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05 友人の男と話をしてみたのだが…
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娑裕美は俺に『お兄ちゃんが何でもしてくれる権利チケット♡』という文字と花とか何かのキャラクターみたいなのをいっぱい書いて埋め尽くしたページを自分の手帳に書いて、そこに俺の折れてない方の足の親指に赤いペンで色を塗って母印代わりに押した物をとても大切な物の様に何度も開いて見てニマニマしながら持って帰った。
「そうそうお兄ちゃん、このスマホももう使わないよね?もらっても良いかな?」
娑裕美に言われて、新しいスマホを手に入れてチョット浮かれていた俺はそれをノン思考で了承してしまったのだが…
5年ぐらい前のスマホとか娑裕美はどうする気なんだろう?
さすがに最近のスマホ用に作られてるアプリ辺りはもうまともに動かないと思うんだけど…?
まぁでもあんな物で喜んでくれるなら安いものだ。そもそも娑裕美にあげたスマホは単にアドレス帳のバックアップの為に残していただけでここ1年ほどまったく開く事も無かったものだし。
話の終わった母ちゃんと娑裕美が帰って行って1人になった俺は、とりあえず娑裕美に買ってきてもらったタッチペンを使い、ベッドテーブルの上に置かれたスマホを操作してアドレス帳を表示させた。
全部で23人ほど登録してある。
その中に俺が間違いなく知ってるだろう名前で登録してあるのは森本と水戸だけで、その他の人は半分程度が娑裕美に見せられた時にチラッと見たニアミスファールチップな名前のたぶん女の子と…
「こいつらって多分だけど…クラスの女子だよな。」
一応記憶にある名前な気がするのだが、苗字は分かるんだが下の名前が分からない。
けど…伊藤、中村、吉田、山口、林、佐藤…たぶんクラスの女子だと思う。
…なんで俺のスマホのアドレス帳に女子の番号が登録してあるんだ?
ちなみに俺が自分のパソコンとリンクさせているブックマークに関してもなんだかちょっとおかしな感じになっていた。
『Pixive』とか『なろう』とか他にも色々ブックマークに登録してるのはあまり変わってなかったのだが、それでも『男らしさとは♡』とかってよく分からないホームページが登録してあったのはナゾだが…
そう、『Pixive』のお気に入りに登録していたエロ画像を書く人とかがまったく居なくなって風景画とか可愛い動物の絵を書く人とかがお気に入りに登録されていた。
そして、『なろう』でもそれは同じ様な感じだった。
他にも『アルファポリス』だとか『角ヨム』なんかもエロ小説を書いていた『ムンムン』さんだとか『なめこ汁』さんとかも消えていてなんだか…少女趣味な淡~~い恋愛小説みたいなのがお気に入り登録されていたりブックマークに入れてあった。
このスマホの持ち主は…俺じゃないんじゃないか?
漠然とではあるがそんな言葉が俺の頭の中に浮かんだ。
そう言えば娑裕美も変な感じだし…円さんとか來未子さんもなんだがちょっと変な感じだし…
やっぱり親友の森本と水戸に確認するしかないか。
ドキドキしつつもタッチペンを口にくわえてアドレス帳の森本のところをタップしてスピーカーホンで電話をしてみた。
時間が今…PM4時30分過ぎだから、森本は部活に行ってるはず。
呼び出し音が鳴る…
「は~い。勇人久しぶりだね~♡」
…こいつ誰だ?
「あぁ…久しぶり…だな、そっちは大丈夫か?」
「なぁにぃ?もうっ、僕は元気だよ?」
森本って一人称が俺と一緒だったはずなんだが…僕?
しかもなんとなくオネエっぽい話し方になってる感じが…
「あぁ…元気なら良いんだ。そうだ、俺やっと自分のスマホが使える様になったからとりあえず誰かと話をしたくて電話したんだけどお前今部活中だよな?」
「…」
あれっ?なんか反応が無くなった??
「なぁ森本?どうした?」
「…いや…勇人君…なんか乱暴な感じがしてちょっと怖かったから…ねぇ、何か嫌なこととかされたの?看護師さんに無理矢理襲われたりしたの?」
全身にサブイボ出た。
こいつ本当に森本か?あの神風大好きっ子だったパンツが見れるなら屋根の上から宙吊りにされても構わないって考えて女子更衣室の上の階から荷造りロープで吊られて腕から落ちて骨折って救急車で運ばれて女子から『エロ魔人』の称号を与えられた森本なのか?
今までの森本なら看護師にオムツプレイされたんだろ?エロい事されてうらやますぃ~なぁ~代われ!ぐらいの事を俺が声を出す前に言って来る様な奴のはずなのに…
「ねぇ勇人君?本当に大丈夫?なんなら僕の知ってる所に転院する様にお母様に聞いてもいいよ?」
…間違いない。こいつは俺の知ってるドエロ森本では無い。
「あー…そこまでは大丈夫かな?俺ほら今両腕を骨折してるだろ?だから色々世話してくれてる親切な看護師さんが居るから他の人にこれからまた同じ事をされるってのはさすがにな。」
「あ~…その…ごめんねこんな恥ずかしい事言わせちゃって。…嫌いにならないでね?」
…ごめんなさい。もう無理です。
とりあえず早々に電話を終えてテーブルの上に置いていたタッチペンを口にくわえて電話を切り…
俺は自分がとても疲れている事に気付いた。
どうも森本君は精神的に森本さんになってる様な感じがする。
なんとなく俺の記憶にある坊主頭だった森本君がドリルロールを装備している姿に変わってしまった。
とりあえず森本と水戸に電話をしようと思っていたのだが…どうしよう…
もし水戸まで森本と同じ様な反応を返してきたら俺…学校に行けなくなりそうなんだけど…
まぁでも他の男だった女っぽい名前に変わってる奴よりは電話し易いと言うか…
どうしよう…
俺が水戸に電話をするかどうかで迷っていたら気付いたら5時を過ぎていたらしい。
「は~い勇人く~んごはんの時間よぉ~♡」
來未子さんがいつも通りの感じで夕食を運んで来てくれた。
そして俺の横に座って普通に俺に箸を使ってご飯を食べさせてくれる來未子さん。
「勇人君どうしたの?なんか嫌な事でもあったの?」
なんか…來未子さんと2人っきりで居るのがすごく心地良いと言うか…
俺に対する気の使い方が來未子さんってちょっと男らしい感じがする様な…
「ねぇ來未子さん。來未子さんの好きな男ってどんな奴?」
來未子さんになんとなく気になっていた事を聞いてみた。
「なぁに?いきなりねっ、フフッ♪私の好きな男かぁ…まぁそうねぇ…勇人君みたいにエロい事しても引かずに一緒に楽しんでくれる人とかすごく好きよ?」
…なんとなくこの答えって男同士の答えって言うか…
俺は今まで女の子に好きなタイプを聞かれた事は無いんだけど…男同士でどんな子が好きかって話は何度もしてきたけど、なんとなくその時に言われたり言ったりした事を來未子さんが言ってる感じがする。
これって俺が考えすぎなんだろうか…
「どうしたの?今日はそんなに嫌な事があったの?なんなら初体験とかしてみちゃう?こんなおばさんでも良いなら入れさせてあげるよ?」
來未子さん確かまだ21歳って言ってたはずだけど…
「來未子さんは俺とするのって嫌じゃないの?」
「はぁ?…童貞の男の子とSEXするのを嫌う女が居るの?」
…來未子さんの言う事って…男と女を入れ替えたらまったく違和感無く受け入れられそうな言葉だよな…
『処女の女の子とSEXするのを嫌う男って居るのか?』
もしかしたらだけど…なんかそこらへんの感覚が変わってたりするって事なのか?
「そうそうお兄ちゃん、このスマホももう使わないよね?もらっても良いかな?」
娑裕美に言われて、新しいスマホを手に入れてチョット浮かれていた俺はそれをノン思考で了承してしまったのだが…
5年ぐらい前のスマホとか娑裕美はどうする気なんだろう?
さすがに最近のスマホ用に作られてるアプリ辺りはもうまともに動かないと思うんだけど…?
まぁでもあんな物で喜んでくれるなら安いものだ。そもそも娑裕美にあげたスマホは単にアドレス帳のバックアップの為に残していただけでここ1年ほどまったく開く事も無かったものだし。
話の終わった母ちゃんと娑裕美が帰って行って1人になった俺は、とりあえず娑裕美に買ってきてもらったタッチペンを使い、ベッドテーブルの上に置かれたスマホを操作してアドレス帳を表示させた。
全部で23人ほど登録してある。
その中に俺が間違いなく知ってるだろう名前で登録してあるのは森本と水戸だけで、その他の人は半分程度が娑裕美に見せられた時にチラッと見たニアミスファールチップな名前のたぶん女の子と…
「こいつらって多分だけど…クラスの女子だよな。」
一応記憶にある名前な気がするのだが、苗字は分かるんだが下の名前が分からない。
けど…伊藤、中村、吉田、山口、林、佐藤…たぶんクラスの女子だと思う。
…なんで俺のスマホのアドレス帳に女子の番号が登録してあるんだ?
ちなみに俺が自分のパソコンとリンクさせているブックマークに関してもなんだかちょっとおかしな感じになっていた。
『Pixive』とか『なろう』とか他にも色々ブックマークに登録してるのはあまり変わってなかったのだが、それでも『男らしさとは♡』とかってよく分からないホームページが登録してあったのはナゾだが…
そう、『Pixive』のお気に入りに登録していたエロ画像を書く人とかがまったく居なくなって風景画とか可愛い動物の絵を書く人とかがお気に入りに登録されていた。
そして、『なろう』でもそれは同じ様な感じだった。
他にも『アルファポリス』だとか『角ヨム』なんかもエロ小説を書いていた『ムンムン』さんだとか『なめこ汁』さんとかも消えていてなんだか…少女趣味な淡~~い恋愛小説みたいなのがお気に入り登録されていたりブックマークに入れてあった。
このスマホの持ち主は…俺じゃないんじゃないか?
漠然とではあるがそんな言葉が俺の頭の中に浮かんだ。
そう言えば娑裕美も変な感じだし…円さんとか來未子さんもなんだがちょっと変な感じだし…
やっぱり親友の森本と水戸に確認するしかないか。
ドキドキしつつもタッチペンを口にくわえてアドレス帳の森本のところをタップしてスピーカーホンで電話をしてみた。
時間が今…PM4時30分過ぎだから、森本は部活に行ってるはず。
呼び出し音が鳴る…
「は~い。勇人久しぶりだね~♡」
…こいつ誰だ?
「あぁ…久しぶり…だな、そっちは大丈夫か?」
「なぁにぃ?もうっ、僕は元気だよ?」
森本って一人称が俺と一緒だったはずなんだが…僕?
しかもなんとなくオネエっぽい話し方になってる感じが…
「あぁ…元気なら良いんだ。そうだ、俺やっと自分のスマホが使える様になったからとりあえず誰かと話をしたくて電話したんだけどお前今部活中だよな?」
「…」
あれっ?なんか反応が無くなった??
「なぁ森本?どうした?」
「…いや…勇人君…なんか乱暴な感じがしてちょっと怖かったから…ねぇ、何か嫌なこととかされたの?看護師さんに無理矢理襲われたりしたの?」
全身にサブイボ出た。
こいつ本当に森本か?あの神風大好きっ子だったパンツが見れるなら屋根の上から宙吊りにされても構わないって考えて女子更衣室の上の階から荷造りロープで吊られて腕から落ちて骨折って救急車で運ばれて女子から『エロ魔人』の称号を与えられた森本なのか?
今までの森本なら看護師にオムツプレイされたんだろ?エロい事されてうらやますぃ~なぁ~代われ!ぐらいの事を俺が声を出す前に言って来る様な奴のはずなのに…
「ねぇ勇人君?本当に大丈夫?なんなら僕の知ってる所に転院する様にお母様に聞いてもいいよ?」
…間違いない。こいつは俺の知ってるドエロ森本では無い。
「あー…そこまでは大丈夫かな?俺ほら今両腕を骨折してるだろ?だから色々世話してくれてる親切な看護師さんが居るから他の人にこれからまた同じ事をされるってのはさすがにな。」
「あ~…その…ごめんねこんな恥ずかしい事言わせちゃって。…嫌いにならないでね?」
…ごめんなさい。もう無理です。
とりあえず早々に電話を終えてテーブルの上に置いていたタッチペンを口にくわえて電話を切り…
俺は自分がとても疲れている事に気付いた。
どうも森本君は精神的に森本さんになってる様な感じがする。
なんとなく俺の記憶にある坊主頭だった森本君がドリルロールを装備している姿に変わってしまった。
とりあえず森本と水戸に電話をしようと思っていたのだが…どうしよう…
もし水戸まで森本と同じ様な反応を返してきたら俺…学校に行けなくなりそうなんだけど…
まぁでも他の男だった女っぽい名前に変わってる奴よりは電話し易いと言うか…
どうしよう…
俺が水戸に電話をするかどうかで迷っていたら気付いたら5時を過ぎていたらしい。
「は~い勇人く~んごはんの時間よぉ~♡」
來未子さんがいつも通りの感じで夕食を運んで来てくれた。
そして俺の横に座って普通に俺に箸を使ってご飯を食べさせてくれる來未子さん。
「勇人君どうしたの?なんか嫌な事でもあったの?」
なんか…來未子さんと2人っきりで居るのがすごく心地良いと言うか…
俺に対する気の使い方が來未子さんってちょっと男らしい感じがする様な…
「ねぇ來未子さん。來未子さんの好きな男ってどんな奴?」
來未子さんになんとなく気になっていた事を聞いてみた。
「なぁに?いきなりねっ、フフッ♪私の好きな男かぁ…まぁそうねぇ…勇人君みたいにエロい事しても引かずに一緒に楽しんでくれる人とかすごく好きよ?」
…なんとなくこの答えって男同士の答えって言うか…
俺は今まで女の子に好きなタイプを聞かれた事は無いんだけど…男同士でどんな子が好きかって話は何度もしてきたけど、なんとなくその時に言われたり言ったりした事を來未子さんが言ってる感じがする。
これって俺が考えすぎなんだろうか…
「どうしたの?今日はそんなに嫌な事があったの?なんなら初体験とかしてみちゃう?こんなおばさんでも良いなら入れさせてあげるよ?」
來未子さん確かまだ21歳って言ってたはずだけど…
「來未子さんは俺とするのって嫌じゃないの?」
「はぁ?…童貞の男の子とSEXするのを嫌う女が居るの?」
…來未子さんの言う事って…男と女を入れ替えたらまったく違和感無く受け入れられそうな言葉だよな…
『処女の女の子とSEXするのを嫌う男って居るのか?』
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