55 / 77
治療で感じてる…?
しおりを挟む——数日後
治療室のベッドの上で、りさは蒼を見ながらドキドキしていた。
この前見てしまった蒼の裸を思い出し、あの時の蒼と目の前の白衣姿の蒼とのギャップに、やられてしまっている。
蒼「よし、りさ始めていくよ」
りさ「はい……//」
蒼の笑顔に思わず照れてそうになる。
蒼「まずはいつも通り1本だけだからね、それじゃあ力抜いて~……」
りさ「んっ……」
治療が始まって約2年。
途中でいろんなことがあったものの、りさの処女膜は性行経験のない一般的な女の子くらいの状態になってきて、痛みもだいぶ少なくなってきていた。
そして、痛みが少なくなり余裕が出てきたりさは、あそこの中に感覚も生まれてきて、指の動きもだんだん自分でわかるようになり、徐々に感度が研ぎ澄まされていっていた。
先生の指が入ってきてる……。
体は鍛えられてるのに、手はスラッとして綺麗なんだよね。
前はあんなに痛かったのに、最近はスーッと指が入ってくるのがわかる。
はぁ、先生に指入れられるのドキドキする……って、なに考えてるの……っ。
そんなことをぼーっと考えていると、りさの意識はどこかに行っていたが、ふと我に帰ったとき、蒼の指はちょうど奥まで入り切るところだった。
りさ「ぁ……んぁぁっ…………っ」
考え事しながらふわふわ感じていた蒼の指が、急にリアルに感じたせいでりさは変な声を出してしまった。
蒼「りさ、痛かった?」
りさ「ぃや、い、痛くなぃ……ごめんなさい、ちょっと考え事してて……」
びっくりした……
今のなんだろ。なんか指がスルッと、いや、ぐっと、いや、ぬるっと……
とにかく、感じたことないような変な感じだった……
蒼「りさ続けて大丈夫?」
りさ「うん、平気……」
言わずもがな、りさはさっき完全に感じていたのだが、まだ感じるということ自体をりさはわかっていない。
ただ、なんとなく蒼にバレてはいけないような、恥ずかしい気持ちはあった。
蒼「そしたら、2本にするとまた痛いと思うから、先にこのままほぐしていくね。指動かすから痛かったら教えて」
そういって蒼がりさの中を優しくほぐし出すと、りさはよくわからない変な感じに襲われた。
りさ「んんっ……ぁ……んっ……」
なんだろ、なんか変な感じする……。
なんで?なんかわたし変なのかな……?
なぜだかわからない、これまで感じたことのない感覚に、りさは少し怖くなってきた。
だが、同時に体はどんどん感じ始めているせいか膣がきゅっと締まり始めた。
りさ「せ、先生……なんか……っ」
蒼「ちょ、りさそんな締め……」
りさは自分の意思に関係なく、どんどん体に力が入ってしまい、膣も締まってきつくなっていくのがわかって、パニックになり始めた。
りさの中がどんどん締まるので、さすがに蒼もびっくりして"締めるな"と言いかけたものの、りさにはどういうことかわかるわけがないと言葉を選び直した。
蒼「りさ?今ね体にすごく力入っちゃってるから、深呼吸してごらん」
力が入ってるのはりさもよくわかってる。
ただ、りさは自分でコントロールすることなんてできず、ついに泣き出してしまった。
りさ「はぁはぁ、先生怖い……助けて……ぅぅ、ぐすん」
蒼「りさ大丈夫。大丈夫だから落ち着こう。指抜くよ」
りさ「んぁっ……」
指が抜けても、りさは泣きながら肩で息をし続けた。
りさ「はぁはぁ、ぐすん、ぅぅ……」
蒼「ゆっくり呼吸して。そうそう、それでいいよ。大丈夫大丈夫」
蒼はりさの横に立って肩をさすり、りさが落ち着くのを待った。
りさ「……ごめんなさい、先生。わたし、なんか変な感じして、体が勝手に変な感じで……」
蒼はりさが感じていることはもうわかっていたが、りさにどう伝えていくか、どうしたら安心して普通のことだと理解させられるか悩んでいた。
蒼「りさ、こういう日もあるから気にしなくて大丈夫」
りさ「先生、わたしなんかまた悪い病気?」
りさは不安そうな顔で蒼に聞いた。
蒼「病気じゃないよ。ちょっと今までと違う感じがするのは、治療がうまく行ってる証拠だから大丈夫。今はよくわからなくて怖いかもしれないけど、慣れてくれば大丈夫だから、ね」
感じてることを大真面目に相談するまだまだ純粋なりさに、蒼はストレートに伝えることがこの時はできなかった。
蒼「そしたら今日はおしまいにしよっか。診察室にいるから着替えておいで」
りさ「はぃ……」
とはいえ、先生の裸を見て、下着も見られて、昨日は蒼が寝るまでいてくれてラッキーだと持ち直したのに、今日は治療がうまくできなくてと、りさは着替えながらもずっと落ち込んでいた。
蒼に嫌われたかもしれないと、診察室に戻ったりさは泣きそうな顔で蒼を見つめた。
りさ「先生、わたしのこと嫌いになってない?」
蒼「りさ~……先生、りさのこと嫌いになるなんてことないから、もうその質問は禁止。な?」
またりさにこの質問をさせてしまった。
蒼は切ない顔でりさの頭を撫でた。
治療が終わると、りさは蓮に家まで送ってもらった。
車の中で俯いたまま一言も話さなかったりさに、蓮は治療でなにかあったのだと思ったが、りさを家に送ったあと病院へ戻らないといけなかったので、何も聞かず送り届けた。
蓮「りさ、荷物持てる?」
りさ「うん……」
蓮「にぃに、今夜は帰ってくるからね。蒼兄も帰るよ」
りさ「うん……」
りさは振り返ることもなく家に入ってしまった。
***
りさを送って医局に戻った蓮は、蒼に治療のことを聞いた。
蓮「蒼兄、今日の治療なんかあったの?りさ、車の中で一言も喋らず俯いてたんだけど……」
蒼「りさ気にしてるのか……。実はりさ感じるようになってきたんだ。でも、りさはまだよくわかってなくて、変な感じがするって今日途中で治療できなくなったから、それで落ち込んでるんだよ。気にしなくていいって言ったんだけど……」
蓮「そういうことか。けど、ちゃんと感じられるのはいいことだし、りさもそのうちわかってくるでしょ。まぁ、わかった時にりさの場合は混乱しそうだけど」
蒼「そうなんだよな……」
りさが感じるとはどういうことかに気づいたとき、もう治療は嫌だと言い出すかもしれない。
そんな先生たちの嫌な予感は、思いのほかすぐに当たることになった。
6
あなたにおすすめの小説
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
朔望大学医学部付属病院/ White Dictator
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
White Dictator______通称:『白衣の独裁者』
<ホワイト・ディクテイター>
⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯
圧倒的な「実力」と「技術」で捩じ伏せ・現場を支配する凄腕たち。
___ ごく僅かな一瞬の隙も逃さない神手の集まり。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる