サーシェ

天山敬法

文字の大きさ
87 / 172
第八章 帰るべき場所

87話 父の名

しおりを挟む
 消耗した体を休めながらも、パウルとジュリと三人でいる部屋には奇妙な沈黙が流れていた。
 そうしている間に日が傾き、窓の外からの光が斜めに挿してくる頃、扉を叩く音が鳴る。それを聞いてからやっと、ジュリは我に返ったように僕から手を離した。
 来訪者の音を聞いてさっとパウルが立ち上がり、部屋の入口へと大股で歩いた。顔は無表情だが、仕草がいちいち焦っているように乱暴だ。
 扉が開くと、そこから出てきた顔を見て僕は思わず体を強張らせて驚いた。線の細い顔の上にへらへらと力の抜けた笑みを浮かべているのはリョドルだった。
「やっと来たか、待たせやがって」
 パウルがそうぼやいたのを聞くに、どうやら彼が呼び出したらしい。
 ……リョドルをパウルが呼び出すなんて一体どういうつもりだ……、そう怪訝のあまり僕は眉をひそめてその様子を見ていた。隣にいるジュリも唖然とした様子で彼らを見ている。
「いろいろと準備がいるものでね。ご指名いただいて光栄だよ」
 リョドルはパウルに招かれるまま部屋の中へ入ってくる。そしてしずしずとした足取りで進むと、彼は何やら背中に背負っていた大きな鞄をどしりと床に下ろした。
 その中から出てくるのは多くの硝子瓶や陶器の皿、何かが詰め込まれた小袋などだ。それを見て、ジュリがぱっと顔を上げたのが分かった。
「薬の調合ですか!」
 非常に興奮した声色である。僕はびくりとしてジュリを振り向いた。そういえば前もリョドルと彼女は一緒に薬を作っていたと言う。
 よりによって宿部屋の中で他の男と二人きりになるなんて、と僕が責めたためにそれ以降はないようだが、やはりジュリの魔道士としての探究心はそれを求めているようだった。
「ああ、俺が呼び出した。怪我の治療薬をよこせって言ったら、ジュリかヨハンに手伝わせないと無理だとか言うから」
 パウルが軽い口調で言うのに、リョドルも涼しげな顔で調合の準備をしながら頷く。
「なにせ私には適性がないからね。工房にも回復魔法を使える助手がいてくれると嬉しいんだけどねえ。ヨハンは兵士で忙しそうだけどジュリとかどうだい? 賃金弾むよ?」
 そんなことを言い出したのを聞いて、ジュリの目は輝いた。咄嗟に僕はぎろりとそれを睨んだ。
「駄目だ!」
 思わず声まで荒くなる。……こんな怪しげな……女一人の部屋に無遠慮に上がり込むような男の元にジュリを行かせられるわけがない。
 僕に怒鳴るように制止されてジュリはびくりと肩を竦めたが、僕の言わんとすることも理解するらしく、何も反論はせずしゅんとして俯いてしまった。
「ええ、駄目なの? 悪い話じゃないと思うけど……、まあ仕方がないな。今後も毒薬専門でやっていくか……。だから今回は特例だよ? パウル」
 リョドルの態度は相変わらず掴みどころがない。そんな僕達のやりとりを、パウルはどこか呆れたような顔で見ていた。
「いいからとっとと作れ。ヨハン……はさっきでかい魔術を使って消耗してる。ジュリ、手伝ってやってくれ」
 パウルに言われてジュリは小さく頷き、僕のベッドの横から離れてリョドルの方へ歩いていった。
 その男にジュリが近付くだけで僕は気に入らない。薬の調合のためと言うなら仕方がないが、何か怪しい真似をしないだろうかと、僕は睨むようにリョドルとジュリの手元を注視した。
 机は本に占領されているので、彼らは床に材料を広げ始める。膝を折りたたむようにして座り込むリョドルの仕草はやけに品がいい。
 パウルなどは椅子に座るも、体の前に背もたれを回してきて、そこに顎を載せて足は乱暴に開いたような姿勢で、しかし表情は真剣な様子で二人の薬師を見下ろしていた。彼にも回復魔法の適性はないらしいが、やはり魔法を使った調薬などというものには興味があるのだろう。
 リョドルはいくつかの小袋の口を開けながら、中にある薬草の粉末の名前を言ってジュリに確認をとる。それから食器に使うような広く平たい皿に水を入れた。よく見るとその皿の中に黒い塗料で魔道文字らしいものが書き込まれている。
 ジュリも一度経験しているから勝手が分かっているのだろう、その皿に張った水の真ん中につと中指を入れる、そこから真円に広がった波紋がふわりと皿の外周へ波打つ、その刹那に魔力の回路が浮かび上がった。
 その仕草を見てパウルはほう、と感嘆の声を上げた。それをちらりとリョドルは見上げ、聞かれる前から親切に解説をしてくれるらしい。
「たぶん魔道文字の使い方はトレンティアの魔法とは違うだろう? 水のたいは循環だ、流れ、移り変わり、淀んではいけない。そのイメージを大地と繋げ、引き出す、そのためにズミの古代文字を使うんだ。我々ズミの民がいにしえから仕えてきた神々を讃美する文字さ」
「ズミの古代文字……、神々との交信か。トレンティアの魔道文字だって原理を言えば同じだが、出どころの違いは天か地か、だろうか? いやもっと密な……偏在している存在……」
 パウルはぶつぶつと独り言を言い始めた。何やら魔法の専門的な話になると僕はついてもいけない。
 リョドルは楽しそうに頷いた。
「トレンティア人にしてはセンスがいいね。君も言ってたが、王都の魔道研究所はトレンティアの魔法学をそのまま輸入したようなことをやっていたらしいけど、私はそうじゃないから君達からすれば独特だろう?」
「……そこまでの理論を組み立てるには相当の積み重ねが必要なはずだ。それを独学で? もしかしてお前は魔法学の大天才だって、そういうことか?」
「はは、まさか。確かに一応ズミで神官をしていた経験は活きていると思うけどね……この魔道の基礎を編み出したのはほとんどミョーネだよ。彼女はズミ魔道の始祖であり、私のただ一人の師だった」
 そう静かに語った言葉を聞いて、パウルの表情はぴしりと固まった。……当然だろう、他でもない妻の名前が出てきたのなら……。僕ですら、顔も知らないのに母親だと思うと何とも言えないむずかゆい思いがする。
「そのミョーネがどこで魔法を学んだかと言えば、きっと君の元なんだろう、彼女の才能は君だってよく知っているんじゃないか? 彼女はズミへ帰ってきてから精力的にズミ魔道の研鑽を深めたが、従来の研究所じゃそっちはそっちの派閥ができていてね、ミョーネは政治的にも表には出られない立場にあったからなかなか面倒な対立があって、その巻き添えくらう形で私まで研究所に出禁になってさ……」
 リョドルは魔法をジュリに任せきりにし、自身は薬草を乳剤で練り込む作業に手を回しながら、世間話でもするような調子で語った。
 パウルは何を思っているのか、少しだけ苦しそうに眉を寄せて、リョドルからは目を逸らしていた。
「はあ……、つまりお前はミョーネとは魔法学の学閥対立みたいな争いで同盟だったと、そういう感じなのか」
 パウルがそう聞くと、リョドルはため息をついた。
「そんな大層なものじゃないさ。私はミョーネに頼まれて彼女の治療を施していただけで、元々は魔法を学ぶつもりもなかったからね。彼女とは生家同士の付き合いで幼い頃からの馴染みだったんだけど、それで治療者に指名されたからにはね、もののついでに彼女から魔法を教わってたってわけさ。学閥なんてほどのものじゃない、お互いにたった一人の師と弟子だ」
 リョドルの声は遠い過去を、そこにあった……きっと大切だったのだろう女性の姿を見てうっとりと切なげに染まっていく。
 そこにあった二人の絆を想像してしまったのだろう、パウルの顔は見るうちに青ざめていくが、しかしそれでも彼はその妻の影を追って、強張った声でリョドルに尋ねる。
「……何の病気だったんだ、ミョーネは」
 リョドルはうっとりと微笑んでいた表情をすんと引っ込めて、無表情になってパウルを見つめた。
「それは言えないね」
 さらりと言った拒絶の言葉に、思わずという風にパウルは表情を険しくした。
「それぐらい教えろよ! ミョーネは俺の妻だぞ!」
「やだよ。彼女との約束だし、そうでなくても絶対言いたくない」
 リョドルも頑なである。パウルはかっと怒りを表情に浮かべ、しかし怒鳴る言葉にも迷っているのか、ただ小さく震えていた。途端にそこに漂った穏やかでない空気を、止められるのは僕しかいなさそうだ。ジュリは魔法に集中している。
「落ち着けお前ら、喧嘩するな」
 そう無表情のまま言うと、二人はぎっと僕の方を睨んだが、すぐにすんと表情を引っ込めて黙った。
 いい歳した男二人が女をめぐって言い争い……、よりによってその息子に宥められているのだ、不格好にも程があるというものだろう。
 パウルは諦めたようにため息をついて項垂れた。
「……と、いうか。俺がミョーネの夫だってことに気付いたのはまあ……ミョーネから聞いていたからか。それ、他の奴には言ってないだろうな」
 リョドルもころりと表情を戻し、どこか楽しげにさえなって頷いた。
「ああ、パウルという夫との間にヨハンという息子がいたという話を聞いていた。君達がお互いにそう呼んでいるのを聞いたからさすがに確信を得たよ。息子は死んだと言っていたから生きていたのは驚いたけど、顔似てるし、混血だしさすがにね。死んだと思った息子が生きていて、しかもトレンティアの王族だとかいう父親と一緒にズミの軍隊に……。並大抵の事情じゃないことぐらい分かるさ、誰にも言いやしない」
 僕が死んだことにされていたというのは初耳だが、どうせ政治的なややこしい事情があるのだろう……。考えるのも億劫で、僕は何も言わなかった。
 パウルはじっとりと、なおも訝しげにリョドルを見つめ、また疲れたようなため息をつく。
「こんな戦争に参加してりゃ仕方ねえのかな……、そのうち敵軍に本当に知られるのも時間の問題な気がしてくるよ。ジャック達とも合流しちまったし……」
「だから誰にも言わないって。信用ないのかねえ、神官なのに」
 リョドルはつまらなさそうに言う。僕とて口には出さないが、正直言ってあまりこの男は信用したくない。パウルも恐らく同じような気持ちなのだろう。
 パウルはリョドルには返事をせず、ゆっくりと椅子から立ち上がって何やら僕の方へ歩いてきた。
「そういえばヨハン、これをお前に渡しておく」
 そう何気もない様子で言って彼が手に取ったのは、その腰に挿していた剣、それを鞘ごと。僕は思わず目を丸くしてそれを見た。
「……魔剣?」
 僕が呟くように聞くと、パウルは気だるく頷いた。
「ああ、トレントの魔剣だ。お前ももう、ソル・サークルも血門術も経験してるからな、まだ荒削りではあるが立派な魔道士だ。もともと剣の扱いは俺より上手いし、お前が使った方がいいだろう」
 その鞘を、パウルは僕の寝ているベッドの横に壁に立てかけた。ごとりと鳴った音はやけに重たく感じられる。
「だいたいの仕組みは知ってるだろうが、魔剣はそれに対応する血門を持つ者しか使えない。他の奴に貸したりするなよ。ひと言で言えば血門術を起こす媒介になるような道具で、それに特化した魔術が仕組まれていて、魔剣なしで使う血門術よりはるかに血液と魔力の消費を抑えられる。一応建前上一家に一振りしか存在しないことになってる、トレント・エルフィンズ家の家宝……みたいなものだから、大事に扱ってくれると嬉しい」
 その家宝を人に預けるというのには随分とのんきな調子でパウルは言った。僕はそれに呆れたような表情を向けてやる。そんな軽々しくていいのかと……。
「まあ剣だからな、使ってナンボだよ。家宝家宝と大事に鞘の中で埃かぶせてるようなボンクラ貴族と同じになるなよ。何度も言うが、これは純粋に強大な力でしかない」
 そう語る声はやはり軽々しいが、今までのパウルを見ていると……、その剣を抜くことは決して多くなかったが、それでもほとんど肌身離さず腰に提げていたことは僕も知っている。それなりに大事に扱っているのだろう。
 はあ、と僕は相槌だけを打ってその魔剣を見つめていた。

 僕達が魔剣をやり取りしてる間にも、薬師達は作業を進めている。ふと見やるとリョドルの足元には小瓶に分けた様子の同じ色の薬が二十ほども出来上がっていた。
「おい、そんな大量に作っても買いきらんぞ」
 それを見てパウルもむすっとして言った。リョドルは変わらず楽しそうに薬を練っている。
「ああ、今後のことも考えて予備もね。ジュリの力を借りれる機会も貴重だから……」
「しれっとジュリにタダ働きさせてんじゃねえよ! 俺が買わん分まで作るな!」
 パウルがそう怒り出したので、リョドルは渋々と言った様子で作業に区切りを付け始めたようだ。
 その様子を見て僕も顔をしかめてやった。やっぱりこの男はいまひとつ信用しきれない。
「ま、今回は特例だしジュリとの共同製作だからね、パウル殿下のお名前に免じてお代はとらないでおくよ。好きなだけ持っていきな」
 やがてリョドルは軽い口調で言った。殿下などと呼ばれたパウルは当然しかめっ面だが、しかしすぐに戸惑うように眉をひそめた。
「ふざけんな、いくら薬の素人でもこの代物にどれほど価値があるかぐらい察しはつく。タダなんて馬鹿な話があるか」
「それと同じほどジュリの魔術にも価値があると思わないかい? 金を払いたければ彼女に」
 リョドルはそう、にっと美しく笑ってみせた。驚いて目を丸くしたのはジュリだ。何を言うわけでもないが、そわそわと照れくさそうに頭を掻き始めた。
 パウルは余計に顔をしかめ、しかし返す言葉には迷ったらしい。
 有無を言わせぬ、と言うようにリョドルはなめらかな所作で立ち上がった。手早く片付いた調合器具はすっかり鞄の中に収まっている。
「それじゃあもう日も暮れるし私はここで。天の神々のまどろみのひとときが、あなた方に安らぎと幸運をもたらしますように。サーシェ」
 両手の平を胸の上で交差させて、俯くように首から下だけで礼をする。深い意味は分からないが、それが神殿に仕える者だけが取る最上級の礼拝の仕草だというのは僕もなんとなく知っていた。
 その礼をさっと解くと、それを挨拶にしてリョドルは踵を返し、振り向きもせず部屋から出て行く。
 結局挨拶も返せないまま、僕達は唖然とそれを見送った。床には彼が好きなだけ作り散らかしていった薬が置いていかれたままだ。
 にわかに訪れた沈黙の中、ジュリがぽろりと独り言を零した。
「……凄い人ですよね。あんな人が近くにいたらそりゃミョーネ様も……いえ」
 一瞬だけその場の空気が凍りつき、次の瞬間、そこには稲妻のごとき激情が迸る。
「「それはどういう意味だ!」」
 奇しくも僕とパウルの声が全く同じに重なった。男二人に同時に怒鳴られて、ジュリは飛び上がるようにして身を引いた。
「いえ、何でもないです! 何も言ってません! 気のせいですってば!」
 しどろもどろの言い訳はどうしたって無理がある。パウルはめらめらと怒りを燃やした様子の顔でジュリを睨む……そこから逃げるようにジュリは僕の方に寄りかかってきた。
「ほんとに何でもありませんから。ああヨン、そんな顔しないでください。私はヨンの方がずっと素敵な人だと思いますよ」
 ああ、いじらしい恋人に言われるその言葉は何よりも嬉しいはずだが、そんな言い訳みたいに言われたって釈然としない。僕はジュリから逃げるようにベッドに寝そべって布団を被ってしまった。
 パウルもきっと悲壮な顔をしていることだろう。何を言うわけでもないが、カチャカチャと音が鳴っている様子を聞くに、リョドルが作った薬を纏めているらしい。
「……ヨハン、とりあえず俺はジャック達の所へ戻る。少なくとも当分は隔離されるだろうからグロリアの治療は薬でやる。お前もジュリも気にかけなくて大丈夫だからな」
 やがて僕にかけてきた声を聞いて、のそりと布団から顔を出した。
 見やると、どんよりとやつれたような雰囲気を纏ってはいるが、冷静さはあるらしい顔をしていた。どうやらリョドルに薬を作らせたのは妹のためだったらしい。
 僕は何を言うでもなく、適当な相槌だけを打ってそれを送り出した。既に日は暮れていてどんどん空が暗くなっているところだったが、状況が状況なだけに時間など気にしてはいられないだろう。
 そして何気もない様子でパウルは部屋から出ていったが、それから結局、彼がその宿部屋に帰って来ることはなかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

最弱パーティのナイト・ガイ

フランジュ
ファンタジー
"ファンタジー × バトル × サスペンス" 数百年前、六大英雄と呼ばれる強者達の戦いによって魔王は倒された。 だが魔王の置き土産とも言うべき魔物達は今もなお生き続ける。 ガイ・ガラードと妹のメイアは行方不明になっている兄を探すため旅に出た。 そんな中、ガイはある青年と出会う。 青年の名はクロード。 それは六大英雄の一人と同じ名前だった。 魔王が倒されたはずの世界は、なぜか平和ではない。 このクロードの出会いによって"世界の真実"と"六大英雄"の秘密が明かされていく。 ある章のラストから急激に展開が一変する考察型ファンタジー。

時き継幻想フララジカ

日奈 うさぎ
ファンタジー
少年はひたすら逃げた。突如変わり果てた街で、死を振り撒く異形から。そして逃げた先に待っていたのは絶望では無く、一振りの希望――魔剣――だった。 逃げた先で出会った大男からその希望を託された時、特別ではなかった少年の運命は世界の命運を懸ける程に大きくなっていく。 なれば〝ヒト〟よ知れ、少年の掴む世界の運命を。 銘無き少年は今より、現想神話を紡ぐ英雄とならん。 時き継幻想(ときつげんそう)フララジカ―――世界は緩やかに混ざり合う。 【概要】 主人公・藤咲勇が少女・田中茶奈と出会い、更に多くの人々とも心を交わして成長し、世界を救うまでに至る現代ファンタジー群像劇です。 現代を舞台にしながらも出てくる新しい現象や文化を彼等の目を通してご覧ください。

アガルタ・クライシス ―接点―

来栖とむ
SF
神話や物語で語られる異世界は、空想上の世界ではなかった。 九州で発見され盗難された古代の石板には、異世界につながる何かが記されていた。 同時に発見された古い指輪に偶然触れた瞬間、平凡な高校生・結衣は不思議な力に目覚める。 不審な動きをする他国の艦船と怪しい組織。そんな中、異世界からの来訪者が現れる。政府の秘密組織も行動を開始する。 古代から権力者たちによって秘密にされてきた異世界との関係。地球とアガルタ、二つの世界を巻き込む陰謀の渦中で、古代の謎が解き明かされていく。

まずはお嫁さんからお願いします。

桜庭かなめ
恋愛
 高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。  4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。  総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。  いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。  デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!  ※特別編6が完結しました!(2025.11.25)  ※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜

美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊  ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め… ※カクヨム様にも投稿しています ※イラストはAIイラストを使用しています

無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~

ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。 玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。 「きゅう、痩せたか?それに元気もない」 ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。 だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。 「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」 この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

処理中です...