貞操逆転世界かぁ…そうかぁ…♡

marks

文字の大きさ
137 / 162
二章

133 戻る前にもうちょっと♪2/3

しおりを挟む
東名高速道路を西に向かい移動してる途中でサービスエリアに寄ると結葉ゆづはが髪を押さえながら懐かしそうな声を上げた。
「この辺りっていつもこんな強い風が吹いてるのよね。」
「あぁ、確か『遠州のからっ風』って奴ですね。今は冬場だから特に強い頃みたいですよ。」
「2人ともここらに住んでたの?」
俺達は髪を乱しながらとりあえずサービスエリアの建物の中に入った。

「ふぅ…私は母さんと色々な場所に行ったから…あの家に行く前までここからもう少し先に行った辺りに住んでいたわ。」
「私は元々富士宮の辺りに住んでいたからこの辺りよりはまだマシだったけど風にはだいぶ悩まされたわ。」
「俺の住んでいた辺りだと…出雲市はけっこう冬場は風が強かったけど広島に移動してからはここに比べたらずいぶん楽だったナァ…それにしても酷い目にあったな。」
「そうね、フフッ♪大悟さん髪がどこかの星から来た戦士みたいになってるわよ。」
「ほんと(笑)」
「あ~もう!2人して頭弄らなくていいから!!…でも、こんなに風が強いと高速道路を走り続けるのが怖いな。」
とりあえずフードコートで飲み物を買ってきて席に座る。

「さて、とりあえず今日の休む場所とかも決めたいんだけどどこかお勧めの所とかある?」
「この先だと…浜松辺りなら、うなぎとぎょうざかしら?」
「そうね。有名処ならそんな感じだと思うわ。」
「いや…食べ物以外で何か見れる様な場所とか?」
「観光…富士山とか?」
「少し前に通り過ぎただろ?結葉は寝てたみたいだけど。」
「ん~…ここらだと何があるかしら?温泉とかあったかな?」
「いいねぇ♡そこに泊まろう♡2人と一緒にしっぽり温泉三昧♡…いいなぁ♡」
「ねぇ…大悟さん…あのキャンピングカー何で買ったの?」
「…突発的に止まる所が無かった場合に備えて?」

どうしよう…結葉の視線がちょっと痛い。

「まぁまぁ結葉ちゃん。温泉に浸かりながら一杯とかイチャイチャとかイイじゃない♡キャンピングカーではさすがにお風呂に入る事は出来ないんだから。」
「…まぁそうね。私もそこまで車で寝たい訳では無いから良いんだけど。」

とりあえずそう言う事にになったのでサービスエリアのインフォメーションのお姉さんに宿を確認してもらって予約を入れてもらった。
高速道路を降りて県道を進むと車幅的に厳しい場所とかありそうだったのでそこそこ広い道路を選んで進んでいると浜名湖が見えてきた。

この辺りは子供の頃から何度も来た事があるという話だったので運転を琴音ことねに代わり俺は後ろの席で結葉と並んで座っていたのだが…

左側に浜名湖を見ながら移動していると、なんとなく湖の対岸辺りで結葉の目が何かを追って動いた感じがした。

「なぁ結葉、ここらに住んでいたのか?」
「ん?…えぇ、住んでいたのはさっき通った高塚って辺りなんだけどお母さんの仕事をしてた所が競艇場だったから学校が休みの時とか一緒に行って母さんの付き合っていた男と一緒に1日居てね、たまに私が選んだ番号に賭けてくれたりしてたの。」
「なるほど…」

これはいい思い出だったりするんだろうか?
それとも忘れたい記憶?

まだまだ俺は女心を理解出来て無いみたいだな…はぁ~…

「もうっ、そんなに気にしなくても良いわよ。あの場所ではたまにお母さんの男に相手させられたけどその後はいつも特上うな重だったからね♡」
「それって嬉しかった事?」
「…だって、気持ち良くて美味しくて…何か変?」
「…まぁ特に変じゃない?のかな??」
結葉の性認識も大概変な感じだナァ…

まぁでも25年後の世界で考えたらそこまでおかしい事でも無いのか。だって俺の相手をしてくれたさくらとか紅葉もみじは11歳だったし、ゆきなんて10歳って言ってたもんな。

ほんのちょっと性的に開放的な教育を受けただけって考えたら良いとしよう♪
「そう言えば今日行く舘山寺かんざんじ温泉?そこでもウナギって食べられるのかな?」
「どうかしら?一応浜名湖にすぐそばの所だから頼んだら出てくるんじゃないかな?」

そんな話をしていたら古き良き昭和の匂いを強く感じさせるような通りが見えてきて、大きな日本家屋の様な民宿に到着した。

そしてさっそく部屋に入りお風呂へ♡


「まぁ…普通は混浴とか無いよな…はぁ~…」
1月の中頃で特にイベントとか無さそうな感じで男湯は完全に貸しきり。
そして…

たぶん女湯の方も貸しきりみたいだった♡
小さな声だけど結葉と琴音の話し声が聞こえてきてなかなかに有意義な時間だった♡


そうかぁ…2人ともそんな感じにすると気持ち良いのかぁ~~♡


そして夜は3P運動会♡
さすがに次の日も車の運転があるので朝方まで楽しむって訳にはいかなかったのだが、とっても気持ち良かった事は心のアルバムに残しておこう♡

それにしても結葉は脇の下を舐められたら弱かったとはナァ~♡
琴音は指をね~♡

そして温泉でリフレッシュして次の日も移動♪
近くのインターチェンジから東名高速道路に乗りそのまま名神高速道路から中国自動車道に乗り続けて神戸の辺りまで来た時にアクシデントがおきた。

「ねぇ大悟さん、なんか車がすごく縦に揺れてる感じなんだけど大丈夫なの?」
「あぁ…俺も少し前にそれに気付いたんだが…ここらって停まるとまずそうな場所が多いから少しゆっくり進んでるんだけど…」
「あ~結葉ちゃん…これたぶんタイヤが1個ぐらいバーストしてるんだと思うわ。」
「えっ?バーストって壊れたって事?」
「そうね。まぁでもこのキャンピングカーの後ろタイヤはダブルタイヤになってるから今すぐ倒れたりって事は無いと思うんだけど…大悟さん大丈夫?」
「あぁ…たぶん。」
「たぶんって…」

それから5分位ハザードを焚きながら徐行しつつ走っているとパーキングエリアが見えたのでとりあえずそこに入って確認してみた所…

「これは…やっちゃったみたいだな…」
「そうね…このタイヤ指で押したら形が変わるわ。」
車を買って次の日にバーストとかどうかと思ったけど…たぶん何か大きな突起物でも踏んだんだろうな。
完全にタイヤの外側になる側面が破れてワイヤーとか繊維などが露出していた。

「そしてこの車の予備のタイヤって人の力で簡単に動かせる様なモノじゃ無いんだよな…」
ここまで移動するのに途中滋賀とか京都辺りで何度か一般道に下りて飲んだり食べたり観光したりと楽しみつつ移動して来たのでそろそろ夜の8時になろうかと言う頃…

そして運良く到着したパーキングエリアには自動販売機とトイレ位しか無いという状況…
JAF呼ぶしかないかなぁ…

そんな感じにちょっとの間黄昏ていたら何台か停まっていたトラックから男が1人出てきた。
「ん~?どうした?パンクか?」
「えぇ、どうも途中で何か拾ったかどうかしたみたいなんです。」
「そういやぁ昨日宝塚過ぎた辺りで荷崩れが有ったって聞いたがそれかもしれんなぁ。」
「そんな情報とかどこで手に入れるんですか?」
俺がスペアタイヤを取り出している間に琴音がその人と話をしていたらしい。

とりあえず備え付けられていた工具を使ってタイヤを降ろしていたら声がかかった。
「なぁにーちゃんそんなオマケみたいな工具じゃ難しかろう?ちょっと待ってろ。」
そう言ってその男は自分のトラックまで戻って行ってトラックの側面にあるステンレス製の箱の中から油圧ジャッキと工具一式を持ってきてくれてあっという間にタイヤ交換までしてくれた。
「なんか全部やってもらってしまって申し訳ありません。」
「あぁ、いいよ。前に俺も似たような感じに助けてもらった事があったんでな。」

とりあえず結葉が買ってきてくれたコーヒーを渡してお礼を言って別れた。
そして車に戻ると時間が9時ちょっと過ぎ。

「さすがにここからどこかに宿を借りて泊まるって言うのは現実的じゃないな♡なっ結葉♡この車を買っておいて良かっただろ?」
「まぁこんな車じゃなければもっと簡単にタイヤ交換が出来ていたかもしれないんだけどね。」
「それはタラレバだから意味は無いな♡と言う訳でゆっくりと休もうか♪」

俺と結葉が話をしていた間、琴音はずっと何か考えている様な感じで窓の外のさっきタイヤを替えてくれた男のトラックを見てる。
もしかして…あの男が気になってるのか?

「なぁ琴音?どうしたんだ?あの男が気になるのか?」
「えっ?あ~まぁ…なんか…カッコよかったの♡」

あれっ?琴音って俺に付いて来る気でこの車に同乗して来たんじゃ無かったの?
「ちなみにどこら辺が良かったの?」
「そうねぇ…まずは♡」



それからその男の説明が1時間近く続いた。


たぶん一目惚れ?


琴音の目が昨日旅館でいきまくっていた時の俺を見ていた目と同じ感じに見えた。
なんだかとってもくやしい感じ?

「なぁ琴音~♡お前昨日あんなに楽しんでいたよね?」
「…そうね。気持ち良かったわよ?」


ヤバイ…今琴音の頭の中では昨日のピクピク体験よりもあの男と話をしていた30分程度の時間の方がとても楽しい時間だったという認識になってるっぽい…

「大悟さん。行かせてあげたら?」
結葉にも琴音の気持ちが理解出来ている様だった…


その日俺は結葉を抱いてちょっと寂しくなりながら寝た。



そして次の日琴音は元気一杯で戻って来て俺が車の運転をしている間ずっと結葉に男の事を説明していた。
「なんかね~彼って~八王子の辺りまで週に1回位荷物を運んでるらしくって~♡」
だとか、
「そうそう彼ってね私を持ち上げて伝説の駅弁ファックとかまでしちゃえる位力があるのよ~♡」
だとか…
「そう言えば年も1個上でね~なんかもう一緒になってもいいかな~とかおもっちゃったりしちゃったりして~~キャ~~♡♡♡♡」
とか結構な音量で話をしてくれていたので、彼のそこまで知りたくないパーソナル情報を色々知ってしまった。
「そうそう彼、須堂すどうさんって名前らしくってねっ♡私が結婚したら須堂 琴音になるのよね~♡」
「なぁ琴音?そろそろ広島に付くから次どこで降りるか地図見てくれよ。」
いつまで経っても琴音の須堂さんラブ報告が終わらない感じだったので声をかけてみたんだが…
「は~い♡でね~彼…」

それから広島市内に到着するまで同じ様な話が続いた…
琴音の中ではもう、須堂 琴音になる事はほぼ決定事項の様だ。
しおりを挟む
感想 19

あなたにおすすめの小説

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

貞操逆転世界で出会い系アプリをしたら

普通
恋愛
男性は弱く、女性は強い。この世界ではそれが当たり前。性被害を受けるのは男。そんな世界に生を受けた葉山優は普通に生きてきたが、ある日前世の記憶取り戻す。そこで前世ではこんな風に男女比の偏りもなく、普通に男女が一緒に生活できたことを思い出し、もう一度女性と関わってみようと決意する。 そこで会うのにまだ抵抗がある、優は出会い系アプリを見つける。まずはここでメッセージのやり取りだけでも女性としてから会うことしようと試みるのだった。

貞操逆転世界に転生してイチャイチャする話

やまいし
ファンタジー
貞操逆転世界に転生した男が自分の欲望のままに生きる話。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます

neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。 松田は新しい世界で会社員となり働くこととなる。 ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。 PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。 ↓ PS.投稿を再開します。ゆっくりな投稿頻度になってしまうかもですがあたたかく見守ってください。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

男が少ない世界に転生して

美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです! 旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします! 交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。

処理中です...