華麗なる悪役

我利怨

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4.悪役はイケてる

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それから私は狩りまくった。とにかく狩りまくった。
猿だけではなく岩の色した鷲みたいな鳥も狩った。風魔法とっててよかった。
ステータスを見ると無心で狩り続けたおかげでレベルが上がりまくっていた。

ーーーーーーーーーー

Name:Alice
Race:human
Gender:Female
Job:見習い道化師level.7
Level:7

SP:30

STR: 3(8)
DEX: 6
VIT:   1(7)
AGI:  10(13)
INT:   9(10)
MND: 1
LUC:  78(88)

SKP:6

Skill:【マジックlevel.1】【変装level.1】【短剣術level.3】【杖術level.3】【風魔法level.2】

Title:【幸運の持ち主】

頭:見習い道化師のシルクハット VIT+1 STR+1
胴:見習い道化師のタキシード(上)VIT+2 STR+1
腕:
脚:見習い道化師のタキシード(下)VIT+2 AGI+1
靴:見習い道化師の革靴 VIT+1 AGI+2
アクセサリー

武器:見習い道化師の仕込み杖  STR+3 INT+1


ーーーーーーーーーー
これを見るとSPは一レベル上がるごとに5ポイントもらえて、SKPは一レベル上がるごとに一ポイントもらえるみたいだね。
とりあえずSPは振っちゃおうか。SKPはーー保留にしよう。

振りました。
ーーーーーーーーーー

Name:Alice
Race:human
Gender:Female
Job:見習い道化師level.7
Level:7

SP:0

STR: 7(12)
DEX: 11
VIT:   1(7)
AGI:  20(23)
INT:   19(20)
MND: 1
LUC:  78(88)

SKP:6

Skill:【マジックlevel.1】【変装level.1】【短剣術level.3】【杖術level.3】【風魔法level.2】

Title:【幸運の持ち主】

頭:見習い道化師のシルクハット VIT+1 STR+1
胴:見習い道化師のタキシード(上)VIT+2 STR+1
腕:
脚:見習い道化師のタキシード(下)VIT+2 AGI+1
靴:見習い道化師の革靴 VIT+1 AGI+2
アクセサリー

武器:見習い道化師の仕込み杖  STR+3 INT+1


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物理攻撃と魔法攻撃、どちらにも火力不足が否めなかったので上げました。
それと、悪役は攻撃をさらりとかわすものなのでAGIを上げました。
【短剣術】がレベル3になったので新しく【トゥラスト】というアーツを覚えた。【杖術】は新しく【インパクト】を【風魔法】は【ウィンドカッター】を覚えた。【トゥラスト】は突き、【インパクト】はスマッシュの強化版だが上からの振り下ろし以外のアーツの出し方がない。【ウィンドカッター】は横幅1mほどの見えない斬撃を出す。
……うん!やっぱり成長したステータス見ると気持ちg

「きゃぁーーーー!!!」

女の子の悲鳴!?助けなきゃっ!

「いやまて、一回落ち着こう。私は悪役だから【変装level.1】を使って髪の色を黒から銀に変える。SKPを使って【変声level.1】を取得して声を好青年のような声に変化させる。これで悪役とは違うもう一人のキャラができる。二つの顔を持つ悪役。うん。いいんじゃない?「だれかーーー!!」って、行かなきゃ!」

悲鳴が聞こえた方向に走りながら必死にこの二人目の私であるこの銀髪赤眼の容姿の青年の設定を考える。
名前はアル。職業はごまかせないから見習い道化師でいいや。んで、ちょっとかっこめな言葉遣いにしよう。



そんなこんなで声が聞こえた方向へ進むと大量の猿と鷲もどきに襲われている魔法使いのような恰好をした少女がいた。

「加勢します」

一応、ひと声かけてから攻撃を始める。鬱陶しいほどにいる鷲を風魔法の【ウィンドカッター】を唱えて着実に減らしていく。同時に杖を使って少女と猿たちの間に入り込み、少女が体勢を整える時間を作る。

「すみませんありがとうございます!ロックバードの相手は任せてください!」

ロックバードは鷲もどきのことかな?じゃあ、猿もどきを倒すか。

「はい、任せました」

返事とともに私は走り出す。
十体以上いる猿どもに向かって【ウィンド】を打ち、風に阻まれて止まったところで【ウィンドカッター】を何発か打つ。
数体打ちもらしたが堅実に仕込み杖のままアーツを使わずに倒しきる。
猿は倒しきったので少女のほうを見ると彼女ももう終わるとこだった。

「【ファイヤーボール】!……ふぅ、終わった~」

「お疲れ様です。大丈夫でしたか?」

杖をおろして深呼吸をする彼女に声をかける。

「あ、はい。大丈夫です。……加勢してくださってありがとうございます」

「いえいえ。……ところでお一人でここまで来られたのですか?」

魔法使いがソロでここまで来るのは危険だと思うのですがと聞くとどうやら連れはいて、二人でここまで来たが先ほどのモンスターにやられてしまい、このままじゃ……というところで私が来たみたい。

「そうですか。……すみません、もう少し私が早く来れたらよかったのですが」

自分の姿を変えるために時間を使ってしまい、一度目の悲鳴の時にすぐに駆け付けれなかった後悔の念が浮かんだ私は、シルクハットの帽子を胸の前に持ってきて目を伏せ軽く一礼する。

「いえいえ!私だけでも助けてもらえたので感謝こそすれど攻めるようなことはしませんよ」

勢い良く首を左右に振ってこたえる少女の姿に思わずふふふっと笑ってしまった。
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