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355 ドワーフさんたち動きだす!

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    なんじゃそりゃ?な、ゴラちゃんの謎は深まるばかり。

でもぉ~

「かわいいかりゃ、だいじぶ!」ぐっ!

甜菜は白くてぽっちゃりさんなお野菜です。大根とカブが合わさったみたい?
このぽっちゃり癒しボディにホラーなお顔は似合わないよね?白い丸こいボディの先はちょっと二股に別れてて、ちょこちょこ歩いてます。おててもあるよ。

『まあ、そうさね。このくりくりっとした丸こい目で見られたら、どうでも良くなるねぇ』

そうだよね。みんなにジーッと見られて、もじもじしてるマンドラゴラさん。
何かあったらすぐ動けるように残されたはずなのに、今はドワーフさんたちに脇腹?持たれてぐるぐるたらい回しにされてます。
ドワーフさんたちは研究肌ってやつかな?おいちゃんと気が合うはずだよね~

『まあまあ、マンドラゴラはいつでも観察できるから、先にこっちをどうにかしてやらないと。親方、どう思う?』

あっ!そうだよね!
「めーめーしゃんちゃち、たしゅけなきゃ」
お怪我しちゃうもんね。

『そうだったな。俺がアイナ様に持たせたナイフでも歯が立たなかったってやつを、この目で確かめなきゃな』キラリッ

おお!親方のお目目が!

『そうさね。うちのが打ったナイフが負けるなんて』キラリッ

おお!おかみさんも!

『『そうだな』』キラリッ
『『そうさね』』キラリッ

おお!みんなして、キラリっ!
「かっちょいい~♪」

『『『ええ?』』』
『『『そ、そうかい?』』』
ありゃ?照れ照れ?

『こほんっ』
おいちゃん?わざとらしいね?

『ほら、はやく何とかしてやろう』
『あ、ああ。すまんすまん』
『悪かったね』

親方たちも少し慌てたように動き出しました。
マンドラゴラさんも優しく地面に下ろされました。
まずはちびちゃんたちです。

『こいつらはな、何とか動けるように足回りの毛だけは刈れたんだけどな?それでも全身は無理だったんだよ』

「もえちゃ~ん。もふもふ~」
『もふもふだぴょん♪でも、あしつかないぴょ~ん』
「じょーくんも、もふもふ~」
『もふもふだじょ!でも、ぐらぐらだじょ』
「こまっちゃ~」
『こまったぴょん~』
『こまったじょ~』

親方たちも隣にしゃがんできました。見てるのは、らむちゃんとけいとくんです。

『こりゃあ、すごい弾力だな』ぽよん
『それにこれは油かい?』ぷよん
触りながら確認してます。

『そうなんだよ。刃が弾力に弾かれちまうだけじゃなくて、その油が癖もんなんだよ』
おいちゃんが心底困った~って声で同意します。

『こりゃあ、確かに普通のナイフじゃだめだな』
『ああ。下手なもんでやったら肌に傷つけちまいそうだしね』

それはダメダメだよ。

『痛いのいやぴょん 』
『だめだじょっ』
『『めめめめめっ』』

そうだよね。ダメだよね。

『そりゃもちろんだ』
『ちゃんと考えるからね、安心おし』
ドワーフさんたちも、うんうん。だって。
「あいがちょ~」
『ありがとぴょん』
『ありがとだじょ』
『『よろしくめ~』』
お願いします

『『『おう!』』』
『『『任せな!』』』

おお!頼もしいです!

『それじゃ、大人も見に行くか』
『そうだな。そっちはまったくだめだったんだよな?』
『ああ。他のナイフが欠けちまってな。怖くて手出し出来なかったよ』
『そうか⋯』
そう話しながら大人のめーめーさんのところに。そして⋯!

「ふあ~あぁぁ!もふもふもふもふ~!」
すごいすごい~!!突撃~~っ!

『あっ!また!』
おいちゃんが止める!
『サーヤ~!』
ハクも止める!

「もふもふもふもふ~」
ぼっふーん!ぼよ~ん!
「うきゃ~っ!」

『あ~やっぱり⋯ハク』
『は~い。ほっと』
ぼすんっ
「ふにゅ?」
『サーヤ~。も~ダメだよ~三回目~』
「あう~ごめしゃい」
またハクに受け止めてもらっちゃいました。
『ほら~、おいちゃんがまた怒ってるよ~』

はっ
『サーヤ⋯お前はまた』
こめかみぴくぴくのおいちゃんが⋯
「お、おいちゃん。ごめしゃい⋯」
スパコーン!
『いてっ!』
「ほえ?」
なんで?おいちゃんがスパコーン?

〖『また』は、あなたよゲン〗
〖ゲン?威圧⋯〗
ジーニ様、シア様がおいちゃんに笑顔で話しかけてます。でもなんか怖いです。

『あっ。しまった⋯』
おいちゃん⋯

〖師匠⋯残念です〗
『ゲン、あれほど言ったのにの』
『懲りないのはゲンも同じだのぉ』
あっエル様にじぃじたちも⋯

『す、すまん』
「ご、ごめしゃい」
サーヤも一緒にごめんなさいします。


さて、そんなことには目もくれず、ドワーフさんたちは

『す、すげぇな。サーヤが飛んだぞ』
『すごいよ、あんた!この弾力!子供たちの比じゃないよ』ぼよよん
『うわぁ。温いなぁ』
『こりゃあ、素材としてもすごいもんだよ』
『ああ。肌も気をつけなきゃいかんが、素材もいかに傷をつけずに刈るかも重要だな』
『当然だよ。傷なんてもってのほかさ!』
大盛り上がりのドワーフさんたち。

『おい!ゲン!ん?』
『あれ?いないね?』

ツンツン
『ん?マンドラゴラ?』
あっちあっちと、指さすマンドラゴラ
『あっち?』
指さされた方向を見てみると
『なんじゃありゃ』
『サーヤちゃんまで?』


『すまん』
「ごめしゃい」
正座して謝る二人が。

〖まったく!何度もダメじゃない!〗
『ほんにのぉ』
『危ないとあれほど言うたのにの』
〖仕方ないですね~〗
〖師匠⋯おいたわしい〗
お説教再び。サーヤも追加投入されました。
                                    
『「うううっ」』

ごめんなさ~い 
すまん                                                     
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