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性活指導①
しおりを挟む——1ヶ月後
4月に入り、わたしは大学4年生になった。
4年生になったわたしは、とにかく必死で勉強した。
元々留学で取る予定だった1年分の単位をこの前期の期間で補うために、4年生の講義に加えて3年生の講義も特別に受けさせてもらい、選択科目も人よりたくさん取った。
本当に目が回りそうな毎日で、病院通いも週1回に増えてしまったけど……
それでも、こうして大学に通って勉強できることが、今は幸せでしかない。
そんな、ある日。
んん……。
身体は寝てるけど、脳が先に起きかける。
感覚的にはまだ朝も早い感じ。
アラームが鳴るまで寝よう……
と、少し布団を掛け直すようにモゾモゾすると、昨日寝る時にいなかったはずの五条先生が隣にいることに気づく。
五条先生、夜中に帰って来たんだな。
全然気づかなかったや。
……ふふ、五条先生がいるのうれしっ。
まだ目も開かないぼーっとする意識の中、五条先生にすり寄って、そっと体に腕を回してみる。
すると、
ん?なにこれ?
手に何か硬いものが当たった。
ん?
あれ、本当になんだろう……骨?
何かのゲームで箱の中身を当てるように、手のひらで謎の物体を探ってみる。
初めは骨かと思ったけど、どこの骨かもわからないし、どうも骨ではない模様。
うーん……。
しばらくそれを探っていると、何やら硬いものの先にフニフニした部分が。
ん?
なんか、ここはプニってしてる。
うーん?なんだろこれ。
んん~?
……なんか、ぬいぐるみ?
と、半分寝ながら一生懸命考えていると、
ドキッ……
も、もし……かし……て…………
自分が触っているものが何モノかということに、徐々に脳が覚醒してくる中で気づいてしまった。
すると、
五条「ひな……?」
ビクッ……!!?
五条先生が起きてしまい、謎の棒を掴んで固まるわたし。
五条「ひな、お前、今何してた……?」
言われて、背筋どころか全身が凍りつく。
五条「ひな。今、お前何してる……?」
もう一度、今度は低い声で言われ、
五条「おい、起きてるだろ。返事しろ」
ひな「ハ、ハイッ……」
裏返った声で返事をすると、五条先生に棒を握る手を掴まれ、五条先生がわたしの上に覆い被さり、
五条「ひなちゃん、どこ触ってたの?ん?」
と……。
五条先生……これは、絶対バレてる……。
でも、触っていたのがアレで間違いないのなら、とても正直になんて……
ひな「んん~……何のことぉ……?」
五条「芝居下手か。もう完全に起きてるだろ、寝ぼけたフリするな。目開けろ」
ギクッ……
あわよくば誤魔化せないかと、むにゃむにゃ寝起きのふりをしてみたけれど、無事撃沈。
五条「おはよう、ひな」
目を開けると、顔の真上に五条先生の顔。
ひな「オハヨウゴザイマス」
ひとまずご挨拶を返すと、
五条「さっき、どーこ触ってたの?」
ひな「え、えっと……」
五条「なぁ、ひなちゃん。俺、夜中に帰って来てまだ5時だ。ぐっすり寝てたのに2、3時間で起こされた。惚けても無駄だぞ。で、どこ触ってた?」
ひな「ほ、骨?……かな?」
五条「ふーん。じゃあ、質問を変えよう。どんな感触だった?」
ひな「えっと……か、カタカッタです」
五条「それだけか?」
ひな「プニプニした部分もあった気がします……」
五条「じゃあ、次の質問。男性器は興奮するとどうなりますか?」
……っ!?
ひな「か、かたくなります……」
五条「正解。じゃあ、興奮する以外にも硬くなる時があります。それはいつでしょう」
……っ!!
ひな「あ、あさ……」
五条「はい。では、その現象のことをなんと言いますか?」
ひな「ぁ、アサダチ……」
五条「ん?なんて?はっきりと。」
……っ///
ひな「ぁ、あさだち……っ///」
五条「……正式名称は?」
ひな「へっ?」
正式名称??
五条「テスト出るぞ」
ひな「え?テ、テスト?えっと、えと……っ」
五条「夜間陰茎勃起現象」
ひな「……初めて聞きました……」
五条「だろうな。別に習うもんじゃないだろ」
なっ……!?
テスト出るって言ったのに……!
五条「そしたら最初の質問に戻ろう。ひな、お前どこ触ってた?」
ひな「それは……ご、五条先生の…………ご、ごめんなさい……っ!」
恥ずかしくて布団の中に潜りたい。
でも、五条先生に覆い被さられてるから隠れられず。
五条「はぁ……。ひな?」
ひな「さ、触るつもりはなかったんです……っ。ただ、隣に五条先生がいたからうれしくて、くっつきたかったというか、こっそりギュッてしたつもりが硬いものがあって、でも寝ぼけててよくわからなくて、本当にごめんなさい……!」
言い訳なのか何なのか、とにかくものすごい早口でしゃべった。
すると、
五条「ひーな、落ち着け。別に謝ることじゃないから。むしろ俺は……とにかく全然気にしてない。それより、驚かせて悪かった。びっくりしたよな」
って。
ひな「えっ……?」
五条「俺も気を付けるから、朝勃ちのこと知ってるなら、ひなも朝方は気を付けてくれ。これは男の生理現象だから、悪いがコントロールするのは無理だ。だから、今日みたいに不意に触らないように、な?ひなを怖がらせたくはないし、ココはまだ……ひなが大丈夫と思ってからでいいから」
ぽんぽん……
五条先生……
五条「まだ起きるには早いだろ。時間まで寝よう。俺も寝るから。ほら、おいで」
そう言って、再び横になり腕枕をしようとする五条先生。
だけど、わたしは……
ひな「待って」
五条先生のお腹の辺り、弛んだ寝巻きをキュッと掴み、
ひな「五条先生……わたし、怖いと思ってない」
五条「ひな?」
ひな「だから、その……わたし、五条先生の……
見てみたい……です」
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