25 / 100
第二章 巨人の街
第24話 報酬
しおりを挟む
この作戦を申し出た時に俺たちが願った報酬はふたつ。
一つはまとまった金銭。
もう一つは他国に渡る為の身分証。
それはリリアナの生まれ故郷へと戻る為にいずれ必要になると思ったからだ。
だが……。
リリアナが描いたような大掛かりな魔法陣の作り方は、今の世のなかには知られていない。
いろいろな場所に残る魔法陣を研究者たちが解読して、どうにか一部の機能だけを使えるように工夫したのが、現在の魔道具だ。
そのことを、俺は知らず、リリアナは知っていたが気にも留めていなかった。
ダンジョンへの侵攻は後から駆けつけた元気な者たちに任せて、俺たちは一足先に町へと戻っている。現場が落ち着いて、人数が今までほど必要でなくなったからだ。そんな俺たちの前に、ふらっと現れたのは魔族の女、カリンだった。
彼女はリリアナの前に膝をつき、深く頭を垂れる。
「神獣様」
「その名前で呼ばれたくは、ないのう」
「わが身は故郷を離れても、国の守り神たる神獣様のことを忘れたことはございませぬ」
「……」
「どうしてここにいらっしゃるのかは存じませんが、ぜひ、わたくしを供にお連れください」
「何故じゃ」
「他国にいても故郷を……ガルガラアドを捨てたわけではないのです。神獣様をお守りできるとあらば、この命、捧げても悔いはありませぬ」
カリンは感極まって、涙を流さんばかりに打ち震えている。
そんなカリンを、リリアナは無表情なまま、しばらく見つめていた。
「なあ、カリンさん。あんた、神獣様に会ったことがあるのか?」
「わたくしのような一般人がお会いできる方ではない!」
「そうか。リリアナは神獣様じゃないぞ。人違いだろう」
そう言った俺のことを、カリンはキッとにらみつける。
「わたくしが神獣様を見間違うはずがない。子どもの頃から何度も、凱旋してくる神獣様を手を振ってお出迎えしたのだ。素晴らしく美しいパレードだった」
それを聞いたリリアナは、一瞬険しい表情を浮かべた。ほんの一瞬だったからカリンは気付いていないだろう。
直後に花がほころぶような笑顔を浮かべる。
「のう、カリンとやら。その神獣様はどんな表情をしていた?今の私のように楽しそうに笑っていたか?それとも戦の勝利に誇らしげに胸を張っていたか?あるいは戦死者を想って悲しんでいたか?」
「神獣さまは……。いつも凛として前を向いておられました」
「凛として、か。ではそれは、やはり私ではないのう」
「そんなはずは……」
「そなたたちに都合の良い神獣様が、また見つかると良いの」
そう言って、納得がいかない顔のカリンにはもう目を向けず、リリアナは歩き始めた。
◆◆◆
「別に魔の民に対して、怒っている訳ではないのだよ」
リリアナは静かに語る。
「怒ったり嘆き悲しんだりするには、あの魔道具が邪魔であったし……。そのうえ百年も経たてばのう」
激しい感情も時には劣化することもある。
誰に言われるまでもなく、俺自身が感じていることだ。
憎しみも郷愁も、消えたわけではないが、今の俺の中に大きく居座っているのは、自由への渇望。
そしてそれもいつの間にか、他の感情にとって代わっているのかもしれない。
淡々と昔語りをするリリアナを、黙って見つめる。
魔族たちはリリアナを、神獣として敬っていたのは間違いないらしい。
あの角型の魔道具のことを知っていたのは、国の上層部の魔族だけだった。その上層部の魔族たちにしても、逃げられないように檻に閉じ込めながらも、常にリリアナを怖れ敬っていた。
「彼らは祈るのだよ、私に。豊穣や安定や、勝利などをのう。叶えられるものもあったが、無理なこともあった。恨まれることもあったやもしれぬの。
色々なことがあったが、頭の中に霧がかかっているように過ごした私には、どれも些細な出来事であった」
ダンジョンが制圧できそうだという話はすでに町に広がっていて、閉められていた店もちらほらと開き始めている。
そんな店のひとつから串焼きを二つ買って、リリアナと一緒に食べながら通りを歩く。
「これは美味いのう」
「ああ、そうだな」
「リク、そなたが私に付けられていた魔道具を外してくれたであろう。あの時、頭の中の霧が急に晴れて……のう。
はっきりと物事が考えられるようになった。ああ、もう霧の中をさまようのは嫌だと、そう思ったのだよ」
リリアナは食べ終わった木の串を少し眺めてから、ポウッっと小さな炎の魔法で焼いた。
「だからの、本当に憎んでいるとか、そのような感情はない。けれども『神獣様』に戻りたいとも思わぬなあ」
「そっか。俺も、魔族だ人族だと、まとめて全員恨むほどの気持ちはないが、アルハラには戻りたくないな。ははは」
「あまり気にしてはおらんかったが、昔を知られるのは少し面倒じゃの」
これからどうするか、話す時間は短かったが、冒険者ギルドの扉を開けるときには、俺たちの気持ちはすでにしっかりと固まっていた。
◆◆◆
冒険者ギルドの中は、騒然としていた。緊急時の強制依頼ということで、報酬の支払いは後日、この騒動が落ち着いてからになる。冒険者たちは報告書を提出した後は、その辺にたむろしてダンジョンの様子をあれこれ話して盛り上がっていた。
俺たちは現地で急遽、指名依頼になったので、受付に行くと職員に奥に連れて行かれた。
案内されたのは二階にあるギルド長の執務室。中には巨漢のサイル人らしい男が三人いて、それぞれの机で書類と格闘している。
「ギルド長、リリアナさんとリクさんをご案内しました。守備隊のヨルマ隊長からの指名依頼の件です」
「ああ、ありがとう。ではそちらの席に座ってくれ」
奥の席の男が立ち上がってこちらに来た。他の二人は一心不乱に書類に向かっていて、こちらを気にもしない。
ギルド長は部屋の入り口近くに置いてある応接用のテーブルに、俺たちと向かい合って座る。
俺とリリアナ、それぞれの目の前に数枚の紙が置かれた。
「今回の依頼の件は聞いている。ここに契約書があるので、読んで問題がなければサインしてくれ」
「ああ」
内容は要約すると、
報酬として現金五万G、ヨルマ隊長が保証人となっている身分証明書。今回の一連の出来事の秘匿は努力項目として記載されていた。
リリアナの方も同じ内容だった。
「ヨルマから身分証を頼まれたが、保証人が必要でな。君たちが何か犯罪を犯すと、ヨルマに迷惑がかかる場合もある」
「問題ない」
「極力気をつけるとしよう」
「いかにも何かやらかしそうだな、お前ら。まあ、いいか。ヨルマがお前らの事、気に入ったって言ってたぜ。せいぜい迷惑かけない程度に、頑張りな」
身分証はギルドカードと兼ねているので、これまで持っていたギルドカードと交換になった。そこには身元を保証するヨルマ隊長のサインと預金額五万G、そしてCランクの文字があった。
「ああ、ランクは今回の依頼で一つ上がることになったんだ。Cランクからは今回みたいな強制依頼が入る場合もあるから、気を付けとけよ。
……もしほかの町に行くなら、俺かヨルマに一言声をかけてくれ。それから、行った先の冒険者ギルドでも金は引き出せるからな」
ギルド長のそんな言葉にうなずいて、新しいギルドカードを仕舞った。
一つはまとまった金銭。
もう一つは他国に渡る為の身分証。
それはリリアナの生まれ故郷へと戻る為にいずれ必要になると思ったからだ。
だが……。
リリアナが描いたような大掛かりな魔法陣の作り方は、今の世のなかには知られていない。
いろいろな場所に残る魔法陣を研究者たちが解読して、どうにか一部の機能だけを使えるように工夫したのが、現在の魔道具だ。
そのことを、俺は知らず、リリアナは知っていたが気にも留めていなかった。
ダンジョンへの侵攻は後から駆けつけた元気な者たちに任せて、俺たちは一足先に町へと戻っている。現場が落ち着いて、人数が今までほど必要でなくなったからだ。そんな俺たちの前に、ふらっと現れたのは魔族の女、カリンだった。
彼女はリリアナの前に膝をつき、深く頭を垂れる。
「神獣様」
「その名前で呼ばれたくは、ないのう」
「わが身は故郷を離れても、国の守り神たる神獣様のことを忘れたことはございませぬ」
「……」
「どうしてここにいらっしゃるのかは存じませんが、ぜひ、わたくしを供にお連れください」
「何故じゃ」
「他国にいても故郷を……ガルガラアドを捨てたわけではないのです。神獣様をお守りできるとあらば、この命、捧げても悔いはありませぬ」
カリンは感極まって、涙を流さんばかりに打ち震えている。
そんなカリンを、リリアナは無表情なまま、しばらく見つめていた。
「なあ、カリンさん。あんた、神獣様に会ったことがあるのか?」
「わたくしのような一般人がお会いできる方ではない!」
「そうか。リリアナは神獣様じゃないぞ。人違いだろう」
そう言った俺のことを、カリンはキッとにらみつける。
「わたくしが神獣様を見間違うはずがない。子どもの頃から何度も、凱旋してくる神獣様を手を振ってお出迎えしたのだ。素晴らしく美しいパレードだった」
それを聞いたリリアナは、一瞬険しい表情を浮かべた。ほんの一瞬だったからカリンは気付いていないだろう。
直後に花がほころぶような笑顔を浮かべる。
「のう、カリンとやら。その神獣様はどんな表情をしていた?今の私のように楽しそうに笑っていたか?それとも戦の勝利に誇らしげに胸を張っていたか?あるいは戦死者を想って悲しんでいたか?」
「神獣さまは……。いつも凛として前を向いておられました」
「凛として、か。ではそれは、やはり私ではないのう」
「そんなはずは……」
「そなたたちに都合の良い神獣様が、また見つかると良いの」
そう言って、納得がいかない顔のカリンにはもう目を向けず、リリアナは歩き始めた。
◆◆◆
「別に魔の民に対して、怒っている訳ではないのだよ」
リリアナは静かに語る。
「怒ったり嘆き悲しんだりするには、あの魔道具が邪魔であったし……。そのうえ百年も経たてばのう」
激しい感情も時には劣化することもある。
誰に言われるまでもなく、俺自身が感じていることだ。
憎しみも郷愁も、消えたわけではないが、今の俺の中に大きく居座っているのは、自由への渇望。
そしてそれもいつの間にか、他の感情にとって代わっているのかもしれない。
淡々と昔語りをするリリアナを、黙って見つめる。
魔族たちはリリアナを、神獣として敬っていたのは間違いないらしい。
あの角型の魔道具のことを知っていたのは、国の上層部の魔族だけだった。その上層部の魔族たちにしても、逃げられないように檻に閉じ込めながらも、常にリリアナを怖れ敬っていた。
「彼らは祈るのだよ、私に。豊穣や安定や、勝利などをのう。叶えられるものもあったが、無理なこともあった。恨まれることもあったやもしれぬの。
色々なことがあったが、頭の中に霧がかかっているように過ごした私には、どれも些細な出来事であった」
ダンジョンが制圧できそうだという話はすでに町に広がっていて、閉められていた店もちらほらと開き始めている。
そんな店のひとつから串焼きを二つ買って、リリアナと一緒に食べながら通りを歩く。
「これは美味いのう」
「ああ、そうだな」
「リク、そなたが私に付けられていた魔道具を外してくれたであろう。あの時、頭の中の霧が急に晴れて……のう。
はっきりと物事が考えられるようになった。ああ、もう霧の中をさまようのは嫌だと、そう思ったのだよ」
リリアナは食べ終わった木の串を少し眺めてから、ポウッっと小さな炎の魔法で焼いた。
「だからの、本当に憎んでいるとか、そのような感情はない。けれども『神獣様』に戻りたいとも思わぬなあ」
「そっか。俺も、魔族だ人族だと、まとめて全員恨むほどの気持ちはないが、アルハラには戻りたくないな。ははは」
「あまり気にしてはおらんかったが、昔を知られるのは少し面倒じゃの」
これからどうするか、話す時間は短かったが、冒険者ギルドの扉を開けるときには、俺たちの気持ちはすでにしっかりと固まっていた。
◆◆◆
冒険者ギルドの中は、騒然としていた。緊急時の強制依頼ということで、報酬の支払いは後日、この騒動が落ち着いてからになる。冒険者たちは報告書を提出した後は、その辺にたむろしてダンジョンの様子をあれこれ話して盛り上がっていた。
俺たちは現地で急遽、指名依頼になったので、受付に行くと職員に奥に連れて行かれた。
案内されたのは二階にあるギルド長の執務室。中には巨漢のサイル人らしい男が三人いて、それぞれの机で書類と格闘している。
「ギルド長、リリアナさんとリクさんをご案内しました。守備隊のヨルマ隊長からの指名依頼の件です」
「ああ、ありがとう。ではそちらの席に座ってくれ」
奥の席の男が立ち上がってこちらに来た。他の二人は一心不乱に書類に向かっていて、こちらを気にもしない。
ギルド長は部屋の入り口近くに置いてある応接用のテーブルに、俺たちと向かい合って座る。
俺とリリアナ、それぞれの目の前に数枚の紙が置かれた。
「今回の依頼の件は聞いている。ここに契約書があるので、読んで問題がなければサインしてくれ」
「ああ」
内容は要約すると、
報酬として現金五万G、ヨルマ隊長が保証人となっている身分証明書。今回の一連の出来事の秘匿は努力項目として記載されていた。
リリアナの方も同じ内容だった。
「ヨルマから身分証を頼まれたが、保証人が必要でな。君たちが何か犯罪を犯すと、ヨルマに迷惑がかかる場合もある」
「問題ない」
「極力気をつけるとしよう」
「いかにも何かやらかしそうだな、お前ら。まあ、いいか。ヨルマがお前らの事、気に入ったって言ってたぜ。せいぜい迷惑かけない程度に、頑張りな」
身分証はギルドカードと兼ねているので、これまで持っていたギルドカードと交換になった。そこには身元を保証するヨルマ隊長のサインと預金額五万G、そしてCランクの文字があった。
「ああ、ランクは今回の依頼で一つ上がることになったんだ。Cランクからは今回みたいな強制依頼が入る場合もあるから、気を付けとけよ。
……もしほかの町に行くなら、俺かヨルマに一言声をかけてくれ。それから、行った先の冒険者ギルドでも金は引き出せるからな」
ギルド長のそんな言葉にうなずいて、新しいギルドカードを仕舞った。
1
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
転生したけど平民でした!もふもふ達と楽しく暮らす予定です。
まゆら
ファンタジー
回収が出来ていないフラグがある中、一応完結しているというツッコミどころ満載な初めて書いたファンタジー小説です。
温かい気持ちでお読み頂けたら幸い至極であります。
異世界に転生したのはいいけど悪役令嬢とかヒロインとかになれなかった私。平民でチートもないらしい‥どうやったら楽しく異世界で暮らせますか?
魔力があるかはわかりませんが何故か神様から守護獣が遣わされたようです。
平民なんですがもしかして私って聖女候補?
脳筋美女と愛猫が繰り広げる行きあたりばったりファンタジー!なのか?
常に何処かで大食いバトルが開催中!
登場人物ほぼ甘党!
ファンタジー要素薄め!?かもしれない?
母ミレディアが実は隣国出身の聖女だとわかったので、私も聖女にならないか?とお誘いがくるとか、こないとか‥
◇◇◇◇
現在、ジュビア王国とアーライ神国のお話を見やすくなるよう改稿しております。
しばらくは、桜庵のお話が中心となりますが影の薄いヒロインを忘れないで下さい!
転生もふもふのスピンオフ!
アーライ神国のお話は、国外に追放された聖女は隣国で…
母ミレディアの娘時代のお話は、婚約破棄され国外追放になった姫は最強冒険者になり転生者の嫁になり溺愛される
こちらもよろしくお願いします。
不遇スキル『動物親和EX』で手に入れたのは、最強もふもふ聖霊獣とのほっこり異世界スローライフでした
☆ほしい
ファンタジー
ブラック企業で過労死した俺が異世界エルドラで授かったのは『動物親和EX』という一見地味なスキルだった。
日銭を稼ぐので精一杯の不遇な日々を送っていたある日、森で傷ついた謎の白い生き物「フェン」と出会う。
フェンは言葉を話し、実は強力な力を持つ聖霊獣だったのだ!
フェンの驚異的な素材発見能力や戦闘補助のおかげで、俺の生活は一変。
美味しいものを食べ、新しい家に住み、絆を深めていく二人。
しかし、フェンの力を悪用しようとする者たちも現れる。フェンを守り、より深い絆を結ぶため、二人は聖霊獣との正式な『契約の儀式』を行うことができるという「守り人の一族」を探す旅に出る。
最強もふもふとの心温まる異世界冒険譚、ここに開幕!
辺境薬術師のポーションは至高 騎士団を追放されても、魔法薬がすべてを解決する
鶴井こう
ファンタジー
【書籍化しました】
余分にポーションを作らせ、横流しして金を稼いでいた王国騎士団第15番隊は、俺を追放した。
いきなり仕事を首にされ、隊を後にする俺。ひょんなことから、辺境伯の娘の怪我を助けたことから、辺境の村に招待されることに。
一方、モンスターたちのスタンピードを抑え込もうとしていた第15番隊。
しかしポーションの数が圧倒的に足りず、品質が低いポーションで回復もままならず、第15番隊の守備していた拠点から陥落し、王都は徐々にモンスターに侵略されていく。
俺はもふもふを拾ったり農地改革したり辺境の村でのんびりと過ごしていたが、徐々にその腕を買われて頼りにされることに。功績もステータスに表示されてしまい隠せないので、褒賞は甘んじて受けることにしようと思う。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる