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111 できる大人たち
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その頃、サーヤの変化に気づいた三人、アルコン様、ギン様、精霊樹の精様は目配せをしてある行動に移っていた。
アルコン様、精霊樹の精様は薄い結界を張り、サーヤの様子を周りの集中している子達に悟られないようにする。驚いて魔力を爆発させないためだ。
一方ギン様はひとり静かに泉の中へ。水の妖精たちにも協力を頼み、空の魔石を集めてもらった。そしてギン様は少し大きめの空の魔石を重点的にさがしていた。それに気づいた妖精が
『大きいのがこっちにあるよ』
と、教えてくれた。
『こっちこっち』
と、案内され魔石の元へ連れていってもらうと、確かに今までのものより大きい物があった。大人の拳大だろうか…
ひとつ頂いて戻ろうとした時、妖精が
『守り石にも魔力を流して欲しいの』
と言ってきた。どうも先日、息子とサーヤが世話になった妖精らしい。
『そうか。君たちが先日、ハクとサーヤが世話になったようせいたちだったのだな。ありがとう。君たちが集めてくれた花はとても貴重な花だそうだな。おかげで伏せってらした女神様がお目覚めになられたそうだ。改めて礼を言う。ありがとう』
ハクたちが世話になったこと、女神シア様がお目覚めになられた礼を言うと
『そうなの?良かった~』
『ぼくたちも楽しかったよ』
『うん。役にたてて嬉しいよ』
『それから、サーヤにあげた守石のことなんだけど』
『あの美しい青い石の事だな?』
『『『『そう!』』』』
詳しいことを聞くと、どうもあの守石は成長するらしい。
『サーヤが身につけてくれてるだけでも』
『少しずつ成長するはずなの』
『でも、意識して魔力を注いであげると』
『石が喜んで成長するよ。だって』
『『サーヤの魔力は』』
『『とっても美味しいから!』』
身につけているだけでもいいが、少しずつでも意識して魔力を注いでくれると守石が喜ぶそうだ。
『分かった。必ずサーヤに伝えよう。サーヤも君たちにまた助けられたと知ったら喜ぶだろう。近い内にサーヤとハクも一緒に礼に伺うよ』
『ほんとう?』
『やったー!』
『約束だよ!』
『また来てね!』
必ず守石のことも伝えると約束し、水の妖精たちに別れを告げ、サーヤたちの元へ戻る。
ジーニ様の元へ泉から戻ったギン様が近づく。
その様子に気づいたアルコン様と精霊樹の精様が一度みんなの練習を止める。
『みんな、ゆっくり自分の中から外へ意識を向けて、ゆっくり目を開けて……』
『ゆっくり静かにな……』
二人の静かな声に従って、みんなの目がゆっくりと開く。
『どう?みんな。気分が悪い子いるかしらぁ?』
みんな首を振っている
ぴゅい『だいじょうぶ~』
きゅい『きもちいい?』
『うん。なんか始める前より体が楽かも~?』
他のみんなも頷いている。どうやら皆、大丈夫なようだ。
『そう。良かったわ。でも初めてのことだから気持ちは疲れてるはずよ。少し休みましょう』
『そうだな。みんなよく頑張ったな』
『お疲れ様』
『みんな偉いぞ』
みんな疲れてるはずだから今はゆっくり休みなさいと、勧めるが…
ぴゅきゅ『『サーヤは~?』』
サーヤが気になるようだ。
『サーヤは今ジーニ様が見ている。ギンが今ある物を持って行ったから様子を見よう』
『みんな、気になるかもしれないけど今は静かにね。でもしっかり見ていて。あなた達もあとで同じことをするはずだから』
みんな頷いていた。
ギンが静かにジーニ様に声をかける。
『ジーニ様これを』
ギン様は水の妖精と共に集めた空の魔石をジーニ様に渡す。ほとんどが小さい物だが、いくつか大きめなものがあった。
ジーニ様はその中から水の妖精の案内で見つけた一番大きな物を選んだ。
『ジーニ様、その魔石に案内してくれた妖精が教えてくれました。サーヤに渡した守石は魔力を注ぐと成長するそうです。そちらにも意識して魔力を注いで欲しいそうです。石が喜ぶからと』
水の妖精のことばを伝えると
〖分かったわ。ありがとう。みんなの所に戻って結界をもう少し強めてもらえる?念の為に〗
『かしこまりました。サーヤをお願い致します』
〖ええ。任せて〗
ギンはサーヤをジーニ様に任せ、一礼してから静かにみんなのところに戻った。
アルコン様、精霊樹の精様は薄い結界を張り、サーヤの様子を周りの集中している子達に悟られないようにする。驚いて魔力を爆発させないためだ。
一方ギン様はひとり静かに泉の中へ。水の妖精たちにも協力を頼み、空の魔石を集めてもらった。そしてギン様は少し大きめの空の魔石を重点的にさがしていた。それに気づいた妖精が
『大きいのがこっちにあるよ』
と、教えてくれた。
『こっちこっち』
と、案内され魔石の元へ連れていってもらうと、確かに今までのものより大きい物があった。大人の拳大だろうか…
ひとつ頂いて戻ろうとした時、妖精が
『守り石にも魔力を流して欲しいの』
と言ってきた。どうも先日、息子とサーヤが世話になった妖精らしい。
『そうか。君たちが先日、ハクとサーヤが世話になったようせいたちだったのだな。ありがとう。君たちが集めてくれた花はとても貴重な花だそうだな。おかげで伏せってらした女神様がお目覚めになられたそうだ。改めて礼を言う。ありがとう』
ハクたちが世話になったこと、女神シア様がお目覚めになられた礼を言うと
『そうなの?良かった~』
『ぼくたちも楽しかったよ』
『うん。役にたてて嬉しいよ』
『それから、サーヤにあげた守石のことなんだけど』
『あの美しい青い石の事だな?』
『『『『そう!』』』』
詳しいことを聞くと、どうもあの守石は成長するらしい。
『サーヤが身につけてくれてるだけでも』
『少しずつ成長するはずなの』
『でも、意識して魔力を注いであげると』
『石が喜んで成長するよ。だって』
『『サーヤの魔力は』』
『『とっても美味しいから!』』
身につけているだけでもいいが、少しずつでも意識して魔力を注いでくれると守石が喜ぶそうだ。
『分かった。必ずサーヤに伝えよう。サーヤも君たちにまた助けられたと知ったら喜ぶだろう。近い内にサーヤとハクも一緒に礼に伺うよ』
『ほんとう?』
『やったー!』
『約束だよ!』
『また来てね!』
必ず守石のことも伝えると約束し、水の妖精たちに別れを告げ、サーヤたちの元へ戻る。
ジーニ様の元へ泉から戻ったギン様が近づく。
その様子に気づいたアルコン様と精霊樹の精様が一度みんなの練習を止める。
『みんな、ゆっくり自分の中から外へ意識を向けて、ゆっくり目を開けて……』
『ゆっくり静かにな……』
二人の静かな声に従って、みんなの目がゆっくりと開く。
『どう?みんな。気分が悪い子いるかしらぁ?』
みんな首を振っている
ぴゅい『だいじょうぶ~』
きゅい『きもちいい?』
『うん。なんか始める前より体が楽かも~?』
他のみんなも頷いている。どうやら皆、大丈夫なようだ。
『そう。良かったわ。でも初めてのことだから気持ちは疲れてるはずよ。少し休みましょう』
『そうだな。みんなよく頑張ったな』
『お疲れ様』
『みんな偉いぞ』
みんな疲れてるはずだから今はゆっくり休みなさいと、勧めるが…
ぴゅきゅ『『サーヤは~?』』
サーヤが気になるようだ。
『サーヤは今ジーニ様が見ている。ギンが今ある物を持って行ったから様子を見よう』
『みんな、気になるかもしれないけど今は静かにね。でもしっかり見ていて。あなた達もあとで同じことをするはずだから』
みんな頷いていた。
ギンが静かにジーニ様に声をかける。
『ジーニ様これを』
ギン様は水の妖精と共に集めた空の魔石をジーニ様に渡す。ほとんどが小さい物だが、いくつか大きめなものがあった。
ジーニ様はその中から水の妖精の案内で見つけた一番大きな物を選んだ。
『ジーニ様、その魔石に案内してくれた妖精が教えてくれました。サーヤに渡した守石は魔力を注ぐと成長するそうです。そちらにも意識して魔力を注いで欲しいそうです。石が喜ぶからと』
水の妖精のことばを伝えると
〖分かったわ。ありがとう。みんなの所に戻って結界をもう少し強めてもらえる?念の為に〗
『かしこまりました。サーヤをお願い致します』
〖ええ。任せて〗
ギンはサーヤをジーニ様に任せ、一礼してから静かにみんなのところに戻った。
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