貞操逆転世界かぁ…そうかぁ…♡

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一章

20 災害と言うか厄災と言うか…1/3

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俺は仕事の途中でちょっと寄り道していた為、あまりユカちゃん達の所に長居が出来なかった。

「なぁ大悟だいご、エリがそこまでベッタリになっちゃってるし…もう少し居られないのか?」
「可愛い子と知り合えたから出来る限りは時間を取ったがこれ以上はさすがに厳しいんだ。悪い」
俺とユカちゃんが話をしている間エリちゃんは俺の腕に両腕を絡ませつつ頭を肩にそっと乗せ幸せいっぱい夢いっぱい♡といった表情で目を閉じて寄り添っていた。
何も言わなかったらこのまま俺の仕事場まで付いて来そうな感じがする。

「おい、エリ。そろそろ離してやれ」
「ユカさん…私もう離れられない…♡いままでありがとうございました。あたし幸せになりますね♡」
目を瞑ったまま俺の腕に頭を預けながらそんな事を言ってるが?

「あぁ~大悟?一応連絡は俺の方からするからもうエリはこっちで預かるんで行け」
ユカちゃんがエリちゃんの腕を持って無理やり引きはがしつつ言ってくれたが…
「や~~んユカさん私が幸せになるのを邪魔する気ですか??」
「あほか。お前は何言い出す気だ?お前が幸せになるなら応援してやるから少しだけこっち来い」
「や~~ん!大悟さ~~ん…」
少しだけ俺→エリちゃん→ユカちゃんって状態で腕を引っ張られていたが、さすがにエリちゃんも限度を超えてまでは抵抗する気はなかったらしくすぐに俺の腕から手を放してそのままユカちゃんに引きずられてお店の中に消えて行った。

「エリさんあんな人じゃないんですけど…なんかごめんなさい」
そして一人だけ残ってたハルカちゃんが、なぜか代わりに謝ってくれた。
「まぁあれだけ好きになってもらえたら男としては嬉しい限りなんだけどね。じゃぁハルカちゃん。また今度来る時には少しだけでも相手してね」
「えっ?あ…ハイ♡その大悟さん…ちょっと…」
ハルカちゃん俺の半袖のYシャツの袖の所を持って引っ張った。
「ん?何?」

耳打ちするように口の所に片手を当てたので耳を彼女の口の辺の近くまで下げたら、
「今日はちょっと怖かったから何も出来なかったけど…次…楽しみにしてますねっ♡」
そう言ってホッペにチュッてしてくれた。

ちょっとばかり驚いた俺はハルカちゃんの唇が触れた辺りを手で押さえつつ、ハニカミ笑顔を見せてそのまま振り向き走ってお店の中に入って行ったハルカちゃんを目で追っていた。

なるほど…これがロリっ子の破壊力かぁ…戦闘力高いなぁ…これ、俺そっち側でも生きていけそうな気がするなぁ♡


「……♪ハハイ!♪……♪ハハイ!♪……♪フワフワフワフワ♪」
そう言えばこっちにあのゲームとかあるのかな…今度調べてみるか♪
「 ♪レッツゴー ♪凸レー○ョン♪」

「そう言えばプリントTシャツとかこっちの世界にも有るんだよな…ちょいと見ておくか~♪ハルカちゃん喜んでくれるかなぁ~♪」
そして俺は幸せな気分で仕事に戻って行った。




大吾がロリ少女の魅力を理解しつつある時、真琴まこと鞠子まりこは近くの24時間スーパーに行き今日作る夕食の食材を吟味してた。
「あ、真琴さん!これこれ!私好きです♡」
笑顔で鞠子が持ってきたのはホッケの一夜干し3枚入りお徳用パック。

「ねぇ鞠子さん。今日の献立を思い出してみてっ。それ何に使う気?」
「えっと…カレーですよね?…シーフードになりません?」
ホッケの一夜干しはシーフードカレーにはあまり使われない。

「ダメって訳じゃないけど…できれば魚じゃなくて甲殻類とか貝にしない?それかイカとか身が崩れ難いもの」
「あ、そう言えばそういうのがよく入ってますね。なるほどなぁ~真琴さんえら~い♪」
ホッケの一夜干しお徳用パックを持って走って行く鞠子を溜息と共に見送る真琴。

「たしかにあのチョイスじゃ微妙な味の料理になるわね…」
あ、ヤングコーン安いわね…あ、マッシュルームも…他には…
「真琴さ~ん!今度はコレなら大丈夫ですよね?」

そう言いながら持ってきたのはイカの一夜干し。
「まぁ…使えない訳じゃないけど…普通のイカは無かったの?」
「これ味が付いてるんですって♡このままでも美味しく食べられるって実演販売してましたよ♡これ入れたらカレーがもっと美味しくなりますよ♡」

なんで鞠子さんの選んでくる物って味が付いてる物ばかりなのかしら?

「ねぇ鞠子さん?あなたもしかしたらお酒が好きだったりする?日本酒とか」
「えっ?あれっ?私その話しましたっけ?うちの家族って全員がザルなんで私もけっこう行けますよ♪あ、数えで20歳超えてますんで大丈夫ですからね?」
「問題無いはずが無いでしょ止めなさい。まったく。だからあなたの選んでくる食材って酒の肴になりそうな物ばかりなのね」
「えへへっ♡でも本当に美味しいんですよ~ガスコンロかカセットコンロでちょっと炙ってから食べると進むんですよ~♡」
指をOKサインみたいにしながらクイクイッとお猪口を飲む感じに動かす鞠子。

なんか…私達の中で一番若いはずなんだけど、一番おっさん臭いわね…
「まぁでも、今日はお酒は予定に無いから肴になるようなものは今度にしましょう。泥酔して大悟に抱かれたら体の中がおかしくなるわよ」
「あ~…そうですね…あの圧迫感は間違って吐いちゃうかもしれないですねぇ…お酒もったいないですモンね♡分りました♡」

イヤ…お酒がもったいないって意味では無いんだけど…そう思いながら真琴は、イカの一夜干しを戻しに行く鞠子を再度溜息を吐きながら見ていた。

その後小一時間かけて今日の夕飯の材料を買い終え二人で分けて持ち大悟の部屋まで戻ると、部屋の前に真琴の知ってる人が、仁王立ちで若干イライラしてる感じに立っていた。

「あっ…鞠子さん…何も一言も言わずに私に付いてきて。絶対何があってもしゃべっちゃ駄目。イイわね?」
「…いきなりですね。まぁ…ハイ分りました。あの人が原因ですか?」
「そう」
少しだけ緊張感を感じさせる足取りで真琴が歩き始めたので、言われた通りに口を開かないように視線を極力向けない様に気をつけつつ鞠子も静かについて移動する。

階段を上がり自分の部屋の前まで来た真琴が大吾の部屋の前で立つ女性に挨拶の声をかける。
「こんにちは」
「あら、お隣の関口せきぐちさんだったわね。ごきげんよう」
真琴に挨拶を返す人は年の頃は鞠子と同じぐらいで、身長が少し高めの165cm位。少しスレンダーな体の持ち主の女性。髪がロングのストレートで腰辺りまであり、かなり手入れを頑張ってるような光沢が見える。
そして指や肌などが綺麗に整えられていてけっこうなご令嬢といった雰囲気を醸し出していた。
服は上から下へ薄い青から濃い青へとグラデーションがかかってるワンピース。腰の辺りを片側に搾るような形状で腰から足にかけてスッキリとした感じに纏まってる。
足元は未だ残暑の厳しい今に良く合う夏らしい編み上げサンダル。
装備品もかなりお金がかかってる感じ。
女性ならば誰もが持つと言われている真琴の金額スカウターが彼女の戦闘力を27万8600円と表示した。

とりあえず挨拶だけしてそのまま自分の部屋に急いで入り息を殺しながらそっと外を伺う真琴と鞠子。
「真琴さん?今の人って大悟さんの関係者ですか?なんかお金持ちっぽい感じでしたけど?」
鞠子の金額スカウターには『計測不能』の表示が出てきたらしい。
「声のボリュームを落として。聞こえちゃうわ。…今日話したでしょ、あれが大悟の妹さんよ。ちなみにあのワンピースだけどブランド物で10万以上するわ」
「えっ?あの脅されたって話の妹さんなんですか?って言うかあれ10万以上するの?スゴッ!」
「一番危険なのは姉の方だけど…まぁ妹の方もある意味危険よ。って言うか来年の夏物とかそろそろチェックする頃でしょ?鞠子さんはチェックしてないの?」
「なんか…聞きたくない感じですけどこれからの事を考えると無関係では居られないんですよね?私は…既製服ってあまりそのままで着れるものが無いから見ないようにしてるんです…」
「まぁそうね。誰が結婚するのかまだ分らないけど…私達の誰かが大悟の奥さんになる可能性が高いって事だからね。ってそう言えばその胸だと既製服は厳しいかぁ…まぁとりあえず何か良さそうな服を見つけたら教えるわ」
「ありがとうございます~それにしても…結婚かぁ…真琴さん結婚するのって想像とかしてました?」
「うちはシングルマザーの家庭だったから結婚ってあまり想像できなかったわ。あなたはどうなの?」
「うちは父も母も健在ですんでやっぱり憧れはありましたね。でもお母さん話を聞く限りではすごく大変そうだったんですよ」
「その大変ってのは何が?」
「うちのお父さんの実家なんですがね、6人家族で親2人とお姉さん3人だったんですね。だから子供が出来る前にかなり苛められたってお母さんいってました。でも兄が一人居るんですけど兄が生まれてからはすごく待遇が良くなったって言ってましたけどね」
「あー…なんか結婚に夢が持てなくなりそうね。私子供だけもらって気楽に生活できたほうが良い気がしてきたわ」
「え~でも夜一緒にベッドに入って一緒に寝れるんですよ?すごく幸せになれそうじゃないですか?」
「…どうかしら?相手は大悟よ?幸せに寝れるってのがなんだか…想像しづらいわ。気付いたら意識を失ってて朝だったってなりそうじゃない?」

「…まぁ…そうですね…」
「それに私大悟との幸せな時間よりもあの姉妹が付いてくるほうが怖いわ。というか先に知らせてあげないといけないわね」
「知らせるって大悟さんにですか?」
「そうよ。だって彼それまで毎日電話してたって言ったと思うけど、私と一緒に居るようになってからまったく電話する素振りも無かったんですもの。あの妹かなり怒ってると思うの」
「う~わ…ブラコンの子ですかぁ…それが乗り込んできたと…あ、じゃぁ今日のお泊り会は?」
「無理でしょうね」
「はぁ…せっかくカレーの材料買って来たのに~~…」
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