小さいぼくは最強魔術師一族!目指せ!もふもふスローライフ!

ひより のどか

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4 森の中で

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たたたたっ
『んもう!しつこいわねっ』

子どもたちを背に乗せ、走るフェルリー。時折、その近くでガンッガンっと何かが弾かれてる音がする。

『う~ん、どうしようかしらね~?普段ならあんな奴ら瞬殺なんだけど』
背中をチラッと見ると、そこには自分のもふもふに埋もれてスヤスヤ眠る子どもたち。姉のルゥリーも二人を抱えて眠っている。

『生意気な口を聞いてもルゥリーもまだ八歳だものね。今日は弟と妹を守って大活躍だったし、仕方ないわねぇ』

ガンガンっと、木の上から獲物を寄越せと石や枝などを投げつけてくる猿のモンスター

『グリーンエイプ、集団じゃないと何も出来ない雑魚集団。ああ、斬撃飛ばせば瞬殺なんだけど、人様の縄張りを荒らしたくも汚したくもないし⋯咆哮でビビらせてもいいんだけど、害のない小動物にまで影響出たらフィリーとミュリーが泣いちゃうだろうし』
三歳のフィリーと二歳のミュリーは庭に遊びに来る小さな動物たちが大好きでよく一緒に遊んでいたのだ。

ガンガンガンッ

『う~ん、鬱陶しいわねぇ。私のシールドはこんな攻撃なんともないけど、子どもたちが音で起きちゃうじゃないのよ。まあ、私が一番お姉さんだから何とかしましょう。力加減が難しいんだから死なないでよ!』

フェンリルのフェルリーは自分の使える魔法で一番森を傷つけない魔法を選んで

『威力最小限でウォーターボール!』
木の上に無数にいるグリーンエイプに向かって一気に放った。

『『『『ギャギャっ』』』』ドサドサッ
八割方落ちたようだ。

『風は切り刻んじゃうし、火や雷は下手したら火事になっちゃうし⋯これでダメならストーンバレット?ライトアロー?でも貫いちゃったらまずいし、木も傷つけたくないし~』

数は減らせたから攻撃は減っているが⋯

『やっぱりウォーターボール一択かしら?もう少し強くしても平気かしら?う~ん、顔面を狙って窒息させる?私は気遣いができるフェンリルだけど、力を加減するのは苦手なのよ~⋯あらら、新手?この気配はボア系かしらね。まったく、次から次へと』

ガサガサッ
『ぐおおおっ』ドッドッドッ

『来たわね突進しか知らないおバカさん!悪いけど、通してもらうわ。大人しく寝ててちょうだい!アースウォール!』

フェルリーはボアの前に壁を出現させ、体当させることで気絶させた。その上を軽く飛び越え走り抜ける。

『もう少しかしら?全く、レイリーももう少し目的地に近いところに座標をセットしてくれたら良かったのにっ!このまま魔物を引連れていくのも失礼じゃない』

『まあ、そう言うな。レイリーはお前たちの存在が一番感知できない場所を選んだのだ』

『え?』
急に声が聞こえたと思ったら、一気に影に覆われた。そして

バサッバサッ

『色々気を使ってくれたようだな。感謝するぞ。だが、アイツらの群れなら一つや二つ潰してくれて構わないぞ』 

ドンっ

『『『『『ぎゃあっ』』』』』

『あらら。すごい威力ね。風⋯威圧かしら?何にしろ、ありがとう助かったわ。この子たちに嫌なものは見せたくなかったしね』

煩わしかった猿どもが一撃で吹き飛んだわね。

『なに、かまわんよ。懐かしい気配を感じたからな。様子を見に来て良かった。その子らが⋯⋯』

『ええ。レイリーの忘れ形見よ。上からルゥリー、フィリー、ミュリー。私はフェルリーよ。よろしくね』
「『『すぅ~すぅ~⋯⋯』』」
フェルリーは自分の背中で寝ている子どもたちを紹介する。

『そうか。はは、見事にレイリーと似たような名をつけたものだな。フィルは押し切られたか』

『よく分かったわねぇ。その通りよ。でも、かろうじてフィリーの『フィ』だけは死守したのよ』

『ははははっそうかそうか!死守したか!⋯⋯だが、二人はもう居ないのだな。こんな幼子を残して、さぞ心残りだっただろうに』

『ええ。そうね⋯⋯』

二人は初対面ながら、今は亡き互いの友人を思い、心を通じ合わせていた。

『ところで、あの転移装置が使われたということは、この子らは狙われたのだな?』

『はぁ⋯⋯そうなの。馬鹿な国王の差し金でしょうね。ルゥリーが頑張ってこの子たちを守ったの』

『そうか。まだ小さいのに勇敢なのだな。さすがあの二人の子だ。⋯さあ、いつまでも立ち話ではなんだ。我らの里に案内しよう。早くちゃんと休ませてやらねばな』

『ありがとう。よろしくお願いするわ』

『では、ついて来てくれ』

バサッ

『ええ。分かったわ』

こうして、子どもたちが寝ている間に新たな出会いがあった。

☆。.:*・゜☆。.:*・゜

お読みいただきありがとうございます。
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これからもよろしくお願いします。

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