腐男子、転生したら最強冒険者に溺愛されてる

玲央

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本編 最強冒険者

story147/ 幼稚園建設計画

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「幼稚園を作るぞーー!」と力強く叫んだのに、
その言葉に孤児たちの反応は予想外のものだった。

彼らは困惑した表情を浮かべ、首を傾げていた。

(なんで沈黙??)そんな事を思ってたら、アレクが「はぁ」と息を吐いて状況の説明を始めた。

「ショウマ。意気込みは分かった。でもな、この子達は困惑してる。何故かわかるか?」

「何故かって?……え?何故?幼稚園だよ?何で分かんないの??それが僕には分かんない」

そう言って首を傾げたらマイキーが続けて指摘してきた。

「オレ達が困惑してるのは、“ようちえん”を知らないから。そんな言葉は聞いた事もないよ?」

僕はそう言われて「はっ!」とした。

「そうだったぁ!ココは異世界だったぁ!」

僕は子供たちに理解してもらうために必死に説明を始めた。

「幼稚園は、みんなで遊びながら学んだり、楽しく過ごす場所なんだよ。
おもちゃや絵本もたくさんあって、お友達と遊んだりお勉強もできるんだ。
楽しいことがいっぱい詰まった場所なんだよ!」

しかし、子供たちは僕の言葉をなかなか理解することができず、混乱したままであった。

僕は他の言葉で説明を試みた。

「ええと、幼稚園はね、大きなお家のような場所なんだ。
先生たちがみんなのお世話をしてくれるんだよ。
たくさんのお友達がいて、みんなで一緒に遊んだりお勉強したりするんだ」

子供たちは少しずつ理解をしてきたようで、少し慎重な表情で僕を見つめている。

「でも、どうしてぼく達に幼稚園を作ってくれるの?」と一人の子供が小さな声で尋ねた。

その問いかけに僕は笑顔で答えた。

「だって、君たちが楽しく過ごせる場所を作りたいし、
みんなが笑顔になれるような場所が欲しいんだ。
幼稚園に行くことで、たくさんのことを学べるし、
もっとたくさんの友達ができるよ! 君たちが笑顔で楽しく過ごせるお手伝いがしたいんだ」

子供たちの目からは不安や心配が少し消え、代わりに少しの希望の光が輝いているように見えた。

「本当にそんな場所を作ってくれるの?」「みんなで遊べるの?」「絵を描くのも好きだな」と、子供たちは次第に僕の言葉に興味を持ち始めた。

それに気を良くして「うんうん」と頷いてたら、アレクとマイキーが揃って質問してきた。

「ショウマ、先生って何処にいる?ギルドで募集かけるのか?それと子供達の家は?」

「ショウ兄ちゃん、おもちゃ?えほん?って何?」

「先生は、僕がやるよ。ギルドで募集掛けたとして、変な人が来たら嫌だしね。
それと、家は幼稚園だよ。おもちゃと絵本は……」

口で説明するのは難しい!そう思った僕は、ユアゾンで色々購入する事に。

ステータス画面を開いて、ネットアイコンを押したら、
トップ画にデカデカと«オススメの幼稚園»って出て来て唖然としてしまった。

説明書きを読んだら、更に唖然としてしまった。

----------------------------------------------

“”学び舎にはAI技術を駆使した他にはない独自の教育方法を取り入れています。
AIが常に児童の学習状況を分析し、最適なカリキュラムを提供させて頂きます。

プレイルームには、知育玩具コーナー、絵画コーナー、組み立てブロックエリアがあり、
子供達の創造性や論理思考を促すようなアクティビティが数多く用意されています。

食堂にはAIスタッフが常駐しており、子供達に栄養バランスの取れた美味しい食事を提供します。
最新の食材データベースと栄養知識を持ち、
個々の子供の身体状況や好みに合わせたメニューを提案します。

学び舎内には、個々の部屋も完備されています。
部屋ごとに異なるデザインやテーマが設定されており、自分の好きな部屋で伸び伸びと過ごせます。

完全防音になってますので、思春期を迎えた子供達が何をやっても、どんな嬌声あげても、
音漏れの心配はありません。

-----------------------------------------------

「何これ!日本でもこんな施設見た事ないよ!?
設備が凄すぎるんだけど!
そして、最後の説明は何なの!?防音なのは良いけど、想像しちゃうから止めてよ!」

凄過ぎ施設の説明読んでパニックになってたら、
下の方に注意書きがあったので目を通してみた。

-----------------------------------------------

※AI幼稚園は、以前のお詫びの品として、
レディスティーナとピースフェリス様からプレゼントさせて貰うわ。

今回の教会の件、貴方に任せてしまって申し訳ないわ……
“生贄を捧げる悪魔払い”を行ってた王都の神官には天罰が下ったから安心して頂戴。

ガーディアンとフォルティエはショウマちゃんに任せて良いかしら?
他の街や村は天界から探ってみるわね。

それと、マイキー君が逃がした子供達を回収してくれないかしら?
場所はその子が知ってると思うから聞いてみてちょうだい。

最後に、私たち神から貴方に謝罪と感謝を。
そして、未来ある小さき宝たちをお願いします。

       愛と運命の神・レディスティーナ

-----------------------------------------------

「…………」読み終わって暫し呆然としていたら、アレクが心配になって傍に寄り添い、どうしたのか聞いてきた。

「アレク、運命神が今回の“生贄と悪魔払い”の件、
ガーディアンとフォルティエは僕に任せるって。
それと、マイキーが逃がした子供達を回収してくれって。
あと、幼稚園は神様達がプレゼントしてくれた」

「成程な、ガーディアンはユアン達にも協力して貰おう。
フォルティエはエクシェル兄上に頼んで、騎士団を派遣して貰おう」

そんな話しを2人で真剣に話し合ってたら、傍で聞いてたマイキーが声を掛けてきた。

「ショウ兄ちゃん、逃がした子達なら王都の孤児院にいるよ。
オレが作った秘密基地があるんだけど、そこに隠れてる」

その情報で驚いた僕は、勢い良く問いただした。

「何であの場で言わなかったの!?早く保護しないと!マイキー連れて孤児院行ってくる!
アレクは子供達をお願い!この子預かってて!」

そう言って、未だ僕に抱きついてる子をアレクに託そうとしたら、泣き出してしまった。

「うぁぁあん…いややのぉ…ぐすっ…」

「……ショウマから離れるのが不安なんだろ。どうする?その子も連れて孤児院行くか?」

「ええ…連れてっても良いけど、出来れば安全なこの場所に置いて行きたいんだよね……。
あ、そうか!さっさと幼稚園出しちゃおうか!」

そう言って、僕とアレクの家の裏の広い敷地に、
イベントリから«AI幼稚園»を取り出し、ドーンッと設置した。

瞬間、泣いてた子も泣きやみ、キャッキャと走り回ってた子達も動きを止めた。

アレクとマイキー、そして出した張本人である僕も、幼稚園の全貌を見て吃驚し過ぎて固まった。

その建物は、見たこともないほどの近未来的なデザインであり、
壁一面にはカラフルなロボットや電子画面が埋め尽くされており、AI先生が挨拶していた。

そして驚くべき事に、建物の裏手にはウォータースライダーが堂々と鎮座していた。

そしてシーンっと静まり返った場に、一同の声が合わさった大絶叫が響き渡った。

「「「「なんだコレーー!!」」」」

しかし、順応性の高い子供達は大人を差し置いて大喜びで駆け出して行った。

アレクとマイキーは、驚愕しながら僕に振り返り、声を震わせながら質問してきた。

「ショウマ、あ、アレは建物なのか!?壁にあるあのゴーレム達は何だよ!」

「ショウ兄ちゃん、アレが“ようちえん”なの!?
あの壁の中で喋ってる人は誰!?」

アレクとマイキーの質問攻めに困った僕は、一瞬ためらった後に脱兎のごとく逃げ出した。

「僕にも分からないよぉ~!神様達~流石にやり過ぎだよぉ~!!」

僕は叫び声を響き渡らせながら、幼稚園の広い廊下を駆け抜けていった。

アレクとマイキーも、動揺したまま後を追ってきた。

そして、プレイルームを発見したので中に入り、抱っこしてる子をその場に下ろした。

そこに駆け込んで来たアレクに抱きつき、ちゅっちゅ、としてからマイキーの腕を掴み、

「アレク、暫く子守りしててね♡」とウィンクしながら言い、王都の孤児院に転移した。
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