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航海の果て
しおりを挟むひな「……っ、はぁっ、はぁ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」
真菰「12時16分です」
産まれたはずの赤ん坊から産声は聞こえない。
ひな「ハァ、ハァ……赤ちゃん……は……?」
五条「大丈夫。今神崎先生が綺麗にしてくれてる……」
ひな「ハァハァ、泣いてない……なんで、泣かないの……」
声を震わせるひなの頭を撫でながら、ひなの額に額を重ねて、
五条「大丈夫大丈夫。すぐ元気に泣き出すから……」
と、ひなも自分も落ち着かせるように、ひなに自分に言い聞かせながら、
神崎「頑張れ~……ママもパパも待ってるよ~……」
宇髄先生の後ろに響く神崎先生の声に耳を澄ませる。
そして、永遠のような1、2分が経って、
"…………んぎゃあっ、おんぎゃあっ!おぎゃあ~!"
静寂を突き破る泣き声が響き渡った。
真菰「おめでとうございます!!元気な男の子だよっ!」
まこちゃんがとびきりの笑顔で涙を流しながら言い、
五母「ひなちゃん……グスッ、頑張ったわね。本当によく頑張ったわ……」
母さん、
五条「ひな、男の子だって。元気だって。ちゃんと泣いてる。ありがとう……っ、よく頑張った。本当に、よかった……えらかった……グスッ」
俺がひなに。
けれど、
藤堂「宇髄先生……」
藤堂先生の表情が険しく、宇髄先生と工藤先生が、
宇髄「輸液全開にしろ、輸血すぐにっ!」
工藤「はいっ!」
慌ただしいことに気がつく。
するとひなが、
ひな「ハァハァ……悠仁さん……寒い……」
ガタガタガタ全身を震わせて、
五条「ひな……?」
工藤「ひなちゃん、寝るなよ!寝たらダメ!!」
宇髄「出血が止まらん……」
藤堂「バイタルが……っ」
ひな「悠仁さ……」
五条「ひなっ……!?おいひな!?ひな!!」
ひなは瞼を下ろした。
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