ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

医大生、新たな出会い①

そして、1ヶ月後。





ひな「五条先生、どう？変じゃない……？」


五条「んー、やっぱりまだちょっとでかいけど……まぁ変ではない」





4月1日。

今日はノワール国際医科大学の入学式。

晴れて大学生となる今日は、五条先生に買ってもらったxxsサイズのスーツをピシッと着てみたけど、やっぱり少し大きかった。



このスーツを買ったのが1ヶ月前。

お店にあった1番小さいサイズでも大きくて、五条先生はオーダーで作ってもらおうって言ってくれたけど、そんなの高くて申し訳ないから、スーツに体を合わせる！ってこれを買ってもらった。



身長147cm、体重33kg。



身長は止まっちゃったけど、ボロボロだったあの頃からすれば、我ながら随分大きくなったと思う。

それに、体重は今もちゃんと増え続けてる。





ひな「頑張って太ったのにな……」





スーツを買う前は32kg。

1ヶ月で1kg増やしたものの、1kgじゃピッタリにはならなかった。





五条「やっぱり、あと2kgは太らないとな」


ひな「藤堂先生も35kg超えるようにって」


五条「だろ？でも、ひな頑張ってよく食べてるし、大丈夫、すぐ増える」


ひな「そうかな？」


五条「あぁ。ただ、今日から環境や生活リズムは変わるから、体調崩さないように気をつけろよ。無理しないようにな」


ひな「はい」


五条「ん。そしたら行こう」





と、五条先生に大学まで車で送ってもらい、





五条「ひな」


ひな「うん？」


五条「入学おめでとう。6年間、しっかり学んで、しっかり楽しむんだぞ」





ぽんぽん……





ひな「……はいっ// いってきます！！」


五条「いってらっしゃい」





と車を降りて、わたしはノワール国際医科大学の門を潜った。