りさと3人のDoctors

はな

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わたし感じちゃうから…

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家に帰ってりさはずっと治療のことを考えてしまい、夜勉強していても集中できずにいた。





りさ「ダメだ。全然集中できないよ……」





りさは一旦ペンを置いて、ソファーに座り込む。

あの不思議な感覚はいったいなんなのか、痛いわけではないし、嫌な気分もしない。そうなると、やはり病気なのではないかと不安になったりさは、ケータイで調べてみることにした。





りさ「なんて検索したらいいんだろ……」





検索ワードが思いつかず、とりあえず思うままに入力してみる。





"治療 指 変な感じ"





あれ?なんか違うな……。





思うような検索結果が出てこず、りさは少し考えて"膣"と打ってみた。

すると、予測候補に"膣 指 痛い"と出てきたので検索してみると、りさの症状や治療内容が書いてある記事がたくさんヒットした。





これ、わたしと一緒だ……。

わたしみたいに手術した人も治療受けてる人もいるんだ。





いくつか記事を読みながら、りさは自分と同じような人がいることを初めて知って少し安心していると、治療の体験記が書かれたブログに目をとめた。





******


治療が進んでくると違和感を感じるかもしれません。

が、安心してください!

それは、快感を得られはじめているサインですっ☆

私たちのようにあそこが狭くて硬いと、普通の人より感じにくいことも多いですが……

主治医が上手なのか、あなたはラッキーですね♡



最初はよくわからない感じで戸惑いますが、これは処女なら皆同じっ!乗り越えた先には気持ちよさが待ってるので、怖がらずに治療を続けてみましょう。

また、感じるようになることで、愛液が出て指の挿入がスムーズにできるようにもなります。

ここまでくれば、男性器の挿入も可能になって治療を卒業できる人もいるんですよ!



ただ、このあたりは人それぞれなので、主治医の先生と相談しながら焦らず治療を続けてくださいね。



それからもうひとつ。

みんなが疑問に思ってるであろうことをお答えします!

Q.治療で指を入れてほぐされるのって…?

A.はい!やってることはぶっちゃけHとほぼ同じですっ☆

でも、本当のHは愛があるしもっと気持ちいいので、あくまで治療は治療なんですけどね。
まぁこんなこと言っちゃうと治療が嫌になる人もいるかもしれませんが、治療は大切なので頑張ってください☆彡

わたしは2年間治療して、Hも問題なくできるし、出産も自然分娩でできました♪


******










りさ「…………嘘……」





治療で感じた違和感は、女性の身体が感じる快感のこと。

そして、これからもっともっと気持ちよくなっていく。

治療とはいえ、いや、治療されるのが大好きな蒼だからこそ、りさはこんな形で覚えてしまって、気持ちよくなってしまうのがショックで、しくしく泣きはじめた。










コンコンコン——





蓮「りさ~、ただいま!蒼兄もいるよ……って泣いてる?」


蒼「りさどうしたの、なんで泣いてるの……」





りさがひとり泣いていると、タイミング悪く家に帰ってきた蒼と蓮が部屋に来てしまった。

ソファーで泣くりさをみて、蒼はりさの隣に、蓮は反対側の肘掛けのところに腰掛けた。





りさ「ぅぅ……もう治療したくない……ぐすん」


蒼「どうして?今日の治療のことなら気にしなくていいから……」


りさ「ぐすん、ぐすん……もうしたくないのっ……」


蓮「なんでしたくないの……ちゃんと教えて?」


りさ「だって……ぐすん。だってわたし感じちゃうから……。先生に指入れられて変な感じになるのって、わたし感じてるんでしょ?これからどんどん気持ちよくなっていくって、先生も知ってたんだよね……。わたし、治療で先生にこんなエッ……こんな治療もうしたくない……っ」





りさの言葉に、蒼も蓮も耳を疑った。

昼間話をしていたところなのに、あまりにも早くりさが気づいてしまったようで、2人は顔を見合わせる。





蓮「りさなんで急に……なんか自分で調べた……?」





蓮がりさの膝の上のケータイに目を向けると、りさは頷いた。





りさ「病気だったらどうしようと思ったから……」


蓮「どんなこと書いてたの?にぃにたちに見せて?」





りさはさっき読んだブログの記事を膝の上で表示させ、蒼と蓮が画面を覗いて読んだ。





蓮「……なるほど、間違ってないけど、Hとか書いてあるからか」


りさ「もう治療やだ……ぐすん」


蒼「りさ待って……先生とちゃんと話しよう」





そう言って、蒼は泣いて俯くりさをぎゅっと抱きしめた。

りさが今ショックなのは蒼もわかってる。

性の話というのは、初めて見聞きする時、誰しもショックを受けるものだ。

ただ、普通の人と違ってりさは治療をしないといけない。

ゆっくり大人になるにつれてそういうこともわかってくる、なんてことは言ってられず、どうしても今乗り越えてないといけなかった。





蒼「りさ、このままでいいから先生の話聞いて?」


りさ「……ぐすん」





りさは泣くばかりで反応がないものの、蒼はきちんとりさに話をする覚悟を決めて、りさを抱きしめたままゆっくりと話始めた。





蒼「りさが言ったとおり、治療で変な感じしちゃうのは、りさが感じてきてるからだよ」


りさ「……っ」





りさは恥ずかしくて、真っ赤にした顔を蒼の胸に押し当てる。





蒼「でもね、りさ。気持ちよくなることは、ちっともおかしいことじゃないし、恥ずかしいことでもない。りさには伝えてなかったけど、治療が進めば徐々に感じるようになるし、それだけ治療が上手くいってるってことなんだ。でも、突然今までと違う感じがするようになってびっくりしちゃったな。ちゃんと話しとけばよかったのに、ごめんな」


りさ「けど治療なのに……治療なのに感じるなんて変じゃない?続けなきゃダメなの?」


蒼「うん。変じゃない。だって、先生が気持ちよくさせてるんだから……っていうと語弊があるな……。りさは処女膜が狭くて硬くて、ずっと指入れるの痛かったでしょ?りさくらいの子だと、みんな指入れたら感じて当たり前なのに、りさはこれまで痛いのたくさん我慢しないといけなかった。やっとまわりの女の子と同じようになってきたんだよ。むしろ、大人になって好きな人と気持ちよくsexするためにも、感じるようにならなきゃいけないの」


りさ「で、でも……わたし恥ずかしい……ぐすん」





蒼の話を聞いてまだまだ泣き続けるりさに、今度は蓮が声をかけた。





蓮「りさ~。もう泣かないで。恥ずかしくてできないなら、にぃにが代わりに治療しようか?そのかわり、にぃにがしたらもっと感じちゃうと思うけどな~。そういうの上手だから」





蓮は蒼に抱かれるりさの頭にぽんっと手を置いて意味深に答える。





蒼「おい、蓮」





蒼はこんな時になにを言い出すのかと、若干声を低くして蓮を睨むが、りさは蓮が言ったことがどういう意味かもちろんわかっていない。





りさ「にぃにでも恥ずかしいよ……そういう問題じゃなくて……そういうのは、その、好きな人とエッ……えっちを……したときに初めて感じたりしたかったの……」


蓮「りさ?だから、蒼兄に治療してもらってるでしょ?まだエッチしたことないりさが少しでも安心できるように、りさの1番好きな蒼兄に」


りさ「……っ!!」





そんなこといったら蒼に気持ちがバレてしまう。

りさは慌てて蒼から体を離して蓮を見るが、蓮はにこにことしらばっくれている。

りさはそっと蒼の方へ顔を上げて、蒼を見つめた。





蒼「りさ、ごめんな。治療で感じちゃうのはたしかに恥ずかしいかもしれないけど、りさはこれからもしばらく治療続けていくのにずっと痛いのも嫌でしょ?毎回の治療が気持ちいいと思えるようになって、治療がつらくなくなれば、先生もうれしいんだけどな」





先生、気づいてない?

わたしの気持ちバレてないのかな……?

わたしが頑張れば、先生はうれしいの?





りさ「……がんばる」





心苦しそうに笑顔を見せる蒼に、りさもこれ以上蒼を困らせたくなくて、気持ちがバレてしまうのも嫌で、治療とsexは別物だと自分に言い聞かせた。

ただ、一度は頑張ると答えたものの、りさの中にはまだモヤモヤが残っていた。


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