異常と生活している私の方が『異常』かもしれない。

ヨロ航

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ーー『異常』から2週間目ーー

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私は田中 響です。以下略です。

とりあえず私は「普通」の人間。
普通じゃないのはこの「スミスさん」と環境です。
ほら。部屋の隅で佇んで、微動だにしないのが「スミスさん」です(私が付けました。)

『……………………………………………』

今日もスミスさんはいつも通り。
喋らない・動かない・表情が分からない。
の3点セットです。

でもこの2週間で分かった事は3つです。
・スミスさんは1週間に1回は座る
・ウィスキーが好み
・私が部屋で着替える時はいつのまにか「背を向けている」←new(気が付きませんでした)

だけですね。今のところは。男性なのかもしれません。さて

私は今日は会社がお休みなので友達とお出かけします。
なんでも『パワースポットの穴場』だとか。

あまりスピリチュアルに興味はありませんが、私には「誰かと出かける」という事に意味があります。

「いってきます。スミスさん。ウィスキーは好きにしてください。」

座ってなくても3日に1回はウィスキーをグラスに入れて足元に置いとく事にしています。

無論ー反応なしー

いつものことです。

ーーーーーーーーーーーーーーーー
今パワースポットからの帰宅途中。


(………………………………………)
スミスさんじゃないですよ。私ですよ。
ちょっと今日行ってきた『パワースポット』が…

「……ん~…気持ち…悪い…」
テクテク歩きながらボヤキます。
あれホントにパワースポットですか?
「心霊スポット」の間違いでは?

確かに人も居なくて、綺麗とは思いましたが…

「……疲れた……」
そう言いながらアパートに到着。
部屋に入ります。

テーブルの上に空のグラス(洗浄済)

「……ふふ」
何度見ても笑ってしまいますw
普段は微動だにしないくせに。
律儀っていうんでしょうか?

まあそんなこんなで今日もスミスさんはいつも通り……

『…………………………………………』

じゃねえな。

へ? え?

何ですか?その《白 い 剣 》みたいなの。
何で片手に持って佇んでんの!?

オプション!?付けた覚えはないんですが!!

「あ、あのスミスさん?その剣みたいなのなん」


次の瞬間


すんごい速さで私のど真ん前にスミスさん

剣は『腰から下に構える』ような感じです

ホントに死に際ってスローモーションに見えるんですね

スミスさんはものっそい勢いで私の身体を「下から上へ」斬りつけました

……わたし……なんか…悪い事…何かしたかな…
意識が遠くなるような、感覚を覚えました。


すると背後から

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓ー!!!!
意味不明な叫び声



…うるっさ…
若干イラってきましたが、私の身体は傷ついていませんでした。
スミスさんはすんごい速さで、なんかアクション映画みたいに「白い剣」を一振り、二振り、三振りして、静かに「白い剣」をローブに仕舞いました。

……今の多分、「剣」についた汚れを落としてますよね…?
私の部屋汚れるじゃん。

……あ……体調が…

気持ち悪くない。
朝の時のように軽いです。
明日は仕事だから助かりました。風邪だと思っていましたから。

「…スミスさん、ひょっとしてやっつけてくれたんですか?」

『………………………………………………』

静かに元の定位置に戻るスミスさん

え、歩くの初めてみたぁ!!!

じゃなくて…

「あの、よく分からないけど、ありがとうございます?なのかな?」
てへへ…すいません。何もかもよく分かりません…

部屋に飛び散らした血(?)みたいなのは消えていました。

「……シャワー入って休もう。」

なんだか少し過激な1日でしたが

スミスさんは今日もいつも通りです。
いや嘘です。でも


感謝しますか。たまには。
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