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ようこそアンケート至上主義の週刊少年漫画誌へ
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"今日から5日後までに、マガジンとジャンプどちらの週刊漫画誌で連載するか結論を出さなくてはならないのか……"
漫画家の藤沢健は悩んでいた。
しばらく前までマガジンで連載していた作品
"大阪リターンズ" は、発行部数が1億2000万部を越え、実写映画化、アニメ化のメディアミックスも軒並み好調である。
当然、次回作の連載依頼もマガジンの関係者からあったのだが、ジャンプ関係者からプロ漫画家を対象にした説明を受けて心が揺れた。
なぜなら、少年時代にジャンプ漫画を読んで育っており、ジャンプで連載を獲得することを目指して、デビュー前にジャンプに何度も漫画の持ち込みをしていたからだ。
"ジャンプでの連載は憧れだけど、このまままたマガジンで連載をすれば、前からの固定ファンも多いから、途中で連載が打ち切られることもないだろうが、ジャンプだと、どんな大御所漫画家でも読者アンケートの結果が悪ければ連載打ち切りだし、もし打ち切られたら、
SNS等で
"やっぱり打ち切られた"
とかいわれてマガジンの関係者はガッカリするだろうなぁ。"
と考えながら、いつも散歩で通る商店街を通り過ぎようとしたところ "時(人生)買います" と書かれた札の付いたいつもは見かけない屋台があることに気付いた。
"怪しい屋台だが、創作のネタになるかもしれないから寄ってみることにしよう"
と思って屋台に寄ってみることにした。
「いらっしゃい。この店はあなたの時間(人生)・健康を売ってそれと同等クラスのモノ、契約、経験が手に入る店だよ。」
と店員が言ったので、
「漫画家をやっているのですが、今度の連載は出版社を変えるか否か迷っています。今日から5日間の人生を売って、その結論を誰かに出してもらう契約はできますか?」
と健が答えると、店員が
「その契約はできるけど、もし私がその結論を出したとしたら、あなたが成功しときは、自分の手柄としてドヤるけど、あなたが失敗したときは 、知らんぷりして全く責任はとらないけどそれでも結論を他人に出してほしいもんかい?」
と言ったのを聞いて、 "ハッ" とした健は
「すいません。やっぱり自分の人生の選択は自分でします。」
と言って屋台を後にした。
それから半年後、
健の新作漫画がジャンプに連載された。
競争は激しく、過去の実績など全く役に立たないが、自分で決めた人生の選択に後悔はないため、連載漫画の執筆中の健の目は少年時代のように輝いていたのでした。
漫画家の藤沢健は悩んでいた。
しばらく前までマガジンで連載していた作品
"大阪リターンズ" は、発行部数が1億2000万部を越え、実写映画化、アニメ化のメディアミックスも軒並み好調である。
当然、次回作の連載依頼もマガジンの関係者からあったのだが、ジャンプ関係者からプロ漫画家を対象にした説明を受けて心が揺れた。
なぜなら、少年時代にジャンプ漫画を読んで育っており、ジャンプで連載を獲得することを目指して、デビュー前にジャンプに何度も漫画の持ち込みをしていたからだ。
"ジャンプでの連載は憧れだけど、このまままたマガジンで連載をすれば、前からの固定ファンも多いから、途中で連載が打ち切られることもないだろうが、ジャンプだと、どんな大御所漫画家でも読者アンケートの結果が悪ければ連載打ち切りだし、もし打ち切られたら、
SNS等で
"やっぱり打ち切られた"
とかいわれてマガジンの関係者はガッカリするだろうなぁ。"
と考えながら、いつも散歩で通る商店街を通り過ぎようとしたところ "時(人生)買います" と書かれた札の付いたいつもは見かけない屋台があることに気付いた。
"怪しい屋台だが、創作のネタになるかもしれないから寄ってみることにしよう"
と思って屋台に寄ってみることにした。
「いらっしゃい。この店はあなたの時間(人生)・健康を売ってそれと同等クラスのモノ、契約、経験が手に入る店だよ。」
と店員が言ったので、
「漫画家をやっているのですが、今度の連載は出版社を変えるか否か迷っています。今日から5日間の人生を売って、その結論を誰かに出してもらう契約はできますか?」
と健が答えると、店員が
「その契約はできるけど、もし私がその結論を出したとしたら、あなたが成功しときは、自分の手柄としてドヤるけど、あなたが失敗したときは 、知らんぷりして全く責任はとらないけどそれでも結論を他人に出してほしいもんかい?」
と言ったのを聞いて、 "ハッ" とした健は
「すいません。やっぱり自分の人生の選択は自分でします。」
と言って屋台を後にした。
それから半年後、
健の新作漫画がジャンプに連載された。
競争は激しく、過去の実績など全く役に立たないが、自分で決めた人生の選択に後悔はないため、連載漫画の執筆中の健の目は少年時代のように輝いていたのでした。
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