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第7章 雪の軽井沢にて
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でも、写真に撮られるようなこと、した覚えはないけど。
だいたい、ふたりでの外出はしたことがない……
えっ、まさか相手は他の人?
ちょっと、どういうこと?
そう問いただそうとしたとき、彼は立ち上がってカバンから封筒を取り出した。
「で、これがその写真なんだけどね」
宗介さんから見せられた写真は、夜のコンビニを背景に、宗介さんとおぼしき背の高い男性に抱かれている女性……って、これ、わたしと亮介さんじゃない!
「これ、年末に亮介さんが来たときの……」
「そう。コートの色でわかった」
じゃあ、あのとき写真を撮られてたってこと?
ぜんぜん気づかなかったんだけど!
まったく油断も隙もない。
「で、俺じゃないって説明して、雑誌社も納得して、事なきを得たんだけど……」
そこで言葉を切って、宗介さんはわたしをじっと見た。
「あのさ、なんで、あんなところで亮介と抱き合ってたんだ?」
「えっと、その……」
ぜんぜん焦る必要ないのに、彼の視線の鋭さに思わず声がうわずってしまう。
だいたい、ふたりでの外出はしたことがない……
えっ、まさか相手は他の人?
ちょっと、どういうこと?
そう問いただそうとしたとき、彼は立ち上がってカバンから封筒を取り出した。
「で、これがその写真なんだけどね」
宗介さんから見せられた写真は、夜のコンビニを背景に、宗介さんとおぼしき背の高い男性に抱かれている女性……って、これ、わたしと亮介さんじゃない!
「これ、年末に亮介さんが来たときの……」
「そう。コートの色でわかった」
じゃあ、あのとき写真を撮られてたってこと?
ぜんぜん気づかなかったんだけど!
まったく油断も隙もない。
「で、俺じゃないって説明して、雑誌社も納得して、事なきを得たんだけど……」
そこで言葉を切って、宗介さんはわたしをじっと見た。
「あのさ、なんで、あんなところで亮介と抱き合ってたんだ?」
「えっと、その……」
ぜんぜん焦る必要ないのに、彼の視線の鋭さに思わず声がうわずってしまう。
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