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第7章 雪の軽井沢にて
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来月か。
2月の軽井沢って、とっても寒そうだけど、観光するわけじゃないから問題ないし。
「雪のなかのウエディングなんて、考えただけでロマンティック」
そう言って、わたしは快諾した。
礼装の宗介さんか。
うわー、楽しみすぎる。
若干、期待するところが違う気もするけど。
で、浮かれて鼻歌まじりで食事の後片付けをしていたら、宗介さんが後ろからわたしの腰に手を回してきた。
そして、うなじに口づけを落とした。
「俺さ、どうしても郁美のウエディングドレス姿が見たかったんだ」
宗介さんはうなじに唇を寄せたまま、手を胸に回し、弄ってくる。
「ねえ、後片付けができない」
わたしが抗議の声を上げると
「後にすればいい」と言って、後ろから水を止めてしまう。
「もう、あとちょっとなのに……」
「待てない」
あ、強引な宗介さん発動だ。
こういうときの彼には何を言っても無駄。
「じゃあ、手を拭くから」
そう言って、彼の手から一時だけ逃れる。
でも、すぐに捕まえられて、彼のほうを向かされて、今度はキスの雨を降らせてきた。
2月の軽井沢って、とっても寒そうだけど、観光するわけじゃないから問題ないし。
「雪のなかのウエディングなんて、考えただけでロマンティック」
そう言って、わたしは快諾した。
礼装の宗介さんか。
うわー、楽しみすぎる。
若干、期待するところが違う気もするけど。
で、浮かれて鼻歌まじりで食事の後片付けをしていたら、宗介さんが後ろからわたしの腰に手を回してきた。
そして、うなじに口づけを落とした。
「俺さ、どうしても郁美のウエディングドレス姿が見たかったんだ」
宗介さんはうなじに唇を寄せたまま、手を胸に回し、弄ってくる。
「ねえ、後片付けができない」
わたしが抗議の声を上げると
「後にすればいい」と言って、後ろから水を止めてしまう。
「もう、あとちょっとなのに……」
「待てない」
あ、強引な宗介さん発動だ。
こういうときの彼には何を言っても無駄。
「じゃあ、手を拭くから」
そう言って、彼の手から一時だけ逃れる。
でも、すぐに捕まえられて、彼のほうを向かされて、今度はキスの雨を降らせてきた。
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