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刑務所ワープ
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「南関東で強盗事件が相次いでおり警察が犯人の行方を追っています。」
商店街の定食屋で、お昼のTVニュースが流れたのを耳にして、その連続強盗事件の犯人である赤田哲平は被っていた野球帽をさらに目深に被り直した。
"もう逮捕されるのは時間の問題だろうなぁ。強盗で手に入れた約1億円の金は全て何年もお参りしてなさそうなお墓の中に見つからないように隠したし、刑務所でのお勤めが終わったら掘り出そう。何年くらいの刑期になるのかなぁ"
そう考えながら定食屋をあとにして、商店街を歩いていると、見るからに怪しげな屋台が目の前にあることに気付いた。
" "あなたの時(人生)買います" って札が貼ってあるけど、こっちがこれから刑務所はいる時間も買ってくれるのかねぇ。どうせできないだろうけど、この屋台に寄って店員にイチャモンつけたら、刑務所はいる前最後の楽しみにはなるだろう。"
と思った赤田は屋台に寄ってみることにした。
「いらっしゃい。この店はあなたの時(人生)・健康を売ってそれと同じくらいのモノ・契約・経験が手に入る店だよ。売ってしまった人生で起こった出来事は思い出に残らないけど、売ってみるかい?"
と店員が尋ねたので、
「今から警察に捕まって刑務所で過ごす人生を売って、隠してある強盗での収益金を出所後に確実に掘り起こせるっていう契約はできるかい?」
と赤田が店員に意地悪そうに尋ねると、
「ええ、できますよ。この契約書にサインして契約成立です。」
と店員が契約書を出してくるじゃないか。
赤田は
"刑務所でかったるい刑期も過ごさなくていいし、確実に金も掘り起こせるし、いいことしかないじゃないか"
と思い間髪いれずにサインした。サインするや否や、自身が墓場にいて、掘り起こした金を確認していることに気付いた。
そして、
"しめしめ。しっかり金はあるぞ。"
と思った矢先
ゴッ。バキッ。ガヒャ。
でかい音がして、頭からの出血が目に入り、目が見えなくなった。朦朧とする意識のなかで会話が聞こえてきた。
「出所してから、ずっとマークしてきたかいがあったわ。これで大金が手に入る」
「もう、こいつ死んでしまいそうですけど、どうします?」
「墓場を丁寧に掘ってくれたんだから、そのなかにきれいに埋めてしまえばいいだろうよ」
「そおっすね」
赤田によって荒らされた墓は、赤田の遺体によって、とてもきれいに再生されたようですよ。
商店街の定食屋で、お昼のTVニュースが流れたのを耳にして、その連続強盗事件の犯人である赤田哲平は被っていた野球帽をさらに目深に被り直した。
"もう逮捕されるのは時間の問題だろうなぁ。強盗で手に入れた約1億円の金は全て何年もお参りしてなさそうなお墓の中に見つからないように隠したし、刑務所でのお勤めが終わったら掘り出そう。何年くらいの刑期になるのかなぁ"
そう考えながら定食屋をあとにして、商店街を歩いていると、見るからに怪しげな屋台が目の前にあることに気付いた。
" "あなたの時(人生)買います" って札が貼ってあるけど、こっちがこれから刑務所はいる時間も買ってくれるのかねぇ。どうせできないだろうけど、この屋台に寄って店員にイチャモンつけたら、刑務所はいる前最後の楽しみにはなるだろう。"
と思った赤田は屋台に寄ってみることにした。
「いらっしゃい。この店はあなたの時(人生)・健康を売ってそれと同じくらいのモノ・契約・経験が手に入る店だよ。売ってしまった人生で起こった出来事は思い出に残らないけど、売ってみるかい?"
と店員が尋ねたので、
「今から警察に捕まって刑務所で過ごす人生を売って、隠してある強盗での収益金を出所後に確実に掘り起こせるっていう契約はできるかい?」
と赤田が店員に意地悪そうに尋ねると、
「ええ、できますよ。この契約書にサインして契約成立です。」
と店員が契約書を出してくるじゃないか。
赤田は
"刑務所でかったるい刑期も過ごさなくていいし、確実に金も掘り起こせるし、いいことしかないじゃないか"
と思い間髪いれずにサインした。サインするや否や、自身が墓場にいて、掘り起こした金を確認していることに気付いた。
そして、
"しめしめ。しっかり金はあるぞ。"
と思った矢先
ゴッ。バキッ。ガヒャ。
でかい音がして、頭からの出血が目に入り、目が見えなくなった。朦朧とする意識のなかで会話が聞こえてきた。
「出所してから、ずっとマークしてきたかいがあったわ。これで大金が手に入る」
「もう、こいつ死んでしまいそうですけど、どうします?」
「墓場を丁寧に掘ってくれたんだから、そのなかにきれいに埋めてしまえばいいだろうよ」
「そおっすね」
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