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ーー『異常』からの3週間目ーー
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今日は少し気分が優れません。
あ、どうも。田中 響です。
私は(以下略
今日は会社の同僚達との呑み会があります。
しかも私の部屋での宅飲みです。
メンツは女3、男2です。
どうしてこうなったんでしょう…
要約すればただの「ノリ」です。私の部屋が会社から1番近いっていうだけです。
…普段から八方美人なところがここで仇となるとは…
私は人が自分のテリトリーに入ってくる事が家族でも苦手です…
……ん? じゃあなんでこの人は…
『……………………………………………………』
ご紹介します。『スミスさん』です。
部屋の隅からほぼ動かない『人外』です(多分)
見た目は『黒衣のローブを纏って』います。
鎌を持たせたらまさに死神。
でも案外、律儀な方でもあったりします。
「ふむ、なぜスミスさんは平気なんでしょう」
私は問いかけに近い独り言をしますが
『………………………………………………』
無論ー無視、無反応ー
慣れたので気にしません。
「…はぁ、それより宅飲みかぁ~…」
めんどくさいしか出てきません。
めんどくさいめんどくさいめんどくさい
そんな事を思っているとチャイムが鳴ります。
どうやら皆一緒に来たみたいです。
……腹括るかぁ
「いらっしゃーい」
満面の偽りの笑みでお出迎えです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー呑み会中ー
1時間半後
みんな良い感じに酔ってきています。
今はそれぞれの彼氏、彼女の愚痴やら初恋等の恋バナ中みたいです。
私はまっったく酔っていません。
ですが「フリ」は得意なので適度に合わせて相槌をうったり、反応したりしています。
急に同僚の女性が話しを振ってきました。
「てか田中さんって彼氏作んないんですか?」
う…やっぱ来たか…
いつか来ると思っていました。
すると男組が
「だよなぁ、田中ってモテそうだけどなぁ」
ありがとうございます。
「そうだぜ?こう見えて胸だってあるんだから」
余計なお世話です。
「田中さんフリーなんですか?俺立候補しちゃおうかな~」
…………話題が私中心になっていく。
私で埋まっていく。
私を見てくる男の視線。
優劣を付けるかのような女の視線。
気持ち悪い。
気持ち悪い。
私は中心じゃなくていい。
私は私のいたい場所にいたい。
痛い痛い。
痛くて痛くてもう見ていたくーー
突然、目の前が真っ白になる。雑音が消えた。
気分も少しずつ落ち着いてきたように感じる。
なんでしょう。気絶でもしたんでしょうか。
私の目の前には『剣』が刺さっていました。
『白い剣』です。正座している私の両膝を貫いてホントに『目と鼻の先』に刺さっています。
痛みはありません(でなきゃ困りますが)
これは……
ふと『スミスさん』の方を見ます。
私に剣を投げ付けた姿勢から微動だにしていません。
『………………………………………………………』
いや 姿 勢 戻 せ よ
めっちゃ怖いわ。
周りには当然『白い剣』は見えていません。
みんなさっきまで私の話しをしていたのに今は別の話題で盛り上がっています。
なんでしょう。
今日1番ホッとしています。
するとなんだか…
(…あれ?)
なんだか涙が。周りには私が見えていないようです。
「……っ」
何をしてるんでしょう。
ムリにみんなに合わせて
やりたくもない事をして。
自分で自分を苦しめて。
私がこんなだから『剣』を投げてくれたのか
単なる悪ふざけか
どちらにせよ私が今、私がしたい事は。
台所に行って、グラスを2つ。
ウィスキーを注ぎます。
持っていくのは…
「スミスさん、私と飲みましょう。」
私はスミスさんの足元にグラスを1つ置きます。スミスさんの立っている隣に座ります。
同僚達は変わらず私がいなかったかのように談笑しています。
(これでいい。これがいい。)
するとまた『白い剣』が私の前に刺さりました。
けれど今度はさっきのように『目と鼻の先』ではなく、同僚達と私の『あいだ』にです。
『………………………………………………』
…………
「スミスさんありがとう。」
『………………………………………………』
無論ー無視ーです。
いつもこの方はこうです。
すると同僚達が何か話しながら、荷物を持って、談笑しながら帰っていきます。
誰もいなくなりました。
「こっっわ。」
私は声に出しましたが、大して怖くありません。摩訶不思議なのはいつものことです。
「スミスさん、乾杯です。」
形式は大事です。
すると私の持っているグラスにカツンと音が鳴ります。
え?
『…………………………………………』
まったく。
でも。
今日もスミスさんはいつも通りです。
あ、どうも。田中 響です。
私は(以下略
今日は会社の同僚達との呑み会があります。
しかも私の部屋での宅飲みです。
メンツは女3、男2です。
どうしてこうなったんでしょう…
要約すればただの「ノリ」です。私の部屋が会社から1番近いっていうだけです。
…普段から八方美人なところがここで仇となるとは…
私は人が自分のテリトリーに入ってくる事が家族でも苦手です…
……ん? じゃあなんでこの人は…
『……………………………………………………』
ご紹介します。『スミスさん』です。
部屋の隅からほぼ動かない『人外』です(多分)
見た目は『黒衣のローブを纏って』います。
鎌を持たせたらまさに死神。
でも案外、律儀な方でもあったりします。
「ふむ、なぜスミスさんは平気なんでしょう」
私は問いかけに近い独り言をしますが
『………………………………………………』
無論ー無視、無反応ー
慣れたので気にしません。
「…はぁ、それより宅飲みかぁ~…」
めんどくさいしか出てきません。
めんどくさいめんどくさいめんどくさい
そんな事を思っているとチャイムが鳴ります。
どうやら皆一緒に来たみたいです。
……腹括るかぁ
「いらっしゃーい」
満面の偽りの笑みでお出迎えです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー呑み会中ー
1時間半後
みんな良い感じに酔ってきています。
今はそれぞれの彼氏、彼女の愚痴やら初恋等の恋バナ中みたいです。
私はまっったく酔っていません。
ですが「フリ」は得意なので適度に合わせて相槌をうったり、反応したりしています。
急に同僚の女性が話しを振ってきました。
「てか田中さんって彼氏作んないんですか?」
う…やっぱ来たか…
いつか来ると思っていました。
すると男組が
「だよなぁ、田中ってモテそうだけどなぁ」
ありがとうございます。
「そうだぜ?こう見えて胸だってあるんだから」
余計なお世話です。
「田中さんフリーなんですか?俺立候補しちゃおうかな~」
…………話題が私中心になっていく。
私で埋まっていく。
私を見てくる男の視線。
優劣を付けるかのような女の視線。
気持ち悪い。
気持ち悪い。
私は中心じゃなくていい。
私は私のいたい場所にいたい。
痛い痛い。
痛くて痛くてもう見ていたくーー
突然、目の前が真っ白になる。雑音が消えた。
気分も少しずつ落ち着いてきたように感じる。
なんでしょう。気絶でもしたんでしょうか。
私の目の前には『剣』が刺さっていました。
『白い剣』です。正座している私の両膝を貫いてホントに『目と鼻の先』に刺さっています。
痛みはありません(でなきゃ困りますが)
これは……
ふと『スミスさん』の方を見ます。
私に剣を投げ付けた姿勢から微動だにしていません。
『………………………………………………………』
いや 姿 勢 戻 せ よ
めっちゃ怖いわ。
周りには当然『白い剣』は見えていません。
みんなさっきまで私の話しをしていたのに今は別の話題で盛り上がっています。
なんでしょう。
今日1番ホッとしています。
するとなんだか…
(…あれ?)
なんだか涙が。周りには私が見えていないようです。
「……っ」
何をしてるんでしょう。
ムリにみんなに合わせて
やりたくもない事をして。
自分で自分を苦しめて。
私がこんなだから『剣』を投げてくれたのか
単なる悪ふざけか
どちらにせよ私が今、私がしたい事は。
台所に行って、グラスを2つ。
ウィスキーを注ぎます。
持っていくのは…
「スミスさん、私と飲みましょう。」
私はスミスさんの足元にグラスを1つ置きます。スミスさんの立っている隣に座ります。
同僚達は変わらず私がいなかったかのように談笑しています。
(これでいい。これがいい。)
するとまた『白い剣』が私の前に刺さりました。
けれど今度はさっきのように『目と鼻の先』ではなく、同僚達と私の『あいだ』にです。
『………………………………………………』
…………
「スミスさんありがとう。」
『………………………………………………』
無論ー無視ーです。
いつもこの方はこうです。
すると同僚達が何か話しながら、荷物を持って、談笑しながら帰っていきます。
誰もいなくなりました。
「こっっわ。」
私は声に出しましたが、大して怖くありません。摩訶不思議なのはいつものことです。
「スミスさん、乾杯です。」
形式は大事です。
すると私の持っているグラスにカツンと音が鳴ります。
え?
『…………………………………………』
まったく。
でも。
今日もスミスさんはいつも通りです。
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