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6.愛馬を駆って
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目を細めて鼻を摺り寄せてくる馬の黒い炎のような鬣をなでる。しばらく放っておいてしまったからな。よーしよし、すまないな。
こいつは、フリード。馬型のモンスター、シャドウホースの雄で、国から連れてきた俺の愛馬だ。
この世界では、少しだけ珍しいがモンスターをテイムできる魔力の質の持ち主がいる。一応は俺もそうだ。尤もフリードは俺がテイムしたという訳ではないのだが。
こいつは、もともとは昔下賜された、イデアル王国で軍馬として飼育されている馬型モンスター、ブラックホースの仔だ。長年かけて作られた特に優秀な血統の一頭である。
モンスターをテイムするのは難しい。知能が低いモンスターは、捕えた後、暮らしやすい環境を用意し、じっくり時間をかけて、テイマーの素質を持つものが直接世話をして、魔力を受け入れさせなければならない。知能が高いモンスターは、認められさえすればすぐに魔力を受け入れてもらえるが、そういう連中はだいたい強大な力を持ちプライドも高い。テイマー自身が強くないと、まず捕まえることすらもできないが、テイムの才能がある上に強いという人間は極めて少ない。さらに知能の高いモンスターの面倒くさいことには、なんとかテイムできても、その後もきちんと認められ続けないと反乱される恐れがある。
それでも大国となれば、人材を確保し、高い予算を費やして、小規模ではあるが、家畜化した知能が低いモンスターを飼っている。ただし、費用対効果は悪い。
なので、一部の国だけでなく全ての国で飼われているのは、普通の動物の家畜だ。野生だとモンスターとの生存競争に負け生息数が少ないが、もともと自然発生するモンスターよりも通常の動物の方がずっと繁殖力は高い。だから、人間が用意した安全な環境で、動物の家畜は容易に数が増える。管理も簡単なので、家畜化した動物の飼育は、大規模に行われている。
さて、フリードは、子供の頃から俺が連れ回して、共に無数のモンスターを倒しているうちに、シャドウホースへと進化していた。モンスターは肉体と魔力の成長が一定の段階に到達すれば進化する。それは家畜化したモンスターであろうと変わらない。ただ、その仔は、普通にブラックホースが産まれるのだが。
今いるここは、冒険者ギルド帝都支部からそう離れていない場所にある、帝都でも指折りの規模の厩舎だ。この厩舎は常識的な大きさであれば、騎乗用のモンスターも預かってくれる。モンスターを預ける時の料金は非常に高いが。……わざわざ『常識的な大きさ』と強調したのは、時折巨大なモンスターをテイムしている人間もいるからだ。流石にそういうモンスターは預けられないので、テイムしている人は、自分で飼える場所を用意しなければならない。
ここは、学園からもそう遠くはないので、俺にとって利便性が高い。
もともと、神聖帝国で活動するのに、高速の移動手段が必要だと分かっていたからな。フリードをこの国に連れて来て、帝都まで一緒にやってきた後、ここに預けた訳だ。
フリードの速さに、俺の魔法による強化を複数種類重ねてやれば、それこそこの国の端までだって、一時間かそこらでたどり着けるだろう。
早速、フリードを連れ出し騎乗する。帝都の道は広いのでフリードを走らせても問題はない。大通りならなおさらだ。ただ流石に街中で本気で走らせるわけにはいかない。駈歩で外壁まで三十分ほどだろうか。往復の移動時間を考えると、講義をどの程度受けるか次第だが、平日は短時間しかモンスターを狩れないな。
休日にその分を取り戻そう。長期休暇にはダンジョン攻略の予定を組むか。
しばしの後、開け放たれた外壁の城門を通過する。都市に入る際には審査があるが、出るのは自由だ。
すぐにでもフリードを全力で走らせたいところだが、どうやら俺に用事がある奴がいるようなので、そのまま暫く待ち受ける。すると、乗馬した人間が、横から轡を並べるようにして近づいて来た。
「よ、おひさ」
「ああ」
実は学園を出た時から様子を伺っていることには気付いていたのだが、こいつは俺の知っている人間だ。イデアル王国の騎士だが、その中でも裏の仕事に関わることが多いレイヴァンという男。カルス師の腹心の部下の一人である。
「いやぁ、この国は平和なもんだなぁ」
「へえ?」
「かつて、お前さんの存在は相当に軋轢の原因になった筈なのに、帝都じゃあ特に不穏な動きは見られねぇ。学園の生徒も、出身国が怪しくても、神聖帝国に認められて入学している生徒個人には何の問題もありゃしねえ。綺麗なもんだ。流石は世界最大の大国ってところか」
「なるほど」
色褪せた布服と使い古された皮鎧を身に纏った一般的な冒険者らしい風体をしたレイヴァンは、そのナンパな優男といった趣の顔に、皮肉な笑みを浮かべて伝えてきた。俺にこのことを知らせる為に接触してきたのだろう。余計なことをあまり気にしないで動けそうだと分かったのは、実にありがたい話だ。
レイヴァンは、褪せた金髪を右手で搔き揚げながら話を続ける。
「世界規模で見れば、きな臭い動きは山ほどあるが、なんだかんだこの国は国力がヤバいぐらいに高いから安定している。大国だからこそ腐敗の温床となる、ってのも良くあることだったりするんだが、少なくとも今のこの国に関しちゃあ、バランス感覚の優れた皇帝を中心に上層部がしっかり纏まって、末端にいたるまで、かなりのレベルで統制が取れている。さらに第一皇子や第二皇子がどちらも優秀で、その上兄弟仲も良好で、既に国政に携わっているから、次世代も万全で隙が無い。ついでながら暗部の実力も相当なもんで、俺らもかなり苦労している」
「そうか。まあ、頑張れ」
「おおい、他人事だと思っていい加減な返事をして」
気心の知れた間柄だから、やりとりも気安いものだ。レイヴァンは肩を竦めて、話題を戻す。
「多少含むところがありそうな天空神教も、国教ではあるが、国務の中心に居る連中は宗教とはきっちり距離を置いているし。天空神教自体、帝都に在る本神殿の首脳陣は常識的な思考の持ち主だから変な動きはない。地方や別の国にある神殿には腐敗しているところもあるけど、別にそれは天空神教に限らんわな。とりあえず地方の町や村に行く場合はちょっと注意しとけ」
「ああ、わかった」
「それじゃあ、お国のために頑張れよー」
馬の進路を変え、手をひらひらと振って離れていくレイヴァンを見送る。
さて、今度こそ行くか。
無詠唱で次々と魔法を発動していく。
移動速度を上昇させる第二階梯風系統魔法ファフティ。
行動速度を上昇させる第四階梯時系統魔法アクイット。
身体能力を上昇させる第二階梯無系統魔法ストンド。
思考・反応速度を上昇させる第四階梯雷系統魔法リフビス。
それぞれ結果として速さを上げる効果がある、異なる種類の補助魔法の、それぞれの系統で俺が習得している中で最上位のものを、重ねて俺自身とフリードに付与していく。
やはり前世の記憶を取り戻してから、詠唱無しでの魔法の発動が以前よりもずっと熟達しているな。発動もずっとスムーズになり、効果の減衰など僅かたりとて存在しない。
魔法に詠唱が必要なのは、魔力を籠めやすい音によって組み立てた呪文を唱えることで、その魔法を発動する為の魔力の力場を展開し、魔法名を引き金として魔法を発動するというプロセスを踏む為だ。
魔法の扱いに熟練したものは、魔力もより自在に扱えるようになり、呪文を唱えずにイメージのみで魔力の力場を展開できるようになるので、無詠唱で魔法を発動することが可能となる。
詠唱無しで魔法が発動できるようになった者であっても、その魔力の扱いの技量によって、魔力の力場の展開にどれだけの時間が掛かるか、呪文を唱えた場合と比べてどのくらい効果が落ちるか、といった違いは存在する。勿論、より魔法の扱いに熟達し、魔力の扱いが上手くなっていけば、いずれは瞬時に発動し、効果の減衰は起こらないようになる。
俺の純粋な魔法の熟練度は、そこまでのものではないのだが。やはり俺の肉体そのものの変化により、魔法の技量は現状維持のままに、魔力の扱いだけが容易な体質となったので、このようなことになっているのだろう。
まあ、便利なものは利用するだけだな。
続けて、俺たちと周囲の人々、双方の安全の為に、第四階梯空間系統魔法リテクトを発動し、一定量までの衝撃を吸収する障壁を張った。
よし、準備は整ったな。
「行くぞ」
俺の言葉に、フリードは一声高くいななくと、全力で駆けだした。
こいつは、フリード。馬型のモンスター、シャドウホースの雄で、国から連れてきた俺の愛馬だ。
この世界では、少しだけ珍しいがモンスターをテイムできる魔力の質の持ち主がいる。一応は俺もそうだ。尤もフリードは俺がテイムしたという訳ではないのだが。
こいつは、もともとは昔下賜された、イデアル王国で軍馬として飼育されている馬型モンスター、ブラックホースの仔だ。長年かけて作られた特に優秀な血統の一頭である。
モンスターをテイムするのは難しい。知能が低いモンスターは、捕えた後、暮らしやすい環境を用意し、じっくり時間をかけて、テイマーの素質を持つものが直接世話をして、魔力を受け入れさせなければならない。知能が高いモンスターは、認められさえすればすぐに魔力を受け入れてもらえるが、そういう連中はだいたい強大な力を持ちプライドも高い。テイマー自身が強くないと、まず捕まえることすらもできないが、テイムの才能がある上に強いという人間は極めて少ない。さらに知能の高いモンスターの面倒くさいことには、なんとかテイムできても、その後もきちんと認められ続けないと反乱される恐れがある。
それでも大国となれば、人材を確保し、高い予算を費やして、小規模ではあるが、家畜化した知能が低いモンスターを飼っている。ただし、費用対効果は悪い。
なので、一部の国だけでなく全ての国で飼われているのは、普通の動物の家畜だ。野生だとモンスターとの生存競争に負け生息数が少ないが、もともと自然発生するモンスターよりも通常の動物の方がずっと繁殖力は高い。だから、人間が用意した安全な環境で、動物の家畜は容易に数が増える。管理も簡単なので、家畜化した動物の飼育は、大規模に行われている。
さて、フリードは、子供の頃から俺が連れ回して、共に無数のモンスターを倒しているうちに、シャドウホースへと進化していた。モンスターは肉体と魔力の成長が一定の段階に到達すれば進化する。それは家畜化したモンスターであろうと変わらない。ただ、その仔は、普通にブラックホースが産まれるのだが。
今いるここは、冒険者ギルド帝都支部からそう離れていない場所にある、帝都でも指折りの規模の厩舎だ。この厩舎は常識的な大きさであれば、騎乗用のモンスターも預かってくれる。モンスターを預ける時の料金は非常に高いが。……わざわざ『常識的な大きさ』と強調したのは、時折巨大なモンスターをテイムしている人間もいるからだ。流石にそういうモンスターは預けられないので、テイムしている人は、自分で飼える場所を用意しなければならない。
ここは、学園からもそう遠くはないので、俺にとって利便性が高い。
もともと、神聖帝国で活動するのに、高速の移動手段が必要だと分かっていたからな。フリードをこの国に連れて来て、帝都まで一緒にやってきた後、ここに預けた訳だ。
フリードの速さに、俺の魔法による強化を複数種類重ねてやれば、それこそこの国の端までだって、一時間かそこらでたどり着けるだろう。
早速、フリードを連れ出し騎乗する。帝都の道は広いのでフリードを走らせても問題はない。大通りならなおさらだ。ただ流石に街中で本気で走らせるわけにはいかない。駈歩で外壁まで三十分ほどだろうか。往復の移動時間を考えると、講義をどの程度受けるか次第だが、平日は短時間しかモンスターを狩れないな。
休日にその分を取り戻そう。長期休暇にはダンジョン攻略の予定を組むか。
しばしの後、開け放たれた外壁の城門を通過する。都市に入る際には審査があるが、出るのは自由だ。
すぐにでもフリードを全力で走らせたいところだが、どうやら俺に用事がある奴がいるようなので、そのまま暫く待ち受ける。すると、乗馬した人間が、横から轡を並べるようにして近づいて来た。
「よ、おひさ」
「ああ」
実は学園を出た時から様子を伺っていることには気付いていたのだが、こいつは俺の知っている人間だ。イデアル王国の騎士だが、その中でも裏の仕事に関わることが多いレイヴァンという男。カルス師の腹心の部下の一人である。
「いやぁ、この国は平和なもんだなぁ」
「へえ?」
「かつて、お前さんの存在は相当に軋轢の原因になった筈なのに、帝都じゃあ特に不穏な動きは見られねぇ。学園の生徒も、出身国が怪しくても、神聖帝国に認められて入学している生徒個人には何の問題もありゃしねえ。綺麗なもんだ。流石は世界最大の大国ってところか」
「なるほど」
色褪せた布服と使い古された皮鎧を身に纏った一般的な冒険者らしい風体をしたレイヴァンは、そのナンパな優男といった趣の顔に、皮肉な笑みを浮かべて伝えてきた。俺にこのことを知らせる為に接触してきたのだろう。余計なことをあまり気にしないで動けそうだと分かったのは、実にありがたい話だ。
レイヴァンは、褪せた金髪を右手で搔き揚げながら話を続ける。
「世界規模で見れば、きな臭い動きは山ほどあるが、なんだかんだこの国は国力がヤバいぐらいに高いから安定している。大国だからこそ腐敗の温床となる、ってのも良くあることだったりするんだが、少なくとも今のこの国に関しちゃあ、バランス感覚の優れた皇帝を中心に上層部がしっかり纏まって、末端にいたるまで、かなりのレベルで統制が取れている。さらに第一皇子や第二皇子がどちらも優秀で、その上兄弟仲も良好で、既に国政に携わっているから、次世代も万全で隙が無い。ついでながら暗部の実力も相当なもんで、俺らもかなり苦労している」
「そうか。まあ、頑張れ」
「おおい、他人事だと思っていい加減な返事をして」
気心の知れた間柄だから、やりとりも気安いものだ。レイヴァンは肩を竦めて、話題を戻す。
「多少含むところがありそうな天空神教も、国教ではあるが、国務の中心に居る連中は宗教とはきっちり距離を置いているし。天空神教自体、帝都に在る本神殿の首脳陣は常識的な思考の持ち主だから変な動きはない。地方や別の国にある神殿には腐敗しているところもあるけど、別にそれは天空神教に限らんわな。とりあえず地方の町や村に行く場合はちょっと注意しとけ」
「ああ、わかった」
「それじゃあ、お国のために頑張れよー」
馬の進路を変え、手をひらひらと振って離れていくレイヴァンを見送る。
さて、今度こそ行くか。
無詠唱で次々と魔法を発動していく。
移動速度を上昇させる第二階梯風系統魔法ファフティ。
行動速度を上昇させる第四階梯時系統魔法アクイット。
身体能力を上昇させる第二階梯無系統魔法ストンド。
思考・反応速度を上昇させる第四階梯雷系統魔法リフビス。
それぞれ結果として速さを上げる効果がある、異なる種類の補助魔法の、それぞれの系統で俺が習得している中で最上位のものを、重ねて俺自身とフリードに付与していく。
やはり前世の記憶を取り戻してから、詠唱無しでの魔法の発動が以前よりもずっと熟達しているな。発動もずっとスムーズになり、効果の減衰など僅かたりとて存在しない。
魔法に詠唱が必要なのは、魔力を籠めやすい音によって組み立てた呪文を唱えることで、その魔法を発動する為の魔力の力場を展開し、魔法名を引き金として魔法を発動するというプロセスを踏む為だ。
魔法の扱いに熟練したものは、魔力もより自在に扱えるようになり、呪文を唱えずにイメージのみで魔力の力場を展開できるようになるので、無詠唱で魔法を発動することが可能となる。
詠唱無しで魔法が発動できるようになった者であっても、その魔力の扱いの技量によって、魔力の力場の展開にどれだけの時間が掛かるか、呪文を唱えた場合と比べてどのくらい効果が落ちるか、といった違いは存在する。勿論、より魔法の扱いに熟達し、魔力の扱いが上手くなっていけば、いずれは瞬時に発動し、効果の減衰は起こらないようになる。
俺の純粋な魔法の熟練度は、そこまでのものではないのだが。やはり俺の肉体そのものの変化により、魔法の技量は現状維持のままに、魔力の扱いだけが容易な体質となったので、このようなことになっているのだろう。
まあ、便利なものは利用するだけだな。
続けて、俺たちと周囲の人々、双方の安全の為に、第四階梯空間系統魔法リテクトを発動し、一定量までの衝撃を吸収する障壁を張った。
よし、準備は整ったな。
「行くぞ」
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