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第2章 “飛鳥さん”家

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「おい、コラ、ふざけてんのか?」

 チングリ返しの状態で玄関横の壁にめり込んでいる“旅人“に向かって仕事を終えた“飛鳥さん“が頭をスニーカーで蹴りながら言った。

「ん・・・・はっ!!」

 “旅人“が目を覚ますとそこには自身のポコンチがあった。吹き飛ばされたショックでズボンが脱げていたのだ。

「あっここ、これは・・・あのゴリ・・・いや、ミ、“ミカエル“君がですね・・・・」

 チングリ返しの状態で手足をバタバタさせて“旅人“は醜く言い訳した。

「・・・乾かしたんだろうねえ」

「・・・・え・・・・」

「布団はちゃんと乾かしたんだろうねぇ、おねしょ野郎」

「・・・・(乾いていてくれ!!頼む!!)」

 冬の寒さの中で自然乾燥されるわけもなく、布団は上下ともまだしっかりと濡れていた。“飛鳥さん“はスニーカーを脱いで布団に近づき、それを確認した。少し鼻を近づける。しっかりとアンモニア臭い。

「・・・殺す」

「あああ!!!すすす、すいません、許して、許してください“飛鳥さま“ーーーー!!!」

 “旅人“は絶叫した。チングリ返ったまま絶叫した。反転した“飛鳥さま“が“旅人“にゆっくりと近づいて来る。

「あああ!!!お許しをーーー!!!!!」

 “旅人“は目を瞑って嘆願した。

『・・・チロ・・・チロロロロロロロ』

 “旅人“の禿げ上がったおでこに雫が跳ねた。

「・・・え?」

 少しだけ目を開けると、そこには“飛鳥さま“が自身の秘部を観音開きして聖水を放水なされていた。

「・・・・え?」

 事態は飲み込めないが“旅人“は聖水はしっかりと飲み込んだ。

「え?え?ゴクゴク、え?」

 “旅人“は困惑しながらも(こんなチャンス滅多にないぜおい)と思いながら“飛鳥さま“の秘部を拝みながら聖水をありがたく頂いた。
 
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