ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

はな

文字の大きさ
73 / 253

未知の治療①

しおりを挟む


——翌日





藤堂「ひなちゃん、昨日眠れなかったよね。頭痛いとかない?」





朝の回診で眠れなかったことを藤堂先生に見破られてしまう。





ひな「大丈夫です……」





本当は泣きすぎたせいかズキズキしてるけど……





藤堂「今日の治療は15時からする予定なんだけど、しんどかったら無理せず明日にしようか」


ひな「大丈夫です。今日やってしまいたいです……」


藤堂「うん、わかった。そしたら、治療まではゆっくり休んで、できそうだったらやろうか。宇髄先生が迎えに来てくれるから、それまで寝ちゃってもいいからね」





と、藤堂先生は布団をかけて頭をそっと撫でてくれた。

わたしはそっと目を閉じてそのまま少し眠りについた。










そして、15時。

約束の時間になって、迎えに来た宇髄先生と一緒に産婦人科の処置室へ向かった。





宇髄「ひなちゃん、そしたら検査の時と同じように、またパンツ脱いで座って待っててくれるかな」


ひな「はい……」





宇髄先生にカーテンを閉めてもらったら、パンツを脱いでタオルをお腹までしっかりかけて椅子に座った。





宇髄「ひなちゃん準備できた?カーテン開けてもいいか?」


ひな「は、はい……」





返事をして、宇髄先生がカーテンを開けると、さっきまでいなかった蓮先生が。





ひな「え?蓮先生……?」


蓮「こんにちは。今日はひなのちゃん初めての治療だから、宇髄先生と一緒に入らせてもらうね」





蓮先生までいるなんて、わたしそんなに悪いの?

それとも、そんなに大変な治療なの……?



と考えてるうちに、





宇髄「ひなちゃん、そしたらベッド動かすからね。しっかり掴まっててな」





椅子が動き出して、もちろんあの格好に……。

開いた脚の間からは、宇髄先生がパチパチと手袋をする音が聞こえてくる。





怖い……もう家に帰りたいよ……

病室でいいから帰りたい……





タオルを握りしめながらそう思ってると、どんどん身体も震えてきて、





蓮「ひなのちゃん、脚震えちゃってるから深呼吸しようか。大丈夫大丈夫」





蓮先生が脚をさすってくれる。





蓮「怖い?」


ひな「はい……」





震える声で答える。





蓮「やっぱり怖いよね。これから何されるかわからないもんね。でもね、今からする治療はリラックスすることが1番大切なんだ。緊張しちゃうと思うけど、ゆっくり進めていくから頑張ってみよっか」





蓮先生って不思議な感じ。

きっともう40代後半でお父さんくらいなんだと思うけど、若々しくて明るくて"お兄ちゃん"って感じ。

すごく大人でかっこいいお医者さんだけど、お兄さんじゃなくてお兄ちゃん。

だからなのか、さっきまでの恐怖心も少し和らいできた。





宇髄「よし。そしたら治療始めよう。まずは、外側を少し触っていくからな。まだ中に指入れないから、痛くないからな。リラックスしてて」





と言って、





ひな「んっ……」





ビクッ……





宇髄先生はわたしのあそこにある突起物に触れた。





蓮「ひなのちゃん大丈夫だよ。力抜いてね~、リラックスするよ」





蓮先生は股の正面じゃなくて、わたしの脚の外側に立ってあそこを覗いてる。

ずっと脚に手を置いてくれてて、わたしが強張ると脚を優しくさすってくれる。





ひな「んっ……ん……っ、んっ……」


宇髄「ひなちゃん、今触ってるところはクリトリスって言うぞ。今どんな感じするかな?」





クリトリスっていうんだ。

そんなところに名前がついてたなんて知らなかった。

わたしが医者になるためにこうして教えてくれてるのかな?



宇髄先生は優しく円を描くようにわたしのクリトリスを触ってる。

ただ、どんな感じって言われても、恥ずかしくて感覚とかよくわからない……。





ひな「さ、触られてる感じ……?」


宇髄「ははっ。今触ってるからな」





そ、それはそうか……。





宇髄「ジンジンしたりとか、なんとなく気持ちいいっていう感覚はない?」


ひな「うーん……」


宇髄「まだよくわからないかな。そしたらもう少し続けるな」





と、宇髄先生はクリトリスを優しく触り続ける。

痛みはないせいか、緊張や恐怖心はほとんど無くなってたけど、恥ずかしさだけはずっと消えなくて、わたしはそっと目を閉じた。





宇髄先生に、蓮先生にも……

あそこ見られてて、触られてて、恥ずかしいな。

検査の時は宇髄先生座ってたのに、今日は立ってるから顔も見えてるし。

こんなに恥ずかしい治療いつ終わるんだろう。

早く終わって欲しい……。



そういえば、さっき宇髄先生がジンジンしない?って聞いてたけど、なんとなくジンジンしてきた気がする。

なに?この変な感じ……。

それに、なんだか身体がお腹の辺りから熱くなってほてる感じもする。





さっきまで消えてた恐怖心が少し戻ってきて、わたしは閉じてた目をまたそっと開いた。





ひな「ハァ……ハァ……んっ……ん、ハァ……ハァ…………」


蓮「ひなのちゃん、触られてるところジンジンしてきたかな?ちょっと身体熱くなってきたね」





目を開くと蓮先生の優しい声がした。



なんでジンジンしてきたってわかったんだろう……?





ひな「なんか……変な感じが……ハァ……ハァ……」


蓮「変な感じするね。でも、変な感じしてきたら治療がうまく行ってる証拠だから、心配しなくて大丈夫だよ。もう少し続けるから、このまま感じててごらん」





蓮先生が言うと、クリトリスを触る宇髄先生の指の動きが少し早くなって、





ひな「んぁ……っ」





ほんの一瞬だけ、

"ビリッ"

と身体に電気が走る感じがした。





今の、なに……?

突然つま先から頭まで一気にビリッて……

わたしのあそこもなんかジュワッてなったし……



それと、さっきから息がハァハァする。

息がというより、なんか気分からしてハァハァって感じ。

変な声も出ちゃって恥ずかしい。





もうなにが起きてるのかわからなくて、そろそろパニックになってきた。


しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

月弥総合病院

僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?

すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。 お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」 その母は・・迎えにくることは無かった。 代わりに迎えに来た『父』と『兄』。 私の引き取り先は『本当の家』だった。 お父さん「鈴の家だよ?」 鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」 新しい家で始まる生活。 でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。 鈴「うぁ・・・・。」 兄「鈴!?」 倒れることが多くなっていく日々・・・。 そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。 『もう・・妹にみれない・・・。』 『お兄ちゃん・・・。』 「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」 「ーーーーっ!」 ※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。 ※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 ※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。 ※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

処理中です...