253 / 273
第八章 帝都壊乱
8-15 帝都の休日
しおりを挟む
「──目的もなく街を歩くというのは、初めての体験です。従者を連れずにとなると、今後の人生においても無いかもしれません」
「殿下は皇女様ですもんねえ。とはいえ気の向くままに散策するというのも、中々に趣があるでしょう? 折角の機会ですから、どうぞゆるりとお楽しみください」
賑やかなる帝都市街の中心地、澄み渡った空の下。
帝国の至宝とも称される皇女ユーディットは、褐色少年を連れ街歩きを楽しんでいた。
己の命を狙った魔神──アノフェレスを、聖獣の護りを解除することで誘い出す。
そんな作戦をたてた皇女たちは、昨日の騒動で被害を受けた区域へ訪れた。大々的な訪問ではなくお忍びの慰問という形だ。
声をかける度に腰を抜かされ、咽び泣かれ、卒倒され。その輝かしい美貌人望により、すぐさま街道演説の如き人だかりが生まれはしたが……彼女たちは無事に慰問を終える。
そうして太陽が頂点から傾き始めた現在、作戦は次の段階へと移っていた。
「──楽しいということは否定しませんが。時間が経つにつれ周囲の目が増えていくのも、何とも落ち着かないものです」
「殿下はそういう視線に慣れているものかと思っていました。舞踏会やら社交界やら、昨日の闘技場だってそうです。大人数から注目されることなんてざらなのでは?」
「公の場ではそうですね。しかし、私的な時間まで衆目に晒されては敵いません。侍女や護衛の者が居なくなることはありませんが、聖獣様の護りがある以上大人数を侍らせることなんてありませんし」
丁寧に編まれた金糸を撫でつけるユーディットが零せば、遠巻きに眺める人々が一斉に嘆声を漏らす。露店を見て回っていても、彼女とロウの周囲は台風の目の如く空いていた。
「本当のお忍びならゆっくりできるんですけど、誘い出さないといけませんからねー。こればっかりは仕方がないです。ご容赦頂きたく思います」
「ふふ、分かっていますよ。……しかし、絶大なる力を持つ貴方が、こうもわたくしに合わせるとは。聖獣様や医術神様が認めているといっても、形容しがたい不思議さを感じます」
「ナーサティヤ神の話にもありましたけど、俺って人に育てられた影響かそっちの意識が強いんですよね。こちらとしてはむしろ、正体を知りつつ体を張ってみせる殿下の豪胆さに舌を巻く思いです。帝国民の心を掴んでいるのも納得だなあって」
少女を見上げて小さく首を傾げる、愛らしい容姿をした褐色肌の少年。見上げられる少女は電撃が走ったかのようにぴくりと震え硬直する。
(……この子は、全く。戦いの場では猛獣のような動きを見せるのに、平時では手の平に乗る小鳥のように可憐になって……はっ!? いけない、危うく誑かされるところでした。この子は魔神、この子は魔神……)
等々、脳内で念仏の如く事実を復唱し、少年を抱き寄せ撫でまわしたくなる母性を抑えこむ金の少女。そんな内面の動乱状態をおくびにも出さず、彼女は露店を離れ街歩きを再開した。
「……先ほどの続きですけれど。命を救っていただいた相手を恨めるほど、歪んでおりません。……首を刎ねられたあの時。濁る視界に気持ちの悪い浮遊感の中、魂が死で埋め尽くされていくのを、わたくしは確かに感じました」
小休止のために立ち寄った喫茶店でロウが腰を落ち着けていると、同じく席に着いた皇女が藪から棒に語りだす。
何の話かと一瞬迷うも真剣な表情に翳りを見たロウは、口を挟まず続きを待った。
「お母様が病まれる前の幸せな記憶、サロメや従兄と宮殿内を駆けまわった楽しい記憶……脳裏をよぎるそれらが零れ落ちていくのを、ただただ待つばかりだったあの時。温かな光が暗がりを切り裂いて差し込んで、わたくしを拾い上げるよう包み込んだ時は……本当に、神の御力を感じました。これが、死の定めさえも覆す奇跡なのだと」
俯き声を震わせていた少女は、顔を上げると対面に座る少年を見据えて感謝を告げる。
「ロウ。貴方に、感謝を。わたくしを救い上げてくださったことも、傷を負ったというサロメを癒してくださったことも。……自分のことは武に秀でていると思っていましたが、上位者の足元にも及んでいないと痛感いたしました」
「「「!?」」」
「で、殿下が頭を……!?」「あの少年は何者だ!」「どこぞの王族? いやそれでも、殿下が頭を下げるなどあり得ない」
通りを歩いていた時ほどは注目されていないが、未だ人目を引いてやまない皇女ユーディットである。
その彼女が頭を下げたとなれば周囲の反応など推して知るべし。周囲からの邪推を恐れたロウは、頭が下がりきる前に返答を捻り出す。
「どうか頭をお上げください、殿下。元々は俺が仇を探してたことで、ああいう事態が起きたわけですから。それに殿下を治療したのも、宮殿に侵入した詫びのようなもんです」
「あら。そういうことであれば、この辺りで。確かに貴方は不届きものでしたものね、ふふふ」
「……あれ? 滅茶苦茶真面目な雰囲気だったのに、そんなにあっさり止めちゃうんですか? いやまあ実際、こっちは不届きものに違いはないんですけども」
真摯な感謝を告げたと思えば、瞬時に態度を翻す少女である。
皇族である以上、簡単に態度を変えることなどあるまい──そう思いフォローに回った少年は、見事に貸しを帳消しにさせられてしまった。
気位が高く道理を重んじるかと思えば、気さくな一面や柔軟な思考も併せ持つ。多くの顔を見せる少女に主導権を握られつつ、どぎまぎとする少年はエスコートを続けていく。
そんな微笑ましいやり取りの一方で──。
「不愉快だ。何故妾が女に現を抜かすロウの顔を見続けねばならんのだ?」
「気持ちは分かりますけれど落ち着いてください、ウィルムさん。これも魔神アノフェレスを誘い出すために必要なことなのですから」
──青空のもと衣服をはためかせる美女と美少女が、「竜眼」と「魔眼」で状況を注視していた。ロウから監視を頼まれている、ウィルムとエスリウである。
「大体、何故上空で待たねばならない? 妾やエスリウの顔は割れていまい。奴と行動を共にして何の問題がある」
「ワタクシはともかく、ウィルムさんは相手に知られていると見てよいですよ。フォカロルさんと一戦交えていますし、彼女に寄生していた“虫”も取り逃がしていますから。ウィルムさんのことは伝わっていると考えるのが自然でしょう」
「ふんっ。あの腹立たしい魔神の不手際で、この妾が不快な思いをせねばならんとはな。兄たるロウには確と埋め合わせを要求せねばなるまい」
真一文字からへの字に移行し、唇の変化で不快指数の高さを表す蒼髪美女。
彼女の分かりやすい感情表現に苦笑しながらも、象牙色の美少女は宥めるように見解を述べる。
「うふふ、ウィルムさんへの謝罪ならばロウさんも進んですることでしょう。魔導国の時のように街歩きへ誘っても良いかもしれませんよ?」
「それも悪くはない……が。魔導国での妾たちの行動、お前も知っていたか」
「ええ、もちろん。顔合わせとなる前の話もロウさんから伺っていましたから。……あの時は魔神が竜と共に行動するなど、信じられない思いでしたけれど」
「あれは例外中の例外だ。人として育ちながらも、魔神としての力を十全に具える、な。……バロールの娘として育ったお前とは根本から異なる。己も人族混じりだからと、はき違えるなよ? エスリウ」
慣れ合うつもりなど毛頭ない──そう伝えるウィルムに対し、エスリウは笑顔を絶やさない。
「何か言いたげだな?」
「いえいえ。魔神と見れば問答抜きで滅ぼしにかかるのが竜ですから、こうしてお話ができる状況も大変貴重です。お時間をとってくださるウィルムさんには、感謝してもしきれません」
「何を言うかと思えば、下らん。時間を潰すだけの会話を有難がるなど、全くもって度し難い」
「ふふっ、申し訳ありません。ウィルムさんがあまりにも可愛らしいもので、つい──あら?」
鼻にしわを寄せる美女を見て笑みを深め、更なる追撃をしかけんとしたエスリウだったが──ふいに言葉を切って目を細めた。
視線の先にはテラス席に座るロウとユーディット。誘い出しの性質上注目を集めねばならず、喫茶店でも目立つ位置を陣取っているため、上空からでもその姿が確認できる。
「衛兵に囲まれていますね。剣呑というより恐縮している風ですけれど……」
彼らの周囲には数人の衛兵と、それをぐるりと囲むように屯する人々の影。衛兵とロウたちのやり取りに興味惹かれた野次馬のようだった。
「あの女は皇族なのだろう? 午前中に接触が無かったことを考えれば遅すぎるくらいだ。周囲へ一切報告をしていないことを鑑みればな」
「確かに……っと、ロウさんたちはあの場から脱するようですね? あらあら、ああも大胆に手を引いて逃げるだなんて。ふふ、大学で人気だった恋愛物語のよう……ユーディット殿下が羨ましいわ」
「ふんっ! やいエスリウ、妾たちも移動するぞ」
代金を席に置いたまま衛兵の間をすり抜け、少年少女は人垣の中へと消えていく。
それを見て物欲し気に人差し指を唇にあてる美少女と、鼻のしわが眉間にまで拡張された美女もまた、凧のように彼らへ追従したのだった。
「殿下は皇女様ですもんねえ。とはいえ気の向くままに散策するというのも、中々に趣があるでしょう? 折角の機会ですから、どうぞゆるりとお楽しみください」
賑やかなる帝都市街の中心地、澄み渡った空の下。
帝国の至宝とも称される皇女ユーディットは、褐色少年を連れ街歩きを楽しんでいた。
己の命を狙った魔神──アノフェレスを、聖獣の護りを解除することで誘い出す。
そんな作戦をたてた皇女たちは、昨日の騒動で被害を受けた区域へ訪れた。大々的な訪問ではなくお忍びの慰問という形だ。
声をかける度に腰を抜かされ、咽び泣かれ、卒倒され。その輝かしい美貌人望により、すぐさま街道演説の如き人だかりが生まれはしたが……彼女たちは無事に慰問を終える。
そうして太陽が頂点から傾き始めた現在、作戦は次の段階へと移っていた。
「──楽しいということは否定しませんが。時間が経つにつれ周囲の目が増えていくのも、何とも落ち着かないものです」
「殿下はそういう視線に慣れているものかと思っていました。舞踏会やら社交界やら、昨日の闘技場だってそうです。大人数から注目されることなんてざらなのでは?」
「公の場ではそうですね。しかし、私的な時間まで衆目に晒されては敵いません。侍女や護衛の者が居なくなることはありませんが、聖獣様の護りがある以上大人数を侍らせることなんてありませんし」
丁寧に編まれた金糸を撫でつけるユーディットが零せば、遠巻きに眺める人々が一斉に嘆声を漏らす。露店を見て回っていても、彼女とロウの周囲は台風の目の如く空いていた。
「本当のお忍びならゆっくりできるんですけど、誘い出さないといけませんからねー。こればっかりは仕方がないです。ご容赦頂きたく思います」
「ふふ、分かっていますよ。……しかし、絶大なる力を持つ貴方が、こうもわたくしに合わせるとは。聖獣様や医術神様が認めているといっても、形容しがたい不思議さを感じます」
「ナーサティヤ神の話にもありましたけど、俺って人に育てられた影響かそっちの意識が強いんですよね。こちらとしてはむしろ、正体を知りつつ体を張ってみせる殿下の豪胆さに舌を巻く思いです。帝国民の心を掴んでいるのも納得だなあって」
少女を見上げて小さく首を傾げる、愛らしい容姿をした褐色肌の少年。見上げられる少女は電撃が走ったかのようにぴくりと震え硬直する。
(……この子は、全く。戦いの場では猛獣のような動きを見せるのに、平時では手の平に乗る小鳥のように可憐になって……はっ!? いけない、危うく誑かされるところでした。この子は魔神、この子は魔神……)
等々、脳内で念仏の如く事実を復唱し、少年を抱き寄せ撫でまわしたくなる母性を抑えこむ金の少女。そんな内面の動乱状態をおくびにも出さず、彼女は露店を離れ街歩きを再開した。
「……先ほどの続きですけれど。命を救っていただいた相手を恨めるほど、歪んでおりません。……首を刎ねられたあの時。濁る視界に気持ちの悪い浮遊感の中、魂が死で埋め尽くされていくのを、わたくしは確かに感じました」
小休止のために立ち寄った喫茶店でロウが腰を落ち着けていると、同じく席に着いた皇女が藪から棒に語りだす。
何の話かと一瞬迷うも真剣な表情に翳りを見たロウは、口を挟まず続きを待った。
「お母様が病まれる前の幸せな記憶、サロメや従兄と宮殿内を駆けまわった楽しい記憶……脳裏をよぎるそれらが零れ落ちていくのを、ただただ待つばかりだったあの時。温かな光が暗がりを切り裂いて差し込んで、わたくしを拾い上げるよう包み込んだ時は……本当に、神の御力を感じました。これが、死の定めさえも覆す奇跡なのだと」
俯き声を震わせていた少女は、顔を上げると対面に座る少年を見据えて感謝を告げる。
「ロウ。貴方に、感謝を。わたくしを救い上げてくださったことも、傷を負ったというサロメを癒してくださったことも。……自分のことは武に秀でていると思っていましたが、上位者の足元にも及んでいないと痛感いたしました」
「「「!?」」」
「で、殿下が頭を……!?」「あの少年は何者だ!」「どこぞの王族? いやそれでも、殿下が頭を下げるなどあり得ない」
通りを歩いていた時ほどは注目されていないが、未だ人目を引いてやまない皇女ユーディットである。
その彼女が頭を下げたとなれば周囲の反応など推して知るべし。周囲からの邪推を恐れたロウは、頭が下がりきる前に返答を捻り出す。
「どうか頭をお上げください、殿下。元々は俺が仇を探してたことで、ああいう事態が起きたわけですから。それに殿下を治療したのも、宮殿に侵入した詫びのようなもんです」
「あら。そういうことであれば、この辺りで。確かに貴方は不届きものでしたものね、ふふふ」
「……あれ? 滅茶苦茶真面目な雰囲気だったのに、そんなにあっさり止めちゃうんですか? いやまあ実際、こっちは不届きものに違いはないんですけども」
真摯な感謝を告げたと思えば、瞬時に態度を翻す少女である。
皇族である以上、簡単に態度を変えることなどあるまい──そう思いフォローに回った少年は、見事に貸しを帳消しにさせられてしまった。
気位が高く道理を重んじるかと思えば、気さくな一面や柔軟な思考も併せ持つ。多くの顔を見せる少女に主導権を握られつつ、どぎまぎとする少年はエスコートを続けていく。
そんな微笑ましいやり取りの一方で──。
「不愉快だ。何故妾が女に現を抜かすロウの顔を見続けねばならんのだ?」
「気持ちは分かりますけれど落ち着いてください、ウィルムさん。これも魔神アノフェレスを誘い出すために必要なことなのですから」
──青空のもと衣服をはためかせる美女と美少女が、「竜眼」と「魔眼」で状況を注視していた。ロウから監視を頼まれている、ウィルムとエスリウである。
「大体、何故上空で待たねばならない? 妾やエスリウの顔は割れていまい。奴と行動を共にして何の問題がある」
「ワタクシはともかく、ウィルムさんは相手に知られていると見てよいですよ。フォカロルさんと一戦交えていますし、彼女に寄生していた“虫”も取り逃がしていますから。ウィルムさんのことは伝わっていると考えるのが自然でしょう」
「ふんっ。あの腹立たしい魔神の不手際で、この妾が不快な思いをせねばならんとはな。兄たるロウには確と埋め合わせを要求せねばなるまい」
真一文字からへの字に移行し、唇の変化で不快指数の高さを表す蒼髪美女。
彼女の分かりやすい感情表現に苦笑しながらも、象牙色の美少女は宥めるように見解を述べる。
「うふふ、ウィルムさんへの謝罪ならばロウさんも進んですることでしょう。魔導国の時のように街歩きへ誘っても良いかもしれませんよ?」
「それも悪くはない……が。魔導国での妾たちの行動、お前も知っていたか」
「ええ、もちろん。顔合わせとなる前の話もロウさんから伺っていましたから。……あの時は魔神が竜と共に行動するなど、信じられない思いでしたけれど」
「あれは例外中の例外だ。人として育ちながらも、魔神としての力を十全に具える、な。……バロールの娘として育ったお前とは根本から異なる。己も人族混じりだからと、はき違えるなよ? エスリウ」
慣れ合うつもりなど毛頭ない──そう伝えるウィルムに対し、エスリウは笑顔を絶やさない。
「何か言いたげだな?」
「いえいえ。魔神と見れば問答抜きで滅ぼしにかかるのが竜ですから、こうしてお話ができる状況も大変貴重です。お時間をとってくださるウィルムさんには、感謝してもしきれません」
「何を言うかと思えば、下らん。時間を潰すだけの会話を有難がるなど、全くもって度し難い」
「ふふっ、申し訳ありません。ウィルムさんがあまりにも可愛らしいもので、つい──あら?」
鼻にしわを寄せる美女を見て笑みを深め、更なる追撃をしかけんとしたエスリウだったが──ふいに言葉を切って目を細めた。
視線の先にはテラス席に座るロウとユーディット。誘い出しの性質上注目を集めねばならず、喫茶店でも目立つ位置を陣取っているため、上空からでもその姿が確認できる。
「衛兵に囲まれていますね。剣呑というより恐縮している風ですけれど……」
彼らの周囲には数人の衛兵と、それをぐるりと囲むように屯する人々の影。衛兵とロウたちのやり取りに興味惹かれた野次馬のようだった。
「あの女は皇族なのだろう? 午前中に接触が無かったことを考えれば遅すぎるくらいだ。周囲へ一切報告をしていないことを鑑みればな」
「確かに……っと、ロウさんたちはあの場から脱するようですね? あらあら、ああも大胆に手を引いて逃げるだなんて。ふふ、大学で人気だった恋愛物語のよう……ユーディット殿下が羨ましいわ」
「ふんっ! やいエスリウ、妾たちも移動するぞ」
代金を席に置いたまま衛兵の間をすり抜け、少年少女は人垣の中へと消えていく。
それを見て物欲し気に人差し指を唇にあてる美少女と、鼻のしわが眉間にまで拡張された美女もまた、凧のように彼らへ追従したのだった。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
チートスキルより女神様に告白したら、僕のステータスは最弱Fランクだけど、女神様の無限の祝福で最強になりました
Gaku
ファンタジー
平凡なフリーター、佐藤悠樹。その人生は、ソシャゲのガチャに夢中になった末の、あまりにも情けない感電死で幕を閉じた。……はずだった! 死後の世界で彼を待っていたのは、絶世の美女、女神ソフィア。「どんなチート能力でも与えましょう」という甘い誘惑に、彼が願ったのは、たった一つ。「貴方と一緒に、旅がしたい!」。これは、最強の能力の代わりに、女神様本人をパートナーに選んだ男の、前代未聞の異世界冒険譚である!
主人公ユウキに、剣や魔法の才能はない。ステータスは、どこをどう見ても一般人以下。だが、彼には、誰にも負けない最強の力があった。それは、女神ソフィアが側にいるだけで、あらゆる奇跡が彼の味方をする『女神の祝福』という名の究極チート! 彼の原動力はただ一つ、ソフィアへの一途すぎる愛。そんな彼の真っ直ぐな想いに、最初は呆れ、戸惑っていたソフィアも、次第に心を動かされていく。完璧で、常に品行方正だった女神が、初めて見せるヤキモチ、戸惑い、そして恋する乙女の顔。二人の甘く、もどかしい関係性の変化から、目が離せない!
旅の仲間になるのは、いずれも大陸屈指の実力者、そして、揃いも揃って絶世の美女たち。しかし、彼女たちは全員、致命的な欠点を抱えていた! 方向音痴すぎて地図が読めない女剣士、肝心なところで必ず魔法が暴発する天才魔導士、女神への信仰が熱心すぎて根本的にズレているクルセイダー、優しすぎてアンデッドをパワーアップさせてしまう神官僧侶……。凄腕なのに、全員がどこかポンコツ! 彼女たちが集まれば、簡単なスライム退治も、国を揺るがす大騒動へと発展する。息つく暇もないドタバタ劇が、あなたを爆笑の渦に巻き込む!
基本は腹を抱えて笑えるコメディだが、物語は時に、世界の運命を賭けた、手に汗握るシリアスな戦いへと突入する。絶体絶命の状況の中、試されるのは仲間たちとの絆。そして、主人公が示すのは、愛する人を、仲間を守りたいという想いこそが、どんなチート能力にも勝る「最強の力」であるという、熱い魂の輝きだ。笑いと涙、その緩急が、物語をさらに深く、感動的に彩っていく。
王道の異世界転生、ハーレム、そして最高のドタバタコメディが、ここにある。最強の力は、一途な愛! 個性豊かすぎる仲間たちと共に、あなたも、最高に賑やかで、心温まる異世界を旅してみませんか? 笑って、泣けて、最後には必ず幸せな気持ちになれることを、お約束します。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる