船と共に

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No.1

08 仲間との別離

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「しっかしこのキューメーボートって言ったか?すごい速さだな!」
ふんどし男の尻を目の前にさらされながらボートを操る俺は街に行く時のマリアの尻を見ながら運転していた時との落差にため息しか出ない。

昨日ハバキは街の領主あたりから早く食い物を用意しろなどと言われていたのか、すぐに移動しようとしていたが、さすがにこの2日間まともに休んでいなかった俺とマリアはそろそろ体の方が限界に近い感じだったので、1日街で休ませてもらう事にした。
セルビスとラルクアに案内された宿に行き、道中ラルクアが購入してくれていた食い物を口にしてから俺とマリアは同じ部屋で休んだ。当然だがマリアと俺の間には何も無かった。
疲れていてそれどころではなかったってだけかもしれないがね。
そして朝も早くからハバキに突撃を受け起こされて、朝からまた屋台の飯を少し食ってすぐさまボートで大黒丸に向かって移動を開始する事になったのだが…

「本当に速いですね!俺こんなに速い乗り物に乗った事ってなかったなぁ」
「そうなの?こっちの街って普通はどんな乗り物に乗って移動するの?」
「ここらで乗り物って言ったら獣車とか乗るのに適したサイズのおとなしい動物ぐらいかなぁ」
「速い乗り物って言うならここらには持ってる奴はいないけど王都に行けばワイバーンとか竜種なんて凄い乗り物もあるぞ」
「竜とか居るの?!乗りたい!!」
「あはは!マリアはすごいな。竜種に乗るなんて話になると大人の男でもしり込みするのに」
「えーでも飛べるんだよね?こんなキレイな空を飛べるとかステキ♡」
「なんだマリアは飛んでみたいのか?」
「そりゃぁね。ハバキみたいに自分で飛べる人には飛べない人の考えとか分かんないんだろうなぁ…いいなぁ…」
「そうか!飛べるのは羨ましいのか!!なるほどなぁ♪マリアの体が今の半分ぐらいの重さなら抱えて飛んでやることもできるんだがいかんせんその重さでは10秒も持って飛んだら力が尽きてしまうから残念だったな!ははははははっ!」
ハバキはマリアのボディーブロウ3発で悶絶して沈んだ。いらん事を言うからまったく…
「俺は何も言って無いだろ!?」←マサル
「私は何も言ってません!」←ラルクア
「俺も何も考えて無いぞ!」←セルビス

ラルクアだけ殴られずに済んだ。なぜに俺とセルビスがアウト判定を食らったのか納得できないのだが?
マリア曰く「目を見たら何考えてるかぐらいわかるの!マッタク!!」だって。女って怖いね。

「お前のせいでいらん打撃を受けることになったんだ。少しは反省しろ。まったく」
「隊長は女性の扱いをもう一回真面目に勉強しなおした方がいいですね」
「どうせもう少ししたら半年ぐらい外に出ない生活になるのだからその間に奥方に教えを乞うたら良さそうですね」
「「えっ?ハバキって結婚してるの?」かよ」
「私が結婚してたら何かおかしいのか?」
船の隅っこの辺り(マリアから一番遠い辺り&俺のすぐ横)に体育座りで静かになっているハバキがボソッと聞いてきた。
「女にデリカシーのない言い方を躊躇なくしてしまえるハバキが結婚出来てるのが驚愕ってのは俺とマリアの住んでる辺りの奴なら同じ感想を持つだろうな」
「男の魅力は羽根の大きさと筋肉だろ?」
「どんな脳筋スタイルだよ。男の魅力はもっと色々あるだろ?ハバキの考えてる男の魅力は飛天翔族特有のモノだろ?」
「まぁそうですね。人族の我々の価値観だと男の甲斐性とはどれだけ稼げるかと相手を守れる武力があるかどうかなんてのが一般的です。筋肉と羽根の大きさだけが男の魅力ってのはさすがに受け入れられません」
ラルクアがマリアの近くに座りここらの一般的な価値観を教えてくれた。
「そういえばあの街…ファウストって飛天翔族を結構多く見かけた気がしたけど種族的にはどんな割合なんだ?」
「そうだな。そこらはセルビスがよく知ってるだろ」
「一応俺は街の防衛隊のリーダーしてますからね。とりあえずファウストの街は元々ニャットフリックス族の集落があった所に今の領主と共に人族が流入してきて繁栄してきたって経緯があるので、ニャットフリックス族と人族が同じぐらいの割合で居て少し前に…まぁ少し前とは言っても150年ほど前の事なんですがね、飛天翔族の居留地があった辺りに星降りとネームレスの大量発生が起きてしまい、生き残りが移住してきて今の状態になりました。とりあえず、人族とニャットフリックス族がそれぞれ3割程度、飛天翔族が2割、残りが雑多な種族って感じでしょうか」
結構詳しく教えてもらえた。
ニャットフリックス族っていうのはたぶん、ファウストの街に来て最初に俺が話したあの猫目の人の事だろう。人族ってのがセルビスやラルクア達で、獣の毛皮をその身に纏った連中とかキバを生やした爬虫類みたいな奴らがその他の種族って感じか。

ちょっとだけこの世界の雰囲気が見えてきたな。

おそらく俺達、俺とマリアみたいにこっちの世界にいきなり来た奴らのうち、大部分がネームレスになるかネームレスになれずに消えるかして、ごく一部のこの世界に順応した奴らがいろんな種族として少しずつ増えてきたって感じなのが、なんとなく想像できる。
飛天翔族の居留地に星降りが起きたってのは、おそらく隕石が落ちた訳では無く、異世界から移動してきた巨大構造物が少し高い所から落ちたのではないか?なんて思ってしまうのはさすがに想像が過ぎるか?

それにしてもネームレスになるのと俺とマリアみたいに順応できる境目って何が原因なのか…
それが分かっても何かが変わるわけでは無さそうだけど、ちょっと気になる。もしそれが分かったら…ネームレスになった奴を人に戻せるかもしれない…かも。

俺の操る救命ボートはハバキの誘導で無事大黒丸まで戻ってこられた。

「そう言えばここから戻る方法を考えてなかったな…」
「マサルっていつも頼りになるけどイザって時に失敗するタイプなのね」
マリアにダメ認定を受けるのがここまで腹が立つという事を今知った俺はマリアのほっぺたを縦横無尽に引っ張り回して心の安寧を手に入れた。
「イヒャイ…マサルノバカ…」
涙目で頬を両手で守りながら俺から距離を取ったマリアは放っておくとして。
「ハバキ、ここの甲板…あー…壁の上の辺りに可動式の階段があるが、それを動かす事って出来ないか?」
確か人命救助用の人を甲板に上げる為のはしご車の伸びる階段みたいな設備がこの辺りにあったはずなんだが。
「何かレバーでも引いたら動く様なら動かせるかもしれないが?」
こいつらに電気的なスイッチの事を説明しても理解できないよなぁ…という事は…

「絶対にイヤ!」
「お前飛びたいって言ってただろ?」
「半分の重さになれとかお前を持ったら10秒も飛べないwwとか言われて運んでもらう事の出来る乙女が居る訳ないでしょ!!」
マリアがハバキに運んでもらって階段を動かしてもらおうと提案したら絶対レベルで拒否された。
「ハバキよぉ。お前の一言が原因でこんな事になったんだぞ、お前の食事は今日の分は半分な」
「そんなバカなぁ~~!!!」
食事を半分に制限される事がそこまで嫌か?なんて思う様なハバキのマリアに対する説得のおかげでマリアが行ってくれる事になった。
「一瞬でも重いって感じる事を言ったり、態度に見せたら、ハバキのご飯は今後ずっと無しだからね?分かってるよね?ラルクアとセルビスとマサルとあたしが何か食べてる間、ハバキはずっと見てるだけになるからね?」
「うむ!分かっている。大丈夫だ!」
正直そこまでせんでもええんちゃうん?なんて感想が出る程度にはハバキが可愛そうな気がするけど…まぁ身から出た錆って事でそっとしておこう。俺は自分から藪をつついて毒蛇にかまれて死ぬようなバカ者になる気はサラサラないのでな♪

その後一発マリアに張られた俺に説明を受けたマリアをハバキが無事甲板まで運び、マリアが移乗用階段を動かして降ろしてくれた事で、なんとか全員甲板まで登る事が出来た。

「それでハバキ、ネームレスを倒すって言ってたけど全部殺るのか?」
「あぁ。一匹でも残しておけば必ず増えるから、俺達3人で殲滅する気だが…何か問題でもあるのか?」
どうしよう…ネームレスが乗組員かもしれないって話は今しないとまずいか。でもそんな話を信じてくれるか…
「一応もう一回言っておくが、ネームレスはネームレス以外の生物をなんでもネームレスにする。ネームレスになった者達はもう元の生物には戻せない。それは理解してほしい」
ハバキには俺が考えている事が分かっていたのか。そう言えば、最初にハバキは人型のネームレスが4体居るって言った。今の説明からネームレスになるのは人だけでは無いし、ネームレスになった人を元に戻せたことも無いのか。
「わかった。俺はハバキ達がネームレスを討伐してくれるのを、飯を作って待ってるから頼むな」

俺にはこう言うしか選択肢はなかった。

その後俺とマリアは食堂まで周囲を警戒しつつ戻り、鍵を開けて室内に入った。
「ここにはネームレスは入ってないみたいだな」
「そうね。…ねぇ。マサルはさっきハバキに何を言おうとしてたの?」
さすがに気になるか。
「まぁそうだな。ここにいるネームレスは元は船員だったかもしれないからもし戻せる可能性があるならどこかに閉じ込めるなりする対応を提案しようと思ってたんだが…ね」
「あー…そうだったのね。そうか、あたしにはネームレスになった船員は全員敵みたいなものだけど、マサルには仕事仲間だったのか…あっ!マサルは敵じゃないからね!!かんちがいしないでよ!!!」
なんだか必死になって言い訳をするマリアにチョットだけ心の重しを間引いてもらえた感じがした。
「で?今日のデザートは何がイイんだ?何か注文があれば聞くぞ。でも出来ないものが多いかもしれないから色々言ってみな」
「まじでぇ♡やった♡えーっとね」
マリアはとてもいい笑顔で俺から奪い取ったままの俺のスマートフォンをポケットから取り出して画像を見始めた。
「なぁそのスマートフォン一応俺の物なの分かってる?」
「わかってるってば♡えーっとデザートっぽいのを移動したフォルダー…」
もう俺のスマートフォンじゃなくなってそうだなぁ…

俺は元船員の事を気にする事なく今日の夕ご飯に何を作るか思案している事にまったく気づいてなかった。
もしかしたらマリアは俺の心の安寧に一役買ってくれる得がたい人材なのかもしれない。

ちょっとだけマリアへの心の壁を低くしつつ、ハバキ達が戻るまでに調理を済ませようとあれこれ考えながらジャガイモの皮をむき始めるマサルであった。
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