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第2章 “飛鳥さん”家

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「さっさと寝なさい」

 “飛鳥さん“はそう言って電気を消した。窓から差し込む月明かりでうっすらと室内の様子が見える。“飛鳥さん“の部屋はモノが少なく、棚もなく、ほとんどのモノがフローリングの床に乱雑に置かれている。布団、時計、本、ティッシュ、コップ、ドライヤー、下着・・・また一段と隆起してきた。そして“旅人“はある事に気がついた。

「あの、“飛鳥さん“はどこで寝るので・・・」

 薄明かりの下室内を見渡してもソファーやベッドは見当たらない。狭いワンルーム、他に部屋はない。

「何って、あんたホント馬鹿ね」

 “飛鳥さん“はそう言って“旅人“が寝ている布団に入った。シングルの布団だから、密着しないと2人は入れない。

「あ!ちょ、ちょっと!!」

 おっきしたナニが“飛鳥さん“に当たりそうになったので“旅人”は腰を引いた。布団ごと移動したので、“飛鳥さん“が布団からはみ出た。1月の寒気が冷たく当たる。暖房器具もない。

「何してんのよ、寒いじゃない」

 “飛鳥さん“はグッと“旅人“に近づいた。“飛鳥さん“の顔が“旅人“のすぐ横にある。匂いも、息遣いも、ちゃんとした生命がそこにあることを証明している。“旅人“のポコンチはもう右手で庇いきれない程膨張していた。

「何この手」

 “飛鳥さん“が股間を覆う“旅人“の手を握りながら言った。

「いや・・・これは・・・その・・・」

「どけなさいよ」

「いや・・・」

「どけろっつってんでしょ」

 “飛鳥さん“がそう言いながら力を入れて“旅人“の手を払いのけた。パンッパンにテントを張ったポコンチが天を突いている。

「寝れないねえ、これじゃあ」

 “飛鳥さん“がそれをつんってしながら言った。

「あっ!!」

 “旅人“の全身を電気が流れる。耳元で囁く“飛鳥さん“の吐息と相まって、快感が倍増する。

「抜いてあげようか」

 “飛鳥さん“が“旅人“の耳元で囁いた。

「え・・・・」

 “旅人“はポコンチをビックンビックン、心臓はドッキンドッキン、首をコックリコックリさせた。

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