悪役令嬢は双子の淫魔と攻略対象者に溺愛される

はる乃

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旧ver(※書籍化本編の続きではありません)

幸せの形㉓★

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「はぁ…はぁ…」

荒い息遣いが聞こえて、ドキドキと胸が高鳴る。サラリと私の頬に零れ落ちてくるナハトの黒髪が、くすぐったくて心地良い。

「…キス、したい。ヴィクトリア…!」
「ナハト…っ、んっ…ふぁ…♡」

余裕がない性急なキス。角度を変えて何度も何度も深く濃厚なキスを繰り返されて、息も絶え絶えになり、じわりと視界が滲んでくる。そして、まだ一度も触れられていなかった秘処へ手が伸びたと思ったら、ナハトにしては珍しく、すぐに蜜穴の中へ指を挿入してきた。

「~~~っ!?♡♡」

――一体どうして、こんなにも余裕がないのだろうか?…それにフィルはどこ?

今朝。学園内の客室にて目を覚ました私の元へ、フィルとナハトがやって来た。すると突然、ナハトが私を急いたようにベッドへ押し倒したのだ。そして、フィルが申し訳なさそうな顔をして私に言った。

『突然申し訳ありません、ヴィクトリア様。ですが、早急にナハトへ食事をお願いいたします。私はヴィクトリア様の替えのお召し物を用意して参りますので。…すぐに戻ります』

そう言って、まだ何も分かっていない私を残して、フィルが部屋を出て行った。心なしか、フィルも少し辛そうに見えた。

(何が起きているの?私の増していた淫魔の力は、もう大丈夫なのよね?)

ざわつく心。もしやという考えが頭を過ぎる。

「…ヴィクトリア。今、何を考えている?」
「ナハト…」

私を見つめる深紅の瞳。次いで、驚くほどに硬く怒張したソレを秘処に押し付けられて、私は思わず目を見張った。恐る恐る手で触れてみれば、ナハトの口から艶を含んだ辛そうな声が漏れる。

「ぁっ…!くっ…」
「…どうして、こんなに?…っ、あ…」

――“カチリ”。
私の中にある何かが、この間、ナハトと一日していた時のように、変わっていく。
鈴口から先走りの蜜を垂らし、熱く猛った凶悪な男根の裏筋に指を滑らせれば、ナハトがビクリと身体を震わせた。

「うっ…?!ヴィクトリア…?」
「ナハト、すごく美味しそう。…舐めてもいい?」
「?!」

ナハトを可愛いと感じながら、そう問いかけると、ナハトは驚いたように上体を起こした。すかさず起き上がった私は、ぺたんと足をついて身を屈め、ナハトの男根を口に含んだ。

ぢゅる♡♡ぢゅるるるる♡♡
ちゅぽちゅぽちゅぽちゅぽ♡♡ぺろぺろぺろぺろ♡♡

「うぁっ♡駄目だ…っ、ヴィクトリア…!」

ビクビクとその身を震わせながら、甘い声を上げるナハトにゾクゾクしてしまい、キュンとお腹の奥が疼いて秘処が濡れてしまう。
吸って、出し入れして、鈴口やくびれた裏側、裏筋を丹念に舐め上げて、それを繰り返す。すると、既にこれ以上ないほど張り詰めていた男根が更に大きくなり、いよいよナハトが我慢の限界を迎えた。

「くっ…!射精る…!!♡♡」

ナハトは耐え切れず、そのままドピュッッ♡♡♡と勢いよく私の口に自身の熱い欲望を吐き出した。あまりに濃く、量が多かったけれど、躊躇いなく全てを飲み干してしまった。そうして、そのまま再び男根を舐めしゃぶり始めると、ナハトが私の肩をガシッと掴んだ。驚いた私は、質量を取り戻したソレをうっかり口から離してしまう。

「はぁ…はっ…♡ヴィク、トリア……っ」
「ナハト…?」
「…俺のが、そんなに美味しかった?」

――ナハトは一体どうしたのかしら?そう思いつつ、私は笑顔で頷いた。

「とっても美味しかったわ♡」

そう言うと、ナハトは「くぅっ♡」と呻いてから、堪らないといった表情で私を力強く抱き締めた。

「…あーあ、瞳の色がすっごく濃い。まずいって分かっているけど、すげー可愛い。…好きだ、ヴィクトリア。愛してる。今からいつものヴィクトリアに戻してやるけど、すっごくたまにでいいから、今みたいなヴィクトリアも見せてくれると嬉しい」
「…よく分からないわ。私、今だっていつも通りよ?」
「全然違うけど。上手く言えないが、いつものヴィクトリアが一番好きだけど、その……相手が欲しくて堪らないっていう、サキュバスの本能を全面に出したヴィクトリアも、好きってことだ」
「??」
「いいよ、分からなくても。…今から、いっぱいヴィクトリアを食べて戻してやるから。覚悟しろよ?」

そう言って、ナハトは私をコロンと倒して、両足の間に顔を埋めた。

「そろそろフィルが戻ってくる。…それなのに、俺の方が食べられてたんじゃ、怒られちゃうからな」
「ナハトの精気、もっと食べたいのだけど…」
「これ以上は駄目だ。今日は、ヴィクトリアが俺たちに食われまくられなきゃ。…な?」
「ひゃんっ♡♡」

さっきのお返しとばかりに、ナハトが私の秘処を食べ尽くすかのように延々と貪り続けていく。強い催淫効果のある唾液を絡ませた指で蜜壺の中をちゅぽちゅぽと抽挿しながら、花芽を舐めて、吸って、快感が高まってくると見計らったかのように、舌を花芽から離し、焦らす様に割れ目全体を上へ下へと舐め始め、秘処全体を満遍なく舐めていく。ナハトの舌使いに翻弄されて、私の口からは甘い嬌声しか出てこない。いつもより、長く長く食べられているように感じて、早く早く中に欲しいと願ってしまう。お腹の奥が切なくて切なくて堪らない。

「あはぁああ♡♡気持ちいいよぉ♡♡ナハトぉ♡♡」
「ああ、俺もすごく美味しいよ♡もっともっと食べてやるから♡」
「ひぃいいいんっ♡♡もうらめっ…、イキたいのぉ♡♡」

耐えられない快楽に身体をビクビクと震わせて腰をくねらせると、その腰を優しく滑っていく手に、ビクンと大きく跳ねてしまう。

「お待たせしました、ヴィクトリア様」
「ふぃ、る…?」

優しく滑るように腰を撫でていく手は、いつの間にか戻ってきていたフィルのものだった。チラリとフィルに視線を送ると、それで何か通じたらしく、フィルが懐から赤いリボンを取り出して、私の両手を頭上でまとめ、しゅるりと拘束した。…何故??

「だいぶ蕩けてしまった様子ですが、今からもっともっと更にトロトロになりましょうね?」
「もっと?でも、私…もぅ…」

もう欲しい。欲しくて欲しくて我慢出来ない。ポロポロと涙を零すけれど、フィルが優しく目尻にキスをして、溢れた涙をペロリと舐め取った。

「いけません。…どうやら先にナハトを食べてしまったようですしね?」
「うっ…」

フィルの視線がナハトへと向けられる。浮かべられた絶対零度の微笑みに、ナハトは顔を青褪めさせながら、気まずそうに視線を逸らした。けれど、私は未だ理解できず、首を傾げて「美味しかったよ?」と素直に感想を告げる。

「そうですか。それは良かったです。では、順番ですね。今度は、私とナハトがヴィクトリア様をいただきます」
「でも…」

まだお腹が満たされていない。好きなだけ思う存分満たしたい。そう本能が訴えているのに、どこかでブレーキが掛かる。妙な違和感を感じるのに、原因が分からない。

「お忘れですか?私とナハトも精気を食べるインキュバスであると。ヴィクトリア様からいただけなければ、私たちは死んでしまうのですが…」
「え?」

フィルは何を言っているの?二人がインキュバスであることを忘れるだなんて、そんなこと有り得ない。というか、死ぬ?死ぬって、二人がいなくなるってこと?精気を今すぐ食べないと死んじゃうの?私、そんなに精気をあげてなかったの?頭の中が混乱して、不安で胸がいっぱいになる。

「私たちが死んでしまっても、よろしいですか?」

フィルの言葉に、私は思いっきり首を横に振った。二人がいなくなってしまうなんて耐えられない。
そんなの絶対に嫌だ。

「死んでもイヤっ!!いくらでも食べていいから、絶対にいなくならないで…っ!!」

ポロポロと泣きながらそう伝えると、フィルとナハトの動きが止まった。
そうして――

「…大好きです、。私たちの唯一。私たちは絶対に、いなくなったりしません」
「本当に…?」
「ああ、約束だ。俺とフィルは、死ぬまでヴィクトリアと一緒にいる。…死んでからだって、ヴィクトリアの魂から離れない」
「ふふ、死んでからも?嬉しい」

涙はまだ溢れていたけれど、二人の言葉が嬉しくて笑みを浮かべれば、フィルとナハトが蕩けるような眼差しで私を見つめた。

「私も嬉しいです。…いくらでも食べていいとの、取りましたからね?」

――え?

「俺もめちゃくちゃ嬉しい。ヴィクトリアの為にも、今日は食べ尽くすから」

言質を取った?限界まで食べ尽くす?

――まるで理解できないまま、私は快楽の水底へと沈んだ。

あまりにも幸福で、けれども拷問のように辛い、甘い甘い地獄。
けれど、死んでからも一緒にいてくれるという言葉が頭から離れず、身体がどれだけ切なくても、胸の内はずっとずっと温かな想いで満たされていた。


***
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