使い捨て勇者にされた俺が元魔王と一緒に、利用してきた国を飛び出して自由な冒険者を始めた話

安佐ゆう

文字の大きさ
29 / 100
第三章 旅の始まり

第28話 海の上

しおりを挟む
「ぐあっ、ぐええええっ」
「ぐええええ、ぐえええええええ」
「くあ? きゅっ、きゅっ、きゅっ」

 部屋の隅で木桶を抱えている俺とシモンを尻目に、ポチがお気楽な声をあげて船室内を歩き回っている。
 ぐ、ぐえええ。
 ポチ、お前平気なのかよ!
 激しい揺れに身を任せながら、俺とシモンはこれまでの人生でも五指に入るハードな一日を過ごした。

 ◆◆◆

 そもそもは漁船に乗ってすぐのこと。

「お前ら、どうせ今日一日は使い物にならねえだろうし、部屋で休んどけ。俺の最新型のこの相棒をぶっ飛ばして、一気に最初の漁場まで行くからな、明後日までには揺れに慣れとけよ」

 そんな船長の言葉を受けて、俺とシモンとポチは船室に行った。もう一人の新人も同じように船室に引き上げた。
 船は8人で乗るには充分な広さがある。全員個室にすることも可能だったが、二人部屋も話し相手がいて良いだろうというシモンの意見によって同室になったのだ。
 荷物を整理して、ベッドに腰掛けてのんびりしていると、船が動き始めた。
 船長の相棒であるこの船、さすが最新型と言って良いだろう。最初は動いているのかどうか分からない程、滑らかにすべりだした。港を出て少したってから急激にスピードが上がる。船窓から外を見れば、海面を割ってまさに飛ぶように海を渡っている。
 ただスピードが速いだけなら大丈夫だっただろう。足を強化しての高速移動には慣れている俺だ。しかしこの船、とにかく揺れるのだ。高速移動に加えて、左右に揺れ、上下に弾む。ベッドから転げ落ちないようになるにも、しばらくかかった。

「おーい、お前ら。飯は食えるか?」

 ドアの外で何か聞こえたような気がしたが、ぐええええ。
 隣でシモンもぐったりしている。

「きゅっきゅっきゅっ」

 ドアが開くと、ポチがご機嫌でしっぽを左右に揺らしながら船員についていくのが目の端に見えた。

「おー、ポチだっけ?お前は平気なのか。さすがだな」
「くえ」
「何でも食えるんだよな?魚は好きか?」
「くえええっ、くえっ」
「そうかそうか、よし、じゃあ昼飯を食いに行くぞ」

 バタン。
 ドアが閉まって、俺たちはまた、静かな部屋に二人でぐええええええ……。

 ◆◆◆

 人は何事にも慣れるもので、胃の中のものをすっかり吐き出して一日もたつと、俺もシモンも船の揺れに身体がついていくようになった。
 夜には心配そうに俺とシモンの間を行き来してそっと治癒魔法を使ってくれたポチだったが、今は安心して眠っている。

「本当に酷い揺れですね、リクさん」
「ああ、全くだ」
「朝ごはん食べに行きますか?」
「食わねえと動けなくなるからな」

 吐いた物を片付けて船室を出ると、船員たちが声を掛けてくれる。

「お、今回のバイトは活きがいいな。もう起きてこれたのか」
「は、はい」
「じゃあさっさと食ってきな。それから仕事だ」

 食堂に行くと、もう一人の新人がテーブルに着いていた。
 朝はパンと干し肉、果物を保冷庫から自分で取ってきて食べる。昼と夜も似たようなもんだが、暇な船員が気まぐれに料理するので、少なくとも毎日一食は暖かいものが食べれるらしい。

「ああ、おはようございます。昨日はお疲れでしたね」
「お、おう。お前さんは元気そうだな」
「ええ、わりと環境になれるのは得意なのですよ。私、レーヴィと言います」
「リクだ」
「シモンと言います、よろしくお願いします」

 レーヴィは三十過ぎくらいの真面目そうな人族のおっさんだ。メガネをかけていて冒険者というよりも書類仕事が似合いそうだが、涼しい顔をして朝食を食べている。乗船した時に比べて少しやつれた俺とシモンよりは、よほどこの殺人的な揺れに対応できているようだ。

 俺たちが食べ終わるのを待って、一緒に船員から仕事内容を聞く。船員の一人で、短い赤毛をツンツン立てた若者ゲルトは、仕事の説明をしながら船内を案内してくれた。
 操舵席は立ち入り禁止ということで、外から見せてもらう。大きな舵の前に船長が立って海を眺めているのが見えた。その周りには色とりどりの魔石らしきものがちりばめられた金属板があり、時折光を発しているのできっと何らかの魔法を使っているのだろう。
 信じられないことに、昨日の揺れは「海が凪いでるからな。まだましな方だぜ、がはははは」ということだ。確かに海面は静かで、時折海鳥が船の後ろの泡立った海面に突っ込んでは魚のようなものを捕まえているのも見れた。

「サイラードと大陸の間には島の多い場所もあるが、この船が向かっているのは西に少し離れたところだ。大物のクラーケンは深い海に住んでるんだぜ。その辺まで行くと島はほとんどねえ。船を飛ばすのは快適だが遭難したら陸まで泳ぐのは大変だから、気を付けな」

 俺たちは船の扱い方は分からないから、仕事は主に掃除、釣り上げた魔物と戦う、あとは魔法が使えたら獲物を冷やすとか、料理ができるなら食事の準備だとか。基本的には普段は船長以下五人の船員たちでやっている事なので、掃除と戦闘以外は「気が付いたらやってくれよな」と、気楽な感じだ。

「掃除も、こう揺れているときにはできないから、高速移動の時は好きに過ごしてくれ。今日は昼過ぎに最初の漁場に着くから、準備しといてくれよな」
「はい、分かりました」
「ああ」
「はい」
「じゃあ俺も仕事に行くから。船の揺れが収まったら甲板に集合な!」

 時間までは部屋で武器の手入れをしながら、のんびりと過ごした。

「くあっ、くえっ、ぐえええ」

 ベッドの上で転がって遊んでいるポチ。
 ポチを追いかけてゴロゴロ転がるシモン。

「おい、シモン。お前デカいんだからそんなに転がるなよ。また酔うぞ」
「大丈夫ですよ、もう上手に転がるコツは掴みました。ね、ポチさん」
「いいから武器の準備しとけって」
「はあーい」

 そうして昼過ぎ、軽く食事をとっていると、それまで揺れに揺れていた船の動きが緩やかになり、やがてただ波に揺られるだけになった

「準備はいいか、野郎ども。今から魔物を釣り上げるぜ!」
「「「おう!」」」

 舵を他の船員に預けて、船長が甲板に出て指揮を執っている。
 船の縁には先ほどまでは無かった金具が取り付けられていた。金具の先端の輪には船の中央に固定されたワイヤーロープが通されていて、釣り竿の代わりのようだ。
 徐々に延ばされていくワイヤーの先が海に沈んでいくと、バシャバシャと小魚たちが海面で騒ぐ。
 と、ほどなくグイッと引っ張られたワイヤーに、船が少し傾いた。

「お、今回は初っ端から幸先が良いぜ」
「大物が来るぞ、バイトは気をつけろよ」
「引き上げるぜ、せーの」

 てきぱきと仕事をこなす船員たちの周りで、武器を構えて待つ俺とシモンとレーヴィ。大きく揺れる船にバランスを崩さないよう、身体強化で足腰に力を入れる。
 シモンとレーヴィも器用にバランスよく立っていた。ポチは全く問題なく普段通りだ。

「上がるぜ、そーれ!」
「来た!大物だ」
「ギュルルルル!」

 ワイヤーに絡みついて上がってきたのは、大きさが人の二倍はある、巨大で不気味な姿の怪物だった。

「足に気をつけろ、絡まれたら厄介だ」
「おう!」

 一抱えもある丸い頭の下の方に、ぎらぎらと光る黒い眼がいくつも並んでいる。その下には身体がなく、うねうねとした長いものがいくつも生えている。これが足か。青黒いその足のうち数本は、船の縁に絡みついてその怪物の頭を支え、残りの数本がこちらに向かって伸ばされてきた。

「ギュルルルル!」

 気味の悪い叫び声をあげる魔物。

「よし、足を落とせ」
「おう!」

 船長の掛け声とともに、一斉に俺とシモン、手の空いた船員が足に攻撃を加えていく。
 暴れる魔物にポチとレーヴィが駆け寄った。

「くえええっ」
「その動きを止めよ、グラキエス!」

 トンと床を叩いたポチの足元から魔物に向かって霜が広がる。ほぼ同時にレーヴィの杖から魔法が飛んだ。
 二人とも選んだのは温度を下げる魔法のようだ。周りに配慮して全力ではないようだが、魔法の効果は現れて魔物は動きを緩める。

「今だ!」

 ポチの動きを見て、準備していた甲斐があった。俺は足と腕に目いっぱい魔力を注ぎ、高速移動で魔物に近付くと、弱点と聞いていた目のうちのひとつに飛び込んで剣を突き刺した。
 確かな手ごたえを感じて剣を抜く。
 俺が飛び下がった後の甲板に、魔物が振り回した足が叩きつけられた。
 さすがに一撃では倒せなかったが、明らかに動きが弱まった魔物は、その後の全員の攻撃に徐々に手傷を負い、やがて完全に動きを止めた。

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。

向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。 それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない! しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。 ……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。 魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。 木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ! ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない

しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。

一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました

しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、 「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。 ――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。 試験会場を間違え、隣の建物で行われていた 特級厨師試験に合格してしまったのだ。 気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの “超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。 一方、学院首席で一級魔法使いとなった ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに―― 「なんで料理で一番になってるのよ!?  あの女、魔法より料理の方が強くない!?」 すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、 天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。 そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、 少しずつ距離を縮めていく。 魔法で国を守る最強魔術師。 料理で国を救う特級厨師。 ――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、 ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。 すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚! 笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。

もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜

双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」 授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。 途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。 ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。 駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。 しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。 毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。 翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。 使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった! 一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。 その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。 この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。 次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。 悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。 ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった! <第一部:疫病編> 一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24 二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29 三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31 四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4 五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8 六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11 七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18

転生したけど平民でした!もふもふ達と楽しく暮らす予定です。

まゆら
ファンタジー
回収が出来ていないフラグがある中、一応完結しているというツッコミどころ満載な初めて書いたファンタジー小説です。 温かい気持ちでお読み頂けたら幸い至極であります。 異世界に転生したのはいいけど悪役令嬢とかヒロインとかになれなかった私。平民でチートもないらしい‥どうやったら楽しく異世界で暮らせますか? 魔力があるかはわかりませんが何故か神様から守護獣が遣わされたようです。 平民なんですがもしかして私って聖女候補? 脳筋美女と愛猫が繰り広げる行きあたりばったりファンタジー!なのか? 常に何処かで大食いバトルが開催中! 登場人物ほぼ甘党! ファンタジー要素薄め!?かもしれない? 母ミレディアが実は隣国出身の聖女だとわかったので、私も聖女にならないか?とお誘いがくるとか、こないとか‥ ◇◇◇◇ 現在、ジュビア王国とアーライ神国のお話を見やすくなるよう改稿しております。 しばらくは、桜庵のお話が中心となりますが影の薄いヒロインを忘れないで下さい! 転生もふもふのスピンオフ! アーライ神国のお話は、国外に追放された聖女は隣国で… 母ミレディアの娘時代のお話は、婚約破棄され国外追放になった姫は最強冒険者になり転生者の嫁になり溺愛される こちらもよろしくお願いします。

不遇スキル『動物親和EX』で手に入れたのは、最強もふもふ聖霊獣とのほっこり異世界スローライフでした

☆ほしい
ファンタジー
ブラック企業で過労死した俺が異世界エルドラで授かったのは『動物親和EX』という一見地味なスキルだった。 日銭を稼ぐので精一杯の不遇な日々を送っていたある日、森で傷ついた謎の白い生き物「フェン」と出会う。 フェンは言葉を話し、実は強力な力を持つ聖霊獣だったのだ! フェンの驚異的な素材発見能力や戦闘補助のおかげで、俺の生活は一変。 美味しいものを食べ、新しい家に住み、絆を深めていく二人。 しかし、フェンの力を悪用しようとする者たちも現れる。フェンを守り、より深い絆を結ぶため、二人は聖霊獣との正式な『契約の儀式』を行うことができるという「守り人の一族」を探す旅に出る。 最強もふもふとの心温まる異世界冒険譚、ここに開幕!

辺境薬術師のポーションは至高 騎士団を追放されても、魔法薬がすべてを解決する

鶴井こう
ファンタジー
【書籍化しました】 余分にポーションを作らせ、横流しして金を稼いでいた王国騎士団第15番隊は、俺を追放した。 いきなり仕事を首にされ、隊を後にする俺。ひょんなことから、辺境伯の娘の怪我を助けたことから、辺境の村に招待されることに。 一方、モンスターたちのスタンピードを抑え込もうとしていた第15番隊。 しかしポーションの数が圧倒的に足りず、品質が低いポーションで回復もままならず、第15番隊の守備していた拠点から陥落し、王都は徐々にモンスターに侵略されていく。 俺はもふもふを拾ったり農地改革したり辺境の村でのんびりと過ごしていたが、徐々にその腕を買われて頼りにされることに。功績もステータスに表示されてしまい隠せないので、褒賞は甘んじて受けることにしようと思う。

処理中です...