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第二章 召喚後~村の候補地を探す?
47 候補地を探そう5/6
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マルセル君とヴォルトーに先行して離れに戻った俺は自分の足音に気をつけながら離れの中をゆっくりと歩いてニナとジェシカが居るはずの部屋に近付いて行った。
二人が居るはずの部屋のドアにそっと近付き…耳を押し当てる。
なんとなく聞こえてくるのは、ジェシカの小さくしゃくり上げる様な音とまだ泣いてそうな声とニナがジェシカを慰めつつ落ち着かせるようとしている様な声。
『もう大丈夫だからね?キヨシが守ってくれるから』とか『私もニナ様とソフィー様みたいに赤ちゃん作るの?』とか『キヨシにはもうお尻を舐めさせないから大丈夫だよ』とか色々気になるワードが飛び交っていたおかげでタイミングを逃した俺は少しの間静かに聞いていた。
ドキドキしつつももしかしたらジェシカも俺の奥さん決定ですか?♡とか考えている時に後ろから声をかけられた。
「おい、キヨシは何をしてるんだ?まさかお前…婦女子の話を盗み聞きしているのか?」
驚いて振り返るとそこには、そこそこ強い不快感を顔に浮かべているマルセル君がスープ皿とナン3枚と野菜の入った木の器をトレーに乗せて見ていた。
「妙な言いがかりをつけるのは止めてくれ。あの首輪を外した時にジェシカが泣いてたから少し落ち着いてから部屋に入りたいと思ってタイミングを計っていただけだ。盗み聞きとか人聞きの悪い事を言うな。」
一応否定しておいたがどこまで信じさせられたか…あまり自信が無い。
「まぁ…いいが…そろそろヴォルトーも来る頃だから早く中に入って先に話をしておいた方が良いぞ。」
マルセル君の言葉にも一理あったので一応ドアをノックしてマルセル君と一緒に部屋に入る。
「悪いな二人とも。ちょっと急ぎの用事が出来たんだが…ジェシカはそろそろ落ち着いてきたか?」
ニナのひざに後から抱きしめられる様に抱っこされているジェシカを見て落ち着いている様に見えていたが、一応聞いてみた。
「もう大丈夫かな?」
「…うん。」
ニナがジェシカの顔を覗き込みながら聞くとジェシカは見返して頷いた。
なんとなく傍目には2人の間に信頼関係が構築されつつある気がする。
「それならニナには俺と一緒にこれから来る連中と朝ご飯を食べてもらいたい。その時にここらで生きて行く為に知っていた方が良さそうな事を色々聞いておいて欲しいんだけど、大丈夫か?」
「うん、いいよ。そしたらジェシカはどうするの?」
「ジェシカはマルセル君と一緒にこの部屋でご飯食べてもらったら…大丈夫…って…おい、マルセル君さぁ…そこまでガチガチになるなよ。」
「おっおぉれはぁ~!緊張などしてないぃ~!!大丈夫だ!!!!」
声が何度もひっくり返っていてとてもじゃないが緊張してない奴には見えない。
マルセル君が何に対して緊張しているのか分からずに居た俺だがジェシカの声でなんとなく理解できた。
「マルセルだいじょうぶ?いつもみたいにギューってしたらいい?」
「あっ!おふリンちょっ!それは今は!!!」
「あっ…ごめんなさいデス…ゆるして下さい。」
ジェシカが話しながらニナのひざから降り、マルセル君に近付いて顔を見ながら両手を上げて待ってるのは…えーっと…?
それよりもおふリンってのは…たぶん?…だよな?
もう少し2人をこのままじっくり見守りたいという煩悩がそこそこ強くあったのだが、そろそろヴォルトー達が来る予定らしいのでお見合い状態で固まった2人を見続けるのはまずいかもしれないと思いしょうがなく聞いてみた♪
「とりあえずこれ聞かない方が良いかもしれないが…マルセル君?君はジェシカにいつもどんな事をさせていたんだ?あと、おふリンって何か聞いても大丈夫?」
俺はデバガメ的知的好奇心を満足させたいだとか、マルセル君のマウントが取れそうだからもう少し面白い情報が聞けないかな?とか考えてないからな?
「…キヨシ。俺は今から少しだけおふ…ジェシカと大事な話をしなければならないので、そろそろ隣の部屋にでも行ってヴォルトー達を迎えてやってくれないか?」
勢いよくマルセル君の眼球があっちこっち動いていてとても焦ってそうに見えるのだが…
「なぁおふリン?」
「はい?なんでしょうかキヨシサマ?」
ジェシカが一瞬の遅滞も無く応えた♡
「あー…その…まぁあれだ、なんでもない。マルセル君。ジェシカに手を上げたりしたら許さんからな?ニナ、そろそろ行こうか?」
「アッハイ。」
「うん。」
俺はニナと一緒にまったく動かなくなったマルセル君と、マルセル君の前で両手を上げたままどうしたら良いのか分からずに困った顔をしているおふリン…もといジェシカを部屋に残してそっと外に出た。
「そう言えばキヨシ、どこで朝ごはん食べるの?ソフィーは起こさなくても大丈夫?」
「ソフィーは寝させておこう。昨日って言うか今朝まで俺の相手をしてくれていたからまったく寝てなかったんだ。」
「…ソフィーだけとか…キヨシはもうっ!」
頬を膨らませて怒る女の子って…なんでこんなに可愛いんだ?
「ちょっ!キヨシはもうっ!!んっ…♡……こんなのでニナは騙されたりしないんだからねっ?」
「ごめんな。お詫びって訳じゃないんだが、今日の夜はニナと2人っきりで…その…大丈夫?」
「まぁ…イイ…ケド?…♡」
ニナが俺の首に両手を絡めながら見上げてきた♡
俺には絶対使う事の無い技術だと思っていた、『女性に有無を言わせずに窮地を脱出する高等テクニック』の1つの『がたがた言うなよなぁ~♡文句を言う口はこうしてやる♡』を今使ってみたのだが、眉唾情報ではなかったらしい事が実証された♡
それにしてもマルセル君…ジェシカにイロイロ面白そうな事をさせてるみたいだなぁ~♡今度じっくりと他にどんな事をしてもらってたのか聞いてみよっと♪
その後少しの間ニナとレロレロチュッパチュパしてたら離れの外からヴォルトーの声が聞こえてきた。
『おぉーいキヨシーどこに居るんだー?』
「おっと。そろそろ時間切れみたいだな。ニナ行こう。」
「あふぅん♡…うん♡」
離れの玄関から外に出ると、ニナとジェシカが寝た部屋の通路を挟んだ反対側の最初に誰も選ばなかった部屋の辺りからヴォルトーと他にも何人かの人の話し声が聞こえてきた。
「こっちに居るみたいだな。」
「うん。」
ニナが俺の腕を両手で握り少し不安そうな顔をして俺の顔を見てきたのでそのままニナをエスコートしながら声の聞こえて来る方に行くとヴォルトーと他に4人ほどが朝食の準備をしているのが見えた。
「おう、キヨシ。ちょうど飯もさっき届いたからここで食う準備をしたが問題無いよな?」
歩いて近付くと生垣の隙間からヴォルトーが俺達を見つけて声をかけてきた。
「あぁ、ここの部屋は…部屋っていうか場所は誰も使って無いから大丈夫。」
「そしたら奥さんはこっちで配膳手伝って。」
昨日俺達を案内してくれた女性がニナを呼んで、もう1人知らない女性と一緒にヴォルトー達が座っているテーブルの横の台の所で作業をしていた。
なんとなくだがこの村では食事関係の仕事に女性が従事する事が普通みたいだな。
これから付き合いの続く可能性のある場所なので、ここでのやり方に慣れておくのも今後の為になると思い、俺を見てきたニナに頷いて中心になって配膳してくれている女性の指示に従うように伝えて、俺はテーブルに着いているヴォルトーと2人の男の元に向かった。
「先に紹介しておくな。こいつが畑の管理をしてるユージアでこいつが家畜の管理をしてるユッカーだ。」
「どもっ。」「よろしくな。」
「どうも、キヨシです。こちらこそよろしくお願いします。」
「それで?ヴォルトーから聞いたが色々面白いモノを持ってるらしいな?」
「あっ奥さん、僕はそのスープだけでいいからね。」
畑の管理をしているユージアと紹介された男がヴォルトーと近い感覚を持ってそうな顔で新しい物好きな事をまったく隠す気がない感じにさっそく聞いてきて、家畜の管理をしているユッカーと紹介された男が腹の辺りをさすりながらニナに注文を伝えていた。
「この2人は俺同様村の上の連中とはあまりそりが合わん奴らでな。一応キヨシが新しい村を作る気で居る事を伝えてある。」
もしかしたら村人候補だと言ってるのか?
「そう言えばマルセル君が名前の事を言ってたな。名前しかない奴が平民とか。」
「あぁ、俺達は村の中で言うなら平民だな。フベルトさんと奥さんのレーヌさんは村の全員が特別だと思っとるが、それ以外に村の運営をしてる連中が自称貴族とか言って色々牛耳ってる。…まぁそいつらは特に気にしなくてもいい。お前はテラス様に召喚された者だ。奴らは絶対に逆らわんはずだ。」
「配膳してくれてる2人がフィラーネとタマーラちゃんだぞ。」
ヴォルトーの説明の後でユージアさんが配膳してくれている女性を紹介してくれた。
二人の男と昨日俺達をこの離れまで案内してくれた女性はヴォルトーやマルセル君と同じ種族なのは一目瞭然なのだが、今日初めて会ったタマーラさんはジェシカに近い種族の様な容姿をしている。獣耳があって顔の造作がなんとなくだがジェシカに近い感じに見える。それと尻尾に関しては長いスカートを着用しているので確認できない。
一応首輪が着いて無いので奴隷として扱われているって訳では無さそうに見えるが…服も他の皆と特に違いが無さそうなランクの物を着ているが…どんな関係なんだ?
「よろしくお願いします。」「どうも。」
「こちらこそよろしくお願いします。キヨシです。」
フィラーネさんの方は昨日お風呂の案内に来てほっとしてルンルン気分で帰って行った時と変わらない感じの対応だがタマーラさんの方は少し消極的と言うか警戒心を感じる様な対応に見える。
「さて、とりあえずメシを食いながら話をしていくとするか。」
ニナを含む3人の女性が配膳を終えて空いてる席に着いたのを見てヴォルトーが言ってきた。
二人が居るはずの部屋のドアにそっと近付き…耳を押し当てる。
なんとなく聞こえてくるのは、ジェシカの小さくしゃくり上げる様な音とまだ泣いてそうな声とニナがジェシカを慰めつつ落ち着かせるようとしている様な声。
『もう大丈夫だからね?キヨシが守ってくれるから』とか『私もニナ様とソフィー様みたいに赤ちゃん作るの?』とか『キヨシにはもうお尻を舐めさせないから大丈夫だよ』とか色々気になるワードが飛び交っていたおかげでタイミングを逃した俺は少しの間静かに聞いていた。
ドキドキしつつももしかしたらジェシカも俺の奥さん決定ですか?♡とか考えている時に後ろから声をかけられた。
「おい、キヨシは何をしてるんだ?まさかお前…婦女子の話を盗み聞きしているのか?」
驚いて振り返るとそこには、そこそこ強い不快感を顔に浮かべているマルセル君がスープ皿とナン3枚と野菜の入った木の器をトレーに乗せて見ていた。
「妙な言いがかりをつけるのは止めてくれ。あの首輪を外した時にジェシカが泣いてたから少し落ち着いてから部屋に入りたいと思ってタイミングを計っていただけだ。盗み聞きとか人聞きの悪い事を言うな。」
一応否定しておいたがどこまで信じさせられたか…あまり自信が無い。
「まぁ…いいが…そろそろヴォルトーも来る頃だから早く中に入って先に話をしておいた方が良いぞ。」
マルセル君の言葉にも一理あったので一応ドアをノックしてマルセル君と一緒に部屋に入る。
「悪いな二人とも。ちょっと急ぎの用事が出来たんだが…ジェシカはそろそろ落ち着いてきたか?」
ニナのひざに後から抱きしめられる様に抱っこされているジェシカを見て落ち着いている様に見えていたが、一応聞いてみた。
「もう大丈夫かな?」
「…うん。」
ニナがジェシカの顔を覗き込みながら聞くとジェシカは見返して頷いた。
なんとなく傍目には2人の間に信頼関係が構築されつつある気がする。
「それならニナには俺と一緒にこれから来る連中と朝ご飯を食べてもらいたい。その時にここらで生きて行く為に知っていた方が良さそうな事を色々聞いておいて欲しいんだけど、大丈夫か?」
「うん、いいよ。そしたらジェシカはどうするの?」
「ジェシカはマルセル君と一緒にこの部屋でご飯食べてもらったら…大丈夫…って…おい、マルセル君さぁ…そこまでガチガチになるなよ。」
「おっおぉれはぁ~!緊張などしてないぃ~!!大丈夫だ!!!!」
声が何度もひっくり返っていてとてもじゃないが緊張してない奴には見えない。
マルセル君が何に対して緊張しているのか分からずに居た俺だがジェシカの声でなんとなく理解できた。
「マルセルだいじょうぶ?いつもみたいにギューってしたらいい?」
「あっ!おふリンちょっ!それは今は!!!」
「あっ…ごめんなさいデス…ゆるして下さい。」
ジェシカが話しながらニナのひざから降り、マルセル君に近付いて顔を見ながら両手を上げて待ってるのは…えーっと…?
それよりもおふリンってのは…たぶん?…だよな?
もう少し2人をこのままじっくり見守りたいという煩悩がそこそこ強くあったのだが、そろそろヴォルトー達が来る予定らしいのでお見合い状態で固まった2人を見続けるのはまずいかもしれないと思いしょうがなく聞いてみた♪
「とりあえずこれ聞かない方が良いかもしれないが…マルセル君?君はジェシカにいつもどんな事をさせていたんだ?あと、おふリンって何か聞いても大丈夫?」
俺はデバガメ的知的好奇心を満足させたいだとか、マルセル君のマウントが取れそうだからもう少し面白い情報が聞けないかな?とか考えてないからな?
「…キヨシ。俺は今から少しだけおふ…ジェシカと大事な話をしなければならないので、そろそろ隣の部屋にでも行ってヴォルトー達を迎えてやってくれないか?」
勢いよくマルセル君の眼球があっちこっち動いていてとても焦ってそうに見えるのだが…
「なぁおふリン?」
「はい?なんでしょうかキヨシサマ?」
ジェシカが一瞬の遅滞も無く応えた♡
「あー…その…まぁあれだ、なんでもない。マルセル君。ジェシカに手を上げたりしたら許さんからな?ニナ、そろそろ行こうか?」
「アッハイ。」
「うん。」
俺はニナと一緒にまったく動かなくなったマルセル君と、マルセル君の前で両手を上げたままどうしたら良いのか分からずに困った顔をしているおふリン…もといジェシカを部屋に残してそっと外に出た。
「そう言えばキヨシ、どこで朝ごはん食べるの?ソフィーは起こさなくても大丈夫?」
「ソフィーは寝させておこう。昨日って言うか今朝まで俺の相手をしてくれていたからまったく寝てなかったんだ。」
「…ソフィーだけとか…キヨシはもうっ!」
頬を膨らませて怒る女の子って…なんでこんなに可愛いんだ?
「ちょっ!キヨシはもうっ!!んっ…♡……こんなのでニナは騙されたりしないんだからねっ?」
「ごめんな。お詫びって訳じゃないんだが、今日の夜はニナと2人っきりで…その…大丈夫?」
「まぁ…イイ…ケド?…♡」
ニナが俺の首に両手を絡めながら見上げてきた♡
俺には絶対使う事の無い技術だと思っていた、『女性に有無を言わせずに窮地を脱出する高等テクニック』の1つの『がたがた言うなよなぁ~♡文句を言う口はこうしてやる♡』を今使ってみたのだが、眉唾情報ではなかったらしい事が実証された♡
それにしてもマルセル君…ジェシカにイロイロ面白そうな事をさせてるみたいだなぁ~♡今度じっくりと他にどんな事をしてもらってたのか聞いてみよっと♪
その後少しの間ニナとレロレロチュッパチュパしてたら離れの外からヴォルトーの声が聞こえてきた。
『おぉーいキヨシーどこに居るんだー?』
「おっと。そろそろ時間切れみたいだな。ニナ行こう。」
「あふぅん♡…うん♡」
離れの玄関から外に出ると、ニナとジェシカが寝た部屋の通路を挟んだ反対側の最初に誰も選ばなかった部屋の辺りからヴォルトーと他にも何人かの人の話し声が聞こえてきた。
「こっちに居るみたいだな。」
「うん。」
ニナが俺の腕を両手で握り少し不安そうな顔をして俺の顔を見てきたのでそのままニナをエスコートしながら声の聞こえて来る方に行くとヴォルトーと他に4人ほどが朝食の準備をしているのが見えた。
「おう、キヨシ。ちょうど飯もさっき届いたからここで食う準備をしたが問題無いよな?」
歩いて近付くと生垣の隙間からヴォルトーが俺達を見つけて声をかけてきた。
「あぁ、ここの部屋は…部屋っていうか場所は誰も使って無いから大丈夫。」
「そしたら奥さんはこっちで配膳手伝って。」
昨日俺達を案内してくれた女性がニナを呼んで、もう1人知らない女性と一緒にヴォルトー達が座っているテーブルの横の台の所で作業をしていた。
なんとなくだがこの村では食事関係の仕事に女性が従事する事が普通みたいだな。
これから付き合いの続く可能性のある場所なので、ここでのやり方に慣れておくのも今後の為になると思い、俺を見てきたニナに頷いて中心になって配膳してくれている女性の指示に従うように伝えて、俺はテーブルに着いているヴォルトーと2人の男の元に向かった。
「先に紹介しておくな。こいつが畑の管理をしてるユージアでこいつが家畜の管理をしてるユッカーだ。」
「どもっ。」「よろしくな。」
「どうも、キヨシです。こちらこそよろしくお願いします。」
「それで?ヴォルトーから聞いたが色々面白いモノを持ってるらしいな?」
「あっ奥さん、僕はそのスープだけでいいからね。」
畑の管理をしているユージアと紹介された男がヴォルトーと近い感覚を持ってそうな顔で新しい物好きな事をまったく隠す気がない感じにさっそく聞いてきて、家畜の管理をしているユッカーと紹介された男が腹の辺りをさすりながらニナに注文を伝えていた。
「この2人は俺同様村の上の連中とはあまりそりが合わん奴らでな。一応キヨシが新しい村を作る気で居る事を伝えてある。」
もしかしたら村人候補だと言ってるのか?
「そう言えばマルセル君が名前の事を言ってたな。名前しかない奴が平民とか。」
「あぁ、俺達は村の中で言うなら平民だな。フベルトさんと奥さんのレーヌさんは村の全員が特別だと思っとるが、それ以外に村の運営をしてる連中が自称貴族とか言って色々牛耳ってる。…まぁそいつらは特に気にしなくてもいい。お前はテラス様に召喚された者だ。奴らは絶対に逆らわんはずだ。」
「配膳してくれてる2人がフィラーネとタマーラちゃんだぞ。」
ヴォルトーの説明の後でユージアさんが配膳してくれている女性を紹介してくれた。
二人の男と昨日俺達をこの離れまで案内してくれた女性はヴォルトーやマルセル君と同じ種族なのは一目瞭然なのだが、今日初めて会ったタマーラさんはジェシカに近い種族の様な容姿をしている。獣耳があって顔の造作がなんとなくだがジェシカに近い感じに見える。それと尻尾に関しては長いスカートを着用しているので確認できない。
一応首輪が着いて無いので奴隷として扱われているって訳では無さそうに見えるが…服も他の皆と特に違いが無さそうなランクの物を着ているが…どんな関係なんだ?
「よろしくお願いします。」「どうも。」
「こちらこそよろしくお願いします。キヨシです。」
フィラーネさんの方は昨日お風呂の案内に来てほっとしてルンルン気分で帰って行った時と変わらない感じの対応だがタマーラさんの方は少し消極的と言うか警戒心を感じる様な対応に見える。
「さて、とりあえずメシを食いながら話をしていくとするか。」
ニナを含む3人の女性が配膳を終えて空いてる席に着いたのを見てヴォルトーが言ってきた。
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