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治療で感じてる…?
——数日後
治療室のベッドの上で、りさは蒼を見ながらドキドキしていた。
この前見てしまった蒼の裸を思い出し、あの時の蒼と目の前の白衣姿の蒼とのギャップに、やられてしまっている。
蒼「よし、りさ始めていくよ」
りさ「はい……//」
蒼の笑顔に思わず照れてそうになる。
蒼「まずはいつも通り1本だけだからね、それじゃあ力抜いて~……」
りさ「んっ……」
治療が始まって約2年。
途中でいろんなことがあったものの、りさの処女膜は性行経験のない一般的な女の子くらいの状態になってきて、痛みもだいぶ少なくなってきていた。
そして、痛みが少なくなり余裕が出てきたりさは、あそこの中に感覚も生まれてきて、指の動きもだんだん自分でわかるようになり、徐々に感度が研ぎ澄まされていっていた。
先生の指が入ってきてる……。
体は鍛えられてるのに、手はスラッとして綺麗なんだよね。
前はあんなに痛かったのに、最近はスーッと指が入ってくるのがわかる。
はぁ、先生に指入れられるのドキドキする……って、なに考えてるの……っ。
そんなことをぼーっと考えていると、りさの意識はどこかに行っていたが、ふと我に帰ったとき、蒼の指はちょうど奥まで入り切るところだった。
りさ「ぁ……んぁぁっ…………っ」
考え事しながらふわふわ感じていた蒼の指が、急にリアルに感じたせいでりさは変な声を出してしまった。
蒼「りさ、痛かった?」
りさ「ぃや、い、痛くなぃ……ごめんなさい、ちょっと考え事してて……」
びっくりした……
今のなんだろ。なんか指がスルッと、いや、ぐっと、いや、ぬるっと……
とにかく、感じたことないような変な感じだった……
蒼「りさ続けて大丈夫?」
りさ「うん、平気……」
言わずもがな、りさはさっき完全に感じていたのだが、まだ感じるということ自体をりさはわかっていない。
ただ、なんとなく蒼にバレてはいけないような、恥ずかしい気持ちはあった。
蒼「そしたら、2本にするとまた痛いと思うから、先にこのままほぐしていくね。指動かすから痛かったら教えて」
そういって蒼がりさの中を優しくほぐし出すと、りさはよくわからない変な感じに襲われた。
りさ「んんっ……ぁ……んっ……」
なんだろ、なんか変な感じする……。
なんで?なんかわたし変なのかな……?
なぜだかわからない、これまで感じたことのない感覚に、りさは少し怖くなってきた。
だが、同時に体はどんどん感じ始めているせいか膣がきゅっと締まり始めた。
りさ「せ、先生……なんか……っ」
蒼「ちょ、りさそんな締め……」
りさは自分の意思に関係なく、どんどん体に力が入ってしまい、膣も締まってきつくなっていくのがわかって、パニックになり始めた。
りさの中がどんどん締まるので、さすがに蒼もびっくりして"締めるな"と言いかけたものの、りさにはどういうことかわかるわけがないと言葉を選び直した。
蒼「りさ?今ね体にすごく力入っちゃってるから、深呼吸してごらん」
力が入ってるのはりさもよくわかってる。
ただ、りさは自分でコントロールすることなんてできず、ついに泣き出してしまった。
りさ「はぁはぁ、先生怖い……助けて……ぅぅ、ぐすん」
蒼「りさ大丈夫。大丈夫だから落ち着こう。指抜くよ」
りさ「んぁっ……」
指が抜けても、りさは泣きながら肩で息をし続けた。
りさ「はぁはぁ、ぐすん、ぅぅ……」
蒼「ゆっくり呼吸して。そうそう、それでいいよ。大丈夫大丈夫」
蒼はりさの横に立って肩をさすり、りさが落ち着くのを待った。
りさ「……ごめんなさい、先生。わたし、なんか変な感じして、体が勝手に変な感じで……」
蒼はりさが感じていることはもうわかっていたが、りさにどう伝えていくか、どうしたら安心して普通のことだと理解させられるか悩んでいた。
蒼「りさ、こういう日もあるから気にしなくて大丈夫」
りさ「先生、わたしなんかまた悪い病気?」
りさは不安そうな顔で蒼に聞いた。
蒼「病気じゃないよ。ちょっと今までと違う感じがするのは、治療がうまく行ってる証拠だから大丈夫。今はよくわからなくて怖いかもしれないけど、慣れてくれば大丈夫だから、ね」
感じてることを大真面目に相談するまだまだ純粋なりさに、蒼はストレートに伝えることがこの時はできなかった。
蒼「そしたら今日はおしまいにしよっか。診察室にいるから着替えておいで」
りさ「はぃ……」
とはいえ、先生の裸を見て、下着も見られて、昨日は蒼が寝るまでいてくれてラッキーだと持ち直したのに、今日は治療がうまくできなくてと、りさは着替えながらもずっと落ち込んでいた。
蒼に嫌われたかもしれないと、診察室に戻ったりさは泣きそうな顔で蒼を見つめた。
りさ「先生、わたしのこと嫌いになってない?」
蒼「りさ~……先生、りさのこと嫌いになるなんてことないから、もうその質問は禁止。な?」
またりさにこの質問をさせてしまった。
蒼は切ない顔でりさの頭を撫でた。
治療が終わると、りさは蓮に家まで送ってもらった。
車の中で俯いたまま一言も話さなかったりさに、蓮は治療でなにかあったのだと思ったが、りさを家に送ったあと病院へ戻らないといけなかったので、何も聞かず送り届けた。
蓮「りさ、荷物持てる?」
りさ「うん……」
蓮「にぃに、今夜は帰ってくるからね。蒼兄も帰るよ」
りさ「うん……」
りさは振り返ることもなく家に入ってしまった。
***
りさを送って医局に戻った蓮は、蒼に治療のことを聞いた。
蓮「蒼兄、今日の治療なんかあったの?りさ、車の中で一言も喋らず俯いてたんだけど……」
蒼「りさ気にしてるのか……。実はりさ感じるようになってきたんだ。でも、りさはまだよくわかってなくて、変な感じがするって今日途中で治療できなくなったから、それで落ち込んでるんだよ。気にしなくていいって言ったんだけど……」
蓮「そういうことか。けど、ちゃんと感じられるのはいいことだし、りさもそのうちわかってくるでしょ。まぁ、わかった時にりさの場合は混乱しそうだけど」
蒼「そうなんだよな……」
りさが感じるとはどういうことかに気づいたとき、もう治療は嫌だと言い出すかもしれない。
そんな先生たちの嫌な予感は、思いのほかすぐに当たることになった。
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