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嫌いな治療
しおりを挟む*ひなのside
——数ヶ月後
今日からついに3年生。
体育館での始業式、校長先生の話を聞きながら、
高校生活最後の1年か……。
わたし、もうLJKなんだな。
毎日大切に過ごさないと、あっという間に終わっちゃいそう。
なんて、すでにしみじみと。
クラスはもちろんAクラス。
そして、あの夏樹くんも今年はクラスメイト。
2年間でEからAまで成績伸ばすなんて、夏樹くんって意外とすごい。
始業式の後は、この3年間、始業式の日恒例となった定期健診へ。
藤堂「ひなちゃん、こんにちは」
ひな「こんにちは」
お腹も喘息も治り、いつもの日常に戻ったわたしの経過は至って順調。
天罰が下った後、あんな痛い治療なんて2度とごめんだと、生理のこともお腹のことも正直に話すようになった。
と言っても、月に一度の定期健診で藤堂先生にお腹を触られるようになっちゃったし、五条先生の監視の目も厳しくなったから、騙しも隠しもできなくなったというのが実際のところだけど。
それでも、少しでも気になることがあればちゃんと先生たちに伝えてる。
そんな今日も、
藤堂「ひなちゃん、次お腹触っとこうね。ベッドに横になって」
ひな「はい」
ベッドの上で仰向けになり、
藤堂「……うん、大丈夫そうだね。起きていいよ」
と言われたものの、
ひな「そういえば、あの最悪な治療の後すぐ生理来たけど、それからまた来てないから少し不安です……。今はなんともないけど、そろそろ2ヶ月くらい経つし」
って、藤堂先生に話した。
そしたら、
藤堂「最悪って、さすがのひなちゃんもあれには懲りたか(笑)」
ひな「だって、本当にすっごい痛かったから……」
藤堂「ははっ。まぁ、こうしてしょっちゅう話してくれる方が僕たちは助かるよ。生理がまだなこと、宇髄先生には一応伝えとくね」
と、藤堂先生から宇髄先生へ伝えられて、今度ちょっと診せてということに。
そして数日後、宇髄先生の検査を受けに来た。
宇髄「んー……問題はないけどなー」
問題はない……けど?
宇髄「少し溜まってはいるけど、このくらいなら近いうちに生理が来れば大丈夫だ。でも、次いつ生理来るかわからないからな……今溜まってるのだけ出しとこうか」
えっ?
ひな「いや、治療しなくても生理が来れば大丈夫なんですよね?」
宇髄「うん。生理が来たら一緒に出て行ってくれると思う。が、生理が来なかったらひなちゃんの嫌いな治療になる」
ひな「その嫌いな治療をしたくないので、生理が来るのを待つ方が……」
宇髄「待ってダメだった時のこと考えてるか?」
ひな「……っ。だって、この前あんな痛い思いしたのにあの後すぐ生理来たんですよ……?あと1週間待てば治療しなくてよかったのに」
宇髄「あれはどっちにしろ治療しないとダメだったぞ。炎症起こしてたんだから」
ひな「うぅ……。で、でも今回は……」
宇髄「ひなちゃん。今日しておけば少しの治療で済む。でも、もし生理が来なかったら、ひなちゃんをいっぱいイかせることになるんだ。いいのか?」
なっ……!!
そんな言い方しないでよ……。
宇髄「それも、イって気持ちよかったで済めばいいけど、また痛いことしないといけない可能性だってある。どうする?それでも生理が来るのに賭ける?ひなちゃん次第だ、どっちでも構わんぞ」
と言われた結果、
ひな「んぁ……っ、ん……ハァハァ……んんっ……んぁっ……」
結局、その場で治療を受けることに。
宇髄「ひなちゃん気持ちいいか?」
宇髄先生、気持ちいいかどうかなんて聞かないでよ。
わたしのあそこもうヌルヌルしてて……
声も出ちゃって、息も上がっちゃって、わたしが感じてるってわかってるよね?
恥ずかしいよ……
ひな「……んぅ……ぁ、ん……っ……ハァハァ……聞かないで……」
宇髄「ということは気持ちいいんだな。まぁ、聞かなくても身体が教えてくれてるけど。ほら、ひなちゃん自分でわかるだろ?ひなちゃんのここ、もうヌルヌルだぞ……?」
と言って、わたしのあそこから溢れたそれをわざとクリトリスに塗りつける。
ひな「んぁっ……!! ぁっ……んんっ……ハァハァ、んぁ……っ」
早く検査したおかげで溜まってる量も少ないから、今回の治療は分泌液がある程度出たらそれでいいんだって。
無理にイク必要もないって。
だけど……
ひな「んんっ……ぁ……、んぅ……んん……ハァハァ」
宇髄「ひなちゃん、そんな腰動かしてどうした。イキそうなら我慢せず好きな時にイってもいいぞ」
……っ。
こんなの恥ずかしくて認めたくないのに、すごくイキたい……。
前は怖かったのに、今は恐怖心よりも気持ちよくなりたいっていう気持ちが、明らかに勝ってしまってる。
ただ、そんなこと言えるわけもなく……
ひな「ハァハァ……んんっ……、ぁ……んぁ、っ、ハァハァ」
宇髄「んー?ひなちゃんイクの我慢してる?イっていいんだぞ」
ひな「フリフリフリ……」
宇髄「ふーん、そうか。じゃあ、今日はこれで終わりにしとこう」
……え?
ひな「ハァハァ……宇髄先生……?」
宇髄「ひなちゃんお疲れ様。もう十分出せたからな。今日はこれでおしまい」
おしまい……?
ねぇ待って、そんな突然やめないで……。
わたしまだ……わたし本当はイキたくて……
突然やめられても、わたしのあそこがまだ終わらないでって……
こんな中途半端にやめられたらどうしていいかわからない。
消化したくてもできない、身体がムズムズとするこのもどかしさを早くなんとかして欲しい。
そう思ったら自然と、
ひな「宇髄先生……イキたぃ……ハァハァ」
と、それも半ば懇願するように言ってしまった。
すると、
宇髄「ひなちゃん、身体はいつも正直なんだけどな。ひなちゃん自身はまだ正直になりきれてないな」
ひな「え……?」
宇髄「なんで最初からもっと素直にならないんだ。ひなちゃんのここ、ヒクヒクヒクヒクしてるんだけど」
宇髄先生はあそこの中に指をスッと。
ひな「んぁぁ……っ!!」
宇髄「イキたくて仕方ないことくらい見てればわかる。だからイっていいよって言ったのに我慢して首振って、やめられたら苦しいのわかってるだろ?それとも、いじめられたかったのか?」
って言いながら、わたしが1番苦手な……いや、1番感じるところを的確に刺激され、
ひな「んぁっ……ハァハァ……んん、っ……んぁっ!」
宇髄「ほら、ここ気持ちいいな。ひなちゃんの好きなとこだ、ここ触られると我慢できないな」
あっという間に……
ひな「んぁ……っ、待って、やめて……イ……イッちゃう……」
宇髄「イキたいって言ったのにやめないぞ。ほら、イキたいんだからもう我慢しないの」
ひな「あっ、ダメっ……速くしない……っで……」
宇髄「ダメじゃない」
ひな「んぁっ……!ダメ……んぁ、んんっ……あ……イ、んんっ……イ、イ……宇髄先生っ……」
宇髄「ん、いいぞ。ほらイって……」
ひな「……っ、んんっ……んぁ……イ……っ、……イ、イクっ……んぁぁぁあ!」
ビクビクッ…………ハァハァ……ハァハァ……
ビクッ……ハァハァ…………
宇髄「……なちゃーん。ひなちゃーん」
ハァハァ……、ん……。
イった後はいつもこう。
頭がふわふわして身体が脱力する。
無重力空間にいたり、海に沈んだり、いつも表現したくなる感覚は色々。
今日は雲の上に乗って空を漂ってるみたいだった。
ふわふわふわふわ、雲の上でただ風に流されてたら宇髄先生の声がして、目を開けると無事に戻って来れたという感じ。
ひな「ハァハァ……ハァハァ……」
宇髄「ひなちゃん大丈夫か?呼吸苦しくない?」
頭がまだぼーっとして、いまいち焦点の合わない目に、聴診をする宇髄先生が映る。
ひな「コクッ……」
宇髄「ん。治療久しぶりだったな、よく頑張った。眠いか?」
うん、眠い……。
まだ頭と身体が重くて動かせない。
ひな「コクッ……」
宇髄「そしたら少し休んで帰ろうか。椅子だけ動かすな。また起こすから寝てていいぞ」
と言われ、椅子がフラットになって、そっとタオルケットを掛けてもらい、わたしはもう一度目を閉じた。
***
五条「……な。……ひなー」
ん……
どのくらい寝てたのかわからないけど、トントンと肩を叩かれて、目を開けると五条先生だった。
ひな「五条先生」
五条「気分どうだ?まだぼーっとするか?」
ひな「ううん、大丈夫です」
五条「ん。治療頑張ってえらかったな。一緒に帰るぞ」
今日は土曜日。
学校は休みで、五条先生は確か18時に上がるって言ってた。
検査を受けにきたのが昼一で、その1時間後には治療を始めた。
それから治療は1時間くらいしてたとして……
3時間くらい寝てたのか。
相変わらずよく寝るな、わたし。
ひな「お腹空きました」
五条「は?腹減った?」
ひな「コクッ」
五条「治療してぐったり寝てたかと思ったら、起きてすぐそんな事言えるようになったのか(笑)」
まったく、お前は。
って、心の中で言われてるなって思いつつ、五条先生が笑ってくれるのがなんかうれしくて、
ひな「へへっ」
笑って見せたら、
ぽんぽん……
って、してくれた。
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