異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央

文字の大きさ
41 / 114
第2章 始まりの街<プリシータ>

閑話休題:領主邸到着

しおりを挟む

「リョウゴ!おはよう!なぁ……
あれ?いない?昨夜からいないけど、何処行った?
俺様、これから領主に完璧な挨拶をしてくるから
その前に色々聞きたい事あったんだぜ?
エクスとウィルが迎えくるな!
行ってくるぜ!」

エクス「やぁ、フォーコ。今日はよろしく」

ウィル「今日は挨拶したら食事会に呼ばれてる。
気楽な会だ楽しみにしていろ」

サイオス「…………ガクガクガク...大丈夫
俺はやれる...ブツブツ」

マリベル「暑苦しい男よね~。
領主様の前で粗相しないでよね!
サイオス!貴方が1番緊張してどうするのよ!」

エクス「まあまあ、マリベル。
領主様は寛大な方だから大丈夫だと思うよ
そろそろ行こうか」

-----------------------------------------------

「なあ!エクス!この馬車揺れるな!
ケツが割れそうだぜ! もう割れてたか!
リョウゴの馬車はな!揺れないんだぜ!
ほうほうほう!綺麗な家がいっぱいあるな!」

ウィル「フォーコ、馬車はこれが普通だ。
昨夜から言ってる、リョウゴとやらは貴族か?
揺れない馬車など聞いた事もないが
それより、少し口を閉じろ」

エクス「馬車はこれが普通だよ。
フォーコの友達なら精霊なのかな?
今度紹介してくれると嬉しいな」

サイオス「……そろそろ着く」

マリベル「はぁ...ほんと五月蝿わね。焼くわよ!」

-----------------------------------------------

執事「ようこそいらっしゃいました。
フィグリオ・ディ・プリシータ様に仕えております。
<ネロ・カンビオン>と申します。
以後お見知り置きを
こちらの侍女が応接室まで案内致します」

侍女「フォーコ様、お初にお目に掛かります。
侍女長をしておりますソーニャと申します。
お見知り置き下さいませ。
皆様、応接室までご案内致します」

(エクス!俺様も挨拶したほうがいいのか?コソコソ)
(いや、まだいいかな。とりあえずついて行こう。コソコソ)
        ・
        ・
        ・
        ・
侍女「こちらで少々お待ち下さい。
お茶を用意して参ります。」

執事「フィグリオ様を呼んでまいります
失礼致します」

「エクス!なんか
ビシッ!っとシャキッ!としてたな!」

エクス「そう?そうだね。
それより挨拶の方は大丈夫かな?」

ウィル「おい。来たぞ」

フィグリオ「お待たせしてしまったかな?
私が、このプリシータ領の領主
<フィグリオ・ディ・プリシータ>
そして、此方が」

??「お初にお目に掛かります。
フィグリオ・ディ・プリシータが嫡男
<ジョディス・プリシータ>と申します。
以後お見知り置き下さいませ」

ウィル「この度はお時間を頂戴致しまして
感謝致します。(ほら、挨拶して。コソコソ)」


「(挨拶だな。任せろ!コソコソ)コホン

初めまして、拙者はフォーコと申し候。
此度、冒険者になる為
里を出奔申し上げた次第でござる。
礼儀には疎きこと、時に無礼もあるかもしれぬが
ご容赦願えたら幸いでござる。」

「「「「……………………………………」」」」

ウィル「申し訳ございません辺境伯様。
精霊様は、里を出て来たばかり。
世間に疎いと思われます」

フィグリオ「いやぁ!素晴らしい挨拶頂きましたな!
東の国、愛染国の言葉とお見受けする。
精霊様は愛染国の方と親交があるのですかな?
ジョディスよ、サムライの国言葉だ。
覚えておきなさい」

ジョディス「はい!父上!
サムライの国言葉、素晴らしいです!」

フィグリオ「まあまあ、皆座りなさい
精霊様は今後、エクス達と一緒に冒険者をするのかね?
この街は精霊の森から魔物が溢れてくる
<スタンピード>が時々発生するのでな
精霊様に力を貸して頂ければ有難い!」

「吾輩は、ウィル達と共に
冒険者に従事することはなかろう。
吾が仲間と共に精霊の森より同行する者あり。
魔物の大発生の折、協力せんとす。
予定にて我ら仲間と共に冒険者として旅立つ予す」

フィグリオ「ほう。精霊様の仲間ですか!
本日はどちらに?
エクス、まさか精霊様お1人だけ連れて来たのか?
フォーコ様の仲間とするなら
一緒に連れてまいれ!無礼じゃないか!」

エクス「い、いえ!フォーコ様は
ずっと1人でしたよ!
みんなも知らないよな?」

ウィル「1人でした。ただ、名前だけはわかります。
お会いした事はありません」

マリベル「あのぉ~。少しよろしいかしら?
精霊様のお仲間に、どなたか知りませんが
無礼働いたのではなくて? わたしは知ってるわよ?
市場付近でお会いしたし、会話もしたわ
エクスもウィルもサイオスも、忘れちゃってるみたいね

辺境伯様、フォーコさんのお仲間は
<リョウゴ・アスカ>様と仰って
大魔導師様だと思いますわ
高等魔法、神級魔法とも呼ばれております
記憶操作魔法が使えますの」

フィグリオ「大魔導師様だと!!
神級魔法の記憶操作魔法!
そんなお方がこの街に居るのか!
エクス!ウィル!サイオス!何故お連れしなかった!
お前達は何をやらかしたんだ!

カンビオン!!この街に
大魔導師様がいらっしゃるとの事だ!!
名を<リョウゴ・アスカ>様と仰る!
無礼の無きように探して参れ!

執事「かしこましました。直ちに捜索致します」

フィグリオ「ジョディス、いいか。大魔導師様は
<神の愛し子>様とも呼ばれている
東の国<愛染国>を興した<シンコク・アツジ>様が
先代愛し子様だ」

ジョディス「神の愛し子様……<リョウゴ・アスカ>
僕、知ってるかも...(ボソッ)」

「そうだ。リョウゴは<神の愛し子>だぜ
そして、俺の仲間な!
本人は探されると逃げると思うぜ
今もこの街には気配が無いからな!
そろそろ帰っていいか?
リョウゴを探さなきゃだからな!

エクス、ウィル、あと2人も世話になったな!
じゃーなー!」

「「「…………………………」」」
「「そ、そういう事なので!僕達も帰りますね!
お時間頂きありがとうございました!では!」」

フィグリオ「お前ら!!そこに座っとれ!!
聞きたい事が山程あるのでな!覚悟せー!」

ジョディス「リョウゴ兄ちゃん。
モンスタークッキーくれた人だ。
また会いたいな(ボソッ)」
しおりを挟む
感想 15

あなたにおすすめの小説

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。 飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい? 自重して目立たないようにする? 無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ! お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は? 主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。 (実践出来るかどうかは別だけど)

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
児童書・童話
 毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 連載時、HOT 1位ありがとうございました! その他、多数投稿しています。 こちらもよろしくお願いします! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい

寿明結未(旧・うどん五段)
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。 ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。 ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。 時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。 だから――。 「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」 異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ! ============ 小説家になろうにも上げています。 一気に更新させて頂きました。 中国でコピーされていたので自衛です。 「天安門事件」

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました

akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」 帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。 謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。 しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。 勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!? 転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。 ※9月16日  タイトル変更致しました。 前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。 仲間を強くして無双していく話です。 『小説家になろう』様でも公開しています。

【死に役転生】悪役貴族の冤罪処刑エンドは嫌なので、ストーリーが始まる前に鍛えまくったら、やりすぎたようです。

いな@
ファンタジー
【第一章完結】映画の撮影中に死んだのか、開始五分で処刑されるキャラに転生してしまったけど死にたくなんてないし、原作主人公のメインヒロインになる幼馴染みも可愛いから渡したくないと冤罪を着せられる前に死亡フラグをへし折ることにします。 そこで転生特典スキルの『超越者』のお陰で色んなトラブルと悪名の原因となっていた問題を解決していくことになります。 【第二章】 原作の開始である学園への入学式当日、原作主人公との出会いから始まります。 原作とは違う流れに戸惑いながらも、大切な仲間たち(増えます)と共に沢山の困難に立ち向かい、解決していきます。

【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。 剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。 しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。 休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう… そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。 ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。 その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。 それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…… ※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。 ホットランキング最高位2位でした。 カクヨムにも別シナリオで掲載。

処理中です...