上 下
8 / 16

忘れられた言葉の庭

しおりを挟む
 老学者オリバーは、忘れられた言葉を保護する庭を持っていた。

 この庭には使われなくなった言葉が花として咲いており、彼はそれらを大切に育てていた。

 ある日、若い詩人がこの庭を訪れた。彼は新しい詩を書くインスピレーションを求めていた。

「どうしてこれらの言葉を守るのですか?」

 と詩人が尋ねた。オリバーは静かに答えた。

「言葉には力があります。使われなくなったからといって、その価値が失われるわけではありません。ここでは、それぞれの言葉が新たな息吹を得ています」

 詩人は庭を散策し、忘れられた言葉たちから美しくも儚い詩を紡ぎだした。

 
しおりを挟む
1 / 3

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

男装の薬師は枯れぬ花のつぼみを宿す

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:466

許してもらえるだなんて本気で思っているのですか?

恋愛 / 完結 24h.ポイント:2,215pt お気に入り:3,563

【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?

恋愛 / 完結 24h.ポイント:710pt お気に入り:1,267

王族なんてお断りです!!

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:21pt お気に入り:4,331

処理中です...