっちゃってたりなんかしてるんだろうな。僕はこうして職安通いだよ。なんで【薬識】が【S級スキル】なんだよ、もう……。
僕は何となしに街へ繰り出した。街のゴミゴミとした喧騒は好きではないけれど、今はなんだかそれが心地よい。適当にぶらぶらしていたら、少しずつ気持ちも晴れてきた気がする。
そうだよね、クヨクヨしていても仕方がないよね。気持ちを切り替えて前向きに考えることにしよう。昔は、サバイバル知識が物を言う時代もあったんだ。独りで冒険するには、それくらいハングリーな気持ちで臨んだ方がいいのかもしれない。
僕は、拳を握って空を見上げた。雲ひとつない晴れた青空だ。深呼吸をひとつして、思考をクリアにする。
冒険に出る前に、まずはアイテム調達が大事だよね。とりあえずで買うなら『エリクシール』なんだけれど、僕はあんまり敵と接触して戦うのに向かないからな。多少はある魔法と剣の心得を活かして戦う方法を考えよう。
どうせ、基本は離れて初級魔法を撃つような戦い方になる。『エリクシール』なんて万能アイテムは必要ない。魔力を回復できる『スキルポーション』くらいで十分だろう。僕はナクトル達みたいに体を張ってガンガン進むなんて事はできないんだから、しばらくはここらでレベリング。だから、お金も節約して……うわー、地道だなぁ。
そんなことを考えて、露店に並ぶ『スキルポーション』を手に取った。
【スキルポーションS】
効能:魔力を少しだけ回復する。
材料:赤魔茸
副作用:稀に目眩。
レアリティ:★
うわ、よく見たらこれ『スキルポーション』によく似た偽物じゃないか。副作用まであるし、酷いなぁ。
僕は露店の商品を次々と手に取ってみる。ちゃんとした『スキルポーション』が見当たらない。全部偽物だ。
「おう、にーちゃん。何か探してるのかい?」
「あ、いえ。大丈夫です」
僕は顔の前で両手を振り、急いでその場から離れることにした。もしかしたら、ここはそういうお店なのかもしれない。今後は関わらないようにしよう。
露店には、時々ああいう怪しいお店が出る……。露店の商品は安いものも多いんだけれど、値段が安いのにはやっぱり訳があるんだね。気を付けないと。
僕はきちんと店を構えているアイテムショップへ足を運んだ。店頭に飾られたショーケースには、色とりどりの瓶が並んでいる。中身は空だから、ただの瓶だ。綺麗でお洒落なお店だな。ここにしよう。
店内に入って、僕は『スキルポーション』を手に取った。
【スキルポーション】
効能:魔力を少しだけ回復する。
材料:丹花
レアリティ:★
副作用の項目がない。やっぱり、正規のスキルポーションには副作用なんか無いんだよね。材料も違うし。ん?
僕は棚の中に、いくつか『スキルポーションS』が混じってるのを発見した。あれれー?
「すみませーん、これ、不良品が混ざってますよ?」
「え!? 申し訳ございません! どの品物でしょうか!?」
陳列棚を整理していた店員の女性が慌てて駆け寄ってくる。その背後で、青い髪の女の子も何事かとこちらを見ている。うわ、ちょっと目立っちゃったかも。
「これとこれなんですけど……」
僕は二つの『スキルポーションS』を差し出した。店員さんは、頭に疑問符を浮かべている。
「あの、失礼ですが。こちらの品物のどこかに不備がございますか?」
瓶表面には特に異常がない。中身の色もほとんど見分けが付かない。蓋は未開封だから、臭いも分からない。
――そうか。僕は固有スキルで識別が出来るから気付くけれど、普通は見分けられる要素がないんだ……。あれ、店員さんの目付きがちょっと鋭くなってる。僕、なにか疑われてない?
「あ、すみません。僕の見間違い、だった、かも……あははは」
乾いた笑い声を上げて、僕はそそくさと退散した。背中にささる女性剣士の視線が痛い。何やってるんだろう、僕は。
「はぁー、失敗しちゃったなぁ……」
僕はまた独りで路頭をさまよっていた。せっかくのレア固有スキル【薬識】も、こんな風に周りから浮いてしまうだけなら無用の長物だ。こんな調子で、僕はこれからやって行けるんだろうか。
ふと、露店に置いてある壺が目に入った。見るからに怪しい壺が、なんと五万ルフもする。もちろん、こんなものは僕からすれば、
【ただの壺】
効能:なし
レアリティ:★
贋作なのが一発で見抜ける。誰があんな壺なんて買うんだろうと、僕は鼻で笑ってしまった。
こういうところは、治安の悪い街ならとても役に立つスキルだと思う。けど、ここで突っかかりに行こうものなら、絶対に厄介なことになる。僕の戦闘力なんて【B級スキル】持ち以下。相手が何かしらの戦闘向きスキルを持ってたりしたら、とても危険だ。
なんだか、考えれば考えるだけ冒険向きじゃない気がしてくる。そうだ、こういう時はギルドへ相談にいこう。あそこは、職業や適正に応じたキャリア相談なんかもやっている。こんな僕に向いているクエストもあるんじゃないか。いや、あるだろう。あるはずだ。薬草採集とか。
僕は、道端に膝をついて項垂れた。
薬草採集って……。
こういった雑用的なクエストは、初級冒険者御用達みたいなもの。まあ僕だって言ってみれば駆け出し冒険者なんだし、やるのは別に変なことでもないんだ。けれど、大抵は【B級スキル】持ちの人達が請け負うことが多いと聞く。
というのも、【B級スキル】は生産職向けのものが多い。戦闘向きなものもあるけれど、使い勝手が悪いということで冒険者を志す者が少なかった。
とはいえ、世の中には雑用系クエストを専門にこなす人もいる。こういうのは適材適所だと思うけれど、わざわざ【S級スキル】の僕が雑用系クエスト専門で働いていくというのも、また変に浮いてしまいそうだ。
はぁー、とりあえずお仕事の専門家に相談してみよう。ナクトル達は良いよなー。今頃、嬉嬉として魔王討伐に向かっちゃってたりなんかしてるんだろうな。僕はこうして職安通いだよ。なんで【薬識】が【S級スキル】なんだよ、もう……。
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